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楽水庵ブログ 2018年10月

転倒してブロックで手を突いて指が曲がらなくなった

こんにちは、「キネシオ ローイング インストラクター」(キネシオテーピング協会認定ボート競技専門指導員)
京都府長岡京市のスポーツ整体院 「アゴ・首・スポーツ障害」楽水庵です。

部活を引退した高校3年の男子。
下校時に自転車で転倒し、ちょうどヘッドスライディングのような体勢で前へ滑っていたそうです。
その上どうやら左手をブロックで突いたらしく、痛みも勿論ですが特に人差し指と中指が曲がらなくなった走です。

あまりにも痛いので病院でレントゲンを撮っても「異常なし」。
それが2週間ほど続いたので、現役の時に通っていたうちを頼ってくれました。

おそらくMRIを撮ったら靭帯損傷が判った可能性があります。
人差し指に中指は3つある関節の靭帯が全て弛んでいました。

どの関節でもそうですが、靭帯に弛みが出るとその関節を動かす筋肉が正常に働きません。
工事現場のクレーンを連想してください。
いくらクレーンの性能が高くてもワイヤーに弛みが出てしまうと物は吊り上げられませんね。
靭帯が弛んでいる状態はまさにそういう状態なのです。


アプローチとしては、キネシオテープの「縦には伸びるが横には伸びない」特性を生かして靭帯の弛みをロックさせました。
これで指は曲がるようになりましたが、人差し指は腫れもあり痛みが残ります。

そこで、今度はスリットテープで腫れている組織に隙間を作ります。
指の背側だけ貼ってみたのですが、腹側も先端から第1関節までの腫れが強かったので同様にスリットを。


指がスッと曲がりやすくなって非常に喜んでくれました。

*あくまで個人の感想です
*効果には個人差があります


楽水庵

「インナーを整え、メジャーを鍛える」

こんにちは、「キネシオ ローイング インストラクター」(キネシオテーピング協会認定ボート競技専門指導員)
京都府長岡京市のスポーツ整体院 「アゴ・首・スポーツ障害」楽水庵です。

最近私の施術、特にテーピングでの調整ですが所謂メジャー、アウターマッスルと呼ばれる皆さんがトレーニングでよく鍛えられるような筋肉にアプローチしていない事に気付きました。

別に狙った訳ではないのですが、そういうメジャーな筋肉の機能が低下するのはひどり肉離れとかでない限りにおいて、「その周りの環境が整っていない」からであるとイメージしその周りの環境を調整していくようにしています。
すると、それ自体にはアプローチしていない機能低下していたメジャーな筋肉が回復する事がほとんどなのです。
というのもメジャーな筋肉はそれ自体に筋繊維や血流量が豊富なので良い方向に導く事ができれば独りでに良くなっていってくれます。

例えばですが、大殿筋は大腿方形筋というインナーを調整、大胸筋に関しては烏口肩峰靭帯もしくは長橈側(担当側の事もある)手根伸筋を調整、広背筋に関しても烏口肩峰靭帯・方形回内筋・長橈側手根伸筋とかを調整します。
またハムストリングの張りに関しても、その原因は中殿筋や恥骨筋にある事が多いのです。
そういえば長内転筋や大内転筋という大きな内転筋にテーピングする事も減りました。

この考え方を説明するのに使うのが、こういう扉です。



扉はやはり大きな板がないと扉としての役割は果たしませんが、その前にこういうヒンジや引手が付いてなければそもそも扉として機能しないですよね。



人の身体では、この扉に当たるのがメジャーな(アウター)マッスルで、ヒンジや引き戸に当たるのがそのアウターに関連しているインナーマッスル・靭帯・関節・神経だと私は思っています。

「インナーマッスルトレーニング」というものがありますが、私はインナーマッスルは『整える』程度で良いと感じています。
扉のヒンジと考えると時折ネジが弛んでいないかチェックしたら良いぐらいで、積極的に鍛えても効果は知れています。
パフォーマンスもそれほど上がりません。
多少故障しにくくなるかもしれませんが、その分メジャーな筋肉を鍛えた方が圧倒的にパフォーマンスが上がります。

ただ、ここで注意したいのは「インナーマッスルばかりトレーニングしても無駄」ですが、インナーマッスルを含めてメジャーを取り巻く環境をしっかり整えてから鍛えないと故障のリスクが上がってしまいます。
メジャーがちゃんと働ける環境にしてから鍛えるべきです。

インナーの調整とメジャーの鍛錬、この2つが上手く組み合ってこそパフォーマンスは上っていくでしょう。

*あくまで個人の感想です
*効果には個人差があります


楽水庵






 

「膝を先にやるべし」

こんにちは、「キネシオ ローイング インストラクター」(キネシオテーピング協会認定ボート競技専門指導員)
京都府長岡京市のスポーツ整体院 「アゴ・首・スポーツ障害」楽水庵です。

私が見つけ実践している「C3パターン」では、C3神経の詰まっている側の反対、つまり左のC3神経が詰まっているなら右の大腿直筋の機能が低下する為にどうしても右膝を傷めやすいので要チェック、という方程式みたいなものがあります。
大腿直筋の機能低下は、この筋肉が膝蓋骨の下まで繋がっている為に半月板や前十字靭帯に影響を及ぼしやすいのです。

半月板や前十字靭帯を傷めると膝の横を走っている内外の「側副靭帯」も損傷します。
前十字靭帯の場合は法則みたいなものをまだ見つけていませんが、半月板なら内側を損傷している場合は外側側副靱帯を、外側なら内側側副靱帯を、という法則がありそうです。
内側の半月板を損傷し不安定になっていると外側側副靭帯が内側に引っ張られて結果弛んでしまう、というのが答えなのかなと判断しています。




そして、今回問題にしているのはこの膝の側副靭帯が弛んでいる事が「起き上がり」に非常に関わりがある点です。
よく私がやるテストに「リンダーテスト」という仰向けになってもらって、検者(つまり私)が上半身を起こすというものがあります。

このテストから非常にいろんなものが見えてきます。
腰や背中のどこか動きを阻害しているものがないかとかやればやるほど判ってきます。
腰痛とかの原因もこれだけで判る事が多々あります。

仰向けで上半身を起こすのですから、その際身体の前側の筋肉は縮んでくれないとスムーズに起き上がりません。
大腿部でいうと、それこそ先に書いた大腿直筋が収縮してくれないと起き上がりのスムーズさに欠けるのです。

大腿直筋は膝関節を伸展させる筋肉です。
そして膝の側副靭帯は膝関節の伸展(伸ばす)に影響しています。
つまり、膝の側副靭帯が不安定なら大腿直筋が十分に機能していないのです。

そういう訳で、膝の側副靭帯が弛んでいるとリンダーテストに影響を及ぼします。
翻って起床時とかに腰の動きが重くなる事も想像に難くありません。

そこで最近は施術の最初に膝をチェックするようにしています。
前十字靭帯や半月板に問題があるのも直ぐに見つかりますが、それは一旦置いておいて膝の側副靭帯の弛みがあればそれだけ先ずテーピングします。

その前後にリンダーテストをして違いを感じてもらいます。
ほとんどの方が膝の側副靭帯の弛みをロックしただけで起き上がりがロック前より容易になっているのを実感されます。

それから他の症状があるのなら、更にその原因を探していきます。
それを探すのを邪魔しているものが膝の側副靭帯の弛みなのです。
ですから『イの一番』にまずこの要因を解消する必要があると私は考えています。

*あくまで個人の感想です
*効果には個人差があります


楽水庵




 

膝上の、椅子から立ち上がる際の『チクッ』とした痛みには

こんにちは、「キネシオ ローイング インストラクター」(キネシオテーピング協会認定ボート競技専門指導員)
京都府長岡京市のスポーツ整体院 「アゴ・首・スポーツ障害」楽水庵です。

先ほど私にあった左膝の痛みです。

歩いている時とかは大丈夫なのですが、椅子から立ち上がったりした際に「チクッ』とした痛みがありました。
本当に立ち上がる時だけです。

私は右C3神経が詰まるタイプで、どうしても左大腿直筋の機能が低下しやすいのですが、この痛みの原因はどうもそうではなさそう。

そこで、下の画像にある左大腿部の「外側大腿筋間中隔(がいそくだいたいきんかんちゅうかく」という、簡単に言うと筋肉と筋肉の隙間を触ってみるとかなり固くなっていたので、スリットテープを貼ってみました。



この隙間が固くなって隙間が狭くなっていて、特に座っている時は大腿直筋が伸ばされていて立ち上がる際収縮しようとするのを邪魔して痛みが出たのでしょう。
テーピングしてから立ち上がる際の痛みは出ません。


上腕部でも「外側上腕筋間中隔」という上腕二頭筋と三頭筋の隙間によくアプローチしますが、大腿部でもそれと同じ事があります。


全身は浅筋膜で、いわば「全身網タイツ」状に覆われています。
この全身網タイツのどこか動きの悪い箇所が出ると他の処にも影響が出ます。
それを解消していくと、主訴の部分の痛みが解決する事も多いのです。

*あくまで個人の感想です
*効果には個人差があります。


楽水庵

 

大学ボート部に講習していて感じた事その2、特に女子選手の足首

こんにちは、「キネシオ ローイング インストラクター」(キネシオテーピング協会認定ボート競技専門指導員)
京都府長岡京市のスポーツ整体院 「アゴ・首・スポーツ障害」楽水庵です。

前回は肩について書きました。
今回は案外、というかほとんど見落とされている足首についてです。

男子の場合過去に明らかに捻挫した経験がある場合に足関節靭帯の弛みが認められます。
しかし、女子の場合はそういう覚えもないのに足首がグラグラ、という選手が結構います。

そういう選手は直立してもらっても、足関節が弛んでいる方に体重を掛けにくいのが無意識に判っていて、必然的に反対側の足に体重のほとんどを掛けています。


何故こういう症状があるかというと、「やはり普段の立ち方」が一番の原因でしょう。
女性は立っている時に足をクロスさせたりする事が結構あります。
またそのクロスして前に出した足を思いっ切り外反させて立ったりしますね。
ちょうど下の画像のように。



この画像の子はまだ年少ですが、女性はこの年頃からこういう癖を持っている事があり、それを長年続けていると知らず知らずのうちに前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい。足首の一番重要な靭帯)等が弛んでしまうのです。

その状態でハードなスポーツをするとバランスが崩れるのは自明の理です。
肩幅ぐらいのスタンスで直立してみて左右の体重の乗りがかなり違うと感じられたら、一度内踝(くるぶし)と外踝の中央を結ぶ水平線を触ってみてください。
体重が乗れていない側の方が、乗れている側よりも触って何か違和感がある可能性が高いです。
その場合ほとんどのケースで前距腓靭帯等が弛んでいます。

できるだけ普段からそういう癖を自重して、テーピングで靭帯の弛みをロックさせておくと徐々に良くなっていきます。
キネシオテープを適切に貼ると、靭帯の弛みだけロックして周辺の筋肉の動きを最大限使えるようにします。
結果的に周辺の血流が増え、それが靭帯組織の速やかな修復を促す期待が持てます。



*あくまで個人の感想です
*効果には個人差があります。


楽水庵




 

肩関節・股関節の痛みや可動域の問題に

こんにちは、「キネシオ ローイング インストラクター」(キネシオテーピング協会認定ボート競技専門指導員)
京都府長岡京市のスポーツ整体院 「アゴ・首・スポーツ障害専門院」楽水庵です。

この間の私のギックリ腰もそうでしたが(リンク)身体というのは筋膜や神経の繋がりで思いもよらぬ箇所をアプローチした方が、主訴の解決になるという事が多々あります。

特に肩関節や股関節に関しては、末端部分の不具合で痛みや可動域の制限になる可能性が本当に多いのです。
てこの原理で、中枢から遠いところほどちょっとした動きの悪さが中枢近くの動きを阻害しているのです。

先日もソフトテニスをされている女性が、「右肩(利き腕)を外旋すると痛い」と訴えておられました。
これは少し恥ずかしい話なのですが、いろいろアプローチをしたものの、そのどれもが「帯に短し襷に長し」状態でした。
皮膚・筋膜を誘導してやってみても、「表側の痛みは消えるが今度は背面の痛みが出る」、もしくはその逆という状況で残念ながらタイムアップになりました。

するとその女性がトイレに行った際に自分の前腕の皮膚を試しに誘導された処、「これは楽」と。

ヤヤコシイ話なのですが、その女性は右拳を握った際に人差し指が確り曲がらないという事で、前腕の「短橈側手根伸筋」に対してのテーピングをいつもしていました。
この筋肉は指を反らす方の筋肉なのですが、状態が良くないと指を曲げるのを邪魔します。
それでしっかり人差し指が曲がるようになるからです。

ところが、先ほどの「これは楽」というラインを追っていくと、「短橈側」ではなく「長橈側手根伸筋」。
この2つの違いは、停止(終点地点)の位置が、手の甲の真ん中ぐらいの、中指の延長上にあるか、人差し指と中指の間になるか、位の差しかないほとんど同じラインを走行している筋肉なのです。

それなのに、最初の方で短橈側手根伸筋を貼っても肩の痛みは全く解消しなかったのに、長橈側手根伸筋を貼るとほぼ解消しました。

本当に難しいですね、また勉強になりました。


このケース以外でも、肩関節(首も含む)や股関節に関しては、末端の小さな筋肉の機能低下で動きが全く変わります。

よくあるパターンが、肩関節に関しては手首の内側にある「方形回内筋」という小さな筋肉(下の画像)、股関節に関しては、「長母趾屈筋」という母趾(親指)を曲げる筋肉です。



本当に小さな筋肉ですが、これらの機能を回復させるとかなりの変化が期待できますね。

*あくまで個人の感想です
*効果には個人差があります。


楽水庵

 

ビーチバレーボール選手のふくらはぎ痛の原因は一つに・・・

こんにちは、「キネシオ ローイング インストラクター」(キネシオテーピング協会認定ボート競技専門指導員)
京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵の水谷です。

9月の10日・11日と福井県小浜市で国体ビーチバレーボールのサポートに行ってきたのは前に書きました(リンク)。

その時に結構ふくらはぎの痛みを訴える選手が数名救護所に来られましたが、その原因は「リスフラン靭帯」でした。
平たく言うと足の指(足趾)の骨を繋いでいる靭帯です。

リスフラン靭帯は足の甲にあります。
なのに何故ふくらはぎに痛みが出るのでしょう?

それは、リスフラン靭帯に弛みがでてしまうと「足底筋」と「後脛骨筋」というふくらはぎのインナーマッスルの機能が低下してしまうからです。
その為ふくらはぎの動きが悪くなり、結果痛みを感じてしまうのです。

また、リスフラン靭帯を損傷すると足関節の「背屈障害」、つまり足首が反れない状態になります。
リスフランをやっているかどうか判断する基準として私は「足首が反れるかどうか」を重要視します。
背屈障害が無ければ、また別の原因を探る事もあります。


もちろんボート選手とかでもリスフランを傷めている選手も多いですが、ビーチバレーの選手がリスフランを傷める原因の一つとして彼ら・彼女らの履物があると考えられます。

文字通り「ビーチ」でやるスポーツなので流石にクロックスを履いている選手は見かけませんでした。
クロックスを履いて「後ろ荷重」でビーチは歩けませんからね。
もちろん普通のシューズだとシューズ内に砂が入ってしまいます。

必然的に町で最近見掛けなくなった「ビーチサンダル」をほとんどの選手が履いていました。
それはそれで良いのですが、ただあの鼻緒に当たる部分がちょうどリスフランに被ってしまうのです。
靭帯というのも皮膚のちょっとした刺激で状態が悪化する事も多いのです。
ボート選手のリスフラン靭帯損傷のほとんどが艇のストレッチャーに装着しているシューズとの「相性」だと私は見ています。

あくまで想像ですが、どうもそれが正解の気がします。

蛇足ですが、リスフランに対するテーピング等のアプローチで「足底筋」の機能は回復しますが「後脛骨筋」は回復しません。
よって「後脛骨筋」に対しては更にテーピング等をする必要があります。



画像だと親指(母趾)と人差し指(2趾)の延長の中間に貼っている、向かっていちばん右のテープがリスフラン用です。


*あくまで個人の感想です
*効果には個人差があります。


楽水庵

 

 

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