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楽水庵ブログ スポーツ障害等でお悩みの方に!!京都 キネシオテーピングのプロ 13ページ目

中殿筋の可能性、ギックリ腰にも・・・

こんにちは、京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

先月東京に行った際に少し無理をしたせいか、軽いぎっくり腰になってしまいました。
どうも最近2年に一度11月下旬にやってしまうので、気を付けてはいたのですが・・・

まあ、今回は一昨年に比べかなり軽い症状で済みました。
もちろん、やった処も多少異なるのですが対応が良かったのもあったのでしょう。

施術家と言っても、自分の痛み、それもかなりの痛みに対しては客観的に評価できないものです。
ゴルゴ13ぐらいになれば話は別なのでしょうが(笑)
それと、腰に自分でテーピングといっても、そう正確に貼れるものではありません。

一昨年を想い出しても、当時の傾向だったのでしょうが、かなり貼り過ぎていました。
指導員がこんな事を書くのも何ですが、キネシオテーピングも使い方(つまり貼り方)をその人のその時の症状に合わせて貼らなければ、効果どころか逆効果が出てしまう恐れもあります。
最近ではないのですが、「貼った当初は調子良かったのだが、数日経って逆に痛くなり、テープを剥がしたら楽になった」と何度か言われた事があります。

これなども、その時に「その箇所の痛みをほとんど解消する」事のみ考えてしまっている結果だと思います。
つまり、「貼り過ぎ」です。
「足し算」のみで貼ってしまっているから、ある部分が良くなってもどこか別のテーピングが正常な動きを邪魔している可能性が高いのです。
その失敗を糧に、今ではできるだけ「引き算」のテーピングをするようにしています。

また、最近ではπテープをメインに用いて、必要最小限のアプローチで済ませています。
それでも敏感な方は、あるテープを貼ったら「ここが痛くなった」とか言われます。
その場合は、その箇所の症状には合っていたとしても、全身のバランス的には間違ったアプローチであると言えます。

テーピング以外の手技等でも同様でしょう。

さて、そういう事を踏まえて今回自分の腰には必要最小限のテーピングしかしませんでした。
それもπテープなので貼るのが楽でしたね(*^。^*)

その上で、腰に違和感が残っている期間は毎日ヒットマッサーで両中殿筋を刺激していました。
中殿筋は、「アナトミートレイン」、つまり筋膜(この場合は浅筋膜ですが)の中でも下半身と上半身のそれがクロスしている重要な個所です。
だから、中殿筋の機能を上げておくだけでもかなり腰は楽になります。

前屈が苦手な方によくやる方法ですが、中殿筋のリリースを行います。
結構痛いですが、中にはそれだけで前屈が10㎝以上向上する方もおられます。

よく「前屈が苦手な人はハムストリングが硬い」と言われます。
また腰痛の際にもハムストリングが固まって、特に朝洗顔する際など前屈が苦しい時があります。

それで通常なら、ハムストリングにテーピングとなりますが、

2016年1月~2月のセミナー情報

1月 3日(日) 14時~16時
     
 『 体の状態をまずニュートラルにする手技及びテーピングテクニック 』

ほとんどの人が日常生活(運動も含め)、身体にクセがついています。
その状態では、トレーニングするにしても偏ったままで鍛える事になりますし、施術するにしてもリセットしていない状態ではなかなか問題の本質が見えてきません!

この状態を解決する為に、特に骨盤の状態をニュートラルにして筋バランスを整える必要があります。
このセミナーでは、その手技やキネシオテーピング法を体験していただきます。


1月10日(日) 14時~16時
        
 『 マラソンを走る前の、その人に合ったキネシオテーピング 』

例えフルマラソンを走るとしても、そんなガンガンのテーピングをする必要はありません!
いつも自分が走っている時・走った後にどういう状態になっているかを考慮して、必要最小限のアプローチで最大限の効果を出すキネシオテーピングを考えましょう!

*このセミナーだけは、ハサミを持参ください。


1月24日(日) 14時~16時
        
 『 四十肩・五十肩が楽になる、手技・エクササイズ・テーピングテクニック 』

急性期(激し痛みが始まった時から72時間)は安静にしている必要がありますが、慢性期にずっと「痛いから」といって動かさないでいると、いつかは痛みがなくなるかも知れませんが関節可動域はかなり減少します。
つまり、QOL(生活の質)は低下するという事です。

このセミナーでは急性期の対応はやりませんが、慢性期に入って可動域制限やまだ痛みのある方に対してのアプローチを学んでいただきます。

2月 7日(日) 14時~16時
        
 『 足首・膝・指等の靭帯に対するテーピングテクニック 』

靭帯が安定していなければ、どんなに鍛えてもしっかりとパフォーマンスは出せません。
一般生活においても、様々なトラブルを抱えてしまいます。
特に足首は靭帯がしっかりしていないと、それを庇って腰や膝を傷めてしまう事も多々あります。
その状態を改善するテーピングテクニックを紹介します。


受講料は、全て ¥2,000(税込)
会場は、当院 楽水庵 〒617-0828 京都府長岡京市馬場2丁目6-8
定員は、どの講座も6名、定員になり次第締め切ります。
駐車スペースは1台分あります、先約順に確保いたします。


申込は、電話 075-925-5951 もしくは、09019029553
FAX 075-925-5951
メール rakusuian@gmail.com
まで。






右手の、2指先の痺れ・4・5指に力が入らない・・・

こんにちは、京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

以前に腰痛で来られていた男性。
腰は良くなったのですが、今回は首・肩の詰りに右手の、2指(人差し指)先の痺れと4・5指に力が入らない、といった状態でお越しになられました。

いろんな症状が考えられます。
胸郭出口症候群に肩頚腕症候群、それと手根管症候群等です。

どちらにしても首からの神経がどこかで詰まっている可能性が考えられます。
ですから、こういう場合はまず首からチェックしていく方が得策です。

そういう訳で、首からスタート。
すうすると頸椎7番に大きな詰りが見られました。
もちろんヘルニアかどうかまでは私には判りません、それはMRIとかで検査する必要があるでしょう。
どちらにしても神経の通りが良くないので、ジェルフィッシュテープを貼付。

kinoshita_20151213_1.1.jpg











少し前までは、「神経が詰まっていたら、即ジェルフィッシュテープ」みたいにやっていて、自分の十八番みたいなものでしたが、最近では少々の詰りならπテープで対応しています。
確かにジェルフィッシュテープは効果がかなりあるのですが、貼るのに手間が掛かる・剥がれやすいといったデメリットもあります。
おまけに首辺りのジェルフィッシュテープは筋力の弱い方はしんどくなったりする可能性もあります。

頸椎7番にジェルフィッシュテープを貼って、他の少し詰まっている神経を通す為や弱っている筋機能の回復の為にπテープ。
πテープも今までは同じサイズのばかりを貼っていましたが、それでは刺激が強過ぎる事もあるので箇所によってはより小さなものを貼るようにしています。
これで2指の痺れはともかく、4・5指に力が戻ってきたが、まだ本来の6割程度。

続いて前腕部にアプローチ。
骨間膜(橈骨と尺骨間)が結構硬くなっていたので、骨間膜テープを貼ってみたがこれはどうやら逆効果だった模様で、左の肩が張ってきた。
身体のバランスの崩れが顕著な方には、こういう風に良かれと思って貼ってもどこかに歪みを起こしてしまう事も多いのです。
こういうケースだと直ぐに剥がしてしまわなければいけません。

では、個別に尺側手根屈筋・尺側手根伸筋・長掌筋、と小さなπテープで貼って少しずつ改善させていく。
そして骨間膜テープは駄目だったが、伸筋群の硬くなっているエリアにスリットテープを貼付。
これが結構効いていて、最初目論んでいた骨間膜も緩みました。

kinoshita_20151213_2.1.jpgkinoshita_20151213_3.1.jpgそれと共に、4・5指の力もしっかり入るように。

最後に左の四十肩は肩甲下筋と棘上筋に、それぞれπテープを1枚貼ったら肩がスッキリ。

結構、逆効果が出ないように慎重にやっていきましたが、お蔭でかなりの改善を達成する事ができました。

楽水庵



足関節のテープをライトに貼ると・・・

スポーツ障害等の身体の不調を解消する、京都府長岡京市にある、キネシオテーピング協会認定治療院 楽水庵です。

今回は足関節に関してのテーピングです。
ハッキリ捻挫した覚えがなくても、普段のクセ等で足関節の靭帯は弛みやすい物です。
そして、それは誰かに指摘されなければなかなか自覚できないもの。

だからといって、サッカーやラグビーの選手がやっているようなアスレチックテープをがんがんに巻くようなマネは必要ありません。
あれは、巻いている部分の筋肉を働かす事ができないので、靭帯の修復は不可能だと感じます。

だから、捻挫でも靭帯を完全断裂していない限り、キネシオテープをこういう風に貼るだけで対応できます。

shichiri_20150826_1.jpgshichiri_20150826_2.jpg なお、張力(テンション)は全く掛けていません。
それでも、ものすごく足元が安定して、元々足元が不安定だと自覚していた方はもちろん、その自覚が無い方でも片足立ちや階段の上り下りをしてもらうと、即実感してもらえます。
特に階段を上がる時に、「真っ直ぐ上れる」のが分かるからです。

このテーピングの特徴は、靭帯の弛みに制限を掛けている事により、周りの筋機能を発揮しやすくしている事です。
靭帯の周りにある筋肉の機能が向上し、動きが活発になると血流が促され靭帯の修復も促されるのです。
先のアスレチックテープでは、これとは反対に周りの筋機能は発揮されないので、一度巻くとずっと練習や競技中に巻いていなければいけない状態に陥る可能性が非常に高いのです。

ですが、この足関節テープにはデメリットがあって、一つは結構テープを使う、それと貼り方を教えても皆さんスッと貼れるものではないのです。
今日も30代前半の女性が来られた際に両足共に足関節靭帯の弛みが見られたので、始めはいつもの貼り方にしようかと思ったのですが、元々この方は顎の痛みで来られていて、そちらの方はほとんど大丈夫になってきています。
今度は年明けに来てもらおうと思っていますが、このしっかりしたテーピングではチト重荷になると感じ、またそれほど弛み方がひどくないので、πテープを使って下のように貼ってみました。

sasaki_20151208_1.jpgsasaki_20151208_2.jpg
結果は良好で、片足立ちや階段の上りが非常にスムーズに安定してできるようにになりました。
「階段を上がる時に手すりにつかまろうとする気がなくなった」との事です。

こういうテーピングでも結果が良いのなら、状態が良くなってきた人にはこちらの方を勧めてみようかと思います。
*前距腓靭帯のテープに関しては、人により貼る方が異なります。


楽水庵

「貼り過ぎに注意!左親指等の痛み」

こんにちは、京都府長岡京市でキネシオテーピング協会認定治療院を開いている 楽水庵です。

この秋から通っておられる男性が前回来られた際に左親指の第1関節辺りが机で反ったりすると痛いと訴えられました。
また前腕を回内すると余計に痛みが増すようです。

原因として最初に考えられるのは、第1関節の側副靱帯損傷。
そこでまず第1関節の内外側副靱帯にテーピング。

従来の靭帯テープだと靭帯の流れに沿ってテンションを掛けて貼りますが、これは逆に靭帯の弛みをロックさせる為にテープを横切らせます。
テンションは掛けません。
他の指だとこういう風に貼ります。

yubi_jintai_20151026_1.jpgyubi_jintai_20151026_2.jpg
これだけで伸びにくかった指が嘘みたいにすっと伸びます。
この間東京であったキネシオのシンポジウムに出席させれていたスポーツ関連の社長さんが、昔柔道で左小指の靭帯を傷められ「もう伸びない」ものと諦められていたのを、こういう風にテープを貼ったら即座にスッと(まあ、完全にではありませんが)伸びてきて感激されていました。

次に回内した時に痛みが増すという事は、円回内筋や回外筋に問題があると判断、テストをしてみたらどちらも陽性でした。
その2つの筋肉をπテープで調整。

kawashima_20151128_1.jpgkawashima_20151128_2.jpg
これで例の痛みを増す動きをしてもらうと、かなり楽になっていました。
しかし、そこで悪い癖が出て、まだ楽になるかと更にテープを貼ってみた処、これが逆に痛みが増してきたので即座に剥がしました。

最近、今までの自分は少し貼り過ぎる傾向があったのでは、と少し反省しております。
そこの痛みをその場でゼロにするという事は、どこか別の箇所に歪をもたらせている可能性があるのです。
「痛みをゼロにする」のではなく、「痛みをコントロールする」に意識を変える必要があると思うようになってきました。
ただ、この仕事をしていると、どうしても「痛みがその場で全くなくなった」と言ってもらいたいという虚栄心は正直あります。

生きている限り、大なり小なり痛みと付き合っていかなければいけません。
生きている限り、多少痛いのは受け入れる必要があるのです。
問題は、変に精神論をかざして「どんな痛みでも耐えろ」ではなく、「痛みを上手くコントロールする」事なのです。

施術前に10に感じていた痛みが、術後1~3ぐらいに軽減していたらかなり快適な筈です。
今まで無理だった動きとかもできるでしょう。
それで良いのです。
その1~3になった痛みを、次回はそれを10として痛みのレベルを下げていけば良いのです。

そういう訳で、目の前の痛みを全てなくす為に逆に他の処にアンバランスを生じさせる、そのようなテーピングはしないように心掛けております。

楽水庵


テーピングサービスで非常に重度のオスグッドに遭遇(*_*)

キネシオテーピング協会認定 療法家・指導員である、京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

少し縁があったので、先月31日に大阪府立漕艇センター(通称、浜寺漕艇場)で行われた全国高校選抜大会近畿予選にテーピングサービスをしに行きました。

hamadera_20151031.jpg











腰痛とかで来た選手がほとんどなのですが、一人オスグッドがひどくなったと監督が連れて来られた選手の状態が強烈でした。
患部、つまり脛骨頭を触ると痛いのはもちろん、少しでも膝を曲げると痛くて堪らない、といった具合。
中学時代からオスグッドの症状は出ていて、騙しだまし競技を続けていたのがレースの2日前に患部を強打、その炎症が残ったままレース(2,000m)漕いだら全く膝が曲がらなくなった、そうです・・・

うちに来る中学生や高校生でもオスグッドの症状で膝が痛い選手はいます。
ただ、大抵が腸骨筋等の股関節周りのバランスを整えると膝の痛みは解消します。

オスグッドは、所謂「成長痛」とも呼ばれる事があり、骨の伸びるスピードに筋肉の成長が付いていかないからとも言われています。
特に、脛骨粗面(膝の皿の下)、脛骨頭とも呼ばれますが、ここまで大腿直筋が繋がっています。
ですから、一番関係性が深いのはこの大腿直筋で、この機能低下がオスグッドと非常に関係があります。

ただ、この時に気を付けなければいけないのは、大腿直筋の機能が何故低下しているのか?をチェックする事が大事なのです。
大腿直筋の機能が低下する原因は多くあり、腸骨筋や小殿筋、そしてこの前来た器械体操をやっている中学生の場合などは内転筋の機能低下が本当の原因だったのです。
ただ、大腿直筋にアプローチするだけでは問題解決できない事が多いのです。

そういう次第で、これまでオスグッドを訴えて来る中高生に関しては解決していったつもりだったのですが、これほど重度の症状の選手は初めてでした。

とにかく膝を曲げるとかの検査が全くできない(^_^;)
とりあえずジェルフィッシュテープやコレクションテープを貼ってみたのですが、痛みはほとんど消えず。
ちょっとお手上げだったので、オスグッドに詳しい仲間に電話してみました。
その時は留守電だったのですが、後で掛かてきてくれて話をしてみたら、もうそこまで症状が重かったらジェルフィッシュテープ等を貼っても即痛みは消えないとの事でした、やはりそうか。。。

とりあえずジェルフィッシュテープや大腿直筋等にテーピングしてみて、後はひたすらアイシングしてもらえ、でした。
そこでもう一度来たもらい(仲間に肩を貸してもらわなければ歩けない状態)、少しでも楽になりそうなテーピングをしてみました。

もちろん、その場で痛みはあまり変わりません。
ましてや、膝を曲げる事も下肢をベッドから下垂させる事も非常に痛いので、まともなストレッチングポーズをとれない状態で貼れなかったのでしっかりポーズをとったものに比べ効果は薄いでしょう。
それでもその後のアイシングの助けになるようにと考えやってみました。

通常キネシオテーピングを的確に行うと即座に効果が出ます。
ですから、ブースを出すのが結構楽しいのですが、この場合はそんな結果にはならず本当に心苦しいものがありました。
ただ、実際今までこういう重度のオスグッドになっている選手に遭遇した事はなかったので、これも自分にとっては良い勉強になったと思っています。
それと共に、ここまでオスグッドをこじらさないように選手やその親御さん・指導者は気を付けていただきたいと思います。

何度も書きますが、軽度のオスグッドならちょっとしたテーピングによる調整で嘘みたいに症状が解消するのですから。


楽水庵


この肋骨の痛みの原因は?

様々な身体の不調を緩和して、もっと快適な生活をしていただくように務めている、京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

ある女性ですが、左肋骨下部の中央寄りを触ると痛みが出ました。
同じ肋骨下部でも外側ですと季肋部の調整で症状が改善されるのですが、この方の場合は逆に痛くなりました。

では、原因は?
試しに、いつもの季肋部と逆、つまり右に皮膚を誘導すると楽に。
そこで反対の右腹筋の皮膚・筋膜を誘導すると肋骨の痛みが緩和しました。
という事は、右腹筋の機能が低下していて、つまり弛緩してしまっているので肋骨が正常な左の腹筋に引っ張られていると考えられます。

では、どうして右腹筋の機能を回復させるか?という事になると、前回の「腹筋と仙椎3番の関係」(リンク参照)を考慮し、仙椎3番からの神経の流れがどうかテストして、陽性だったので右仙椎3番にπテープを貼付。

すると、右腹筋の機能が回復して左肋骨下部の痛みもほとんど解消しました。

反省の念を込めて書きますが、今まで肋骨下部を触った際の痛みがあれば、機械的に前鋸筋や季肋部にテーピングしていたような気がします。
こういうケースに巡り合えたのは、まさしく僥倖だと感じます。
本当にありがたい事です。


楽水庵



「雑巾を絞ると力が入らない・・・」

「アゴ・首・スポーツ障害」専門院として、京都府長岡京市でスポーツ整体院を開いている 楽水庵です。

最近、特に首・肩へのアプローチを、従来の筋肉的な診立てから神経的な診立て重視に変えました。
すると、今までその症状を改善させる為に多くのテープを貼らなければいけないような症状でも、ごく少数のテープで改善できるようになってきました。

従来は乳様突起(耳の後ろの出っ張り)とかにテープを貼る事が多くありました。
どうしてもお仕事をされている時に目障りになるし、お風呂等で剥がれる、また肌の弱い方には負担になったりしていました。
それが、少ない枚数のπテープと呼ばれる丸くカットしたテープを神経の流れ(肩の場合は靭帯にも貼る事が多い)等を整える事によって、先ほど書いたように何枚貼るだけで大幅に改善できるようになってきました。
下の写真は、そのπテープを貼ったものです。
貼った彼に貼り方をアドバイスする為に、テープに矢印を入れています。
断っておきますが、この状態でただ単に貼るだけではありません。
通常のラインで貼るテープ同様に、ターゲットに対し皮膚や筋肉を伸ばして貼る原則は変わりません。

shiromizu_20151010.jpg












さて、表題の件です。
常連の女性の頚椎をチェックしている時に頚椎7番の触感に少し違和感がありました。
更に調べてみるとC8と呼ばれる頚椎7番の下側の神経の通りが左右共に悪いのが判明。

C8の神経の通りが良くないと、前腕の尺側、小指側の筋機能が低下します。
つまり小指の力が入り難い状態になってしまうのです。

筋肉テスト等をしても陽性が出ました。
その女性に何かふだん着になる事がなかったか確認すると、「雑巾を絞る時に何か力が入りにくいと思っていた」との返事。
雑巾を絞るような動作をする時は、小指の力が結構いります。

そこで、C8の神経を調整するように左右共にπテープ1枚ずつ貼付。
再度テストをしたら、しっかり小指側の力が入るようになりました。

これで雑巾を絞ってもらっても、力が入りにくいという事はなくなるでしょう。

楽水庵





筋肉にアプローチするキネシオテープの効用期間

京都府長岡京市でキネシオテーピング協会認定治療院を開いていて、スポーツ障害等の軽減を目指しているスポーツ整体院 楽水庵です。

以前のブログで小殿筋の紹介をしました(リンク参照

私も左小殿筋を傷めていて、ずっと貼っています。
残念ながら傷めていた期間が長かったのか、それとも私の生活のクセのせいか結構長く貼り続けています。
小殿筋は股関節の一番奥にあり股関節を安定させるインナーマッスルなので、エクササイズもしておりますが貼ってから2週間経つと段々と痛くなってきます。
やはり、生活のクセなんでしょうか(^_^;)

こういう事から考えると、やはりキネシオテープ貼付後有効なのは、筋肉系に対するアプローチで2週間ほどだと考えられます。
もちろん、全く剥がれていない状態で、ですが。

それとは別に、足関節や膝・肘・肩等に貼る、靭帯を安定させるテープは、筋肉系に対して剥がれなければもう少し効果が続くと思われます。

私の場合は、テープを貼り続けていてもあまり痒くなったりしないのでこれで良いのですが、肌が弱い方は筋肉系・関節系に関わらず痒くてたまらなくなる前に一度剥がして、1日ほど肌を休ませてから貼り直すのをお奨めします。


楽水庵

腸脛靭帯炎の相談、足元からの改善をアドバイス

スポーツ障害に対し、キネシオテーピング等さまざまなアプローチで改善を目指している、京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

この間バドミントンの練習会にお邪魔した際に、60代の男性から「ラリーしていると段々と膝を曲げると痛くなって、最後は辛抱できなくなってくる」と相談を受けました。

ハッキリとした腸脛靭帯炎なのですが、ただこの腸脛靭帯炎がなぜ起こるかをチェックしないと、ただ単にその場で多少疼痛を除去しただけになってしまいます。

この方の場合は結構な外反母趾になっていました。
右の母趾などは完全に2趾(人差し指)の下に潜りこんでいました。
これでは理想的な、母趾球・小趾球・踵による「3点支持」が不可能で、足趾で床を掴むという動作ができていません。
特に大事なのは、外反母趾の方は例外なく足部の横アーチが崩れ(開帳足)、その為に重心がどうしても外寄りになってしまうのです。

その為に普段から下腿部・大腿部共に外側にストレスがたまってしまい、それがスポーツなどの負担の掛かる動作をすると増長されてしまうのです。
重要なのは、その動作をしたからではなく、普段からその兆候がある、という点なのです。

試しに、その方に足元の矯正を目したテーピングだけを行ってみました。
その後練習されていましたが、かなり膝の痛みは軽くなっているとの事でした。

何度も書きますが、「何故その部分にストレスが掛かり、痛みを引き起こすのか?」を調べなければいけないのです。

また、外反母趾の症状が左右でかなり差がある場合は、進行が進んでいる側の腰椎5番からの神経が詰まっている可能性がかなりあります。
母趾を動かす神経は腰椎5番から来ているからです。
だから、本当に外反母趾を改善させようと思っているなら、腰もチェックしてもらう必要があります。

楽水庵



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