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楽水庵ブログ 2014年8月 2ページ目

「限界を超える事は良い事か?」

いろんなスポーツにおいて「限界まで追い込む」、「限界を超える」ような練習をする事が、更に上のレベルに到達する為に必要だと思われている節がありますが、如何なものかと思います。

まあ、天才的な方もおられるのでしょうが、私自身の体験から言うと、ビギナーの時はハッキリ言って右も左もわからない状態、そこで一つ一つ頭に動きをイメージしながら覚えさせていかなければマスターできません。

ですから、まず大脳でいろんなイメージングをして、試行錯誤を重ね、そして上手くいった時のイメージを重ねていく、別の処で書きましたが人間の身体の動かし方をマスターしていく為に、更に上達していく為にはオーバーダビング、イメージを重ね録りしていくしかないと感じます。

「本能で動く」という表現がありますが、果たしてそうでしょうか?
例え、陸上の短距離走でも果たして一流のランナーが本能で走っているのでしょうか?
違うと思います。もし、あの素晴らしい走りが「本能」から来ているものなら、我々の遠い先祖は皆素晴らしい走りをしていた筈です。
だけど、古代の方がそんなに走るのが早かったとも思えません。
マラソンや競歩においてもそうだと思います。
確かに昔の方は交通手段が自らの足だった事もあり、現代の我々よりは遥かに健脚でした。
だけど、やはり現代の一流ランナーの方が速いと思います。

それは、何故かと考えると、やはり競技の発達に伴い、フィジカル・メンタル両面でのトレーニング法の発達があると思います。
どういう動き方をするか、その為にはどういう筋肉をどう鍛え、どんなイメージを持って競技に臨めば良いか、そういう事を積み重ねてきたからこそ競技者のレベルが上がっていくのでしょう。

決して、本能の動きではないと思います。
限界に近づいた時、また限界を超えたと思われる時にも一流の方はフォームがビギナーに比べ乱れにくい。
それは何故か?と考えた時に、一流の方は良いイメージの積み重ねがビギナーよりも圧倒的に多いからでしょう。

「運動を司るのは小脳」と言えますが、どちらかと言えば大脳がイメージした動きを各運動器官(筋肉)に上手く指令を出すのが小脳だと思います。
ですから、小脳は「動きのコントローラー」であり、こう動こうという意思を持たすのは大脳でしょう。

本当に限界付近で大事になってくるのは、大脳皮質の奥に刻み込まれた「最初の頃の良いイメージ」ではないでしょうか?
だから、それがある選手とない選手では疲れてきた時の動きが大きく違ってくるのでしょう。

しかし、だからといって最初から限界を超すようなトレーニングをさせて、動きがばらばらになり良くないイメージが大脳に刻み込まれれば、その選手の成長は止まってしまい、というか、成長は後退するでしょう。

そして、パソコン等と違い、我々の脳は「前の方の動きが良かった、あの時のイメージを思い出せ」と言われても、ハッキリ言ってそんなものを正確に思いだせることはできません。
パソコンのアプリと違い、ver.1 ver.2 とかで記憶しておいて、ver.2 が調子が良くないから削除して、ver.1 でと言われても、そんな事はできっこないのです。
良い動きのイメージを思い出すというよりも、新たに良いイメージを「上書き」しなければならないのです。

ですから、学校のクラブなどで新人にいきなり多くの練習量を課すのは考えものです。
やはり、身体を動かしていくのは考えながら、この表現が何でしたら「感じながら」、つまり大脳が覚えながら身に付けていくものです。

ですから、特にビギナーにフォームが崩れるまでの練習量を課すべきではありません。
早く疲れる場合には、その選手はやはりまだイメージが良くなく身体の使い方に無理がある、つまり「力んでいる」状態でしょうj。
かといって、とことんやらせて力みが取れるかというと、たまたまそうできた選手は良いでしょうが、力んだまま頑張って故障してしまった選手には目も当てられません。
イメージが良くなれば、つまり良い練習をして良いイメージを「上書き」できた選手なら力みもないので、そうすぐに疲れないでしょう。

ただ、そこまで持っていくのには、指導する方に大変な「辛抱」が要ります。
例えば選手の頭が「消化不良」にならないように、一度にたくさんの事を要求しない。
教える側としては、できるだけいろんなことを教えるのが選手の為良かれと思っての事なのですが、やはり大抵の選手は一つ一つ頭の中で消化していかなければ動けないのです。
レビルが上がれば経験値があるので、一度にいろんな事を教えても大丈夫な場合がありますが、まだ競技を始めて日も浅い選手にそれをするとまず壊してしまいます。

だから、一番求められているのは指導者のレベルアップ、同選手に良い動きをイメージを植え付けられるかと、一度にたくさんの事を教えたいのだがそれを堪える「辛抱強さ」かも知れません。





内腹斜筋か大腰筋か・・・(^_^;)

股関節痛で通われている60代の女性。

最初は坐骨神経痛もあったが、それは治まっている。
若干梨状筋の機能はまだ良くないが、簡単な代替テープの貼り方や効果的なエクササイズもアドバイスしているので、この点に関しては大丈夫だと思われる。

今日来られた際に少し右鼠蹊部周辺の痛みを言われた。
また靴下を履く際に、左はすっと股関節・膝関節が屈曲し問題ないのだが、右は踵が寄ってこない、つまり股関節・膝関節の屈曲が良くないので履きにくい、との事。

先ず考えられるのが、縫工筋でこれはテストをしたら完全な陽性。
πテープを貼付した。

その次なのだが、うっかりしていて腹圧テストをし忘れていた。
なので、大腰筋か腸骨筋と考え、大腰筋の方が反応が良くなかったので大腰筋にアプローチ。
ところが、結果があまり出ない・・・・・

えっと思い、腹圧テストをすると右内腹斜筋が弱っているのが直ぐに判明。
テーピングをして内腹斜筋のテストをすると機能が回復して、靴下を履く動作もスッとできるようになった。

大腰筋と内腹斜筋は内外の差こそあるものの似たようなラインを走っている。
そして、どちらも股関節の動きに影響を与える事が多い。

今日はたまたま直ぐに気付いたからよかったものの、ちゃんとテストをしなければと反省m(__)m

アウターマッスルとインナーマッスル、それぞれの負荷の掛け方

最近思うのは、アウターマッスルとインナーマッスル、そのそれぞれのエクササイズにおける負荷の掛け方は同じで良いのだろうか、というものです。

アウターマッスルは瞬発的な動きを得意としますが、持久的な運動は苦手。
インナーマッスルはその逆で、持久的な動きは得意ですが、瞬発的な動きは苦手。

この場合は筋肉の質が赤とか白というのは考慮に入れておりません。
まあ、あれはどちらかというと先天性の要素が大きいようですが・・・

例え、その競技が持久的なものでも、使われるアウターマッスルは瞬間的な使われ方をする方が筋肉疲労を防げます。
どんな競技にしろ持久的な動きをするものは動きがエンドレスチェーンになっており、そのシーンそのシーンにおいて使われる筋肉は刻一刻と変わっていきます。
そして、どの競技でも肝心なのはインナーマッスル、大腰筋とかひらめ筋とかはジワーッとした使われ方をしても大丈夫ですが、大臀筋や大腿四頭筋のようなアウターマッスルで同じような事をすれば幾ら筋肉量が多くても直ぐに疲れてしまいます。

「姿勢保持筋」、もしくは「抗重力筋」という人間が直立二足歩行をするのに重要な筋肉があります。
これらの筋肉に定義も人によってマチマチですが、自分はアウターマッスルである大臀筋や大腿四頭筋は違うと思っています。

大臀筋ならインナーマッスルである中臀筋の方がまだ耐久力があるでしょう。
その代り、中臀筋は大臀筋に比べ瞬発的な力は弱い。

そういう観点から考えると、トレーニングでスポーツ障害を起こさないようにするには、アウターマッスルに対して持久的な負荷を掛けても効果が少ないだけで故障をする可能性は低いでしょうが、インナーマッスルに瞬発的な負荷を掛けるのは危険だと思います。

「インナーマッスルを鍛えて筋肥大」というのは考えない方が良いと思います。
陸上のスプリンターは一般より大腰筋が太いと言われています。
ただ、これも先天性のものがあり、元々大腰筋がそんなに太くない人が無理に筋肥大を求めても、特にインナーマッスルの場合ですと内部組織との干渉が起こり、腰痛その他の問題を引き起こる危険があります。
それよりは、大腰筋のスピード持久力を上げる、ような発想に切り替えて方が良いでしょう。

ですから、アウターマッスル1セット10回で3セットなら、インナーマッスルは50回で1セットだけ、まあこれはあくまで例ですが、そういうメニューの組み方もありだと思いますが、如何でしょうか?



「左足甲の感覚が薄い」、その原因は?

大阪から来られている男性。

左仙腸関節の痛みがあり、ご自身でもキネシオテープを色々と試されいるご様子。

仙腸関節の痛みだが、腸骨筋の機能低下があったがそれ意外に原因も見つかった。
内転筋の状態が悪いと仙腸関節に影響を与えるのは、自分自身も経験があるので知っていたが、同側の問題と認識していたのだが、この方の場合は反対側の右長内転筋が問題だった。
一度テーピングされたとの事だが、貼る方向が私が貼ったのと逆だったらしいので効果が出なかったのかも知れない。
とにかく、右長内転筋テープを貼るとかなり楽になられた。

後、右長趾伸筋(2-4趾を伸ばす筋肉)の状態が良くなかった。
そして、右足甲足趾の付け根付近周辺に皮膚感覚の薄いところがあった。
この場合、仙椎1番の神経障害が考えられるのでジェルフィッシュテープを貼付したが、感覚はあまり戻っていなかった。

何故に?

悩んだが、何回か両方とも足趾の屈曲・伸展を繰り返してもらうと左大腿直筋の動きが悪いのが判明。
そこで、大腿直筋テープを貼ると足の甲の感覚が正常になった。

もう少しで、「木を見て森を見ず」状態になるところだった。
やはり、問題のある個所だけを見ていると訳が判らなくなる事が多いが、少し離れた所を見ると案外答えやヒントを出してくれている。

それに気付けるかどうか、が一番の問題ですね。
今回も勉強させていただきました。

「お盆休みで時間があるなら・・・」

ひょっとしたらリンク切れになっているかも知れませんが、2014年8月15日18時現在は大丈夫でした。

こちらからどうぞ。

この方の事は全然存じておりませんでしたが、もしこの方のされた海水(もちろん、汚染された海水では駄目でしょうが)を点滴するだけで、かなりの病気が治癒するのであれば素晴らしい事でしょう。
よく人間の体液(血液を含めて)は海水と組成が似ていると言われます。
そういう点を鑑みても有効であったのではと感じます。

ただ、以前にも書いたように我々の社会は様々な利害関係・思惑、等々で成り立っています。
「例え嘘でも100万回言い続ければそれが真実になる」、
「大衆は小さな嘘は見抜くが大きな嘘には騙される」、
とも言われています。

何が真実か、そうではないか私ごときが全てを知っている訳ではありませんが、世間で大きく広告しているようなものには一種の疑いをもたれた方が良いと感じます。
医療の世界でもまさしくそうです。

全ては経済行為です。
勿論私のやっている事も経済行為です、決してボランティアではありません。
ボランティアをする時もありますが、それには私たちのやっている事の有効性を肌で感じてもらおうという魂胆(表現がいやらしいかな?)があるのは否定しません。

昨年ですが、ある競技大会にボランティアを申し出て、プログラムへの表記と昼食をお願いしました。

それを理事会で諮ってもらったら、否決されました。
その時の本当の理由が、「彼らはその時には無償で行うだろうが、選手が気に入ってその治療院に後で行けばお金を取るだろう。そんな事に我々は関わるべきではない」だったと、その時の理事会に出席していた仲の良かった方から聞きました。

それを言ったのがどういう方だったのか、想像付くでしょうか?
一般的には権威のある職業の方です。
しかし、これって本当に選手の事を考えているのでしょうか?
自分達の面子・立場しか考えていないような気がしますが、それは私が逆の立場だったからでしょうか?

まあ、しかし情けない人達が(これはどこの団体でもある)競技団体の重鎮をされておられます。
私もある競技(知っている方は多いと思いますが…)を若い頃していて、そのクラブの上の方等はいつも「協会を改革せねば」と口癖のように言っておられたのですが、実際自分自身がその立場になると「保身」が出てしまいます。
人間らしいといえば正しくそうなのですが、本当に最善(金の事ばかりではない)のサポートを受けれらない現役の選手達が気の毒でなりません。


唇を捻らすと(^_^;)

顎の痛みがほとんどなくなってきた30代の女性。

前にも書いたが、痛みが出たのは最近だったが、症状自体は10数年前から顎のラインのずれという形で出ていた模様。

そういう事もあり、これからは月に一度通ってもらう事にした。

今回来られた際、試しに唇を片方ずつ斜め上に捻るエクササイズを試してもらった。
これは自分がやってみて感じたのだが、外側翼突筋がしっかり動かないとできない。

この方はかなり良くなってきてはいるが、外側翼突筋の機能が低下している。
やってもらうと、案の定右斜め上に捻る際にワンテンポずれが生じていた。

毎日のエクササイズとしてやってもらうと効果が出るだろう。

「膝関節の屈曲?」

最近、また自分のエクササイズでスクワットジャンプ(でいいのかな?)をやり出したので気が付いた事を書きます。

特にボート選手とかのトレーニングを見ていると、乗艇しての練習で膝の屈曲が大きいからかも知れませんが、陸上のトレーニングでは逆に膝を庇って膝関節の屈曲を小さくしたトレーニングをしている事が多いです。

しかし、これは膝を曲げる事に過剰に意識がいき、却って膝を故障する事になる危険性が高いと感じます。

スクワットジャンプで一番下まで屈み、腕も上まで振るように大きく全身を伸ばす跳び方をしてみます。

そうすると着地(つま先ではなく、踵からが理想だがショックが強いのなら足裏全体という意識)でまず足関節を安定させ、じゃあ次に膝関節の屈曲かと言えば、実はもう既に股関節の屈曲が始まっているのです。

股関節と膝関節を屈曲させているのは縫工筋という腸骨から脛骨まで繋がっている人間で一番長い筋肉です。
それに腸腰筋も加わって股関節の屈曲を深めていくので、何も膝関節の屈曲を意識する必要がないのです。

だから、逆に膝関節の屈曲に過剰に意識がいくと、膝関節を伸展させる筋肉(大腿四頭筋等)にブレーキを掛けるような事になってしまっているのではないでしょうか?

暴論かも知れませんが、膝を故障する原因の一つに膝関節を意識して曲げようとする(また屈曲度を調整しようとする)事があると思っています。
自然に任せれば良いと思うのです。

人間が出力を出す動作、例えば走るとか自転車を漕ぐ、ボートでのレッグドライブとかの動作は全て股関節伸展から膝関節伸展、水泳のバタフライやサッカーのキック等なら股関節屈曲から膝関節伸展ですが、どちらにしても膝関節は伸展します。
反対に膝関節を屈曲させる時はその為のスイングでいえばテイクバックみたいなものですから、それほど力は要りません。
というか、勝手に股関節を動かせば自動的に付いてくるものです。

上肢(腕)の場合ですと、肘関節の屈曲・伸展のどちらでも出力できますが、下肢の膝関節は伸展しない事には大きなパワーを出せません。
これが自然の摂理だと思います。
自然の摂理に逆らわずに身体を動かしていれば故障は少なくなるのではないでしょうか?

ですから、冒頭のスクワットジャンプの場合ですと、下に屈む時のイメージは足関節の屈曲(背屈)→股関節の屈曲で、跳び上がる時は股関節の伸展→膝関節の伸展→足関節の伸展(底屈)です。
これをしっかりやっていくと、股関節から動き出さないとちゃんと跳べないというのが身を持って判ると思います。

時期的に言えば、ボートのインカレまで後少し。
こういうエクササイズでも自分達の持っているパワーを有効に引き出す良いイメージトレーニングになると思うのですが。
ただ、ベクトル方向が鉛直上で負荷が強いので、回数は少なめに。
あくまでイメージを作り出す神経トレーニングのつもりでやれば良いと思います。
何でも「根性トレーニング」にしてしまうと元も子もありません。

ちょっと普段の院のブログからは少し逸脱したかもしれませんが、他の競技をされている方も参考になさってみて下さい。

休む勇気、休ませる度量

2日前の朝、起きた途端に右肩甲骨辺りがかなり傷みました。
まあ、寝違いのような症状。

職業柄何処が悪いか確認したら、どうも中僧帽筋。
また、間の悪い事に中僧帽筋って自分ではしっかりテーピングできない(T_T)

一応少し短めのテーピングした後は、急性期のセオリー通りに行動。

まず、患部を数時間おきにアイシング。
そして、食事の量をできるだけ少なく。
加えて、何時もやっている朝のエクササイズを中止。

これによって、一番新鮮な血液やリンパを求めている患部への流れを促した。
急性期に入浴や食事を大量に摂る、運動をするという行為は、
患部以外の処へも血液やリンパを流さなければいけないので、
治りが遅くなってしまう、もしくは悪化させてしまう恐れがある。

症状によるが、そういった処置をしていれば早ければ1日で良くなる。
完全には治っていないとしても、少なくとも炎症が悪化する事はない。

と書いていても、実はこの判断が自分自身今までなかなかできなかった。
これぐらいだったら体を動かしても大丈夫、
いや動かしている間に良くなるとか思って、腰痛とかを悪化させていた。

いつも違う痛みの場合、本当に早めの判断が回復を速めてくれます。

特に選手の皆さんは、1日でも休む事に対して精神的抵抗が強いと思う。
休んだらメニューが消化できない、
団体でやっている競技だと仲間に迷惑を掛ける、
という思いが脳裏をよぎるでしょう。

しかし、体力的な問題で言えば1日休んだところで大したパフォーマンスの低下にはなりません。
ところが、この症状をこじらせ回復までにかかる時間が長くなるほどに、
パフォーマンスは加速をつけて低下していきます。

「最良の判断は最悪の事態を避ける事」とも言います。

また、高校の野球部とかでは痛くとも痛いと言えない状況、
「そんな事を言うなら部を辞めてしまえ」という指導者もいるのも現実です。
私から言わせれば、「そんな事を言うお前こそ辞めてしまえ」なのですが・・・

そして、短期の離脱者が出てもそれを許容する精神的余裕、
それにそれを補う工夫ができるチームが最終的には強いと感じています。

逆にそれができないチーム、今それを想定して書いていますが、
そういう処はいつも大体決まったところで壁にぶち当たっています。

それだけ犠牲を払ってそんな成績というのは、
指導者の無能を物語っているのですが。


自分の足のタコが痛い事に関しての考察

2日前から右足の母趾球のタコに裂け目ができ、体重が掛かると結構痛い(T_T)

結構若い時から足のタコは分厚くなっていて、
今まではあまり気にしていなかったが、
現在こういう仕事をしているので考察してみた。

一般に、タコができるのは足のアーチが足りない事の方が多いようなのだが、
自分は逆にアーチが大きすぎる「ハイアーチ」のようだ。
「踵・母趾球・小趾球」の3点アーチで身体を支えるのが理想的なのだが、
自分はアーチが大きすぎる為にその3点に体重が掛かりすぎているようだ。

まあ、今更アーチを弱くするのは考えられない、
逆に(特に)下腿部の筋機能が低下したらアーチが少なくなるかも知れないが、
それはあまり喜ばしい事ではない。
これも「ハイアーチ」を持つ者の宿命なら、足裏のケアを続けましょう。

まあ、それはさておいて、
何故今回右の方だけに症状が出たのか、
たまたまなのか、別に原因があるのかチェックしてみた。

そういう訳で、最近暑いのでサンダルばかり履いているので
先ずサンダルの底の写真。

そうすると、左右で減り方が少し異なっていた。
左に比べ右の小趾球の減り方が小さい。

左右共に少し内反小趾気味だが、
右の方が傾向が強いのかなと思って写真を撮ってみるが、もう一つ判断し辛い(^_^;)

まあ、それでも実験的に右の内反小趾の方が強いと仮定して、
右の小趾に矯正テープを貼ってみた。

これでしばらく様子を見てみよう。

一度、ご自分の普段愛用している履物の底をチェックしてみては如何でしょう?
思わぬ発見があり、それが足とかの悩みを解決してくれる糸口になるかも知れません。

my_foot02.jpgmy_sandal.jpgmy_foot01.jpg

外反母趾になりかけ

慢性的な頭痛で来られている30代の女性。
昨日お見えになった際に、右足が少し外反母趾になりかけていると言われた。

少し母趾球が腫れ、また擦れると痛いとの事。

以前にも書いたが、外反母趾の原因に腰椎5番の神経障害がある。
腰椎5番の神経伝達に問題があると、母趾を動かす筋肉の機能が正常に働かない。
具体的に言えば、母趾が開かない・曲げにくい・伸びない等の問題がある。
こういう場合、まず腰の状態を改善させる必要がある。

この女性に関しては、母趾の運動に関しては問題なく、
また母趾を触られた感触にも左右差はなかったので、
神経障害はないと判断した。

ただ、母趾が少し外旋していた。
これを修正するのと母趾球を少し内に引っ込めるテーピングを2枚。

原因は立ち方か靴かどちらかだと思われるが、
まだなりかけなので、このテーピングを根気よくやっていただければ大丈夫だと感じる。

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