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楽水庵ブログ 原因が判れば結果も!京都 楽水庵の痺れブログ 8ページ目

坐骨神経痛には腸骨筋の調整も非常に重要

坐骨神経痛に一番関連しているのは梨状筋であるが、
最近腸骨筋を調整する事で、更に痺れとかが改善される事が判明してきた。

大腰筋・腸骨筋、所謂腸腰筋と梨状筋は密接にリンクしているので、
当然と言えば当然なのかも知れない。

痺れ、神経圧迫、どちらにも腸骨筋は関連している。
後一つ何かが足らないという場合、腸骨筋の調整を追加すると上手くいく場合が多い。

「ぎっくり腰にはまず腸骨筋を疑え」というセオリーがあるが、
上に挙げた症状でもこれは通用すると感じる。

最近発見したが、腸骨筋に効く足の反射区があるので、
そこも併せて刺激(時にはテーピング)すると劇的に改善する。

脊柱管狭窄症?坐骨神経痛?

会津若松での講習会での一コマ。

ジェルフィッシュテープのデモをする際に、脊柱管狭窄症と診断された男性にモデルになっていただいた。

その男性は、その前夜にお会いした際にもかなり歩様に乱れがあり、
かなり腰に負担が掛かっている模様。
それで友人が脊柱起立筋テープを貼ると楽になったという経緯がある。

講習会中の事なので、すべてをチェックした訳ではないが、
神経圧迫を調べると、右の腰椎5番、そして左右共に仙椎1番に神経圧迫あり。

該当する神経根にジェルフィッシュテープを貼付。
まだ、左右共に少し痺れが残っている。

次に右梨状筋をチェックするとかなり機能低下していた。
梨状筋にスリットテープ及び筋膜コレクションテープを貼ると右の痺れはなくなる。

その次に左をチェックすると長腓骨筋の状態が良くなかったので、テーピング。
これで左の痺れも消える。

そして、立って歩いてもらうとかなり歩き方が良くなっていた。
ただ、もう一つこちらから見ると満足できない点が見受けられたので再チェック。
右大腰筋が今一つ弱かったので追加で貼付。

これで更に歩様が良くなる。

それまでは少し歩くと痺れが出て歩けない状態が続いていたそうだ。

確かに脊柱管狭窄症なのかも知れないが、
症状的には坐骨神経痛なので、その観点からアプローチして方が楽になられれると感じた。

「枕を変えると躓かない・・・」

この前チラッとテレビを見ていたら、枕を変えると躓かなくなるというのをやっていました。

なるほど、確かにそうだなと感じましたが、
結構枕の高さをミリ単位で調整しなければいけないらしいですね。

前にも書きましたが、よく躓く人は仙椎1番の神経圧迫があります。
この仙椎1番の神経圧迫があると小趾が痺れたりもします。
仙椎1番からの神経の流れが詰まると爪先が上がりにくくなってしまうのです。

だから、何もない所で躓いたりしてしまうのです。

この間ある女性がフランスに行く前に腰痛で来られました。
その方のお子さんから「よく母は転倒する」と聞いていましたが、
確かに仙椎1番の神経圧迫があり、
「このままだとまた躓きますよ」と伝えました。

一応、テーピングしましたが、
残念ながら旅行後半パリの横断歩道で、
小さな段差があったとはいえ躓かれ転倒、肘を骨折されました。
出発当日にお子さんが長時間のフライトに備えテーピングしに来られるので、
一緒にどうですかとお誘いしたのですが、忙しかったらしく来られませんでした。
テーピングされていたら転倒されなかったかどうかは判りませんが、
リスクは下がっていたでしょう、まあ後の祭りですが・・・

さて、いつも言っている事ですが、
「腰の悪い人は首も悪く、首の悪い人は腰も悪い:」可能性があります。
どこか動きの悪い所があると全体が影響を受けます。
特に首と腰は脊柱で繋がっていますので、関連性が非常に高い。

そういう意味では、枕の調整は意味がありますが、
残念ながら私はそこまで知識や技術がありません。

ですから、私がよく躓く方に対して現在できる事は、
仙椎1番の神経圧迫を軽減するテーピングや腰への手技等のアプローチ、
そして、頚部の張りを取り除く、といった方法になります。


左4趾の痺れ等に

50代の女性。

左膝の痛みと左足4趾に痺れあり。
それとかなり良くなってきているが、まだ少し両アキレス腱に痛みがある。

まず、4趾の痺れだが仙椎1番の神経圧迫があったので、ジェルフィッシュテープ(画像にはありません)。
それと、長趾伸筋の状態が良くなかったのでスリットテープを貼付。
痺れはここで治まる。

次に膝の痛みは膝窩筋が原因だったので、これもテーピング。

アキレス腱の痛みはリンパの流れが良くないのもあるので、
本来なら熊手状に貼るのだが、今回はスリットテープ2枚でリンパコレクションテープを貼った。
まだそれでも少しアキレス腱が痛いので、狭間コレクションホールテープを貼付。

足元は足底のアーチを整えるテープと小趾の外旋を矯正するテープを貼った。

nakano03.jpgnakano04.jpg

長い距離を歩いた後に足の痺れ

以前も紹介した、左手と左足の痺れがある40代の男性。

痺れはかなり改善してきているが、GW中に長い距離を歩いたりしたら、
その後に足の甲(小趾側)に痺れが出ていたそうだ。

それと、前回は仙椎2番の神経圧迫はマシと判断して貼らなかったが、
そうすると脛の内側にザワザワとした痺れを感じるそうだ。
これは、仙椎2番のジェルフィッシュテープを貼る事で解決。

足の甲の痺れだが、これは仙椎1番の神経圧迫もあるのだが、
梨状筋の機能低下がなければ痺れは起きにくい。
だから、梨状筋をテーピングで機能回復させ、
仙椎1番へのジェルフィッシュテープを貼付。

もちろん、絶対に痺れが起きないという保証はないが、
こういう調整でかなり痺れは抑えられるという自信はある。


左手小指から腕の外側にかけての痺れ

2回目の来院の60代女性。

足の方は別のブログで書いたが、どうも最近左手から腕の外にかけての痺れが気になるとの事。

これは完全に「肩頚腕症候群」。
まず、後斜角筋や棘上筋などの首の後ろの筋肉、
それに上腕三頭筋などの腕の外側の筋肉、それの状態が良くない為に起こる症状。

リリースしてみると、やはり張りが非常に強かった。

それらの筋肉の状態を改善すると、痺れはほとんど起こらなくなった。

「だんだんと痺れはマシになってきて来ます」

以前に紹介した、「右手の機能喪失した方」

以前はいろんなテーピングを試してみたが、
この方の場合神経がどう走っているか全く判らない。

よって、無暗にテーピングをするよりも、
大元の首等の筋肉バランスを良くする事を心掛けている。
末梢の神経の走行は不明でも大元の神経の出所は確かなので。

そして、右手の機能喪失で右の首や肩甲骨は楽をしていると考えがちだが、
それはとんでもない誤解。
逆に自由に動かせないので、動かせる左よりも張りが強い。

そういう事が何回か施術してみて判ってきたので、そういう方針を立てている。

この間も来院され、痺れの具合を問うと、
「だんだんとマシになってきています」と言って下さった。

何よりこの冬の手の冷たさが段違いに楽になったのをを喜んでくださっていた。
やはり血行が良くなってきたのだろう。

薄皮を一枚ずつ剥いでいくようなやり方だが、
それでも一歩ずつ確実に前へ進んでいると確信しています。

右脚も坐骨神経痛の気が、それと鼻炎の薬が・・・

「まだまだ時間が掛かる…」で書いた左手と左脚の痺れのある男性。

こちらのアドバイスを守って下さり、歩いたりエクササイズをしたりで少しずつ良くなっている。

ただ、今回施術中に右の腓骨筋のリリースをしている時に痺れが出た。
という事は、右の坐骨神経痛も出やすいという事。

確かに梨状筋はどちらも弱い。
神経根を調べると、やはり右も少し圧迫があった。

という訳で、今回は左右の梨状筋と神経根(左腰椎3:4:5番 仙椎1番、右腰椎3:4番 仙椎1番)にテーピング。

左手も順調に推移。
ただ、現在論文を仕上げなければいけないらしく、パソコン仕事は休み中も行っていたらしい。
段々と姿勢が悪くなるのは自覚されているのだが、どうもやりだすと難しいらしい。
気持ちは判るが・・・

それと、気になるのが慢性鼻炎で薬を常用されている事。
自分も過去に気温差アレルギーでクシャミが止まらない時によく飲んでいた。
ただ、あの手の薬は結構副作用も強い。
それが手の痺れに繋がっているかどうかは不明だが、可能性も捨てきれない。
鼻炎用のテーピングで症状が出ないならそれが最善策なので、
数日薬の服用をやめテーピングのみで様子を見てもらう。

これで鼻炎が治まるなら、手の痺れに関してはより早い回復が期待できると思われる。

「指を曲げようとすると痛い・握力が出ない」

「長靴を履くと更に膝が痛い」という症状だった60代の男性。

別にも悩みがあり、それは指を曲げようとすると痛みが出て握力も出ないとの事。
寝ている間にも痛みとかジーンとした痺れが出るらしい。

数年前に自分でログハウスを建てる際に電動ドリルを多用し、それ以後症状が出ると言われた。
ちなみに病院へ行き、「何とか症候群と言われた、横文字ではなかったな~」って、オイオイ(^_^;)

膝の方を済まして、指の方を診る。
症状は両手とも出る。

手根管の処の皮膚が非常に突っ張っている。
あー、なるほど、「手根管症候群」と言われたんだな・・・

前腕の皮膚・筋膜の動きを調べる。
かなり内側に筋膜がずれている。
それと右はかなり回外筋も傷めている。

滋賀県の高島市なので、滅多に行く事もないから自身で貼れるテーピングの方が良いと判断。
前腕の筋膜を外に戻すテーピング、それと手根管周辺の皮膚を弛めるスリットテープを両方に。
右はそれにスネークテープを貼っておいた。

翌朝、「右は少し痺れがあったけど左は全然問題なかった」と言われた。
しばらくこのテーピングとエクササイズをするようにアドバイス。
エクササイズといっても、単に筋膜が内にずれないようにする為のもの。
具体的には、指を伸ばす・その後手首を背屈・そのまま回外する、といった簡単なもの。
これだけでも毎日してもらえれば徐々に症状は消えて行ってくれる筈。

まあ、たまには高島市に行ってもいいかな~と思っているが・・・
そこの隣には「レン」ちゃんという、かわいい柴犬がいるので(笑)
レンちゃん、また遊びに行くよ(*^。^*)

ren04.jpg





まだまだ時間が掛かる・・・

「左手と左脚の痺れ」でお見えになった方の2回目。

前回で劇的に改善し眠りも深くなったとの事だが、
手と脚にはまだ少しザワザワとした痺れが出ている。

手は甲のちょうど真ん中あたりに出ている模様。
中斜角筋の関連痛のようなので、首を調べてみるとドンピシャ。
前回の施術後、仕上げなければいけない論文をパソコンで入力している際に、
かなり悪い姿勢でいたとのお話。

最初の1~2時間は姿勢に気を付けているそうだが、後半になると滅茶苦茶になると苦笑されていた。
う~ん、気を付けて下さいとしか言いようがない(^_^;)

リリースをしてみると、左の前・中・後斜角筋の張りがかなり強かった。
そのどれもが施術中に強い関連痛が出た。
状態がさらに悪化すると普段もこういう症状が出るので、本当に気を付けていただきたい。

こちらはあくまで良くなるまでのお手伝いができるだけ。
良くなってからの維持はご本人が常に留意して下さらなければ、
ゆっくりしたカーブででもまた元に戻る可能性が高い。

今回も、首のリリースで手の感覚が正常に戻った。

そして、脚の方。
前回はジェルフィッシュテープを貼っただけだったが、今回はじっくり施術。

全体的に筋機能が低下している。
特に大腰筋や梨状筋等の股関節の機能が弱い。

下半身のリリースを行い、腰椎・仙椎のチェック。
前回より神経根を押さえた時の違和感は薄らいでいるが、まだ少しあった。
また腰椎1番~仙椎2番のジェルフィッシュテープ。
その後、リリースをしている時に一番痺れを感じた腓骨筋にスリットテープ貼付。

施術後痺れ・違和感がほとんどなくなった。

ただ、まだまだ本当の意味での良い状態に戻るには時間が掛かるでしょう。
8月には再び留学の為に渡米されるので、それまでにしっかり良くなってもらいます。

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