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楽水庵ブログ 2015年4月

仙椎2番の神経圧迫、仙結節靭帯の調整をすると・・・

こんにちは、京都の長岡京で痺れのある方等にキネシオテーピングを中心とした施術を行って効果を上げている、スポーツ整体院 楽水庵です。

前回のブログでも少し書きましたが、仙椎2番から出ている神経圧迫(障害)と仙結節靭帯の関連性について少し書きたいと思います。

仙結節靭帯とは仙骨下部と坐骨を繋いでいる靭帯です。
ここの弾性がなくなると仙腸関節に痛みを感じたりします。
「座っていたらお尻が痛い」とかの症状も仙結節靭帯が硬くなっている事から起こっているケースが多いのです。

ここで興味深いのは、肩のトラブルは肩関節を構成している靭帯が弛む事によって起こるのですが、股関節の靭帯はその硬直性によって起こる事です。
これは股関節がしっかりとした(安定した)関節なのに対して、肩関節が浅い臼に乗ったような不完全(不安定)な関節だからなのでしょうか。
昔は先天性の股関節脱臼で子供の時からびっこを引いて歩いている方(特に女性に多かった)もおられました。
先天性というより、出産時に股関節が脱臼してそれに気付かず、歩き出すように周りが初めて気付くケースがほとんどだったようです。
歩き出す頃にはかなり関節が固まってくるので、それから矯正するのは難しかったようです。
産婆さんが家で取り上げていた時代はそういう事も少なからずあったようですが、病院で出産するようになって出産時に産科医がチェックして外れていたらその場で矯正するようになってからは見掛けなくなりました。

さて、仙結節靭帯のトラブルは仙骨側の付着部が硬直している事から起こると思われます。
そうすると、仙椎2番からの神経にトラブルを起こします。
ハッキリした理由は判りませんが、神経の通り道だからなのでしょう。

症状としては、足の3趾(中指)が痺れる、3趾に力が入らない、SLRテストという仰向けで下肢を挙げるテストをするとお尻の部分で引っ掛かりそれ以上挙がらない、という現象が起きます。
また筋機能的には、特に内転筋やハムストリングの力が入りません。
仙椎1番からの神経が末端までスムーズに通っていれば大丈夫な事が多いのですが、上に書いたように3趾に力が入らないので足先が上らない為によく躓いたりします。

今までは、仙椎2番の神経障害を見つけたら迷わずジェルフィッシュテープを貼っていましたが、最近は仙結節靭帯の調整をする事が多くなりました。

ただ、これは俗に言う、「卵が先か、鶏が先か」の世界かも知れません。
人によっては、仙結節靭帯の調整をした方が、またある人にはジェルフィッシュテープの方が良い結果になる可能性もあります。
それを見極めていきたいと思います。

人の身体はそれぞれです。
同じ症状で同じ原因だとしても、同じ方法で同じ結果が出るとは限りません。

楽水庵



「後頭部がゾワッとする」、その大元の原因は?

お元気ですか、京都府長岡京市の『首』専門院 楽水庵です。

時折お越しになる30代男性ですが、今回は立ち上がった際に後頭部の辺りが「ゾワッとする」そうで非常に気持ち悪いとの事。
ただ立ち眩みとかはないらしいので、そうすると動脈を圧迫する胸鎖乳突筋や菱形筋の不具合はないような予感。

調べてみると、右も確かに板状筋が良くなかったですが、左は肩甲挙筋と胸腸肋筋の機能が低下。
こうなると左の首筋から胸椎に掛けて違和感があったでしょう。

では、何故左の方が症状が強いかと下を調べていくと、仙腸関節の下部、仙結節靭帯の張りが強く仙椎2番の神経を圧迫していました。
これも別に書こうと思っているのですが、仙椎2番の神経圧迫の原因は仙結節靭帯の不具合によるものが多いですね。
それが判って調整して以来、仙結節靭帯の調整をすると仙椎2番の神経圧迫は解消しています。

最後に下腿部に移ると左のひらめ筋の張りが非常に強い。
右はそれほどでもなかったのに左のひらめ筋の張りが強いという事が仙腸関節の動きを悪くし仙結節靭帯の不具合を起こしていた可能性が非常に高いと思われます。

だから、自分の方針としては最終的に首の症状の改善を目指すのですが、身体全体の調整をしなければ首も結局は良くならないとの考えでやっています。

楽水庵

胃や肝臓の反射区を刺激したら(*^。^*)

こんにちは、京都府の長岡京市でコンディショニングを中心としたスポーツ整体を行っている楽水庵 水谷です。

少し前に不注意な原付バイクのせいで急ブレーキを踏んでから体調が崩れた女性(リンク参照)。
テーピング等で調子が戻ってたのですが、しばらくするとまた痺れや首の張りが出てきてかなり辛い様子。

施術をしながら話を聞いていると、「胃がムカムカして最近食欲がない」、「夜中にお腹が痛くなってトイレに行くと水状の便が出る、ただ常にお腹が痛い訳ではない」、「全身がだるい」というような近況を話されました。

これで何となく原因が判ってきました。
胃もそうなのですが、原付バイクと当たりそうになったのがストレスになり特に肝臓の機能が低下していると推測。

試しに左足にある胃の反射区を刺激すると猛烈に痛がっていました。
次に右足にある肝臓と胆嚢の反射区を刺激、あまりの痛さに泣いておられましたが我慢してもらいました。

すると、直後から首の張りとかがスーッと軽くなり身体が温かくなってきたそうです。
その日はかなり暑くて、私なんかは昼食を食べていたらそれだけで大汗をかいていたのですが、その方はスプリングコートを着て来ていたのでおかしいなとは思っていましたが、内臓の調子が良くなかったのですね。

その後引き続き肝臓マニュピュレーションを行うと更に体調が改善。
通常の筋肉・筋膜的なアプローチはほとんど行いませんでしたが、身体が非常に楽になられました。

肝臓はストレスに非常に弱い臓器。
しかし「沈黙の臓器』とも言われているようになかなか自覚が出てきません。
それでも「全身がだるい」みたいな症状があれば一度肝臓の疲れを疑ってみるべきですね。

楽水庵

「声が出てくるようになりました」

お元気ですか、アゴにまつわる様々なトラブルをお助けしている、京都府長岡京市にあるアゴ専門院 楽水庵です。

先日初めて来られた女子大生。
13歳の時に一度口が開かなくなって、その時は歯科医でマウスピースと口腔内のマッサージで改善したそうなのですが、最近親知らずを抜いてから左顎がカクカクしだしました。
それと声がこもり出して、よく他人に聞き返されるようになりました。

webで検索して、私のブログにご自身と似たような症例が見掛けられたので来てくれたそうです。

おそらく今回の直接原因は、親知らずを抜いた際に左の側頭骨下顎骨靭帯が弛んでしまった事、そして声がこまりがちなのは左の外側翼突筋が硬い事なのですが、それ以外にも肩こり・首こりを含め全身の状態が良くありません。

そこで全身のバランスを整えていくと、まだ下半身の調整をした段階で会話している間に声のトーンが明るくなってきているのが感じられ、そうしている間にご自身も「声が出しやすくなってきました」と言っていました。
やはり声を出すのは口腔内だけではなく、全身のバランスも深くかかわっているのだと再認識されました。
特に内転筋(大腿部の内側)は首と深く関わっているので、内転筋の張りが改善されると首も楽になる方が結構おられます。

では、何故内転筋が張るのか?
そのほとんどの原因は足の形が悪いから、特に横アーチがない「開帳足」の為に『踵・母趾球・小趾球』の3点で身体を支持できでいない事が非常に多いのです。
下の画像の方も横アーチが全くないどころか逆アーチになっています。

tokura_20150420.jpg











この状態を放置しておくと、足元のバランスが崩れたままで重心が大腿部の外側、腸脛靭帯の方に掛かってしまい逆に内側の内転筋は引っ張られ張りが強くなってしまいます。
対処療法だと内転筋の張りを弛めるだけで良いのですが、根本的に改善を目指すなら足元にテーピングをして更に下腿部のエクササイズを続けてバランスを回復する必要があるでしょう。

話を女子大生に戻すと、初回の施術では側頭骨下顎骨靭帯の弛みを止める事はできていません。
しかし、全身のバランスが良くなり外側翼突筋の張りも弛んできたので、カクカクする症状は後数回で消えていくと思われます。
何よりも施術しだして直ぐに声が出しやすくなったのは、かなりの収穫だと自負しております。

楽水庵

「え、俺の仕事?!」 ひどいギックリ腰

こんにちは、キネシオテーピング協会認定療法家・指導員で日本ボート協会トレーナー部会のメンバーでもある、京都府長岡京市でスポーツ整体院「楽水庵」を開いている水谷です。

先日愛知県で行われた「中日本レガッタ」に浜松の指導員仲間と2名でテーピングサービスに行ってきました。
中日本レガッタは自分が漕いでいた頃に行ったきりで、ちょうど30年ぶりでした。
その間に会場の愛知池の周辺は大きく様変わりして、まるで「浦島太郎」状態でした。

それはさておき、艇庫の救護所をお借りして早速テーピングサービスを開始。
チラシも撒いていたのと、内にテーピング講習を受けに来られた浜松北高のコーチが選手達に奨めてくれていたので、結構選手が来てくれました。
下の選手は2ヶ月前にきつい捻挫をしたそうで、足関節テープに短腓骨筋テープ・第3腓骨筋テープ・後脛骨筋テープを貼ると足元の不安定がスッカリ解消しました。

nakanihon_20150418_1.jpgnakanihon_20150418_2.jpg


そして、夕方になってきてレースもそろそろ終わりかけた頃に役員の方々が担架に担いだ女子選手をこちらに運んできました。
正直言って、担架で人が運ばれてくるようなシチュエーションに慣れていないので、最初は「まだ暑いから熱中症でもないし、呼吸器系のトラブルか、それとも骨折か?」ぐらいにボーっと眺めていたのですが、役員の方がこちらに「どこに置きましょう?」と聞いておられるので、その時になって「え、俺の仕事?」と初めて気付きました(^_^;)

ギックリ腰でした。
レース前から腰の状態が良くないのでマッサージ設けていたそうなのですが、ゴールした直後に発症。
最少は自分で歩くと言っていたそうですが、脚に全く力が入らなくて結局担架で運ばれてきたのでした。

毎度ギックリ腰の施術は緊張します。
特に今回のように痛みで最初全く体を動かせない状態なら尚更。
まず炎症を起こしている箇所をアイシングして、次にリンパの流れを促進するテーピング。
何度も書きますが、あまり体を動かせないのでしっかりした検査はできません。
その中から原因の筋肉を見つけて対処していきます。
この選手の場合は腸骨筋に広背筋は直ぐに判ったので、そこにテーピング。
そうすると何とか立ち上がる事ができるようになりましたが、まだ真っ直ぐは立てません。
そこで中臀筋にも問題がある事が判明しましたが、何度も服を下すのも何なので、腕の反射区を利用してテーピングとヒットマッサーでのほぐし。
患部に近いので、炎症を起こしている時は強い刺激を与えるのは逆効果なので、腕にしました。

これで真っ直ぐ立てるようになりました。
もちろん、炎症が残っているので痛みは残りますが急性期を安静に過ごす事で回復は早いでしょう。

ちなみに、この選手のチームは私の知人の娘さんもいて、その知人が翌日に応援に行っていたので様子を聞いてもらったところ、ボチボチ歩けているそうでした。

まあ、ジッとしてもらう方が良かったのですが、どちらにしても帰らなければいけませんからね。
また、不思議な縁でそのチームの監督さんとも昔レースで競った仲でした。

まあ、少なからずお役に立てたと思います。

楽水庵


 


「左脚が踏ん張れない」 仙椎2番や中臀筋、etc

お疲れ様です。アスリートのコンディショニングを行っている、京都乙訓地区長岡京のスポーツ整体院 楽水庵です。

特に首の動きが悪いので来られている、テニスをされている50代の女性。
いろいろと問題がありますが、「左脚が踏ん張れない」という悩みをお持ちでした。

調べてみると、仙椎2番の神経が詰まっていました。
仙椎2番からの神経の流れが良くないとハムストリングや内転筋の機能が低下します。
それに足の3趾(中指)に痺れが出たりします。

それに腸骨筋や縫工筋、中臀筋の機能も低下していました。
これらには神経障害は見受けられませんでした。

これだけトラブルがあると左下肢が踏ん張れないのは当然です。

これらを整えるとかなり踏ん張れると思います。
今度来られた時に感想を聞いてみます。

楽水庵

激しく急ブレーキを踏まされたが為に・・・

こんにちは、手や脚の痺れに対してのエクスパート、京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

毎週通われている40代の女性のケースです。
先日スーパーから出た処で、前を走っていた原付に乗った高齢者が、後方確認もせずに急にUターンしようとした為に思いっ切り急ブレーキを踏まされる羽目になりました。

幸い接触はしなくて済んだのですが、それから背中が固まり両脚に痺れが出始めました。
昨年秋に当院に通われ出した時と似た症状になったようです。

3日後が予約日だったのですが、どうも仕事に行けないようなのでテーピングだけでもしてほしいという事で急遽遅い時間にお越しになられました。

その時は両胸腸肋筋にテーピングしてヒットマッサーでほぐしたのと、両梨状筋と仙腸関節を弛めました。
遅かったのでそれぐらいしかしませんでしたが、それだけでもかなり楽になられたようです。

その2日後の予約日。
痺れもかなり軽減したのですが、更に良くなってもらいたいので再度チェック。
左胸腸肋筋はまだ少し張りがあり、右腰腸肋筋も少し機能が低下していたのでテーピング。
それに、腰椎1番から3番辺りまで動きが良くありませんでした。ですから一時的に脊柱管狭窄症のような症状が出ていたようです。
その部分をEDFテープで弛め、尚且つ右仙棘筋で硬くなっている部分(おそらく急ブレーキを踏んだ時につっぱたと思われる)にもEDFテープを貼付。

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更に楽になっていただけたようです。
必ずしも急ブレーキを踏んだからといって全ての方がこのような症状になるとは限りませんが、少し筋力の弱い方等はこういう症状が起こっても不思議ではないのかも知れません。
踏まないに越した事はありませんが、今回は状況が不運でした。
その高齢者の方も気を付けていただきたいですね。

楽水庵

結構「くすぐったい」内転筋、アゴ・首に問題ある方は尚更

こんにちは、京都府長岡京市で顎・首の悩みを持っておられる方への施術を行っている楽水庵です。

最近「ヒットマッサー」というツールを購入し施術に利用していますが、結構多くの方が内転筋をヒットマッサーでほぐしていくと「くすぐったい」と言われる事が多いですね。

「くすぐったい」という事はそこの筋肉がかなり疲れている場合がほとんどです。
従来の「筋肉・筋膜リリース」では「痛い・イタ気持ちいい」という感想が多かったのですが、ヒットマッサーでより強い刺激を与える事ができるようになったからでしょう。
この感覚は身体表面にしかない感覚です。
それだけ皮膚・筋膜の流れが良くないという事だと解釈しています。

内転筋は大腿部において一番筋肉量があるところです。
ここを上手く使えれば更に下半身のパワーが生まれますし、逆に内転筋の状態が良くないと様々なトラブルが起こります。

また、内転筋は全身の筋膜の流れでアゴや首と密接に繋がっています。
内転筋をほぐすだけでアゴや首が随分と楽になられる方もおられます。

またハムストリングと隣り合わせにあるので、内転筋の機能低下はハムストリングの機能低下も招いてしまう事もあります。
この間来られた50歳の男性ですが、その日の朝足の爪を切ろうとしたら右足が寄せにくかったそうです。
チェックしてみると右の股関節の屈曲が良くありませんでした。
そこで内転筋をヒットマッサーでほぐすと結構「くすぐったかった」ようですが、股関節の屈曲はスムーズにできるようになりました。
このように、一見ハムストリングの問題と思われていたのが、実は内転筋が原因というケースがあるのです。
それに腰椎や仙椎の流れが良くないと内転筋の機能低下を招きます。
腰椎1-3番、仙椎2番がそれに当たります。

このようにアゴ・首の問題はその部分の問題だけではなく、全身のバランスの乱れから起こっている場合が多くあります。
少し遠回りに見えるかも知れませんが、全身のチェックは欠かせないと私は確信しています。

楽水庵

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ボートを漕いでいた頃の仲間と食事をしていたら・・・

こんにちは、日本ボート協会医科学員会トレーナー部会のメンバー、京都府長岡京のスポーツ整体院 楽水庵です。

先日夕方からお休みさせていただいて、ボートを漕いでいた頃の仲間と、それこそ30年来のなじみの焼肉屋さん「麗門」で食事をしていたました。

そうすると、そのうちの一人が1週間前にギックリ腰を発症してまだ痛いとの事。

座敷ならそのまま寝かせて検査できたのですが、生憎とテーブル席だったのでそれもできず。

結局、店を出たところでブロックの上に腰掛けてもらいチェック。
その前に大体話で大腰筋・腸骨筋の機能低下に検討を付けていたので、そこを調べたら予想通り右は大腰筋、左は腸骨筋が陽性でした。
恐らく神経障害もあったのでしょうが、天下の往来でさすがにそういうチェックはできないし、まあ右大腰筋に左腸骨筋の機能がある程度回復すれば痛みは軽減すると判断。

πテープは持っていたのですが、通常通りに股関節に戸外で貼る訳にもいかないので自分が見つけた足の反射区に貼りました。

それだけでも結構楽になった模様で、電話で様子を聞いたら朝起きた時が全然違ったと言ってくれました。

πテープだけでも持っていれば、ある程度何とかなるもんですね(*^。^*)

楽水庵

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段々と口が開かなくなるのと肩の靭帯の関連性

お疲れ様です。「口が開きにくい」、「口を開けると顎が痛い」、「口を開けると顎がカクカクする」等のアゴの症状の専門院、京都府長岡京市の楽水庵です。

本日2回目の顎の施術でお越しになった50代の男性。

今まで私が施術してきた顎のトラブルを抱えた方達は、ほとんどが「朝起きた時に口が開きにくい」症状がほとんどだったのですが、この方は朝起きた時が一番楽で、そこから段々と口を開けるのが辛くなっていくそうです。

何か日中の動作で顎にネガティブな動作をしていないか?そこからチェックしていきました。
少し首を傾げる癖もお持ちなのですが、それだけではない筈・・・

すると、左右共に烏口靭帯に弛みがあるのが判りました。hitmasser_20150407.jpg左の方が特に弛んでいました。
試しに写真右のようにヒットマッサーを持ってもらうと、左手の方が支えにくかった。

これで合点がいきました。
夜寝ている間は(寝相がそんなに悪くなければ)左肩に負担が掛かるような事はないのですが、起きている間は、例えば車を運転するような動作でも左肩や左腕を動かします。
その際に、この方の場合は「棘上筋」という首の付け根から肩の付け根に走っている筋肉に負担が掛かっていました。
棘上筋の首の付け根側に負担が掛かると、首の後ろ側を走っている他の筋肉にも影響を与えます。

どうやら、これが一番の原因だったようです。

烏口靭帯が弛まないようにテーピングして顎を含めた施術を行うと、今まで起きた時に指2本分と言っておられた口の開きが目測で3本ぐらい余裕で開いていました。

後は昼間起きておられる時に前述の段々と開きに辛くなるのが解消していけば、このアプローチが正解という事になります。

肩の靭帯と顎の関連性は、今回初めて体験しました。
ひょっとしたら、今までにもあったのかも知れないが見落としていた可能性もあります。
そういった方達がおられたのなら申し訳ない気持ちと、これからはもっと様々な症状の方にも対応できるよう努めていく所存です。

楽水庵

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