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楽水庵ブログ 2013年9月

「心の痛み」と「体の痛み」

最近、顎関節症や肩の施術などで人によっては「メチャ痛い」と言われる事があります。
最近とみに「痛み」とは脳、つまり「心」が感じているもので、
その程度は人によって本当に様々です。
同じような症状で同じような施術をしても、すごく痛がる方・ほとんど痛みを感じない方がおられます。

ですから、最近は「痛い」と言われても、「それは貴方の心が痛みを感じているのですよ」
と言ってそのまま施術を続行しています。ひどい男です(笑)
ただ、その方の体が施術を嫌がっている、つまり拒否反応をしていたら方法や圧を変えます。
体が嫌がっている場合はそのまま続行しても逆効果になる事が多いからです。
「心が痛がっていた」方はそのまま施術を続けた場合、終わったら非常にスッキリされます。
本当は「心の痛み」も感じさせずにできれば良いのですが・・・

足底が安定すると腕の力も

15・16日と東京で開催されたキネシオテーピングの大会に参加してきました。
今年から、それまで別に開催されていた臨床研究発表会と療法学会が統一され、
自分は療法学会の方で発表させていただきました。
結構着眼点や結果などは評価してもらったのですが、統計学の知識が皆目ないもので、
そこで結構突っ込まれてしまいました(~_~;)
今から勉強しようと思いますが、果たして身に付くかどうか・・・

それはさておき、臨床研究の方で興味深い発表がありました。
「足底が及ぼす影響」という題目で、足底のアーチを整える事で様々なテストを行い、
どれだけ抵抗力が増すかを実践したものです。
自分もモデルになりましたが、生憎自分は足底のアーチがしっかりしている方なので
若干の変化を感じた程度でしたが、アーチの悪い方にやってみるとかなりの変化がありました。

その中でOリングテストという手の親指と人差し指で円を作り、
それを検者が引き離すというものをやりましたが、
これもアーチの悪い方ほど変化が大きくなっていました。

やはり、足底アーチというものは非常に大事で、
これをないがしろにすると様々な障害を引き起こすのだな、と再認識されました。
大人になってから足底アーチを整えるのは、自力だけではかなり大変ですが、
キネシオテープを使うと簡単にできます。
特に横アーチが崩れている方は様々な障害を起こす可能性が高いので、是非お試し下さい。

う~ん、もったいない・・・

朝近くの鴨川河川敷を歩いていると、近所の女性二人連れに良く出会います。
健康の為に毎朝歩いておられるのには感心しますが、
惜しい事にまだ陽射しが気になるのか日傘を差して歩いておられます。

ウォーキングにおいて腕の振りは非常に重要です。
特に後ろへしっかり振る事によって歩幅も大きく取れます。
また、女性の取って気になる「二の腕のたるみ」なども、この腕をしっかり振る、
できれば肘を伸ばして振る事によってかなり解消される筈です。
陽射しが気になるなら鍔の広い帽子を被って歩かれた方が良いと思います。
そういう意味では、雨の日のウォーキングも傘ではなく、雨合羽の方が良いでしょう。

とは言え、歩く目的は人それぞれ、ストレス解消の為ならそこまで考慮する必要はなく、
只のお節介に過ぎないかも知れませんが(笑)

「歩く」を軽視する者は「歩く」に泣く

「1年を笑う者は1円に泣く」と言われます。
自分などには非常に耳の痛い言葉です。
これが体の事になると、ズバリ「歩く」という事になるのだと思います。

「歩く」という動作は普通の人には当たり前すぎて、何か意識して歩いている事は少ないでしょう。
そして、あまりにも軽視しすぎて「ながらスマホ」みたいなふざけた行為をしてしまうと考えられます。
しかし、本気で「歩く」という行為をしていると様々なイメージが湧き上がってくるのです。
逆に「歩く」という動作はこんなに複雑なのかと思い知らされます。
股関節の動き、足趾の使い方、腕の振り方・・・等、感じなければいけない事は非常に沢山あります。
もちろん、走るのも良いですが、実は自分もそうですが歩くという動作を
しっかり体で感じてできていない人は故障しやすい。
あくまで「歩く」延長上に「走る」があるのです。

もちろん、心肺トレーニングとしては「走る」方が「歩く」よりも優れているかも知れませんが、
ストライドの小さな走り方をしている限り股関節はあまり働いていません。
また、いきなりストライドの大きな走りをしてしまうと、それこそ故障してしまいます。
股関節の動かした方とかのイメージをまず掴みたいなら歩いてみるべきです。
それもスマホをやりながらとか、犬の散歩ではなく、真剣に「歩き」に向き合うのです。
毎日10分でも真剣に歩く習慣ができれば、得られるものは大きいと思います。
実際、歳をとって歩けなくなったりすると、
一体今までどうやって歩いていたか判らなくなるようです。
そうならない為にも是非今の間に真剣に歩いてみて、体にしっかりイメージを刷り込ませて下さい。
本当に一生の財産になります。

現在、当院に30代半ばですが腰椎のヘルニアによる麻痺で
最初ほとんど歩けなかった方が通院されています。
かなり歩けるようになっていただいていますが、
その方などに比べると何だかんだ言っても我々は幸せだと思います。
その幸せを噛み締めて、是非真剣に歩いてみて下さい。

無事に終了で「お礼参り」

以前に書いた、ある大学のボート選手がインカレが終わり土産を持って挨拶に来てくれました。
本当に2月に初めてうちに来た頃は漕ぎが乱れまくり、本人ももう漕ぐのを半ば諦めていました。
私も合宿所で彼がエルゴメーターという機械で漕いでいるのを見て、
何から手を付けたら良いのか混乱したぐらいです。

それが何回か施術をしていくうちに低下していた筋機能が向上し、
段々と体のコンビネーションが良くなっていって、
学生最後のインカレを無事に漕いで終われる事ができたのです。
残念ながら対抗エイトには乗れずジュニアエイトでの出漕でしたが、
嬉しかったのは彼が整調という8人の漕ぎを決めるポジションで漕いでいた事です。
整調の漕ぎが変だったらその艇は走りません。

どこまで私が役に立ったのかは不明ですが、感謝してくれているのだから少しは役立ったのでしょう。

残念ながら彼のクルーはB決勝進出を後少しで逃しましたが、
私は彼が学生ボート生活最後のレースを漕いで終えてくれたのが嬉しかったです。
怪我とかで志半ばで艇を降りなければいけない選手が結構います。
ボート以外のスポーツも然り。
勝った負けたは置いといて、選手はやはり最後までプレーしてほしいと願っています。
これからもその為のお手伝いができれば、と思っております。

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