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楽水庵ブログ 京都のスポーツ整体院 楽水庵のコンディショニングブログ 19ページ目

広背筋の促通と抑制で『息が深く吸える』

お疲れ様です、京都府の長岡京市でアスリートのケアやコンディショニングをさせていただいている、スポーツ整体院 楽水庵です。

今回の20代男性は、現在は競技をしていませんが中高と陸上の跳躍をやっていました。
アゴや首・腰のトラブルがあり、通ってもらっています。

前日に走って背中の違和感が出てきたという主訴。
そして、また息を深く吸おうとしても、何かが邪魔して息が入りきらないそうです。

いろいろとチェックして、どこに問題があるか探していたら、左右共に広背筋の動きが良くありませんでした。

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そこで、上の写真のように広背筋の内側の機能を上げるテーピングをしました。
これで興味深いのは、一般的に広背筋のテーピングは「抑制」という概念のテーピングをします。
「抑制」とは文字通り働きすぎて疲れている筋肉の機能を抑えるという意味合いで、筋肉の終点(本来は停止と言います)から筋肉の始点(起始と言います)に向かって貼ります。

そうする事によって、キネシオテーピングの「リコイル効果」、基部(貼り初めた箇所)に向かって皮膚・筋膜は動こうとする効果を狙うのです。
上の写真で言えば、左側が正にそれを狙ったテーピングです。
一応、皮膚・筋膜の動きを矢印にしておきました。


ところが、右はそれと逆に始点(起始)へ動かす方が力が出るし楽になるのが判りました。
今までやってきた中で、広背筋を始点(起始)から貼るのは初めてでした。

こちらは「促通」という概念で、何らかの事情で働いていない筋肉を刺激して稼働させる目的で貼ります。
ですから、右の矢印は左と反対に下を向いていますね。
そちらが広背筋の始点(起始)なのです。
広背筋は腰の方から始まって腕の付け根で終わります。

先ほども書いたように、広背筋の一般的な貼り方は終点(停止)からですので腕の付け根から貼ります。
ところが、今回の彼のような場合は、あくまでその人に合った貼り方をしなければいけません。

そういう訳で、同じ広背筋ですが貼り初めの位置は真逆になりました。

この貼り方をして身体も曲げやすくなり『息が入る』ようになった、と言ってくれました。
おそらく胸椎が安定したからでしょう。

跳躍をしていた時に(ちょっと自分は判り辛いのですが)「広背筋で跳ぶ」という感覚でやっていたそうです。
ひょっとしたら、その時から傷めていたのかも知れません。

あくまで特殊なケースとは思いますが、こういう方もいると思ってアップさせていただきました。

楽水庵

その肋骨(横)の痛みは、本当に肋骨の痛み?

お疲れ様です。皆様に元気な生活を送っていただけるよう、京都府長岡京市でスポーツ整体を営んでいる楽水庵 水谷です。

先日メンテナンスでお越しになった40代男性ですが、左右共に肋骨の横を押すと痛みが出るとの症状を訴えられました。
しかし、本当に肋骨の痛み、例えば肋間神経痛なのか疑わしかったのです。

ひょっとして「脳の錯覚」では?と感じました。
これはエビデンス(医学的根拠)がしっかりした話ではありませんので、眉唾で読んでいただいても(-_-;)良いのですが、臨床的には結構効果を出している方法です。
脳は同じ高さにある別の部位をハッキリ認識できないようなのです。

よく私がやる方法ですが、中臀筋、お尻の横にある筋肉です。
この中臀筋の状態が悪い時に、例えば戸外でのコンディショニングブース等で肌を出せないような状況で、どうすればこの中臀筋に利かすテーピングをするかと言えば、前腕に貼ります。
普通に立った場合、前腕はお尻の横に来ますね(多少、腕の長さは個人差があり異なりますが)。
そうすると、中臀筋と同じ高さにある処に必ずと言っていいほど筋肉の状態の悪い個所があります。
ここの動きを良くしてあげると完璧ではありませんが、中臀筋の状態はかなり改善されます。
筋機能も回復します。

もしかすると、元々中臀筋が悪いのではなく、前腕の状態が良くないので中臀筋に影響を与えているのかも知れません。
ただ、これは今の私の知識では判りません。
おそらく、これも「卵が先か、鶏が先か」という問題なのでしょう。

肋骨の痛みも全く同じ事が言えます。
その男性の上腕三頭筋はかなり張りが強い状態でした。
それをアクティベータで弛めるだけで、かなり肋骨横を押しても痛みが出なくなりました。

左肋骨横下部に少しまだ違和感がありましたが、円回内筋という前腕の筋肉に少しリリースをするとこれも解消しました。

もちろん肋骨の横が痛い、肋間神経痛等の方にこれが有効とは思っておりません。
ただ、こういう事で痛みが解消される方も多いのではと感じます。
また、ほとんどの方が上腕三頭筋の状態が良くないのも事実です。
人間の日常動作で肘を伸ばすという動きはあまりないので、ともすれば機能が低下しがちです。
施術まで行かなくても、毎日しっかり肘を伸ばすというエクササイズをするだけでも肋骨横の痛みは取れるかも知れません。

お金の掛からない事なので、思い当たる方は是非実践してみてください。

楽水庵

背の高さと腹横筋、更にドローインについての私見

こんにちは、アスリートのコンディショニングをサポートしている、京都府長岡京市の楽水庵です。

先週埼玉県戸田でボートの全日本軽量級選手権を、トレーナー部会のメンバーとしてサポートしに行った際にJTS(ジャパントレーニングセンター)の専任トレーナーの方の講習も受けてきました。

そして、これはどこの講習会でもあるのですが、4つある腹筋(外から、腹直筋・外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋)の中でインナーマッスルである「腹横筋」を収縮させる為に「ドローイン」というお臍を引っ込めて背中に近づけその状態をキープし身体を動かす、というやり方を習います。

現在「ドローイン」は主流のようですが、自分がアスリートのサポートをしていてよく見掛けるのが、「ドローイン」のやり方を勘違いして腹横筋ではなく腹直筋を常に緊張させて身体を動かしている選手です。

腹直筋はアウターマッスルなので大きな力を出せますが持久力はありません。
また、常に腹直筋を緊張させているとオン・オフの切り替えができずに、パワーが出ません。
そして、この腹直筋の緊張、というか拘縮が腰痛の原因の一つになっている事が多いのです。

特にボート競技のようにドライブ中身体を後ろへ跳ばす動作があるような場合、身体の前の筋肉はリラックスしていなければなりません。
なのに腹直筋の拘縮があると、車に例えると「サイドブレーキを引いたままでアクセルを踏んでいる」といった状態になります。
背中(腰)の筋肉は更に力が要る事になり、これが故障の原因になると思われます。

正しい腹横筋の使い方をしていると、腹横筋の筋繊維は臍から身体の中を貫いて背中、というより脇腹を周って脊柱方向に収縮していきます。
そして、腹横筋はインナーマッスルですので持久力があります。
また腹直筋を収縮させても邪魔になる事もありません。

ドローインは腹横筋を収縮させるのに良い方法かもしれませんが、確実にものにする為には何度もトレーナーの方にチェックしてもらった方が良いでしょう。
そうでないと、間違って腹直筋を収縮させてお腹を凹ます、間違った方法で身体を動かしてしまい、故障の原因になってしまいます。

さて、何故タイトルに「背の高さ」を入れたかというと、最近同じぐらいの背の方とツーショットを撮ると何故か自分の方が背が低く見える。
何でだろう?と考えた時に、情けない話ですが締まりのない腹(-_-;)というのも関係あるのでは、と推測しました。

もちろん、食事量が多い(コンビニの前に移ってからは尚更)というのもあるのですが、もう一つ腹横筋を思っているよりも働かさせていないのでは、と気付きました。
腹横筋は良い姿勢を補助してくれる機能もあります。
立っている時も座っている時(例えば胡坐をかいている時も)も腹横筋を意識して収縮させれば良い姿勢を保てる事を今更ながら再認識します。

これにより、少しでも腹が凹めばよいのですが、さてどうなることやら(笑)

最期にドローインを正しく使えている人は、お腹を凹ませていても姿勢が良いですが、間違って腹直筋で凹ませている人は前傾姿勢になっています。
これが一番の見分け方かな、と感じています。

以上、自分の情けない腹と背の高さと、腹横筋の使い方、引いてはドローインについて(強引ですが)関連付けて考察してみました。

楽水庵





私事ですが、ヒットマッサーを使いだしてから・・・

当ブログをご覧いただきありがとうございます。
京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

さて、私事ですが先月からヒットマッサーという電動ツールを使いだしました。

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前にも書いた事があったのかも知れませんが、以前はやはり「徒手」というものに拘りがあり、アクティベータは使っておりましたが「電動」というものに拒否反応があったのでしょう。

しかし、テーピングや徒手でのリリースだけでは大幅な改善が難しい方に、このヒットマッサーを併用して使うと以前より効果が向上しました。

よく考えれば、自分が拘りを持つべきものは「結果を出す」という事なのであり、徒手であろうが電動であろうが手段には変に拘りを持つ必要がなかったのでは、と少し考えを改めました。
どちらにしても、一番大事な事は、「この人は何故こういう状態になっているのか」を見極める事、つまり「診立て」であり、徒手であれ電動であれ、それは私が診立てた解決策を実現させる為の「道具」にしか過ぎないのでしょう。

それにしては、徒手でのリリース等に拘っていた時は、私の手にかなりの負担を掛けていました。
両手共に親指が「バネ指」のような状態になって曲げるのに苦労した時期もありました。

それとやはり前腕と首はリンクしているので、首の張りも強くテープを貼らなければ辛かったです。

それが、ヒットマッサーを使いだしてから手の負担がかなり減ったお蔭か、指も楽になり気が付けば首もテープを貼らなくても良くなっていました。

首と前腕も、まさしく「卵が先か、鶏が先か」の関係で、首が張れば前腕も辛くなり、前腕が張れば首が辛くなります。
これは両者が「浅筋膜」で繋がっているためにどちらが原因でも起こります。
また、頸椎から上腕神経や正中神経が手の方にまで伸びている為に、密接な関係があるのです。

そういう事で、最近は首と前腕が楽になりました。

楽水庵


試合続きでお疲れの下腿部に

こんにちは、アスリートのコンディショニングをサポートしている、京都府長岡京市のスポーツ障害専門院 楽水庵です。

ソフトテニスをされている50代女性ですが、最近試合続きなのと日頃仕事でトレーニング不足が重なり、下腿部の状態がかなり悪化していました。
両足共につりやすくなっています。

左足は、足関節の靭帯の弛みが強いのでまずテーピングでしっかりさせました。
といっても、アスレチックテープでガチガチに固めた訳ではありません。
キネシオテープを上手に使うと張力を掛けずに、つまり貼られた側が違和感を全く感じる事無に足関節を安定させる事ができます。

次に、腓骨筋にテーピング。
腓骨筋は3つありますが、その内の短腓骨筋・長腓骨筋の2つが傷んでいました。
そして、後脛骨筋に最も機能低下していた腓腹筋にWテープ。

右も少し靭帯がグラついていたので、アンクルテープを貼付。
腓腹筋は大丈夫だったのですが、こちらはひらめ筋に問題があり、また内側に打撲したのか皮膚がポコンと潜るポイントがありそれが非常に気持ち悪いそうです。
そこでひらめ筋テープとジェルフィッシュテープを貼りました。

かなりこれで状態は良くなりましたが、やはり日頃のエクササイズが足りません。
仕事で座っている時の踵上げやエアー縄跳び、等少しの時間でやれる事は沢山あります。

怪我で泣かない為にも、是非少しずつでもエクササイズをやってほしいと思います。

楽水庵

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前屈が苦手なのは、ハムストリングが硬いせい?

お疲れ様です。
京都長岡京市で、コンディショニングやスポーツ障害への施術等でアスリートのサポートを行っている、スポーツ整体院 楽水庵です。

さて、皆さんは前屈が苦手な方の多くがどこに一番問題があると思われますか?

普通前屈をした際に突っ張るのはハムストリングやふくらはぎです。
だから、ここの問題がクリアされれば良いのでしょうか?

私は中臀筋に一番問題があると感じます。
私の施術でよく中臀筋のリリースをしますが、前屈の苦手な方でも術前・術後で20㎝ぐらい前屈が向上される方がほとんどです。
脛の真ん中位しか手が届かない方なら指が床に着きますし、指先が着いていた方なら掌全体が着く事が多いです。
更に術前の前屈で感じていた、ハムストリングやふくらはぎの突っ張りはあまり感じられなくなります。

また、このリリースは中臀筋の張りが強い方にはかなり痛い施術なのですが、面白い事に前屈が得意な方はあまり痛がりません。
というのは前屈の得意な方々は中臀筋の状態が概して悪くないからです。

それに中臀筋の状態が概して良い方はそれほど腰痛を訴えられません。

そういう訳で、そのうちに中臀筋のリリースの動画をアップしてみようと思っております。
今回は、前屈が苦手だからハムストリングやふくらはぎのストレッチをするよりも中臀筋の機能を向上させた方が効果的ですし、ハムストリングやふくらはぎの過剰なストレッチは肉離れ等スポーツ障害の元になる恐れが大きいのです。

是非、中臀筋の機能に着目して下さい。

楽水庵



長距離のフライト(移動)で疲れやすい筋肉は・・・

こんにちは、スポーツ障害を含む身体の痛みや違和感を緩和して、皆さんにもっと元気な生活を送っていただきたい、京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

関東在住で帰省の折にお越しになってくださる男性ですが、今回前日に欧州からお帰りになったばかりだったせいで、いつもと状態が大きく異なっていました。

とにかく梨状筋とひらめ筋の機能が著しく低下していました。
恐らく長時間のフライトで座りっぱなしだったのが影響しているのでしょう。

梨状筋が張ると仙腸関節の動きも悪くなります。
まあ、これは仙腸関節が固まってしまうから梨状筋の機能が低下するのかも知れませんけどね・・・

ひらめきんの機能低下は自明の理です。
これは座位で踵を着けたままで長時間いるとひらめ筋が伸ばされっぱなしになるからです。
そして、これは飛行機に乗っている時ばかりではなく、デスクワークとかでも同様です。
時々踵を上げたりしてひらめ筋を収縮させましょう。

梨状筋に関しては、新幹線や長距離バスでの移動ならデッキなりトイレ休憩時にいろいろとできますが、飛行機の中では結構厳しいでしょうね。
しかし、例えば内転筋を締めるような動きをしても梨状筋は働きます。
梨状筋は起始・停止どちらにも収縮する筋肉なので、いつも私がアドバイスしているクラッシクバレエの第1ポジションエクササイズでなくても刺激を与える事はできます。

是非、移動等で長い時間座っていなければならなくなった時に試してみてください。
特にアスリートで遠征する際などは、パフォーマンスにかなり影響されますよ。
こういうのも立派なコンディショニングと言えるでしょう。

楽水庵

「左腕に力が入らない」、その原因は?

お疲れ様です。
京都府長岡京市でアスリートの為のコンディショニングやスポーツ障害に対する施術を行っている楽水庵です。

テニスをされている50代の女性ですが、この連休中にかなりテニスをしたせいか全身の不調があり、特に左腕に力が入らないと言われていました。

チェックしてみると、広背筋の機能がかなり低下していました。
そこで「左腕を前に出すような動作が多くなかったですか?」と尋ねたところ、前には出していないがサーブの練習を多くやったとの答え。
前ではありませんが、上にトスアップをするような動作をすると広背筋が伸ばされます。
特に広背筋の外側、脇腹の辺りがやはり痛かったようです。

広背筋は上肢に繋がっていて、それこそ背中と腕の動きに大きく影響を与えます。
この広背筋が上手く動かないと、腕を動かす時に背中の筋肉が使えなくなるので「力が入り難かった」のでしょう。

一つの動作を繰り返し多くすると思わぬトラブルが起こったりします。
サーブの練習を沢山するのならその前後で左広背筋を収縮したりするエクササイズもやる方が良いと思います。

楽水庵

腹直筋の拘縮、その原因は?

こんにちは、日本ボート協会医科学委員会トレーナー部会メンバーでもある、キネシオテーピング療法家・指導員の京都長岡京にあるスポーツ整体院 楽水庵 水谷です。

この前に、原因不明(病院では筋肉の疲れと言われた)の重い腰痛により、3か月間何も練習できなかったボート部の男子大学生の話を書きました(リンク参照)。

その翌日に、その詳細を横で見ておられた方から、「東京の選手で一人困っている方がおられるのでお願いできませんか?」と電話がありました。
前日はずっと艇庫の2階でいたものでレースを全く見ておりませんでしたのと、ちょうど昼から仕事が空いていたのでお受けして2日連続で瀬田に(今回は電車で)。

瀬田でお会いして話を聞いていると、2年ほど前に原因不明の下痢が続き、下痢は治まっているもののそれ以来何か特に右脚に力が入らない状態になっているとの事。
その場で直ぐに右小趾と3趾のチェックをしたら、どちらも力が入らない。腓骨筋も反応できない。
立位ですが、ハムストリングのテストもしてみましたが、これも右が反応できない。
その時点で仙椎1番と2番からの神経障害が出ているのが判明しました。

それから施術する場所が確保できたので本格的にチェック。

すると、前日の大学生と全く同じ症状が・・・
それは、腹直筋の拘縮です。
腹直筋はあくまでアウターマッスルですから、必要のある時だけ収縮しなければいけません。
それがずっと硬い状態のままだとそれ以上収縮しませんし、弛みもしません。
腹直筋のテストをしてみましたが、体格から考えられないほど反応できませんでした。
特にボート競技のように身体を後ろに跳ばす動きをする場合、腹直筋の拘縮があるとそれがブレーキになってしまいます。
車で言えば、「サイドブレーキを掛けながらアクセルを踏んでいる」状態になってしまいます。
勿論、パフォーマンスは低下します余計に収縮しなければいけない背中側の筋肉に負担を掛け、より深刻なスポーツ障害を起こす可能性が高いのです。

そして、腹直筋の拘縮に腸腰筋の機能低下も著しいのが共通していました。
ただこれは、以前にも同様の事を書きましたが、腹直筋が拘縮するから腸腰筋の機能が低下するのか、腸腰筋が弱ったからそれを補おうと無意識に腹直筋に力が入り拘縮してしまうのか、今の私では判りません。
おそらくどちらも考えられるでしょう。

どちらにせよ、この問題をクリアしなければパフォーマンスは向上しませんし、痛みがある場合はそれが軽減しないのです。

楽水庵

彼の涙で報われました

こんにちは、キネシオテーピングを中心とした療法でスポーツ障害やコンディショニングを行っている、京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

今日4日は、院をお休みさせてもらい滋賀県大津市瀬田の、私が昔漕いでいたクラブでコンディショニングサービスを行いました。

一緒に漕いでいて1984年の全日本選手権のクオドルプルで優勝した方が生前熱望していたクラブハウスが完成し、それの披露パーティに声を掛けていただいた事もあり、生前個人に大変お世話になった事もあり少しでも恩返ししようと思い行かせてもらった。

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午前中はそこそこ忙しかったが、昼からは残念ながら皆さんレース等でバタバタされていたのか暇になり、そろそろ帰ろうかと片付けた矢先に知り合いの大学コーチが男子学生を連れてきた。

大学でボートを始めてから腰は良くなかったそうだが、この冬のトレーニングをしている際に決定的に傷めてしまい、この3ヶ月何もできないず起き上がるのさえも辛い状況。

常々言っているが、大学ボート選手は8月に行われるインカレで選手生活を終えるべき。
対抗に選ばれるかどうかは別にしても選手で終えられるかどうかは、結構学生たちにとっては大きな問題。
調子を崩してしまい漕ぎがバラバラになって一昨年に尋ねてきた神戸大の学生も、自分のやった事がどれだけ役になったかどうかハッキリしないが最後はジュニアレースではあるがインカレと同じ場所で競技生活を無事終える事ができて、レース後に土産を持って挨拶に来てくれた。

今回の彼の場合もかなり複合的な原因で傷めていたので、一つ一つそれを探って解決していく。
工学部の学生なので、「因数分解と一緒やで」と言いながらやっていたが、実は私は数学が苦手です(笑)
一つずつ解決していく中で、それは実感してれるのだがまだ楽にはなっていなかった彼。

それの彼がある一線を越えた時に急に腰が楽になったのを実感して、嗚咽に近い涙を流した。
その前に結構痛い施術をして泣いていたので、その後も「泣いてもらうで」と言った直後だったので条件反射にしては早いやんと思っていたのだが、彼曰く「この3ヶ月何をしてもダメで本当に辛かったんです」との安堵の涙だったよう。

楽になって喜んでもらう事は結構あるが、嗚咽は初めてだったので正直少し戸惑いました。
しかし、元々自分はトップアスリートを育てるというよりも、こういう自分では解決できない悩みを救ってあげたいと思っていたので、彼の涙で自分も報われたと感じます。

まだまだ油断はできないので、しばらく通ってもっと良くなってもらいます。

楽水庵



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