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楽水庵ブログ 京都のスポーツ整体院 楽水庵のコンディショニングブログ 8ページ目

「ゴルフの翌日腰の真ん中が痛くなった」ひらめ筋と仙腸関節

こんにちは、楽水庵です。

常連の男性ですが、前回ゴルフでコースを回った翌日朝に腰の真ん中が結構痛かったそうです。
お越しになる直前ににコースを回った時はそうでもなかったとの事。

では、何故そうなのか?

この方はひらめ筋の機能が低下されていました。
ひらめ筋が弱ると仙腸関節の動きを悪くします。
ですから、私は仙腸関節の調整をする際はひらめ筋の筋膜滑走を良くする事も行います。

ひらめ筋は「抗重力筋」の一つで、意識しなくても普通に立っているとかなり使われています。
「立ちっぱなし」で腰が痛くなる原因の一つにひらめ筋も関係しています。

話を戻して、この男性がゴルフをした後に腰が痛くなったりならなかったりしたのは何故なのか?
それはコースのレイアウトだと推測しました。
おそらく直後に腰が痛くなったコースはアンジュレーション(起伏)が激しかったのでは、と聞いてみるとまさしくその通り。
その為にひらめ筋に余計負担が掛かったのでしょう。
直近のコースはそれほどアンジュレーションがきつくなかったので、症状が出なかったのでしょう。

勿論統計を取っている訳ではありませんが、ひらめ筋の弱い方は仙腸関節の動きが良くないケースが多いと思われます。
逆にひらめ筋を機能強化すれば、腰痛を結構防げる気がします。

しゃがんだりする時もひらめ筋はかなり重要な役割を果たします。
いわゆる「うんこ座り(ヤンキー座りともいう)」をする際にひらめ筋が十分緩まないと、ちゃんとしゃがめないのです。

トイレも洋式が当たり前になった現在では、昔のように日常生活の中で自然にひらめ筋が鍛えられる事はありません。
まあ、うんこ座りもひらめ筋のストレッチングでは効果的ですから、少し取り入れてみるのも手だと思います。


楽水庵








4月から「公開セミナー」を開始します!

時々東京で開催していた形式のセミナーを、まだ日程は調整する必要がありますが4月から月に2回ほどのペースで土曜日の夕方2時間程度始める事にしました。

切っ掛けは、東京でセミナーを開催する際にお世話になっている向こうのトレーナーの方から、28歳女性の指導を頼まれたからです。

その女性は、関西の大学でボートを漕いでいて、卒業してから一度仕事を辞めて専門学校に入り直しアスレティックトレーナーと鍼灸師の資格を保持しています。
ただ、スポーツの現場等での対応に不安がある為に、旧知の東京のトレーナーに相談したところ私を紹介された次第です。

私ごときで良いのかどうか不安がありますが、共にボートを漕いでいた縁もあるしだこれからもっと活躍される方だと確信していますので、私が持っているものは全て彼女に伝えていこうと思っています。


どのようにやっていこうかと思案していました。
マンツーマン形式も良い面はあるのですが、彼女が客観的に状況を見れないというデメリットもあります。

そんな訳で彼女とも相談し、東京でやっているような公開セミナー形式で、詰め込まずゆっくり吸収していってもらうのが得策と判断しました。
そこで、自分がボート出身でこの度公認ボートコーチを取得(まあ手続きはまだですが・・・)したのも鑑みて、是非関西の大学ボート関係の方々に一緒に学んで行っていただければと思っています。

もちろん、他の競技の皆様で歓迎いたします。
最初は所謂スクリーニングテストと呼ばれるものから、被験者の状態をどう感じるかを体験していただきます。
回を重ねる毎に、オスグッド・シンスプリント・膝・肩とかの各症例に対してのアプローチを、実際に症状を抱えている方をモデルに実施していく予定です。

先ほど書きましたが、特に関西大学ボート関係の皆さん、マネージャーや学内トレーナーの方には参加していただきたいと思います。
私自身は学生時代瀬田RCで漕いでいたので、大学ボートとは無縁でした。
しかし、今の大学ボート部の皆さんが私達の時代よりハードな生活を送っておられるのは感じています。
だからこそ余計に故障とかして学生ボート生活をスポイルしてほしくないのです。
ちょっとしたことで、怪我を防いだり早く競技に復帰できるやり方はあります。

そして、何故特に関西大学ボートの皆さんに参加してほしいのか?
失礼を省みずに書きます。
私自身も戸田の方達と交流があり、その方達にセミナーに参加していただいて感じている事があります。

それは、戸田勢と関西勢の大きな違いは、ズバリ「好奇心の差」でしょう。
練習量とかに大きな差があるとは思えません。
ボートに限らず今の関西にはこの好奇心が薄くなっている感があるのです。
もっと言うと、「あんまり判っていないのに、何でも知っている風をする」のが関西人の悪い癖なのです。
戸田の方でもそういった事はあるでしょうが、それでも少数でしょうが私の方を見てくれている方達がいるのも事実です。

戸田勢にこれをしたら絶対に勝てるとは申しません。
ただ戸田の真似をして4年間を、これも敢えて書きますが最初から「青春の想い出づくり」の為だけに選手生活を送ってほしくないのです。
とにかくガムシャラにいろんなものを吸収してもらいたいと思っております。












オスグッドの症状でチェックすべき箇所

京都府長岡京市の 『痛みの探偵!』楽水庵です。

この間昨年夏に足関節捻挫で2回ほど来ていた男の子が中学生になり、どうやらオスグッドの症状が出ているという事で久しぶりに来院しました。

確かに膝下の脛骨の近位部(膝に近い方)が盛り上がって、触ると痛みを感じていました。
しかし、膝の曲げ伸ばしでの痛みはそれほどでもなく、まだまだ症状としては軽度です。
本当に重症になると全く膝を曲げられなくなりますし、そうなるとその場での大幅な改善は期待できないでしょう。

オスグッドは『成長痛』と呼ばれています。
主に大腿骨が伸びていっているのに対し筋肉の発育が追い付かず、そういう時期に激しい運動をすると大腿直筋の停止部、つまり脛骨粗面(けいこつそめん)と呼ばれている脛骨の付け根部分が引っ張られて起こるものです。

仕方ないといえば仕方ない部分もありますが、ある筋肉の機能を回復させればかなり症状が軽くなる事もあります。
それは、『腸骨筋』です。
時には大腰筋の場合もあるかも知れませんが、私が今までやってきた中では腸骨筋ばかりでした。

何故なのか?と考えてみました。
もちろん腸骨筋は脛骨には直接繋がってはいません。
しかし、大腿骨の骨自体が伸びている時は骨端の成長線から伸びていきますので、おそらく腸骨筋の停止部に当たる小転子(大腿骨の内側の付け根、外側は大転子)付近の状態が改善すれば直接脛骨まで繋がっている大腿直筋の力も働きやすくなるのでは、と考えています。

軽度の場合は腸骨筋へのアプローチ+アルファで症状は改善しますが、上にも書きましたが膝を少し曲げるだけで猛烈な痛みを訴えるような重度のオスグッドではこのやり方は即効性はないと思います。

是非そこまでの痛みになるまでにこのやり方を試していただきたいと思います。
そんな痛みを抱えながらスポーツをしていても楽しくはないでしょうから。


楽水庵


仙腸関節についてのイメージ

『痛みの探偵!』 京都府長岡京市の楽水庵です。

腰痛の一つの原因に、『仙腸関節』の詰りがあります。
この仙腸関節についてですが、私なりのイメージがあります。
そして、そのイメージに沿って施術しています。

首や肩の張りを緩めるのに前腕の筋肉をほぐす事が非常に有効です。
首・肩と前腕は浅筋膜の繋がりが強く、どちらかの状態が悪くなればもう片方にも影響を及ぼします。

最近は母指(親指)の靭帯テープをする事でそうはならないのですが、以前は仕事が忙しい時(それも特に冬)に親指が「バネ指」になり曲げると痛みが出ました。
そして、その状態になると今度は首が張ってきます。
親指と首、それが互いに影響を及ぼしていたのです。
前述のように最近はテーピングのお蔭で幸いこの症状は出ていません。

こういう関係が『仙腸関節』にもあると私は思っています。
腕と脚は似たような構造になっています。
上腕と大腿、つまり体幹に近い方は骨が1本で、前腕と下腿という体幹から遠い方は骨が2本で構成されています。

前腕をほぐすと特に肩関節の可動域が上がるのと同様、下腿部をほぐすと仙腸関節の詰りが緩和されます。
特に「ひらめ筋」と「後脛骨筋」、この2つの筋肉が物凄く仙腸関節と関わっています。

ただ、下腿部のこれらの筋肉をほぐすには、それらの筋膜の動きを把握していなければいけません。
前腕部の筋膜の流れは皆さんほとんど一緒なのですが、下腿部のそれは本当に人によって異なります。
特に女性は「横座り」をされる事が多いので、左右で異なる事が多く見受けられます。

しかし、これを把握していれば仙腸関節の痛みはかなり解消できるのです。


楽水庵




う~ん、難しい高校女子アスリートの調整、男子と大違い(^_^;)

京都府長岡京市の楽水庵です。

最近高校生の女子アスリートが数名来てくれています。
最初女子高生が来てくれるという事で、単純に「嬉しいな~」と感じましたがそれがトンデモナイ!
高校女子アスリートでとことん身体を傷めた人達の調整は、男子高校生のそれと比べ感覚的に倍近くシンドイですね。。。

最初は「何でかな?」と疑問でしたが、続けている内に一番の原因が判りました。

それはズバリ、『女性器官』の問題。
男子のそれが体外にあるのでスポーツをしていく中での様々なトラブルに関して考慮する必要がないのに対し、女子のそれは下腹部にあり高校生の頃はそれが充実する時期にあります。

肘や手首みたいなトラブルだとこういった点はあまり考慮しなくても良いのかも知れません。
しかし、部活(特に強豪校)でハードな練習をしていて腰を傷めた場合などは、月経不順・生理痛・下肢の冷え等の問題も同時に起こってきます。
活発に部活をやっている高校生が冷え症?と思われるかも知れませんが、凄い冷え症の人もいます。
仙骨付近を傷めた場合はそれが顕著です。
特にS3神経が詰まっていると腹筋も働きませんが、子宮の動きも鈍ります。
子宮の上にある皮膚を神経支配しているからです。

もちろん中学生や大学生でもこういう問題はあるのでしょうが、時期的に高校生の頃が一番こういう問題に直面するような気がします。

そして、こういうものを一つずつ解消していかないと、彼女達が本当に競技生活をエンジョイする事はできないでしょう。
その為にも是非力になりたいと思っております。


楽水庵








足元の冷えと足関節の問題

京都府長岡京市の 『痛みの探偵!』 楽水庵です。

最近お越しになった女性3名に共通する事柄があります。
これが非常に興味深く、「あ、なるほど。そうだったのか?」と思わず合点がいった次第です。

というのも、この3名とも片側の脚の状態が悪く、それが足関節靭帯の弛みから来ていました。
しかし、この方達全員がひどい捻挫もされた覚えがないのです。

それでも足首がグラグラで、これでは特にスポーツをすると様々なトラブルが起きます。
切り替えもスッとできないし、走ってもドンドン遅くなります。
というのは、真っ直ぐ後ろに蹴れないからです。

もちろん足関節に適切なテーピングをし、更に下腿部の筋機能を調整すると物凄く改善されます。

これは本当に女性に多いパターンで、この3名共に下の画像のような立ち方を結構されているのが判っています。

KIMG0257.jpg

こういう立ち方をすると特に外側の靭帯が伸ばされてしまいますね。
では、何故片側だけ弛んでしまうのか?というと元々均等に立っていないからです。
普通に立っていても、右利きの場合は利き足も右の事が多く、その場合支持足が左になってしまいます。
どうしても左に掛かる荷重が大きいからです。
まあ、立ち方のクセにより反対側という事もあるでしょう。

このクセを是非やめてもらいたい(^_^;)
で、そもそもなぜこんな立ち方をするのかと考えていたら、50歳の女性が答えてくださいました。

「足元が冷たいから」

なるほど、冷え性の方が足元冷たい時にベタッと足を下ろしていると余計に冷えを感じるようです。
だから、こういう立ち方をして、できるだけ足元の冷えを感じなくしているのですね。

いや~、これは気付きませんでした。
もちろん、高いヒールの靴などではできませんが、スニーカーや低いヒールだったらできますね。

となると、足元が冷えなくなるようにS3にテーピングをするとかしなければ、この寒い時期ですから尚更やってしまい、そして結果的には足首がグラグラになってしまいます。

本当に足元の問題だけでは済みませんね。


楽水庵

「腕が重い・・・」

京都府長岡京市の 『痛みの探偵!』 楽水庵です。

テニスをされている男性ですが、施術の際に「右腕(利き腕)がなんか重く感じる」と言われました。
どうもサーブのテイクバックをする際に重さを感じるようです。

広背筋や大円筋など腕の付け根に繋がっている筋肉が機能低下を起こすとそういう事があります。
確かに少しその傾向はありましたが、調整してから腕を振ってもらってもまだ重さを感じている模様。

それで少しイメージしてみました。
テイクバックは体幹から離れた手を近づける動作です。
これは、いわばムチを振る際に一旦ムチを身体に引き寄せる動作と同様、体幹から遠い側(詰まり、手)から動かしていきます。
これを逆に体幹側から動かしていくと「肘鉄」みたいな動きになってしまいます。
「肘鉄」は体幹から肘を離していく動きなので、体幹側の筋肉から動かしていくのは合理的です。
しかし、テイクバックには「肘鉄」的動きは不向きなのです。
何故なら野球の投球にしろテニスのサーブにしろ往復運動で、テイクバックで貯めた力を今度は体幹側から絞り出さなければいけないからです。

そう考えると、テイクバックで腕が重く感じるのは体幹から離れた箇所で問題があるのでは?と考えました。
一番思い当たるのは、親指。
他の哺乳類は知りませんが、人の親指には本当に沢山の筋肉が付着しています。
人間の動作で親指ほど使われる筋肉はないのではないでしょうか。

その親指ですが、酷使により直ぐに靭帯が弛んできます。
靭帯が弛むと筋肉が正常に機能しません。
自分もそうですが、仕事柄親指を酷使し「バネ指」みたいな症状になった事も多々あります。
そうすると、筋膜上で繋がった首の張りも強くなり、それがまた指に影響するといった悪循環に陥っていました。

これを断ち切ったのが、画像のような親指の靭帯テープ。

KIMG0242.jpg

これを貼ると、親指の靭帯の弛みがロックされしっかりするので、親指に繋がっている筋肉の働きが正常化されます。

そして大事なのは、親指の動きが正常化するという事は、「親指の動きが軽くなる」のです。

これが、この男性の「腕の重さ」ではないかと推測し、親指の靭帯にテーピングしてみました。

すると、思った通りテイクバックの動きがスッと軽くできるようになりました。
という事は、こういう悩みを持っておられる方に対しては親指の靭帯のチェックは欠かせないですね。


楽水庵



何とか合格(ホッ!)

11月19日から23日まで埼玉県戸田漕艇場で受講した公認ボートコーチの専門科目。

受講直後にテストがあり、結構(自分としては)難問だったので自信があまりありませんでしたが、今日日本ボート協会から合格通知が届きました。
お日柄も良く(笑)、嬉しいクリスマスプレゼントとなりました!

まだ1月29日に共通科目のテストが控えており、これに合格して腫れて公認コーチとなります。
ハッキリ言って「逃げ恥」に大嵌りして(^_^;)、現在逃げ恥ロスに陥っている私としては、これから褌を締め直してしっかり勉強しなければいけません・・・

皆さんにご迷惑をお掛けして8月と11月に集中講義を受けに行っているのですから、しっかりしなければいけませんね、ハイ。

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楽水庵

グリップの太さは適正か?

京都府長岡京市の 『痛みの探偵!』 楽水庵です。

定期的にメンテナンスに通われている男性ですが、両上肢共にリリースでほぐしている時に前腕の腕橈骨筋(わんとうこつきん)に結構貼りがあり、リリースしていると痛みを感じられました。

腕にしろ脚にしろ、狙った処を緩めようとしてそこだけ一所懸命やっても効果は薄い。
何故そこの張りが強くなるのか根本原因を探る必要があります。

腕橈骨筋の張りがある場合、先ず上腕や首の斜角筋をチェックするべきでしょう。
特に上腕二頭筋は重要で、ここが固くなっていると腕橈骨筋は緩みません。

しかし、それでも張りが改善されない場合、次にどこを診たらよいでしょう?
私は親指の付け根の関節(MP関節)をチェックします。
自分自身の場合もそうですが、親指をよく使う人はここの靭帯が弛み気味です。
ここが弛む事によって、親指の関節を使うような動作をすると違和感・痛みが出るのです。

この方もMP関節の靭帯の弛みがありました。
そこで靭帯の弛みをロックするテーピングをして、もう一度腕橈骨筋のリリースをすると痛みが出なくなりました。

では、何故この方が?
この方は毎週ゴルフの打ちっぱなしに行っておられます。
もしかしたら、グリップの太さがマッチングしていないので、握り方が良くないのではと感じました。

訊いてみると、ご自身でもグリップが合ってないなと感じられていたようです。
次回打ちっぱなしに行かれるまでにグリップを適正な太さにされたら症状は出にくいでしょう。


楽水庵



忘年会シーズンのせいか・・・

京都府長岡京市の 『痛みの探偵!』 楽水庵です。

やはりこの時期は忘年会等の宴会シーズンであるせいか、当院に通っておられる皆さんも胃の調子がよろしくない方をチラホラ見掛けます。
暴飲暴食とまでは言いませんが、普段と違い外食も多くなりますし。

今までそういう方に対しては、かなりしっかり目のテーピングをしていましたが、最近では浅筋膜の流れを利用して噴門(胃の入口)と幽門(胃の出口)の筋膜の流れを促進する下のような貼り方をしております。

お腹というのは、人によっては結構かぶれる処で、その為にもこういう軽いテーピングで最大効果を出して行くようにしているのです。
胃の動きが改善すれば気分も軽くなりますね。

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楽水庵

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