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楽水庵ブログ 2013年3月

重度の仙腸関節炎

先週は続けて腰痛、それも尾骨付近から鼠径部(そけいぶ)に掛けての痛みを
訴えられた方がお見えになりました。
 
仙骨と腸骨の間の仙腸関節のトラブル、仙腸関節炎の中でも重度の症状です。
特に尾骨の横にある仙結節靭帯を傷めると、先程述べたように体の前の方にも関連痛が出ます。
 
その原因はいろいろですが(お一人は交通事故)、足の重心が外寄りだとなりやすいのは確かです。
テーピング等で仙腸関節の具合を整えるのと共に、足の重心を整えるとより改善できます。
 
それと、この症状の方に避けていただきたいのがお尻のストレッチ。
もともと靭帯が伸ばされていますので、ストレッチをする事により更に悪化する恐れがあります。

合う?合わない?

時々お見えになって施術を受けていただいた方で、
「施術を受けた後に体調が悪くなりました。どうもこの施術は自分には合わないようなので、次回はやめておきます。」
と言われる事があります。
楽になりに来られているのに、一時的にせよ逆にしんどくなってしまう結果になり、
こちらとしては非常に申し訳なく思っております。
 
こういう現象は「好転反応」と呼ばれ、ダルさ・頭痛・発熱などの症状が一時的に出る可能性があります。
施術を受けられると、それまで体の奥に溜まっていた疲労物資が体外に出ようとします。所謂「デトックス」です。
そのまま、うまく体外に出てくれると何も問題はないのですが、
流れている最中に別の部分に悪さをしたりする事もあるのです。
案外下半身に関しては、血管もリンパ管も太いのでそれほど問題はないのですが、
首や肩などは元々血管やリンパ管がそれほど太くないので、うまく流れてくれない事も多々あります。
 
特に長い間首こり・肩こりに悩まされている方はそれだけ疲労物資が溜まっていらっしゃるので要注意です。
まず全身の血流・リンパの流れを改善し、薄皮を一枚ずつ剥いでいくようなやり方が一番お体に負担を掛けないと思います。
その方のお体が施術後にどうなるかはハッキリとは判りかねます。
ですから、「好転反応」に関しましては、こちらとしてはあくまで可能性を説明させていただく事しかできないのです。
 
こちらとしても、そうおっしゃる方がおられるという事実はしっかりと受け止め、
その方の症状・性別・年齢・基礎体力などを考慮して、
無理のない施術を提案し実践させていただくという形をしっかりとやっていく所存です。
 
冒頭の件に関しましては、「好転反応」が出ているので効果は合ったのですが、
その方の体力とミスマッチがあったと思います。
そこのところはしっかり反省しなければいけないと思っております。

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