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楽水庵ブログ 2016年9月

腹横筋と前横隔膜のテープでコンサートで出し切りました!

京都府長岡京市の kinesio ≒ pain buster & performance upper 楽水庵です。

去る24日長岡京記念文化会館に於いて、「渡辺真知子と京都フィルハーモニー室内合奏団 with 長岡京芸術劇場市民合唱団」というコンサートに市民合唱団の一員として参加してまいりました。

いや~、生まれて初めてオーケストラをバックに唄う、それもあの自分が高校生の頃に「ザ・ベストテン」でよく観ていた渡辺真知子さんと一緒に(1曲だけですが)という非常に贅沢な体験でした。

我々合唱団だけで「上を向いて歩こう」も唄ったのですが、リハーサルでは順番が逆(真知子さんに早く帰ってもらう為)になり「見上げてごらん夜の星を」からでした。

いきなりオーケストラの壮大な前奏が始まると、正直ビビりましたね(笑)
音に圧倒されたのもあるのか、まあほとんど合唱団全員ですが指揮者(井村誠貴さんという、これまた有名なオペラ指揮者)に「もっと声出せ!」と散々言われました(^_^;)
正直言って、やはり思った以上に出ていない感じでした。

まあ、やはり緊張感から来るものもあるのは事実で、それを払拭させる為に当日朝に腹横筋と前横隔膜にテーピングして臨みました。
これによって息が入りやすくなります。

当日朝もリハーサルがあったのですが、やはり前日よりは声が出ていましたね。

そして、本番。
ステージに立つと少し心臓がドキドキ!!
それでも控えのホールで皆で自主練をしていた事もあったので、精一杯唄い切りました。
特に「見上げてごらん・・・」のアレンジは、京都フィルのピアニストがしてくださったもので、我々のリードパートもふんだんにある素晴らしいもので、最後のコーラスは自分で唄っていても「凄いな!」と感じました。

我々はステージにいたまま、アンコールの「アメージング・グレース」を真知子さんが唄うのを聴く事もできました。
1週間前に幼馴染が肺がんで亡くなった自分としては、真知子さんの唄声(今でも高音が凄い!)で彼の魂も天に届くのでは、と勝手に解釈させてもらいました。

本当に貴重な体験をさせていただきました。

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楽水庵



仙腸関節のちょっとした調整で首が楽に後ろへ

京都府長岡京市の、「アゴ・首・スポーツ障害」専門院 楽水庵です。

定期的に通ってくれている男子大学生。
首に違和感があり、特に首が後ろに(頚椎伸展)スッといかないという主訴がありました。

上肢を含め上半身の調整を済ませても、まだ少し後ろにいきにくい・・・

そこで、次に仙腸関節をチェックすると少し左に下がっていました。
といっても、腰椎5番が傾くほどの下がり方ではありませんでした。

その下がっている左の仙腸関節を少し上に持ち上げ頚椎伸展をしてみると、ホント楽にできるようになりました。
なので、下がらないようにπテープを1枚貼っておきました。

首と腰は本当に関連性が強く、また下肢の浅筋膜の乱れからも首の不調は起こります。
ですから、首の問題を解決するには全身のチェック及び調整が必要なのです。


楽水庵

「洗顔で顔を擦ると顎が痛い」

京都府長岡京市の、「アゴ・首・スポーツ障害」専門院 楽水庵です。

膝の痛みや手の痺れで通われている男性が、「朝洗顔すると顎が痛くなる」と言われていました。
特に顔を擦る時に痛みが出るようです。

自分でも動作をやってみて、一番肝心なのは側頭筋、それに内側翼突筋や咬筋が原因ではないかと感じました。
顔を擦る際に側頭筋の張りが強いと皮膚がスムーズに動いてくれません。
それに加え、内側翼突筋や咬筋が固くなっていると擦る際に引っ掛かりができます。

そういう訳で、先週に顎の施術をしたところ、今週来られた際に「洗顔時の痛みは、ほぼ無くなりました」との事。
もう一度念の為に顎の施術もしておきました。
今回は咬筋のリリースを念入りにしておいたので、更に楽になって下さっていると思います。

楽水庵

「サーブの調子が悪い・・・」

京都府長岡京市の kinesio ≒ pain buster & performance upper 楽水庵です。

ソフトテニスをされている20代男性。
最近サーブ(ジャンプサーブ)の調子が悪い、特にサーブの打点が判らないとの事でした。

まず足部の状態が良くありませんでした。
横アーチがない「開帳足」で、そのせいもあり足趾の踏ん張りができないのを無理しているせいか後脛骨筋が弱っていました。
これを調整する事で、ジャンプしやすくなりました。

それから全体をチェックしていくと、仙骨部分の左S3神経の詰りがありました。
このS3神経は恥骨周辺の皮膚を神経支配しています。
また恥骨に繋がっている筋肉、腹筋群でいえば腹直筋や外腹斜筋に影響を与えます。

この中で特にサーブ動作をする際に腹直筋は非常に重要です。
ましてや右利きの選手で左腹直筋の機能低下は致命的なのです。
トスからテイクバックに掛けて左腹直筋は思いっ切り伸ばされ、そこからフォワードからインパクトに掛けて急に収縮していきます。
この動作がスムーズにできないのです。

打点が判らないというのも、この腹直筋の動きが悪い為にタイミングが合わなかったからだと思われます。

今年のウインブルドンでの錦織選手が私から見て正にこのパターンでした。
ストローク等は何とかできるのですが、サーブ時に非常に痛がっていたのは腹直筋を傷めていたからでしょう。
「脇腹を傷めている」というよりも、S3神経が詰まっていたからでしょう。
時々傷めているようですが、座り癖等でそこが詰まりやすいのかも知れません。

ソフトテニスの選手に話を戻すと、S3神経の調整をしてシャドーをしてもらうと動きが非常にスムーズになりました。
「これだと良い感じで打てそう」との事でした。


楽水庵

思わぬ処が原因で太腿の外側に痛みが

京都府長岡京市の kinesio ≒ pain buster & performance upper 楽水庵です。

痛みの原因というのは、いつも痛みを感じる部位にあるとは限りません。
というよりも、打ち身や捻挫等ハッキリした原因がある場合を除いて、大部分の痛みの原因の多くは別の場所にある事が多いのです。
全身を覆っている『浅筋膜』の流れによって、ある部分の問題が他の箇所の筋肉等の動きに制限を掛けたりするからです。

3年ぶりにお越しになった40代の男性。
しばらく前から右大腿の外側に痛みが出て、特に階段を上がる時辛そうでした。
また、サッカーボールをけるような動作をすると膝下に痛みがありました。

最初は腸脛靭帯炎を疑いましたが、この方は右利きで、一般的に右利きの場合右には起こりにくいと私は思っています。
圧倒的に右利きの場合は左の腸脛靭帯に負担が掛かります。
というのも、右利きの場合は利き足も右の場合が多く、利き足には無意識に体重を掛けないようになってしまっているからです。
その代り、「支持足」である左にはその分体重を掛けてしまうからです。
一見すると、右の腸脛靭帯が良くないように見えても、縫工筋とかを調整すると大腿外側の張りは解消します。

この男性も確かにこのパターンでした。
ただ、それだけではなく、左首のC3神経が結構詰まっていたのも原因でした。
左のC3神経が詰まるとリンクしている右のL3神経も流れが阻害されます。
L3神経は、梨状筋・大殿筋・大腿直筋等の機能に影響を及ぼします。
それによって階段を上がる時の動作、つまり股関節の屈曲(平たく言うと腿を上げる)動作の際に影響が出てきて痛みがあった模様です。

神経の詰りを解消し、股関節の調整をすると腿上げは全然苦にならなくなりました。
ただ、まだサッカーボールをけるような動作をすると少し痛みと膝の不安定さがありました。
これは膝の内側側副靱帯に少し弛みが出ていたからでもありました。
下腿部の後脛骨筋も機能低下が見られました。

これは持論ですが、膝内側側副靱帯に問題のある方は後脛骨筋の機能低下がある事が多いのです。

それらをまたテーピングで調整していくと、サッカーボールをける動作をしても痛みが出なくなりました。

正直以前の自分だと大腿部の問題で首とかをチェックする事はありませんでしたが、今ではしっかりそういう処もやります。
そうでないと、痛みが取れない事も結構あるという事を来ていただいてくださった皆様から学ばさせていただきました。
本当にありあがたい事だと感謝しつつ、更なる成長もしていかなくてはいけません。


楽水庵





しばらく歯の治療に通っていたら顎の痛みが再発

京都府長岡京市の、「アゴ・首・スポーツ障害」専門院 楽水庵です。

3年前に顎の問題でお越しになった30代女性。
その後順調に推移され、全身のメンテナンスで定期的に通っておられます。

ただ、先月中頃から今月初旬に掛けて歯の治療に通っておられたせいかまた少し顎が痛くなってきた模様。

所謂、『顎関節症』というのはあくまで症状であって、誰でも条件が揃えば起こります。
首が物凄く張ったりすれば、顎も動きにくいものなのです。

ただ、構造上症状が出やすい方がおられるのも事実です。
そういった方は、首などが張らないように普段から心掛けていただく必要があります。
口を開けっぱなしの状態はできるだけ避けた方が良いのですが、とはいっても虫歯の治療等ではそちらが優先されますので致し方ありません。
その場合は、後でメンテナンスする必要がありますね。

この方も全身の調整後に顎の調整をすると、顎関節の奥の方に位置している「外側翼突筋」の張りがあり、特に歯の治療の影響が出ていて左の方がより張っていました。

少し施術は痛かったようでしたが、かなりスッキリされた模様でした(^_^.)


楽水庵

手の痺れ等を解消するには、反対側からのアプローチも

京都府長岡京市の 「アゴ・首・スポーツ障害」専門院 楽水庵です。

足の場合でもそうですが、手や腕の痺れの原因は必ず同側にある訳ではありません。
時として反対側の筋肉に問題があり、それが浅筋膜の流れを乱して痺れを起こす事もあります。

右手の中指先に痺れがある男性ですが、前回は親指と人差し指にも少しずつタイプは異なる痺れが出ていました。
かなり良くなってきているのに何故?と思いましたが、首や肩のチェックをしていて判明しました。

左の僧帽筋の状態が良くなかったのです。
首に繋がっている筋肉のほとんどが左右で拮抗状態にあります。
その為に左僧帽筋の不具合が右僧帽筋等に影響し、痺れが出たのでしょう。
左僧帽筋を調整すると痺れはピタッと出なくなりました。

もちろんこの男性は右の手根管かどこかに詰まりやすい処があるので痺れが出やすいのでしょう。
それを全て解決するのはなかなか大変ですが、こういう風に一つずつ原因を探っていけばかなりの銭まではいけると思っております。
その際に、痺れが起きている辺りだけでなく、もっと大元、腕や手なら首、足なら腰(もっと言えば首も)を、それも痺れの起きている側だけでなく反対側もしっかりチェックする必要があります。

楽水庵

大腿前部の痛み、果たして大腿四頭筋が原因か?

京都府長岡京市の kinesio ≒ pain buster & performance upper 楽水庵です。

人の身体は『浅筋膜』というものに覆われています。
その浅筋膜の動きがどこかで悪くなると、全身のどこかで痛みや違和感等を起こします。
必ず問題のある個所に痛み等が出る訳ではありません。

この間来院した、高校でソフトボールをしている高校生。
膝蓋骨脱臼で3ヶ月ほど部活ができていなかったそうで、やっと今月に入って復帰。
膝の痛みはないそうだが、久しぶりに練習をしたからか両大腿前部の激しい痛みを訴えていました。

チェックしてみると、痛みは大腿四頭筋、特にその中の大腿直筋上に出ているのですが、左右共に原因はこれではありませんでした。
大腿直筋が原因なら、その上の筋膜を手で誘導すれば楽になりますが全く変化が出ませんでした。

左右共に、腸腰筋(右は腸骨筋、左は大腰筋)が原因の一つでした。
そして、右は大殿筋・左はハムストリングを傷めていました。
これらを調整すると、痛みは大幅に軽減しました。

大殿筋・ハムストリング共に、大腿直筋と拮抗関係にあります。
また、これらの筋膜の流れが乱れると大腿直筋に力が入る時に邪魔をします。

最近ネット動画で様々なテーピングの動画が出ています。
ただ、テーピングするにしても「一体どこに本当の問題があるのか?」を調べずに、「どこそこが痛かったらこういうテーピング」みたいな動画はあまり当てになりません。
しっかり、問題の本質を探す事が大事です。
あくまで、テーピングは「ツール」にしか過ぎません。
何でもかんでも「痛い処に貼る」だけでは問題は解決しないのです。


楽水庵

前腕と首、ふくらはぎと仙腸関節

こんにちは、京都府長岡京市の kinesio-≒ pain buster & performance upper 楽水庵です。

当院ではお一人お一人に時間を掛け、可能な限り痛みが軽減し、日常生活・スポーツシーンで頑張ってもらえるようにお身体を『整える』ように努めています。

ただ、もし時間がどうしても足らず、細かいチェック無に大まかに全身のケアをしてくれと頼まれたなら、現時点の考えでは迷わず前腕とふくらはぎを調整するでしょう。

前腕とふくらはぎ(特に下腿部)は似たような構造をしています。
上腕部と大腿部が体幹から1本の骨で繋がっているのに対し、前腕部と下腿部は2本の骨が走っています。
膝に膝蓋骨があるのに対し肘にはそれに当たるものがない、ぐらいが大きな違いでしょうか。

前腕部の緊張をほぐすと首が楽になります。
セーターが袖口で引っ張られると襟元も引っ張られるのと同じ現象が起きるのです。
これは全身が『浅筋膜』という皮下組織にある膜に包まれているせいです。
「え、ここが?」というようなところの浅筋膜の動きが悪いせいで、一見関係なさそうな個所に痛み・張り・違和感などが生じる事が頻繁に起こります。
私も最終的に首は、下肢の浅筋膜の調整で整えます。

ただ、首の問題で一番関連が強いのは何と言っても前腕部です。
日常生活で一番負担が掛かる場所だからです。


同様の事が下肢にも言えます。
腰、特に仙腸関節の動きに制限を掛けているもの、それはズバリひらめ筋や後脛骨筋等のふくらはぎ(下邰部)なのです。
ふくらはぎも日常生活でかなり負担が掛かっています。
決して腰だけが悪くなっているのではないのです。

以前は仙腸関節の調整は、直接的、つまり仙腸関節自体にアプローチする方法を取っていました。
ただ、このやり方では症状の強く出ている方には逆効果になってしまう事もありました。

そこで、今では仙腸関節をひらめ筋・後脛骨筋の筋膜調整で整えていく方法に切り替えました。
受けられている方にもより負担が掛からない方法になったと自負しております。

首や腰(仙腸関節)は、ほとんどの方に問題がある部位です。
それを離れた所から筋膜調整をする事で、より体に負担の少なく、かつ効果の高い施術をできるように成長できてきたと喜んでおります。

楽水庵




片足だけ重心が外側のある場合は・・・

京都府長岡京市の kinesio ≒ pain buster & performance upper 楽水庵です。

今回は『足の重心』 についてです。

両足共に重心が外側の方については、「開帳足」の可能性があります。
これは、足の横アーチがない為に真中の3本の足趾がしっかり接地できない「浮き指」も伴います。
こういった方は、母趾側、つまり内側に重心が乗らず外側だけで立っておられます。
筋力のある若いうちはまだ良いのですが、加齢で特に下肢の力が弱ってくると咄嗟の時に足趾で踏ん張れないので、非常に店頭のリスクが高くなります。

ただ、この場合でも自身で貼れるテーピングがありますので、こまめに貼り直して足趾の運動を続ければ改善します。
足趾を動かすのは、下腿部のほとんどの筋肉が関わっていますので、特にふくらはぎを鍛える事を怠ってはいけないでしょう。

そうではなく、片足だけ重心が外側の場合ですが、そういった時に一番疑われるのが下腿部の一番外側にある「腓骨筋」と呼ばれる筋肉です。
これは足関節を外向きにする筋肉で、これが緊張しているとどうしても下腿部が外方向に引っ張られます。

それで重心が外側になってしまうのです。

腓骨筋は、長腓骨筋・短腓骨筋・第3腓骨筋と3つあります。
この3つの中でどれが問題があるのかをチェックして整えると、外側だった重心が改善されます。

重心が整っていないとスポーツはおろか日常生活でもバランスが崩れていろいろと問題が出てきます。
このブログを読まれたら、一度ご自身の重心バランスをチェックしてみてください。


楽水庵

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