月別 アーカイブ

HOME > 楽水庵ブログ > アーカイブ > 2014年6月

楽水庵ブログ 2014年6月

やはり奥歯がないと・・・

顎が痛いという事で来院されている30代の男性。
順調に回復されていたのだが・・・

今回来られたら、「また痛くなってきて痛み止めを飲んでいます」との事。
え、何故だろう?

首の張りも強かったが、乳様突起周辺の痛みが強い。
顎二腹筋の関連痛と判断し施術、しかしそれでも痛みが取れない・・・

次に顎の施術をしていくと、内側翼突筋の張りがかなり強かった。
これの関連痛だったのか(^_^;)


そして、どうして内側翼突筋の張りが強くなったのかを考えると、
この方は奥歯が抜けた状態なので、このままだと筋バランスが崩れてしまうのでは?
と考えられる。
内側翼突筋は口を締める筋肉で、それが拘縮状態になっていると思われる。

最初に来られた時は外側翼突筋の張りが強く、
その為に顎の靭帯も引っ張られて弛んでいたが、
それが改善されたのに歯がない為に却ってバランスが悪くなり、
口が締り過ぎるようだ。


通っている歯科では、歯列矯正をしないと歯を入れてくれなかったそうなのだが、
やはり歯を入れないとバランスが取れないと思われる。

しばらくは、自身で内側翼突筋を指でほぐしてもらうようアドバイスをした。

胃や食道の不具合?

手や足の痺れで通われている40代男性。

左の坐骨神経痛はかなり改善してきていると筈なのだが、
足裏のある部分が歩いたりするとザワザワするのが残っている。

箇所を聞いてみると、どうも食道の反射区。
逆流性食道炎の可能性を尋ねると、1年ほど前に検査した事があるそうだ。

試しに、食道と胃の反射区にテーピング。
立って感覚をチェックしてもらうと異常なし。
ただ、長く歩いたりするとどうなったかは次回来られた時に聞かなければ。

どこか悪い処があると、その反射区を刺激すると非常に痛いが、
それが如実に出たのかなと想像される。

アメリカに引っ越しされるので、いろいろとお忙しいのも原因の一つかもしれない。

写真で、足の前の方に貼ってあるのが胃と食道の反射区テープ。
矢印はそちらから貼った、つまり基部の方向を示している。

ちなみに、踵の方に貼ってあるのが坐骨神経の反射区テープだが、
どうも後で考えるとこれは少し場所を間違っていたかも(T_T)

azuma01.jpg


いやいや、それは顎関節症ですよ(^_^;)

腕や腰の悩みで来られた40代の女性。

腰は大腰筋等の股関節の筋機能、腕の痛みは主に首の張りが強かったためであったが、
施術している最中に、「顎関節症ではないと思うのですが、時々口の開閉でバキッと音が鳴ります」
と言われた。

いやいや、それは顎関節症なんですけどね・・・・・

右の首の張りがかなり強く、それが腕に関連痛を起こしているのと同様に、
右の顎の靭帯も引っ張っているので、かなり右顎の靭帯が弛んでいた。

腕の痛みも最初が10としたら1程度になったのと同じく、
顎も首の張りをなくしていったらかなり良くなりますよ。

もちろん、顎の施術をしますが、これは付け足しみたいなものです。



膝の靭帯損傷の方、順調に回復

先月下旬に右膝内側側副靱帯を損傷された男性。

最初のうちはテープを剥がした後膝を曲げると痛かったらしいが、
そのうちにそれも消え、段々と左右に揺らすと少し痛い、
とういうように動きを複雑にしても痛みが和らいでいくようになった。

そして、前回のテーピングで貼付後いろんなうごきをしてもらっても
痛みは全く出なかった。

これに関しては、後1回ぐらいで良いかと判断している。


それにしても、最初言っておられた「このサポーターって一体何なんでしょうね?」
という言葉が非常に印象深い。

実は、昨年 Facebook で知り合った福島県喜多方市の方が、
高校でレスリングをされている息子さんが国体県予選前に膝の靭帯を損傷し、
何とかなりませんかと尋ねてこられたので、電話で対応した。

電話で簡単なテーピングをアドバイスして貼られた途端に、
「あ、あまり痛くない」と言ってすんなり歩けたらしい。
そのまま順調に練習を再開でき、国体予選では
残念ながら準優勝で国体本選には出られなかったが、
思いっきりできたと感謝していただけた。

今回会津若松に行った際に、当院に来られている方の話をしていたら、
「うちの息子も全く同じで、でっかいサポーターを買わされるところでした」との事。
ただ、部の監督には病院に通院しなかったと怒られたそうだったが、
その監督は試合を見て考えを変えてくれただろうか?

そういった縁もあり、今回会津若松で講習会を開く事ができた次第です。

最近勉強会とかで病院のリハビリ室に行く事があるが、
その全員とは言わないが、かなりの割合で簡単なテーピング等で、
症状が良くなる選手たちがいると思われるのに、
安易にメスを入れる方を選択する、また直ぐにメスを入れたがるドクターに対し、
それは少し違うのではないかという思いはずっとある。


激しい右側頭部の片頭痛

顎の不調で来られている20代の女性。

先週末に右側頭部の激しい頭痛に襲われたらしい。

先日来られた時も一時よりはマシになったが、まだ痛いとの事。


調べてみると、とにかく右の頸椎1番の辺りの張りが非常に強い。
肩甲挙筋・板状筋・胸鎖乳突筋、それに肩甲骨周りの張りも。

ただ、この方の一番の原因は胸の張りが強過ぎる事だと思われる。
生後6か月のお子さんがおられ、授乳されているのも関係あるような気がする。

胸を含め、肩周り・首周りを入念に施術。
完全に痛みが消えたとは言えないが、表面上の極軽いものになったそうだ。

坐骨神経痛には腸骨筋の調整も非常に重要

坐骨神経痛に一番関連しているのは梨状筋であるが、
最近腸骨筋を調整する事で、更に痺れとかが改善される事が判明してきた。

大腰筋・腸骨筋、所謂腸腰筋と梨状筋は密接にリンクしているので、
当然と言えば当然なのかも知れない。

痺れ、神経圧迫、どちらにも腸骨筋は関連している。
後一つ何かが足らないという場合、腸骨筋の調整を追加すると上手くいく場合が多い。

「ぎっくり腰にはまず腸骨筋を疑え」というセオリーがあるが、
上に挙げた症状でもこれは通用すると感じる。

最近発見したが、腸骨筋に効く足の反射区があるので、
そこも併せて刺激(時にはテーピング)すると劇的に改善する。

新発見した鼻炎テープと脛のつり対策テープ

週に一度通院している高校球児。

今回は鼻が詰まっていて、いつもの足趾を刺激しても効果が少なかった。
そこで、母趾にある別の鼻の反射区を刺激すると効果てきめんだった(写真左)。

また、よく最近左脛をつるとの事。
調べてみると、長趾伸筋と第3腓骨筋の状態が良くなかった。
おまけにスライディングのせいか下腿部の擦過傷がかなりあったので、
6本スリットのテープで両方に貼った(写真右)。

これで擦過傷もかなり良くなると思う。

jin11.jpgjin12.jpg

反り腰?いや、出尻(でっちり)です!

腰痛で通院されている40代の女性。

まだ腰の違和感が少し残っているようだが、
最近ご自身でも自分の姿勢のチェックをされているようだ。

まず、肩の高さの違い。
左が上がっていると思われていたが、実は右が下がっている。
自分もそうなのだが、気を付けていないと右肩が下がってしまう人は多い。
一説によると、右には肝臓があり、肝臓は重い臓器なのでその重さに引きずられてしまうそうだ。

問題は、そういう傾向があるという事を認識しているかどうか。
時々、自分の真っ直ぐだという姿勢を姿見して、
イメージと実際の乖離を調整する必要がある。
そうでないと誤ったイメージが脳に擦り込まれてしまうのです。

また、「私、反り腰みたいなんですけど」と言われるので姿勢を再チェック。
う~ん、反り腰ではなくお尻が後ろに突き出した「出尻(でっちり)」ですね。
確かに腰は反っているように見えますが、ちょっと違います。

出尻になるという事は、立位で大臀筋等のお尻の筋肉が弛みきっているという事。
おまけに出尻状態だと顎が上がってしまうので、
ぜんしゃ
そして、そういう方は腸骨筋が拘縮(固くなっている)状態になっている事が多い。
だから、大腰筋や腸骨筋等の股関節の屈曲筋を弛めてあげると、
拮抗筋である大臀筋が収縮しやすくなります。
結果的に出尻状態が解消されます。

大袈裟に出尻状態を作って、そこからお尻を締め顎を少し引いて正しい姿勢を作る、
というエクササイズをするのも良いと思います。



顎、かなり開くタイミングが合ってきました(*^。^*)

京都市の北の方から、顎の不具合とかで来ていただいている20代の女性。

最近では顎がカクカクするなどの不快な症状はかなり消えてきたが、
今回の施術前にチェックすると、まだ右が開くタイミングが若干遅れていた。

具体的には、外側翼突筋の機能がまだ弱いからではあるが、
首とかの張りも結構あったので、それらを入念にほぐす。

ここ数回は、顎の方はかなり目途が立ってきたので、
それ以外の股関節とかの悩み(胡坐がかけない)の方に施術の重心を置いている。

しかし、そういう股関節との状態を更に改善させると、首周りの動きも良くなって、
結果的には顎ももっと良くなる。

そういう考えの下、身体全体の調整をして最後に顎の施術。
左右の口の開くタイミングがほぼ一緒になりました。

毎週遠い所から来て下さっているので、こちらもそれにお答えしなければと思っています。

顎に関しては、後1~2回で問題ないレベルになってきています。

「肋骨が痛いんですけど・・・」

2日続けて、肋骨の前方下、やや横の辺りが痛いという人が出た。

一人は、毎週来ている高校球児で、背筋運動をすると痛いとの事。

もう一人は福島の県立医大のボート部男子で、前屈・後屈をした時に痛いと言っていた。

そして、どちらも原因は、内腹斜筋の機能低下だった。

外腹斜筋・内腹斜筋、どちらを傷めているかを見極めるのは
最初結構難しいが、それができればこの2人の場合のように
テープ1枚貼るで痛みが全くなくなります。

123

« 2014年5月 | メインページ | アーカイブ | 2014年7月 »

このページのトップへ