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楽水庵ブログ 京都のスポーツ整体院 楽水庵のコンディショニングブログ 24ページ目

どこまでが対処療法で、どこからが根本治癒?

最近、足関節靭帯のアプローチを頻繁に行うようになってタイトルのような疑問を持つようになった。

ただ、これは永遠のテーマなのかも知れない。

足関節に関して言えば、靭帯の弛みがある為に足元が定まらない→下腿部の筋機能が正常に働かない→ひらめ筋の場合は腰にも影響、
また、足元が定まらない→膝関節の靭帯に影響→結果股関節にも影響→大腰筋に機能低下が出れば肩関節にも、等さまざまなケースが考えられる。

逆にスマホ等のやり過ぎで頚部の機能低下なら→胸部・肩甲骨周辺に影響→広背筋なら腰にまで痛みが出たりする、事も考えられる。

そうやって、根本原因を探っていく事は非常に重要になっていくのだが、あまりにも状態の悪い方の場合は最初対処療法でと割り切らなければいけない事も多々出てくる。

幾層にも渡った悪要因を一枚一枚と剥ぎ取っていかなければ本当の原因が掴めない方もおられる。

もちろん、こちらの技術・知識・観察力が更に上がれば、そういった方でも初回から根本原因を見つけて対処できるかと思われるが、その時の症状(例えばギックリ腰のような急性のケース)等は、とりあえず急性期は対処療法にプラスアルファ程度の事をしておいて、次回以降に根本治癒に取り掛かるのが良いのかも。
初回に根本原因を見極めておけたらベストな施術ができるのは言うまでもない。

道はまだまだ険しい(^_^;)

ミレーの「落ち葉拾い」

画家のミレーの有名な作品に「落ち葉拾い」があります。
3人の婦人が農地で落ち葉を拾っている光景を描いたものです。

皆さんはこの絵を見た時に何となく違和感を感じませんか?
これは日本人が見た時には違和感があって、逆に西洋の人が見ても違和感を感じないかも知れません。

私も昔から少し「何だろう:?」と思っていたのですが、この仕事をしてから段々と判りました。
それはズバリ、「腰の屈め方」です!

あの絵に描かれている女性達はあまり膝を落とさずに足元の落ち葉を拾っていますね。
我々だとああいった形で拾いますか?
ほとんどの方が膝を落とし、しゃがみながら拾いますね。


これが西洋と東洋、ではなく狩猟民族と農耕民族の違いなのではないでしょうか?

今回は股関節周りだけの話にします。

つまり、大腰筋や腸骨筋、梨状筋などの股関節を構成しているインナーマッスルが狩猟民族の場合はインナーというよりもアウター的な使い方をしていると思われるのです。
彼らの祖先は獲物を獲らなければ餓死してしまう運命にあったのです。

という事は、ほんの至近距離で獲物に追いつくスピードが求められたのでしょう。
その為に股関節のインナーマッスルにアウター的な機能を淘汰の過程で変化させていったのだと勝手に解釈しています。

逆にアウターですから、持久的な動きには弱い。
だから、今でもそうですが西洋人の方々は「中腰」の姿勢を保つ事が結構難しいのです。


さて、我々日本人に代表される農耕民族の末裔。
西洋人とは反対に「田植え」に代表される中腰の姿勢、これを長時間する事が得意です(最近では様変わりしてますが・・・)
また、歌舞伎のような伝統芸能でも中腰の姿勢が非常に多い。
だから、歌舞伎役者の方は高齢でも足腰のしっかりしておられるし艶福家でもあられます(まあ、余計なお世話ですね)。

また面白い事にコサックダンスやアイリッシュダンスなどスクワットスタイルで踊るものがありますが、あれは日頃の自分達の弱点を補う為に開発された、いわば「ラジオ体操」的なものかも知れません。

ですから、そういう身体を構成しているものの機能が異なるのに、向こうのやっているトレーニングを盲信してしまうのは如何なものか、と最近思うようになってきています。
大腰筋や梨状筋の筋肥大を我々は追い求めるべきではないと感じます。
特に、梨状筋の筋肥大を図ると、待っているのは「坐骨神経痛」です。

やはり民族特性に基づいたトレーニング方法を確立していく必要があるのでしょう。

ただ、最近の日本人も見た目だけ西洋風になってしまっているので、元からあった「中腰が得意」というのも薄れてきているのも事実です。
結局何とかしないと、どっちつかずで何も取り柄のない、だから世界とスポーツの世界で戦う事のできなくなるかも知れません。




肩甲骨内側をほぐすには・・・

肩甲骨の内半分が張っているという事は、下僧帽筋の問題に思われがち。

だが、下僧帽筋よりもっと奥、肩甲骨の奥にある肩甲下筋の状態が良くない事が多い。

この場合下僧帽筋だけほぐそうとしても効果はあまりない。

肩甲下筋を先ずほぐす必要が出て来る。


ただ、肩甲下筋をほぐすのは結構難しい。
肩甲下筋をほぐすには肋骨と肩甲骨の間からアプローチする必要があるからです。

加えて、肩甲下筋の近くには腋下リンパ節があり、ここの詰まっている人は必ずと言っていいほど肩甲下筋が張っている。

そして腋下リンパをそのまま無理にほぐそうとしても無理がある。
ここが張っていると触られるとかなり痛いのです。

ですから、自分は足の反射区を利用して腋下リンパ節を弛め、その後肩甲下筋をほぐし最期に下僧帽筋に掛かっている。

今のところ、この手順がベストだと思っている。


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五十肩の女性、2つの靭帯にアプローチ

五十肩で通院されている50代女性の3回目。

関節可動域もかなり回復し痛みもだいぶ楽になられているが、まだまだ改善の余地があると見受けられる。

前回は、靭帯に関しては肩甲上腕関節の靭帯の動きを正常化させるテーピングのみであったが、今回リリースをしていて烏口靭帯も弛んでいるのが判明したのでそこにも靭帯テープを貼付した。

益々痛みが取れて動きやすくなったと喜んでおられた。

肩関節は人間の関節の中でもかなり不安定な関節。
だからこそ可動域も広いのだが、ちょっとした事でもトラブルに見舞われる。

自分のチェック方法としても、特に肩関節に関しては靭帯へのアプローチを優先させているようにしている。

自分の右肩の痛み、斜角筋で解消

6日会津若松のセミナー開始前に右肩前部が急に痛くなった。
最初は靭帯の弛みかと思って、肩甲上腕靭帯テープを貼ってみたがもう一つ。
毎度の事ながら自分の痛みは客観的に診れないので判断が難しい(-_-;)

セミナー終了後ホテルでもう一度チェック。

どうも後斜角筋と中斜角筋が良くない。
そこでπテープを貼ってみた。

直ぐには痛みが全て引いたわけではなかったので、帰りの飛行機の中で「ひょっとしたら棘上筋もか?」と思い、家に帰ったら貼ろうと思っていたが、既にその時には痛みが全くなかった(^_^;)

結局、アプローチが正しかったのだろう。
少し効き目が出るのは遅かったが。

三角筋に力が入らないのは・・・

先日同じ日に同様の症状の方が2人来られた。

どちらも肩が痛いのと、そしてどうも思うように肩が動かない点が一緒だった。
動きでいえば、痛い方の肩を内転させて手で反対側の肩を掴む動作がやりにくい。

そして、両者共に三角筋のテストをすると反応が非常に悪い。
ただ、その反応の悪さが単に筋機能の低下からとも思えない状況。

試しに手で肩甲上腕関節の靭帯をロックさせてもう一度三角筋のテストをすると、両者共にしっかり反応できて、なおかつ痛みもかなり消えた。
そこで、上記関節の靭帯をロックさせるテープを貼った処、非常に良い結果が出た。

もちろん、両者共にこれだけで済む事はなく、棘上筋や肩甲下筋等のテーピングや手技も行ったが、それでもこの関節の靭帯が弛んだままだと根本治癒にはなかなかいけなかったかも知れない。

最近、特に関節周りのトラブル、股関節のようにしっかりした関節は別にして、肩関節や膝関節・足関節周りのトラブルはまず弛んでいる靭帯をロックさせて弛まないようにするだけで楽になる方が多いのではないかと考えるようになってきた。

投擲関係やウエイトリフティングの選手達のスポーツ障害で非常に多い肩のトラブル、上腕二頭筋長頭腱炎もまさにそれ。
長頭腱を走っている靭帯が弛まないようにすれば筋機能は自然に回復する事が多い。
逆に言えば、幾らテーピング等で筋機能を補強しても肝心の靭帯の具合が悪ければ「元も子もない」と考えられる。

また、良い勉強をさせてもらった。


肩甲下筋のリリースを改良

腋下リンパの流れを良くする為に肩甲下筋のリリースを以前から施術していたが、更に効果を上げる為に肩甲骨の奥まで効くやり方を見つけ実践。

肩甲下筋は肩甲骨の奥にある筋肉で、ここの張りが強いと肩甲骨の表側にある中僧帽筋・下僧帽筋・棘下筋・小円筋・大円筋等の動きも悪くなってしまう。

その意味でも肩甲下筋の効果的なリリースは肩のスポーツ障害や五十肩の方達に役立つ。
ただ、結構痛い(^_^;) まあ、その時だけだが。

本日も五十肩の75歳の男性に施術したが、更に肩の動きが改善された。

最近リリースをジワーッと効くやり方に変えているが、「痛いが気持ち良い」と言ってもらっている。
だが、まだまだ発展途上と思っている。
もっともっと良い方法を身につけていきたい。


自身の左臀部の痛み

最近左臀部から腰に掛けての、どちらかというと鈍い痛みがある。

中臀筋や腰腸肋筋、それに広背筋も関係しているのは判ったが、椅子に座っていて前屈した時にグーッと痛みが来る。

もしかして、腸骨筋かと疑いテーピングするとビンゴ!でした(*^。^*)


腸骨筋が収縮しにくいので中臀筋が引っ張られていたようです。

ついでに縫工筋も少し弱っていたので一緒にテーピングしときました。
腸骨筋と縫工筋はリンクしている場合が多いですね。

70代男性肩痛、スポーツ障害から五十肩へ(^_^;)

結構お年の割には足腰もしっかりされているのだが、昨年3月にシャドーボクシングの真似事をした際に肩を傷められてから段々と右肩の動きが悪くなっておられる。

最初傷められた原因は上腕二頭筋長頭腱炎の模様。
そのせいで肩を後ろにやれない状態が続いてしまったので、肩甲骨周りの筋肉が伸展状態で収縮できなくなってしまっている。

これはハッキリ言って「五十肩」の症状。

初めはスポーツ障害だったのだが、途中で五十肩も加わってしまっている。

上腕二頭筋長頭腱炎の方は直ぐに楽になるが、肩甲骨周りの方は本当に楽になるには、また関節可動域が正常になるにはあと数回通っていただく必要があると思われる。


特に女性に多い症状、肩甲骨の下に平行に拡がる痛みと肋骨下端の痛み

あまり男性には見られない症状だが、今週来られた女性二人がこの症状を訴えられていた。

原因は、腹直筋上部が弱っていて、その為に横隔膜の動きが悪くなっている事です。

腹直筋の上部が弱ると肩甲骨下部に痛みが平行に走ります。
そして、横隔膜の動きが悪くなる、つまり横隔膜が下がりにくくなると肋骨下端部が痛くなります。

また、全身の機能も、特に横隔膜が下がりにくいと腹圧が正常に保てず、その為に下肢全般に力が入り難くなります。

腹直筋テープと前横隔膜テープを貼ると痛みは消えますが、普段から少しずつでも腹筋を鍛えておきましょう。

特にこういう症状を防ぐには腹直筋上部のエクササイズが有効です。

椅子に座った状態で顎を下げるだけで鳩尾(みぞおち)辺りが刺激されます。

テレビを観ながらでもできるので、是非やってみて下さい。

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