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楽水庵ブログ 2017年11月

ずっと足底筋膜に痛みがあったランナー、たった1枚のテープで・・・

こんにちは、京都府長岡京市の楽水庵 水谷です。

結構足底筋膜を傷めておられる方は多いようです。
長期間足底筋膜の痛みを抱えておられる、そんな方々に「ひょっとしたら?」という事がありました。

3年ほど前に知り合った20代の男性、趣味でマラソンやトレイルランをされています。
時々レース前に調整で来られるのですが、一昨年ぐらいから左の足底筋膜に痛みが出てくるようになりました。
今回も4日前にフルマラソンを完走されたのですが、後半にまた左の足底筋膜に痛みが出てかなりズキズキしたとの事。

足底筋かな?と思って左の土踏まずから爪先寄りの中央部分を触るとやはり関連痛が。
しかし、この間のリスフラン関節の女子高生の件(リンク)があったので、そこを触ると違和感が。

念の為立ってもらってレッグランジの体勢を作ってもらいました。

20171127kato3.jpg

すると、右足を前に体重を変えても問題ないのに対し左を前にするとフラフラ。

これはやはりリスフラン関節の靭帯が弛んでいると判断して、このテープを1枚貼付してもう一度左前でランジをしてもらいました。

20171127kato2.jpg

期待通り体勢がピタッと決まりました。
「え、このテープ1枚で!」と驚かれていました。
この間の女子高生で苦労した甲斐がありました(*^。^*)

全身のチェック&調整をして、左下腿部もリスフラン以外の機能も整えました。

20171127kato1.jpg



話を詳しく聞いてみると、足底筋膜を傷めて直ぐに実家近くの病院で診てもらいインソールを作ってもらったそうなのですが、それでも痛かったのでしばらく休んでいたそうです。
しかし、また再開してもやはり痛みがぶり返すので来院されたという次第のようです。
後から考えるとその期間が惜しいような気がしますが、多分その時期に私にそれが見分けられたかというと疑問です(^_^;)
ただ、これからは足底筋膜の痛みからは解放されるでしょう。

これが昨日の事で、今日来られた方々もランジをしてもらうとやはり両方、もしくは片方がフラフラしていたのでリスフラン関節を調整するとやはりピタッと決まりました。

自分が知らなかっただけで、案外リスフラン関節に問題がある方は多いのかも知れません。
ラクロスは競技の特性でかなり深い前傾姿勢を取り、かつ重心が前になります。
その為に足の甲に痛みが出るので、一般の方はランニングとかをされていてもそこまで深い前傾姿勢をとらないので、足の甲に痛みは感じず足底筋膜の方に負担が掛かっているだけなのかも知れません。
たまにレッグランジ等をした時に「どうも安定しないな~」ぐらいの認識で終わっている可能性が高い。
これからは踵が痛い・足底筋膜が痛いという方、またそれ以外の方にもこういうチェックをしていかなければと感じました。

傷めた原因は様々でしょうが、冒頭の男性はトレイルランで不整地を走った際になられた可能性が髙そうです。


楽水庵







第9回公開セミナーを開催しました

こんにちは、京都府長岡京市の楽水庵 水谷です。

少し前ですが、11日(土)に第9回公開セミナーを開催しました。
今回もボート関係者ばかり(笑)でしたが、最近毎回名古屋から学生トレーナーが学びに来てくれています。
本当にありがたい事です。

さて、今回は彼のリクエストに応えて、下腿部、主にふくらはぎのアプローチをメインに。
腓腹筋・ひらめ筋・後脛骨筋・足底筋、という筋肉のどれが機能低下しているのかをどう見分ければ良いか、そしてどういうテーピングをするかをエルゴを引いてビフォー・アフターを確かめながら行いました。

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やはりボートに置いて上記の筋肉群は重要な役割を果たしています。
ボートにおいてはストレッチャーにどれだけ体重を預けれるかで出力は変わってきます。
下腿部の筋肉に問題があるとストレッチャーに体重が乗りにくいし、シートのスライド量にも影響します。

そういう事を参加者の方々が実感できて良い講習になったと思っております。

次回第10回は、12月16日(土)の17時から開催します。


楽水庵

踏ん張ると足の甲に長方形の痛み

こんにちは、楽水庵です。

ラクロスをしている高校生ですが、最近右足を踏ん張ると足の甲に長方形の痛みが出ました。

元々足関節(前距腓靭帯)も弛みが出ていて、更に競技でかなり無理をしたようです。
前距腓靭帯の浮腫も出ていました。

正直こういう形の痛みに出会うのは初めてで、単なる足関節靭帯損傷ではないとは感じたものの1回目はそんなに痛みを取りきれませんでした。

次回来るまでに症状をもう一度検証、案外私負けず嫌いなので結構引きずります(笑)
そうすると、どうやら足関節より前方にある「リスフラン関節(足根中足関節)」の靭帯が弛んでいるという事が判り、その評価に沿ってテーピングすると痛みが劇的に減りました。

ただ、こういう痛みが出るという事は足のアーチが良くない事も原因の一つ。
アーチがない為に爪先立ちで踏ん張ると、余計足の甲が下に引っ張られてしまいます。
足底のアーチを整える、それに無理をしていた足関節に下腿部の筋機能回復のテーピングも一緒にすると、グッと片足で踏み込んでも痛みがなくなりました。

sari_foot.jpg

更に左足もどうやら一番内側のリスフラン関節に弛みが出ていたので、これもテーピング。
どうもスパイクを履くとかなりこの部分が締め付けられるようで、これも弛みの原因の一つなのかと考えられます。
パッドを挟むのも有効なのかも知れません。

なかなか自分にとって初めての症例は難しいですが、そうは言ってられません。
もっと勉強しなくてはいけませんね。


楽水庵

「私、かなり口の奥が狭かったんですね・・・」その原因の一つは

こんにちは、楽水庵です。

口を開ける際顎にクリック音がし、またストレスがたまると顎を鳴らしたくなるという女性の3回目の施術を先日行いました。

初めてお越しになった際からかなり開口が良くない印象だったのですが、ご自身はそれほどでもないと思われていた模様。
2回施術を行いましたが、外側翼突筋の癒着が非常に強く最後までたどり着けませんでした。
よって口の中が拡がったという感覚がなく、施術直後少し顎は楽になったものの、ハッキリ言ってまだ中途半端な状態。
ですから、1週間後に来られた時はほとんど元に戻っています。

これではやっている意味があまりないので、より丹念に施術したところかなり口の奥がほぐれて拡がりました。
開口もスッといくようになり、その時に「私、かなり口の奥が狭かったんですね」と実感を込めて言われました。
おそらく以前からの症状だったので、「こんなもの」と思われていたのでしょう。
他の人と比較できないものは結構ありますので。

この方の場合ですが、外側翼突筋がオーバーストレッチで固くなっていたと思われます。
原因の一つとして、上下の歯が上手く合わさっていないので噛みしめた際に口が締り過ぎてしまう点があります。
この為に顎を開ける筋肉である外側翼突筋や側頭筋がオーバーストレッチになり、逆に顎を閉じる筋肉である内側翼突筋や咬筋がオーバーワークしていたと考えられるのです。
顎二腹筋や舌骨も動きが悪くなってしまいますし、靭帯に負担が掛かります。

その為に精神的なストレスだけでなく顎周辺のストレスも結構あり、それを解消する為に顎を鳴らしたくなったのでしょう。
それが余計に靭帯に負担を掛けていました。

精神的なストレスに関しては関知できませんが、口の奥が拡がったので少なくとも顎周辺のストレスは減少している筈なので、鳴らすのは控えていただきたいと思います。

また、歯の位置は私では何ともしがたいですし、これだけで歯列矯正も必要ないのではと考えます。
起きている間は少し歯を合わせ過ぎないように気を付けて、就寝時はマウスピースをされると良いでしょう。


楽水庵











こういう形の足趾だと

こんにちは、楽水庵です。

私を含めて靴を履く習慣のある人は、「内反小趾」といって小趾(足の小指)が外旋しています。

ある程度は仕方がないのですが、人によっては小趾だけでなく4趾(薬指)・3趾(中指)まで外旋されている方がおられます。
この画像のような開帳足(かいちょうそく)といって横のアーチのない方に多い傾向です。

kaicyousoku_meidai.jpg

どうしてもこういう形になってしまうと足趾の踏ん張りができないので、余計外側に重心が乗ってしまう為と思われます。

こういう形の足で運動とかすると、足趾の指腹がしっかり着地できていないので母趾に余計に負担が掛かってしまうようです。
その為に「足底筋」と呼ばれる足趾、特に母趾で踏ん張る時に使うふくらはぎのインナーマッスルが働きにくい状態が起こってしまいます。
足底筋が機能低下すると、足底の土踏まずから足趾の付け根に掛けての中央部分に違和感・痛みが発生します。
また、足底筋は膝を超えて大腿骨の外側に繋がっている為に、機能低下が起こると膝の屈曲も悪くなります。

これを防ぐ為には、こういうテープを貼るのも有効です。
上の画像とモデルは異なります。
3・4趾と小指にテーピングしています。

nakano_footfinger.jpg

キネシオテープの「リコイル(貼り初めの方向に皮膚・筋膜が戻ろうとする)効果」を使ったものです。
これによりテーピングした足趾の指腹がしっかり着地するので、その分母趾に負担が掛かりにくくなります。
加えて、これは靴のインソールでは修正し辛いものなのでテーピングする事をお奨めします。

足底アーチを整えるテーピング等もした方が更に好ましいですが、このテープだけでも足底筋が働きやすくなります。
もちろん、機能低下している足底筋にもアプローチした方が良いのは言うまでもありません。


楽水庵



あ、これが調子を崩した原因だったのか・・・痺れから判明

こんにちは、楽水庵です。

野球をやっていて、調子を崩して通っている中学生。
斜頸もあり結構大変ですが少しずつ良くなってきてくれています。

調子を崩した原因がよく判らなかったのですが、痺れがたまたま出たので判明しました。

今回左手小指に痺れがあるとの事だったので、広背筋・後斜角筋・小胸筋という私なりの鉄板アプローチ。
これで大抵の小指の痺れは収まる筈なのですが・・・範囲は狭まったものの痺れが依然残っていました。

「何故?」
前腕と小指をチェックしてみると、小指の関節、第1関節・第2関節が弛んでいる。
聞いてみると、昨年試合でヘッドスライディングをした際に骨折したとの事。
そこで、こういうテーピングで関節の弛みをロックしたところ、「あ、握りやすくなった!」、そして痺れもなくなりました。

ikeda_lefthand.jpg


現状を改善するのに一杯いっぱいだった為に、彼が最初に調子を崩した原因を聞いていませんでした。
どうも、小指の骨折以降調子をドンドンと崩していったそうです。
一番の原因は、先ほども書いたように「小指がしっかり握れない」事のようです。

小指はバッティングで非常に重要な役目をします。
これがしっかり握れないと思ったように打てなかったでしょう。

骨折した箇所がつながっただけでは本来の役目を果たさない事も多々あります。
一緒に靭帯が弛んでいたのが見過ごされていたか、もしくはリハビリで何とかなると判断されていたのでしょうか。
本当にちょっとした事なのですが、このちょっとした事が大きなパフォーマンスの差を生み出してしまうのです。

しかし、筋肉強化をしようにも一度弛んでしまった靭帯は自然に元に戻る事は非常に難しい。
まず靭帯がしっかり機能していないから筋肉も正常には働きません。
理想的なのは、こういうテーピングで靭帯の弛みを抑え筋肉を正常に働かす事です。
そうすると血流量が増え、あまり血流がないその部分の靭帯でさえ組織の修復にあずかる事ができます。

「まず筋肉を正常に働かすようにする」、これが最優先事項です。
ですから、余程の靭帯損傷(完全断裂)でない限りは、こういうテーピングでやっていく方が得策と思われます。
ギブスで固定とかすると、固定した部分の筋肉が働かないので弱ってしまいます。
このテーピングは固定している訳でもありません。
ただ、キネシオテープ(コットン製)の「縦には伸びるが横には伸びない」という特性を生かして靭帯がそれ以上緩まないようにしているだけなのです。

痺れの話に戻りますが、結構指先の痺れで最後に残ったのが指の関節、つまり靭帯の弛みというのは、他の方でもありました。
やはり筋肉が正常に働いていなかったせいでしょうね。

この彼も小指が正常に動くようになったのが、今度は首の方に好影響を与えてくれるかも。
首が指に影響を与える事が多いのですから、その逆も十分あり得ます。

来春から高校で活躍してもらう為にも、更に良くなってもらいます。


楽水庵






「オーバーワークしている方」よりも「仕事をしていない方」へ

こんにちは、楽水庵です。

最近よく考えさせられるのは、人の身体を調整していく時に「ゆるめる」とか「ほぐす」という事が最優先事項なのか、という点です。

僧帽筋、特に上僧帽筋を例にとってみましょう。
当院に来られるほとんどの方に、左の上僧帽筋の辺り(肩の付け根付近)が凄く張っている傾向が見られます。
では、最初にここへアプローチすれば良いのか?
パンパンに張っている、つまり拘縮状態ですが、何故そうなるのでしょう?

答えを先に書きますが、どこか仕事をしていない処があるから左上僧帽筋付近がオーバーワークをしているのです。
一般的な考え方では左上僧帽筋を先ずほぐす(ゆるめる)事をするのでしょうが、これだけではまた直ぐにまたオーバーワークをしてしまいます。

どこの筋肉も単体では動けません。
特に「拮抗筋」と呼ばれる反対の動きをしている筋肉との「収縮と弛緩」のコンビネーションが崩れていると、この場合左上僧帽筋が孤立してしまい、またオーバーワークになってしまうのです。

では、この場合の「拮抗筋」はどこになるでしょう?
細かく言いだせば結構ありますが、左上僧帽筋の場合は反対側、つまり右の上僧帽筋がイの一番に挙げられます。
首や肩の場合、反対側の筋肉と拮抗関係になっている事が非常に多いのです

試しにパンパンに張っている左僧帽筋の筋肉テストをしても反応しますが、パッと見で問題なさそうな右上僧帽筋のテストをすると反応が良くありません。
ですから、この場合に先ずアプローチしなければいけないのは、左上僧帽筋ではなく「右」上僧帽筋なのです。
右上僧帽筋にテーピング等すると左は勝手に良くなっていく事がほとんどです。
もちろん、他の筋肉等に問題があるのならそこにもアプローチしていかなければいけませんが。

よく陸上競技短距離のランナーがレース中にハムストリング(大腿部裏側)の肉離れをする事がありますね。
あれもハムストリング自体に問題がある訳ではありません。
どちらかというとハムストリング自体は正常です。
ほとんどが股関節の他の筋肉達(腸腰筋・中殿筋、あるいは大腿四頭筋等)が正常に働いてくれていないので、正常に働いているハムストリングが『オーバーワーク』してしまった結果なのです。

もちろん、肉離れをしてしまったらそれの処置もしなければいけません。
ただ再発防止の為に一番重要なのは、「ハムストリングにオーバーワークさせない」事です。
ハムストリングにだけアプローチしているだけでは、その選手はハムストリングの肉離れを何回もやってしまう危険があります。

そして、また僧帽筋に話は戻りますが、上僧帽筋の張っている側は上僧帽筋自体は働いていますが、下方の「下僧帽筋」が機能低下している事がほとんどです。
これは、上僧帽筋の筋肉がオーバーワークで長さが短縮される為に下僧帽筋がオーバーストレッチになっているからだと思います。

このように「仕事をしていない方」にアプローチする事によって、更にバランスの良い調整ができますし「怪我の再発防止」にもなります。


楽水庵






ドライビングポジションと身体の不調

こんにちは、楽水庵です。

昨年と同様軽自動車で東北や東京へ結構行っていますが、私自身は近場でも遠距離でもドライビングポジションは変えません。
一昨年春に今のワゴンRに乗り換えました。
最初は左の肘置きがあったので使っていましたが、どうも姿勢が崩れ却って疲れてしまう気がしたので以後使っておりません。
ハンドルを握る位置も、走る距離に関わらず最近は常に「10時10分」の位置です。
加えて前のブログにも書きましたが(リンク)、脊柱起立筋を鍛えだしてからかなり長距離の運転が疲れなくなってきました。

さて、少し前から通っていただいている20代後半の男性、配送のお仕事をされています。
お越しになった理由は、肩・腰の不調で特に右側でした。
だいぶ楽になってこられて今では2週間に一度のペースで来ていただいていますが、やはり今でもその2週間の間に徐々に右が辛くなってこられています。

チェックをしていると、右広背筋の機能低下が気になります。
そこで今回、「ひょっとして運転中右腕を伸ばして、突っ張った状態で運転していません?」と尋ねたら、正にその通りでした(*_*)
このポジションで運転していると、広背筋がオーバーストレッチされてしまいます。
そこが不調の大元なのではないかと考えられます。

もちろん、そのポジションは以前からなのでしょう。
それでも年齢と共に身体の回復力は落ちていきます。
こういうポジションで運転を続けていくと、徐々にボディ・ブローのように効いていくのでしょう。

この方もこう指摘されて思い当たる節が多いらしく、ドライビングポジションを修正されるのと運転後広背筋のエクササイズをアドバイスさせてもらいました。

後、この方の場合下腿部が右はひらめ筋・左は腓腹筋、という具合に機能低下がありました。
これも運転と関係があると思われます。
配送車のミッションを尋ねるとAT(オートマチック)との事。
ATだと左足はフットレストに置いたまま、膝はどちらかというと伸ばした状態で足関節は背屈、という感じになってしまいます。
これは腓腹筋のオーバーストレッチ状態です。
MT車だと左足でクラッチを踏むという動作が入るので、このオーバーストレッチ状態から解放される時があるのですが。

また、右下腿部はアクセルをベタ踏みしている状態でない限り「膝が曲がって足関節が背屈」された、ひらめ筋のオーバーストレッチ状態になりやすいです。
私もアクセルを絞って走っていると、脛の部分にある前脛骨筋が張ってくる事が結構ありますし、その時ひらめ筋はかなりオーバーストレッチ状態になっています(前脛骨筋は拘縮状態)。
この状態を楽にするには「アクセルベタ踏み」か「思いっ切りブレーキペダルを踏み込む」が有効ですが、危ないですよね(^_^;)
AT車なら、信号待ちなどの際にサイドブレーキを掛けて、Pポジションで「踵上げ」を何回かする事をお奨めします。
Nポジションでも良いのでしょうが、万が一の事があるのでやはりPポジションでしょうね。

まあ後半の下腿部に関しては、ある程度車の構造上致し方ない処はありますが、前半のドライビングポジションに関しては改善の余地が大です。
これを読んでくださった皆さんで車を運転される方は、一度是非ご自身のポジションが適正かどうか確認してみてください。


楽水庵




職業病か、先ず鍛えるべきは脊柱起立筋

こんにちは、楽水庵です。

最近またウエイトリフティングの練習に行くようになって(と言いつつ半月以上行けてませんが・・・)以前に練習していた時より背中のアーチ(「バックアーチ」)が取れていないのを思い知らされました。
高重量になればなるほどバックアーチがしっかり取らないと、練習で腰や膝を傷める可能性が上がります。

恥かしながら、9月に体育館でスクワットをした時に左膝をやりました。
その時はスクワットをやった後のレッグエクステンションを高重量でやったのが原因だと思っていたのですが、今から思えばスクワットの際にバックアーチがしっかり取れていなかった為に不完全な体勢だったのですね。
内側側副靱帯や前十字靭帯を傷めて結構長い間各種テーピングしていましたが、先日体育館でまたスクワットした際は後述するようにバックアーチをしっかり取れるようになっていたせいかテーピングをせずにやっても(スクワットをする際には膝サポーターはします)全く問題ありませんでした。
昨日も1時間半ほど早歩きしましたが大丈夫でした。
ちょっとフォームが変わるだけで大きな違いです。
とはいってもこの「ちょっと」が非常に大事で、私みたいに8年ほどウエイトリフティングから離れていた者にとっては「イメージと現実の解離」が大きく、自分勝手にやっていたらもっと悲惨な目にあっていたでしょう。
その点京大ウエイトリフティング部で皆と一緒に練習させてもらえるのは非常にありがたい事です。

昔は上体反らしが得意でブリッジなんかも簡単にできました。
それがブリッジはおろか上体反らしもあまりできないようになっているのは薄々判っていました。
しかし、実際ここまでバックアーチが取れないようになっていたとは。

それとこれも薄々気づいていたのですが、同じような背丈の人と一緒に写真を撮ったらどうも私のほうが背が低く写っている(5㎝ぐらい)。
そんなに自分では猫背になっている風には見えなかったのですが。
これも脊柱起立筋がしっかり収縮していないので、所謂「背中が伸びる」状態になっていないので背中が縮まっていたのですね。
自分でも判るのが胸椎と腰椎の境目。
ここからの神経がよく詰まって大腰筋等の機能低下を起こすのですが、その主たる原因は(私の場合です)脊柱起立筋の収縮不足によるものだったと思われます。

加えて、この数年ヘビーに腰を傷めた時に必ずやっているのが、脊柱起立筋。
脊柱起立筋は「抗重力筋」で大抵どんな時にも使われるので、これが原因のギックリ腰は本当に辛いものです(T_T)

振り返ってみれば、元々転職組ですが最初は足で行う施術も行っていました。
それが4年程前からテーピングと手による施術に切り替えました。
そうすると以前よりも前屈みになっている時間が増えたのですね。
考えてみれば4年程前にやったギックリ腰も、ジェルフィッシュテープを貼りまくっていた時期でどうしても連続して前屈みになっていましたね。

最近ブース活動をしている写真を摂ってもらっていても、やはり前屈みになっています。
ベッドの高さを上げれば少しは前屈みがマシにはなりますが、その分施術を受けられる(特に身長の低い)方の負担が増えます。
最近ブース用の折り畳みベッドをアルミパイプ製のものに買い替え、それが8段階に高さ調整できるので一番高くしてみました。
しかし、この高さでは受けられる方には身体的・心理的負担が強いので極端に上げるのは止した方が無難でしょう。

とすると、自衛策としてはやはり脊柱起立筋の強化、これに付きます。
ちょっと前から施術を終える毎に立位で後屈をしていたのですが、これは脊柱起立筋よりも「臀筋」を使いますのでほとんど効きませんでした。
この問題(バックアーチが取れない)という切実な問題に直面し、所謂「尻に火が付いた」状態でやはり一番有効なのは「うつ伏せで」状態を反らす事だと再認識。
ただ、一人でやるには足を支えてくれる人がいないので元ボクシング世界チャンピオンの具志堅さんがやっていたうつ伏せで足首を掴んで状態を反らすものに切り替えました。
具志堅さんはこれで跳んでましたし、このトレーニングが「具志堅ジャンプ」と呼ばれているのを今回初めて知りました。

しかし、悲しいかな最初は足首を掴むのに一苦労でハムストリングを攣りかけた事もあります(^_^;)
それでも段々と足首も掴みやすくなってきました。

これをやりだしてスクワット等も安定してきたのは間違いありません。
足裏全体で床を押す感覚が増してきました。
それと毎日ちょっとした障害物を「左右に跳んで跨ぐ」というのをやっていて10回ぐらいしか連続でやれなかったのが、脊柱起立筋を鍛えだしてからは40回ぐらいできるようになってきました。
体幹が安定してきたせいでしょう。

なお、脊柱起立筋はひらめ筋・肩甲挙筋等は前述したとおり「抗重力筋」で、活動している間(流石に寝ている時は休んでいていいですが)は常に収取していて良い筋肉です。
しかし、何かを運動をする際の「主働筋」ではありません。
ボート競技で、特に中学生のレースを観ているとレンジを大きく取りたいが為に前に思いっ切り前に突っ込んで「脊柱起立筋で身体を起こす」ようなフォームで漕いでいる選手を見ます。
これは腰椎のヘルニア等を起こす要因にもなりますので、体格に合ったフォームで漕いでほしいですね。

最後に私の場合は職業柄「後ろが弱い」のですが、最初にも書いた通り多くの方は腹筋が入りにくい「前が弱い」状態です。
大事な事なので繰り返させていただきました。


楽水庵











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