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楽水庵ブログ 2020年6月
「一歩目が安定しない&じっとしていると手が重くなる・・・」
こんにちは、
京都で唯一人になったキネシオテーピング協会認定指導員(関西支部所属)で、
「キネシオ ローイング インストラクター」(キネシオテーピング協会認定ボート競技専門指導員)
京都府長岡京市のスポーツ整体院 「アゴ・首・スポーツ障害」楽水庵です。
スポーツ障害のみならず、内臓・頭蓋及び骨格調整を得意としております。
さて、足の外側の痛みを訴えておられる女性がおられます。
痛みの原因としては、様々な筋肉のバランスおよび足部のアーチが下がっている、等あります。
少しずつ問題は解消しつつあるのですが、困った問題が一つ。
それは左足の一歩目が力が入らず不安定になる、という点。
少し歩くと解消されるのですが、施術中少し横になってもらった後にでも起こります。
原因は、下伸筋支帯と呼ばれる足首の辺りにある一種の「バンド」でした。
伸筋支帯は足首を反らせる(背屈)際に使われる下腿部前方の筋肉群(伸筋群)を束ねるものです。
このバンドの一部分が硬くなる(硬結)する事により、特に動き出しの際に大きな抵抗になるのです。
ですから、少し歩くと伸筋群が働きだすので症状はマシになります。
ただ、放っておくといつまでも一歩目はしんどいですし、高齢者などは転倒のリスクが上がってしまいます。
よって、この方の場合下伸筋支帯の硬結している部分を緩めると、一歩目がスムーズに出るようになりました。
また、もう一つ困った問題がありました。
右手中指のばね指です。
ばね指の原因としては胸(特に小胸筋)や首の筋肉が主で、そこを緩めると症状は確かに良くなります。
ただ、一週間もするとまた症状が出てきて、このところそれの繰り返しでした。
今回も首や胸を緩めてばね指の症状が良くなったと安心していたら、仰向けで寝てもらっていると手全体の動きが重くなってばね指の症状も復活しました。
何故?とない脳みそをフル回転させてみて、ひょっとすると左足と同じように伸筋支帯のどこかが硬くなっているのでは、と推察して、触ってみると確かに硬い部分が。
そこを緩めると手全体の動きが軽くなり、ばね指の症状も解消。
やはり、手も伸筋支帯の「バンド」が硬くなり機能不全になっていたようです。
私自身も仕事柄(特に右)手の親指が少し腱鞘炎気味になる事があるのですが、この事例を体験し、私自身の伸筋支帯を緩めてみました。
すると、親指が凄く楽になります。
こういう事から考えると、スポーツ等で身体を動かす際にウォームアップで「まずは大きな筋肉から」と言われますが、実はこういう部分を先に緩めてからやって次に大きな筋肉を動かしていった方が、より良いウォームアップになる気がします。
浅筋膜の流れも格段に良くなります。
一種の「筋膜リリース」とも言えるでしょう。
スポーツだけでなく、仕事等でよく手を使われる方も伸筋支持帯の硬い部分を、少し痛いぐらいにほぐしてあげてから仕事にとりかかった方が指の痛みも出にくいし、指の動きが悪くなると肩や首にきますので肩コリ・首コリの予防にもなります。
そして、先にも書きましたが、特に高齢者には足の伸筋支持帯の調整をしてあげれば一歩目の安定が増し、よって転倒のリスクが減ります。
亡くなった私の母親は高齢になってから3回骨折しましたが、全て一歩目での転倒でした。
後悔先に立たずですが、あの時にこれが判っていれば筋肉はどんどん減っていっていましたが、そこまで転倒しなかったかもと今更ながら思います。
参考にしていただければ幸いです。
最後までお読みくださりありがとうございました。
さて、足の外側の痛みを訴えておられる女性がおられます。
痛みの原因としては、様々な筋肉のバランスおよび足部のアーチが下がっている、等あります。
少しずつ問題は解消しつつあるのですが、困った問題が一つ。
それは左足の一歩目が力が入らず不安定になる、という点。
少し歩くと解消されるのですが、施術中少し横になってもらった後にでも起こります。
原因は、下伸筋支帯と呼ばれる足首の辺りにある一種の「バンド」でした。
伸筋支帯は足首を反らせる(背屈)際に使われる下腿部前方の筋肉群(伸筋群)を束ねるものです。
このバンドの一部分が硬くなる(硬結)する事により、特に動き出しの際に大きな抵抗になるのです。
ですから、少し歩くと伸筋群が働きだすので症状はマシになります。
ただ、放っておくといつまでも一歩目はしんどいですし、高齢者などは転倒のリスクが上がってしまいます。
よって、この方の場合下伸筋支帯の硬結している部分を緩めると、一歩目がスムーズに出るようになりました。
また、もう一つ困った問題がありました。
右手中指のばね指です。
ばね指の原因としては胸(特に小胸筋)や首の筋肉が主で、そこを緩めると症状は確かに良くなります。
ただ、一週間もするとまた症状が出てきて、このところそれの繰り返しでした。
今回も首や胸を緩めてばね指の症状が良くなったと安心していたら、仰向けで寝てもらっていると手全体の動きが重くなってばね指の症状も復活しました。
何故?とない脳みそをフル回転させてみて、ひょっとすると左足と同じように伸筋支帯のどこかが硬くなっているのでは、と推察して、触ってみると確かに硬い部分が。
そこを緩めると手全体の動きが軽くなり、ばね指の症状も解消。
やはり、手も伸筋支帯の「バンド」が硬くなり機能不全になっていたようです。
私自身も仕事柄(特に右)手の親指が少し腱鞘炎気味になる事があるのですが、この事例を体験し、私自身の伸筋支帯を緩めてみました。
すると、親指が凄く楽になります。
こういう事から考えると、スポーツ等で身体を動かす際にウォームアップで「まずは大きな筋肉から」と言われますが、実はこういう部分を先に緩めてからやって次に大きな筋肉を動かしていった方が、より良いウォームアップになる気がします。
浅筋膜の流れも格段に良くなります。
一種の「筋膜リリース」とも言えるでしょう。
スポーツだけでなく、仕事等でよく手を使われる方も伸筋支持帯の硬い部分を、少し痛いぐらいにほぐしてあげてから仕事にとりかかった方が指の痛みも出にくいし、指の動きが悪くなると肩や首にきますので肩コリ・首コリの予防にもなります。
そして、先にも書きましたが、特に高齢者には足の伸筋支持帯の調整をしてあげれば一歩目の安定が増し、よって転倒のリスクが減ります。
亡くなった私の母親は高齢になってから3回骨折しましたが、全て一歩目での転倒でした。
後悔先に立たずですが、あの時にこれが判っていれば筋肉はどんどん減っていっていましたが、そこまで転倒しなかったかもと今更ながら思います。
参考にしていただければ幸いです。
最後までお読みくださりありがとうございました。
*あくまで個人の感想です
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