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楽水庵ブログ 京都のスポーツ整体院 楽水庵のコンディショニングブログ 18ページ目

小殿筋、これは下肢のトラブルの宝庫では?間欠性跛行にも有効か

こんにちは、京都府長岡京市で主にスポーツ障害等のお悩みに対応している、スポーツ整体院 楽水庵です。

今回のテーマは、「小殿筋」。

syoudenkin.jpg











股関節の筋肉としては一番奥に位置しています。
この小殿筋の上に中殿筋があり、更にその上に大殿筋があります。

この機能が低下していると、下肢全体に悪さをします。
当院に来られている腰にトラブルのある方を診ていると、何かしか小殿筋に問題があるのが判りました。

とういのも、今まで私が教わってきたキネシオテーピング療法では大殿筋や中殿筋の評価やテーピング法はありましたが、残念ながら小殿筋に対するアプローチはありませんでした。
その為に、中殿筋に陽性の出ている方に、神経的な問題がなければ中殿筋テープを貼り続けエクササイズをアドバイスしていましたが、なかなかテーピングなしに機能回復できない方もおられました。

それでもそう深刻に考えてこなかったのですが、脊柱管狭窄症で間欠性跛行を発症している男性で小殿筋の問題に行きつき、自分なりにテスト法・評価、そしてテーピングや現在私が行っているMUST(マッスル・ユニット・ストレングス・トレーニング)による改善ができるようになりました。

その脊柱管狭窄症の男性ですが、しばらく歩いていると下腿部や大腿部の横が辛くなってきて、しばらく屈まなければ歩行を再開できない、という状況が続いていました。
今まで、神経的なアプローチ(今も少しはやっています)や中殿筋、大腿筋膜張筋を含む腸脛靭帯等へのアプローチも続けてきましたが、結果はマチマチで、時間の長短はあるにせよ屈まなければいけませんでした。
今月末に熊野古道へ行かれる予定なので、何とかせねばと調べた結果、小殿筋の関連痛がこの男性の主訴とよく似ているので検査法を考えテストしてみると明らかに陽性でした。
そこで、この筋肉の形に沿ってテーピングしてみるとかなり良い感触でした。
ここでややこしいのは、小殿筋テープも中殿筋テープ同様大転子からのY字テープなのですが、中殿筋が主に緊張をほぐす「抑制」テープで貼るのに対し、小殿筋テープは筋肉の活性を促す「促通」テープで貼る点です。
中殿筋テープで小殿筋をカバーできなかったのは、おそらくこの点ではなかったかと思われます。

次に来られた時に、屈む必要はなかったが200~300mまではスタスタ歩けるが、右の臀部が少し痛くなってきてスローダウン、しばらくするとまた復活、の繰り返しだったとの事。
小殿筋は良くなっているようですが、中殿筋か大殿筋が邪魔して小殿筋に枠影響を及ぼしているのではと推測。
検査してみると、中殿筋が良くありませんでした。

そこで、中殿筋テープを貼ったうえで小殿筋テープを貼付。
重ね貼りをする時の原則は、表層の筋肉から貼っていく、なのです。

これでまた改善が見られました。
熊野古道へ出発されるまで後2回来られますが、何とか屈む事無く歩き続けていただけるようになっていただきたいと思っております。


また、別のケースですが、右膝の半月板等を傷めておられる女性です。
右大腿直筋遠位の機能がテーピングしても今一つ回復しません。
神経的には問題がないので、これもひょっとして小殿筋かなと推測しテストすると、やはり陽性。
小殿筋テープを貼ってもう一度大腿直筋のテストをすると、物凄く回復していました。

私自身も前から左中殿筋の辺りに違和感があり、時折中殿筋テープを貼ってみたりしたのですが、なかなか良くならず。
これも自分でテストしてみて小殿筋テープを貼って、MUSTをしてみるとかなり楽になりました。
一番楽だと思うのは、ズボンを履く時に左脚を挙げた時です。
こういう動作の時にも小殿筋は使われるようです。

大腿直筋の機能が低下していると、特に遠位に力が入らない状態になると膝のトラブルを起こしやすくなります。
今までは神経的なアプローチで診がちだったのですが、小殿筋という新たな物差しができたので、この観点からもチェックする事が可能となりました。

こうやってみると、まだまだ自分の知らないアプローチがあったのだと痛感します。
終わりはないと思いますが、一つ一つ見つけていって、更にお越しになられる方のお役に立ちたいですね。

楽水庵




右手首の痛み、「歳のせいと言われました・・・」

京都府の乙訓地区、長岡京市でスポーツ障害を中心に施術を行っているスポーツ整体院 楽水庵です。

今日午前の施術が終わり、昼食を摂って墓参りに行こうかと着替えていたら、「もう終わりですか?」と壮年の女性が入ってこられました。

完全予約制でやっているのですが、案外近所(この女性は職場が近所)の方は直接来られる事がたまにあります。

聞いてみると、テニスをされている方で以前から右手首痛で悩まれていました。
いろいろご自身で調べていると、TFCC(三角繊維軟骨複合体損傷)ではないかと思われ整形外科を受診、検査の結果も一応そうらしく、「歳のせいだから仕方がない」と言われ憤慨されていました。

その病院での治療はヒアルロン酸注射です。

少し前に肩を傷められた男性もヒアルロン酸注射による治療を受けられていましたが、一向に良くならなかったようです。

この場でヒアルロン酸の有効性を論じる気はありません。
ただ、このやり方で効果が出ない方々がおられるのも事実。

右手首の尺側が痛いという事で、以前診た高校生でもそうだったのですが広背筋が良くないのでは?と感じ、右広背筋のテストをしてみると予想通り陽性反応が出ました。

そこで、最近開発して効果を出しているMUST(マッスル・ユニット・ストレングス・トレーニング)というテクニックで広背筋の機能をその場で上げてみると、かなり手首の痛みが緩和された模様。
次に、その広背筋が何故機能低下したのかを探る為に右肩関節をチェックしてみると、肩甲上腕靭帯に弛みが見られました。
肩甲上腕靭帯に弛みがあると大胸筋が働きません。
ラケットを持つ側の大胸筋が効かない状態だと、プレーしていると、いえプレー以外の日常生活においても様々な無理が生じてしまいます。

その結果、この女性は右手首を傷めてしまったと考えられます。

検査の結果はTFCCなのでしょうが、その本当の原因が判っていないと痛みを解消するのは難しいでしょう。

今日は時間がなかったので、この女性には来週月曜に来てもらう事にしてもらいました。
もちろん、広背筋・肩甲上腕靭帯以外にも問題はあると思いますので、そこもしっかり見つけて対策をしたいですね。

「歳のせいだから」、この言葉を医師に言われる方は結構おられます。
安易に言ってほしくありません。
ただ、これも医師の持っている「診断権」なんでしょうかね(笑)


楽水庵

「息が真っ直ぐ通ってきた」、鬱の症状が出てきた女性へのテーピング

お疲れ様です。アスリートへのコンディショニングなど、皆さんのお身体の不調を整える京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

今回3回目の30代女性です。
ご兄弟が当院と縁があり、頸椎と腰椎にヘルニアが出て辛い状況だった事もあり通っていただいております。

最初からテーピングでかなり効果が出ていて益々楽になられておられているのですが、仕事のストレスからか持病の鬱が出て来たとの事。

前々から、鬱には内的要因というのも確かにあるのだろうが、首や肩の張りによる血行障害、つまり頭部(脳)への血流が阻害されているのもあるのではないかと感じていました。
一時、CMで「鬱には肩や首のこりを起こしてしまうものもあります」みたいな事をやっていましたが、それは逆だろうと・・・

そして、この女性をやっていて、ひょっとして「呼吸の乱れ」も関係あるのではないかと思うようになりました。
息がしっかり入っていないので、脳が酸素不足を生じて「鬱」の症状が出ているのでは、と推測してみました。

少し前に男子大学生に下後鋸筋テープを貼った処、「凄く息が入りやすくなった」と言ってくれました(リンク参照)。
その手法を用いてアプローチしてみました。

まず、頸椎ヘルニア用のEDFテープを貼った後に、上後鋸筋を刺激してみると息がしやすくなってきたので、テーピングしてみました。

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これで「息が真っ直ぐ入る」という感覚ができました。

次に、腰椎ヘルニア用のEDFテープに腹横筋テープを加えました。

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これで更に息が真っ直ぐになったようです。
また、頭もかなりハッキリしてきました。

後で聞きましたが、時々「過呼吸」の症状も出るそうです。
しっかり吸えないので、余計に吸おうとして「吐けなく」なってしまったのでしょう。

息が真っ直ぐに入るという事は、それだけ酸素が多く摂取できるという事。
この状態をキープして「鬱」症状が解消されれば嬉しいですね。

また、上後鋸筋にしろ腹横筋にしろ体幹を安定させるインナーマッスルですので、他のヘルニアや脊柱管狭窄症の症状の方にも貼らせてもらおうと思っています。

楽水庵


両広背筋の拘縮と弛緩に対するアプローチ、利き手の問題?

こんにちは、身体の不調に対して筋肉や神経の働きを整えていくアプローチを行っている、京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

ギックリ腰の原因でよくあるのが広背筋の不調です。
「腰」という概念では少し違和感があるかとは思いますが、広背筋によるギックリ腰は「ギックリ背中」とで言えば良いのでしょうか(^_^;)

ただ、この広背筋が悪さをすると、ひどい場合箸も持てなくなる事もあります。

さて、その広背筋ですが、これもどうやら利き手によってその方の傷め方は異なるようです。

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上の図のように広背筋は腰から腕の付け根にかけて拡がっています。
起始(筋肉の起点)は腰、停止(筋肉の終点)は腕の付け根です。
主な機能は上肢を内旋させて後方に送る(肩関節の伸展)事です。

キネシオテーピングの世界では、「促通と抑制」という概念があります。
促通とは、弛緩した(もしくは伸ばされ過ぎた)筋肉の収縮力を回復させてあげる、
抑制とは、拘縮した(もしくは過緊張した)筋肉を緩めてあげる、
という考え方でテープの貼る方向が正反対になります。
促通なら、起始から停止へ(広背筋なら腰から腕の付け根へ)、抑制ならその逆です。

広背筋の貼り方は、キネシオのテキストの場合停止から起始へ、つまり抑制の貼り方で紹介されています。
ただ、人によってその逆、促通で貼った方が良い場合も結構あります。

そして、同一人物で左右どちらの広背筋も問題がある場合、その多くが片や抑制、片や促通になっているケースが多いのです。

これは、やはり仕事などで利き手で物を掴む事が多い人などは利き手を前に投げ出す事が多く、その分広背筋が過伸展になる事が多いのだろうと推測されるのです。
更に、それによって反対側の広背筋が利き手側に引っ張られ拘縮してしまうのです。

だから、右利きの場合は、右広背筋が弛緩して左広背筋が拘縮されてしまいます。

当院に来られる方ではこのパターンの方が非常に多く、これはやはり右利きの方が多いせいだと思っておりました。

すると、左利きの場合は逆パターンが考えられます。
その事例を検証したいと思っていた矢先、今日来られた学生が左利きで、ちょうど逆パターン、つまり右が拘縮して左が弛緩していました。
聞いてみると、やはり左手で物を掴みに行く事が多いそうです。

まだまだ検証していかなければいけませんが、こういうパターンを知っておくと結構普段の生活にも役立つ事があります。

楽水庵


「寝る時の反り腰が楽になり、O脚がマシになりました」

ご覧いただきありがとうございます。
京都府の長岡京市で、キネシオテーピング療法を主に使いながらスポーツ整体を行っている楽水庵です。

身体の様々な悩みで通っておられる20代の女性。

初回に鼠蹊部の痛みを訴えておられていたので、チェックすると左右共に腰椎2番と4番からの神経の詰まりが見られました。
2番が詰まると主に腸骨筋、4番が詰まると中臀筋や大腿部の外側の、それぞれ筋機能が働きにくくなります。

この方の場合、鼠蹊部の詰りは腸骨筋と中臀筋の機能が低下していたのが原因と思われます。
中臀筋は直接鼠蹊部の詰りの原因にはなりませんが、中臀筋が収縮しないとその拮抗筋である内転筋等が弛みにくくなります。
内転筋の張りは鼠蹊部の詰りの原因になります。

ジェルフィッシュテープを腰椎2番と4番の神経出口に貼りました。

そして、2回目に来られた時。
テープを剥がしたら、座ってしばらくするとまだ鼠蹊部の痛みはあるそうです。

ただ、腸骨筋の機能が回復してきたようで仰向けで寝ると反り腰になり辛かったのが、かなり楽になったとの事でした。
反り腰になる方は大腰筋や腸骨筋、所謂「腸腰筋」の機能が弱い事から起こる事が多いのです。
「腸腰筋」が収縮してくれないので、仰向けになった際に腰が浮いてしまいます。
それが、腰椎2番へのテーピングで改善されたのです。

また、これは初回に話されてはいなかったのですが、O脚も良くなってきたのが実感されたそうです。
以前O脚矯正の処へ通っておられたそうなのですが、もう一つ効果が出なかったそうなのです。
それが、1回で良くなっているので驚いておられました。
まあ、あまりこれについては私は気にしてませんでしたが(笑)

O脚になる原因はいくつかあります。
主に梨状筋や中臀筋(前部)の機能低下があります。

この方の場合、中臀筋前部の機能低下が腰椎4番へのテーピングで回復されたのが、その理由でしょう。
中臀筋前部には股関節を前方中央へ締める(内旋)機能があります。

O脚矯正で内転筋を鍛えるという方法も考えられますが、実は内転筋は外旋筋なのです。
内旋させるには中臀筋前部や大腿筋膜張筋を働くようにした方が良いのです。

このように、特に意図したもの以外の日常の動作でも楽になっておられるのを聞くと嬉しい限りですね(*^。^*)

楽水庵





肉離れは筋肉のオーバーヒートです

お疲れ様です。京都の長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。アスリートのスポーツ障害をメインに、さまざまな症状でお悩みの方に根本治癒を目指した施術を行っています。

陸上短距離の桐生選手がハムストリング(大腿部後面)の肉離れにより全日本選手権を回避しました。
度々ハムストリングの肉離れをやっているみたいで心配です。

この時に問題なのは、本当にハムストリングが問題なのか?という事です。
肉離れというのは、筋肉のオーバーヒートみたいなものだと私は考えています。
頑張りすぎて起こしてしまうのです。
そして、大事なのはハムストリングの拮抗筋、つまり大腿部前面や股関節の機能はどうなのか、しっかりチェックしているか、という点です。

経験上言えるのは、ハムストリングの肉離れを起こす方を診た時に、ほとんどの方がハムストリングの拮抗筋である大腿四頭筋(主に大腿直筋)や、大腿四頭筋と浅筋膜で繋がっている腸腰筋(大腰筋・腸骨筋)に問題がありました。
それらの筋肉が機能しない、つまり収縮もしないし弛んでもくれません。

そういう状態で速く走ろうとすると、ハムストリングが収縮しようとした時に前面の筋肉が弛んでくれないのでハムストリングは収縮する為にいつもよりも力を必要とします。
車で言えば、「サイトブレーキを掛けながらアクセルを目いっぱい踏んでいる」状態なのです。

そしてやがてハムストリングが耐え切れなくなり肉離れになってしまうのです。

もちろん肉離れを起こしたハムストリングの手当ても必要ですが、再発を防ぐ為には肉離れを起こしてしまう本当の原因である大腿四頭筋や腸腰筋の機能を回復してあげなければいけません。
それを怠ると何度も肉離れを起こしてしまい、どんどん筋繊維を傷めてしまい、皮膚・筋膜の流れを悪化させてしまいます。

今日来られた60代の男性も、よく左ハムストリングを肉離れされていたそうです。
検査をすると左腰椎3番の神経障害がありました。
腰椎3番の神経障害があると大腿直筋が働きません。
この男性も左大腿直筋が弱いのは自覚されておられましたが、ハムストリングの肉離れ対策にはハムストリングを鍛えるだけだと思われていたそうです。
しかし、いくら鍛えても拮抗筋の状態が良くなければハムストリングの肉離れのリスクは減りません。

主働筋と拮抗筋の関係で、このバランスが著しく崩れると、いくら片方の筋機能が優れていても肉離れはしやすくなります。
逆に、それほど特段強くなくても、主働筋と拮抗筋がほどよくバランスが取れていれば、それほど肉離れのリスクはないでしょう。

単体で筋肉は動きません。
そのチェックを怠るとスポーツ障害のリスクは非常に高くなってしまいます。


楽水庵




「お蔭様で優勝できました」

こんにちは、京都府長岡京市でキネシオテーピングを主に用いて、アスリートのコンディショニング及びスポーツ障害対策を行っている、キネシオテーピング協会認定治療院 楽水庵です。
 
ソフトテニスをされている20代男性。
先々週末に足首捻挫で初めて来院されました。
 
その後原因不明の腹痛で高熱が出て2日ほど寝込む羽目になられたそうです。
週末、翌日に市民総体の試合があると言って来院されました。
 
まだ下腹部にかなりの張り。
もちろん自分では何の病気か判る訳はありませんが、仙椎3番のデルマトームに要請が出たので、よく女性にするアプローチで仙椎3番にジェルフィッシュテープ、下腹部にクロコテープ、それと肝臓の反射区を押すと陽性反応があったので肝臓クロコテープ。
これで下腹部の張りがほとんどなくなりました。
どうやら腸ではなくて、泌尿器関係のトラブルではなかったかと思われます。
 
それと前回足関節テープを貼った翌日に試合に出られたが、本来バックハンドで打つボールをフォアに回り込んで打とうとした際に右足首に痛みがあったそうです。
これは、どちらかというと、足関節よりも股関節の問題でした。
梨状筋の筋機能が低下していたので、回り込んだ際に股関節が耐え切れず、その分余計に足関節に負担が掛かったようです。
梨状筋の調整をすると共に、もちろん、足関節もまだ靭帯の状態が戻り切っていないのでテーピングしました。
 
そういった下半身の問題も解決していき、写真のような上半身の調整をして帰られました。
結構上半身もいろいろと問題が見られました。


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すると、来られた際は「本当に明日の試合大丈夫?」といった感じだったのですが、翌日夜になって「お蔭様で優勝できました」とのメールを送ってこられました。
 
先週はフェンシングをしている高校生も来院して、フェンシングのような半身でする競技特有のスポーツ障害(首や肩関節)を解決したら、その彼も近畿大会で優勝したそうです。

あくまで、勝負は時の運でコンディショニングをしたからといって必ず勝つとは限りません。
それよりもベストパフォーマンスを出してもらえた方がこちらとしては嬉しいのですが、やはり優勝して下さると良いもんですね(笑)

楽水庵
 
少しはお役に立てたのだろう。

やはり効果絶大!仙椎3番へのアプローチ、生理痛やおしっこの切れにも

当ブログにお越しいただきありがとうございます。
京都府長岡京市にあるスポーツ整体院で、筋肉や靭帯・神経へのアプローチを得意としている楽水庵 水谷です。

久しぶりに仙椎3番から出ている神経へのアプローチについて書きます。

まずは、自分自身から。
寒い時期には仙椎3番の神経出口にジェルフィッシュテープを貼っていました。
以前にブログにも書きました(リンクはこちら)。

暖かくなってからは貼っていなかったのですが、最近天候不順で少し肌寒い時もあるせいか、朝のおしっこの切れが悪くなってきました。
少々放置していたのですが、今日久しぶりにジェルフィッシュテープを貼付。

朝一番のおしっこの切れは、もちろん明日になってみなければ判りませんが、おそらく大丈夫でしょう。
それよりも貼った途端に腰が軽く感じるようになり、首もスッとしました。

まず、右から貼ったのですが先に右の腰が楽になり、次に左に貼ると左の腰も同様になりました。
最近少し左の仙腸関節の動きが良くありませんでしたが、これで良くなる可能性が高いです。
それに、後頸部から後頭部に掛けても楽になっています。
仙椎3番から頸椎5-6番は密接に繋がっているそうなので、その影響でしょう。
いつも来られる方に言っている事ですが、『首の悪い人は腰も悪く、腰の悪い人は首も悪い』、まさにそれを実証してくれる現象です。


そして、この仙椎3番へのアプローチは、女性の生理痛にもかなり効きます。
来られた際に生理痛で腰の重い方には、ヒットマッサーで仙椎3番を刺激します。
打っている時は痛いですが、その直後から皆さん腰がシャキッとされます。
「さっきまでの腰の重さは何だったんだろう?」と言われる事もあります。

本当はジェルフィッシュテープを貼った方が良いのでしょうが、腰の下の方を出すのは抵抗があるでしょうし、とりあえずヒットマッサーで済ますようにしています。
また腰が重くなれば、時々その場所を押すだけでも効果があるでしょう。

生理痛以外でも、仙椎3番から出ている神経は泌尿器・性器を覆っている皮膚を支配しています。
現に、たまたまですが仙椎3番のジェルフィッシュテープを貼った、不妊治療中の女性お二人がどちらも妊娠された事もあります。
もちろん、全ての不妊治療中の方に有効とまでは言い切れませんが、可能性は高いと感じています。

このように、男性・女性問わず泌尿器・性器のトラブルに対し、仙椎3番へのアプローチは試してみる価値はあると強く申し上げたい。

楽水庵



「上腕三頭筋のストレッチがやりにくい」

お疲れ様です、スポーツ障害を含めたアスリートのコンディショニングを行っている、京都長岡京のスポーツ整体院 楽水庵です。

先日お越しになった50代のテニスをされている女性が、「昨日左肩のストレッチをしていたらやりにくかった」と言われたケース。

腕を水平に反対側に持っていくおなじみのやつです。
これは肩というより、上腕三頭筋を伸ばすストレッチです。

そのストレッチがやりにくかったという事は、直接的には上腕三頭筋が伸びにくい(弛みにくい)という事です。
ただ、本当に上腕三頭筋に問題があるのか?それをチェックしなければ問題解決になりません。

上腕三頭筋の機能の一つに「肘関節の伸展」があります。肘を伸ばす事です。
そして、その拮抗筋は上腕二頭筋、こちらは肘関節を屈曲(曲げる)機能があります。

この場合上腕二頭筋に問題がある、つまり何がしかの問題があり肘関節の屈曲がやりにくくなると、その影響は反対の機能を持つ筋肉(拮抗筋)である上腕三頭筋に影響が出てきます。

この女性の場合、横靭帯・肩甲上腕靭帯という上腕骨と胸部を繋ぐ靭帯が弛んでいました。
この2つの靭帯は身体の表側にあり、上腕二頭筋と密接な関連があります。
上腕二頭筋のテストをすると力が入らない、つまり陽性という結果が出ました。

そこで、この靭帯の弛みをロックさせるテープを貼った処、上腕二頭筋の機能が戻り、試しに上腕三頭筋のストレッチをしてもらったら、通常通りしっかりできました。

このように、そのストレッチがやりにくいからといって、必ずしもその筋肉に問題があるとは限らず、しっかりとその拮抗筋もチェックしなければ本当の問題解決にはならないものなのです。

楽水庵

自身へのアプローチ、膝の内側の痛み

こんにちは、乙訓長岡京市でスポーツ障害に対する施術及びコンディショニングを行っている、スポーツ整体院 楽水庵です。

私自身は現在何か特別にスポーツをやってはいません。
それよりも、どのレベルのアスリートでも真剣にされている方達のサポートをする方に生き甲斐を感じています。

とはいえ、やはり何がしかの運動は必要で、毎日コツコツとは続けています。

そして、どんなにメリットのあるエクササイズ等でも何がしかの痛みは発生するもので、それを速やかに除去する事ができれば身体はドンドンと良い方向に向かっていってくれます。

今週左膝下内側に、特に階段を下りる際に限り痛みが発生しました。

当初は、階段を下りる際だけだったので1日様子を見ましたが、翌日には立っている際にも違和感があったのでテーピングを試す事に。

最初は膝窩筋(しっかきん)という膝の裏にある筋肉かと思っていましたが、どうも違うようで縫工筋と呼ばれる大腿部を斜めに横切る筋肉と判明。
また、縫工筋の状態が悪い時は大抵、腸骨筋も悪い事は経験的に知っていました。

そう言えば、最近ムカデ運動という、片側は上肢・下肢共に伸展して反対側は屈曲して膝と肘を近づけるエクササイズをしている際にも左股関節が少し違和感がありました。

そこで、腸骨筋と縫工筋にテーピング。

これで、膝下部内側にあったピンポイントの痛みは消えましたが、膝中部内側に別の鈍い痛みもある事が判明。
筋肉で言えば内側広筋なのですが、内側広筋に異常がある時その原因は梨状筋にある事も経験上知っています。

問題は梨状筋が拘縮しているのか、逆に弛緩しているのか、です。
それによってテーピングの方向が変わってきます。

私の左梨状筋の場合、拘縮してましたので抑制する目的で、それもお尻に貼るのも面倒なので、代替テープを足の裏に貼りました。

梨状筋のテーピングが効いたお蔭で、痛みはほとんどなくなりました。
特に膝のお皿のすぐ内側辺りが痛い場合は、梨状筋が関係しているケースが非常に多いと思われます。
股関節自体が梨状筋の異常によりアライメントが変わってしまい、それによって内側が引っ張られるケースがほとんどです。

もちろん、それ以外の原因もありますが、自分が診てきた膝内側の痛みはこういう理由から起こっている事が多いのです。

テーピングして2日ほど経ちますが、痛かったのを忘れかけております。

楽水庵

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