HOME > 楽水庵ブログ > アーカイブ > 2013年7月

楽水庵ブログ 2013年7月

実は『四天王』だった下半身のインナーマッスル、とても大事な『小臀筋』

お尻の横には一番表面が大臀筋、その奥に中臀筋、そして一番奥に今回取り上げる小臀筋があります。
中臀筋も腰痛を引き起こす事が多いですが、この小臀筋もいろんな悪さをします。
脚全体の痛み、ダルさ、そしてぎっくり腰をされた方等はここを傷めている事が多いのです。
そして、施術していてもかなり痛がられますが、ここがほぐれればかなり腰の状態も良くなります。
 
場所は大転子(大腿骨の付け根)と腸骨稜(腸骨の出張っている部分)の間の真ん中辺りです。
ここを緩めるだけで足全体が軽くなる可能性が高いので、一度試してみて下さい。
かなり深いので、そこそこ圧が必要です。
 
今まで、下半身のインナーマッスル3点セット(ひらめ筋・大腰筋・梨状筋)と言っていましたが、
それに小臀筋を加え『四天王』と呼ぶ事にします。

傷めた時のストレッチングは厳禁

以前に坐骨周辺の痛みがある時にストレッチングをすると余計に悪化させる、と書きました。
我々が筋肉に対して収縮の指令しか出せません。伸ばす指令は出せないのです。
 
また、伸びて気持ちが良いと思われている方もおられるかも知れませんが、それは錯覚です。
その筋肉と反対の動きをする筋肉(拮抗筋)が収縮し、その筋肉が緩んだので楽になったのです。
 
もともと筋肉の調子が悪い時は収縮も緩みもできない状態が多いのです。
ですから、緩めてやって収縮しやすくすると、本来の機能を取り戻し結果楽になります。
伸ばそうとするのは自然の摂理に反した事なのです。
 
ましてや、痛みがあるとかで状態の悪い時に伸ばそうとすると、
場所によっては靭帯も伸ばしてしまい、回復に非常に時間が掛かる場合も多いのです。
 
お勧めは、まず傷めている筋肉の収縮をしてやり、
次にその拮抗筋を収縮させ傷めている筋肉を緩める。
場合によっては、その反対の手順でやった方が良い場合もあると思います。
どちらにしても傷めた筋肉を伸ばそうなどとは思わない事です。
 
最近、トレーナーが無理やり筋肉をストレッチする店などがあるようですが、
自分から見れば怪我人が出ないか心配です。

今の高校スポーツに対する憤り

昨日ある競技で全国的に強い高校の女子(2年生でレギュラー)が
腰が痛いという事で母親が連れて来られました。
他府県から来ている、所謂越境組の子です。
 
しかし、ビックリするぐらい体はボロボロ。
まず、肩甲骨の動きが非常に悪く、肩を動かすと亜脱臼寸前。
この状態でどうやってテイクバックできる?
というより、体幹全体の皮膚・筋膜の動きが悪いので、
横隔膜が下がらず下半身の筋機能が大幅に落ちていました。
これではまともに跳ぶ事もできません。
左膝は前十字靭帯を傷めているが、半月板もかなりボロボロ。
膝の屈伸をすると「ボキボキ」とけたたましい、
聞いていて気の毒なほどの大きな音を出していました。
 
その競技に一生懸命打ち込んでいるのは判るが、もう少し自分の体を大事にしなければいけないと、
施術中に説教して少し泣かせてしまいました。
本当にこんなのはおかしすぎると感じます。
いくら有力校でももっと選手を大事にしてくれないでしょうか?
 
これは大家さん(最近まで京都市の教員だった)やいろんな人の話を総合すると、
敢えて明言します、早稲田とかの「指定校推薦」が元凶だと感じます。
スポーツだけで早稲田とかに入りたい子供、やらせたい親、
そして選手を使い捨てにしてまで戦績に拘って指定校枠を取り、それを盾に強権を振るう指導者。
こんなのが健全な高校スポーツと言えるのでしょうか?教育と言えるのでしょうか?
仲間なんかいない、一人でもチームメイトが脱落すれば
それが自分のチャンスになる修羅の道ではないでしょうか?
 
冒頭の子に話は戻して、できるだけの事はしたつもりだが、継続して治療しなければまた体を壊すのは確実。
ところが、練習や遠征で通う時間がない。かなり不安を感じています
。どうかこれ以上壊れないよう願うばかりです。
パフォーマンスを上げ勝利する事も勿論大事ですが、高校生や大学生で一番大事なのは、
怪我なく部活を終え学校を送り出してやる事ではないのでしょうか?
 
ボートでも残念ながら競技に致命的な故障をして、艇を降りスタッフでやっている学生が少なからずいます。
こういう学生を一人でも減らしてあげたい。他の理由で艇を降りたのならともかく、
腰を傷めて漕げないから等の理由で降りるのは本当に気の毒です。
 
とにかく、健全な高校スポーツを目指すのなら、今のような指定校推薦制度は廃止すべきです。
最後に早稲田関係の方、引き合いに出して申し訳ありませんでした。ただ、この風潮には本当に憤りを感じています。

『オーバーワーク?』

今当院に通っている、運動部に入っている生徒の話です。
 
現在その子の部は故障者が続出しているそうです。
そして、故障した子が整形外科とかに行って「オーバーワークが原因」と言われ、
それを顧問に言うと「オーバーワーク?」と怪訝な顔をされると言います。
顧問曰く、「もっと強い中学の練習に比べればそんなに練習してないのに何故?」という感じなのでしょう。
 
いつもは整形の悪口(?)を結構書いている私(笑)ですが、これに関しては擁護します。
『その子の現状ではオーバーワークなんです!!』
他のチームの選手の練習がどうであれ、自分が指導している選手の状態を
把握できていないから起こる悲劇。ちゃんと選手のコンディションを見て指導しなければいけない。
 
この場合のコンディションとは単に体調だけではありません。
足趾の形、重心等全てを含んだものです。それが見えてないから故障させてしまうのです。
 
決して故障した子が決定的に弱い訳ではありません。何かが足りないだけなのです。
それを見抜いて是正しながらトレーニングを積ませる事によって、初めてその子は故障せずに強くなっていくのです。

『強揉みはやめましょう!!』

最近どこに行っても頭痛や首の違和感が取れないと、当院を訪ねて下さる方が増えています。
非常にありがたい事ですが、その分結構手強い方も多いのは事実です。
日々勉強の連続です。
 
そして、そういう方達に共通しているのは、マッサージとかに行かれると「強揉み」をしてもらう点。
最近は必ず確認しています。
 
「強揉み」は痛み止めの薬とおなじようなものです。その場しのぎにしかならないのです。
そして怖いのは、次にもっと強い刺激がないと満足できなくなる点です。
今回は薬は置いといて、「強揉み」の弊害について述べましょう。
何故いけないのか?一言で言えば、皮膚・筋膜の動きが悪くなります。
その部分の皮膚の感覚が鈍くなり、脳のセンサーが機能しなくなります。
だから優しい刺激では何も感じなくなるので、強い刺激を求める・・・
そして、また・・・という悪循環を繰り返し、最後には原因不明の神経痛を起こす、
というパターンが非常に多く見られます。
 
この悪循環を断つにはどうすれば良いか?
本人には物足りないかも知れませんが、その方のその箇所の皮膚・筋膜の動きに
最適な優しい刺激で根気良く施術を繰り返す事しかないような気がします。
こうなると、本当に体の問題だけではなく「心の問題」でもあると思います。

1

« 2013年6月 | メインページ | アーカイブ | 2013年8月 »

このページのトップへ