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楽水庵ブログ 楽水庵の顎関節症ブログ: 2014年8月

外側翼突筋のチェック及びエクササイズの方法

いつも言ったり書いたりしている事ですが、顎関節症の原因は「全身のパランスの崩れ」と言って良いでしょう。

身体の他の状態に全く問題がないのに、顎だけ痛くなるという事はまずありえません。
まあ、よく声を出す方は顎の負担が他の方々よりかは増えていますが、そういった方でも顎だけに負担が掛かっている訳ではありません。

そういう風に原因は様々ですが、症状としてほとんどの方に共通しているのが、「外側翼突筋(がいそくよくとつきん)」という頬骨の奥にある下顎骨を開かせる筋肉の機能低下です。

この外側翼突筋の状態のチェック及び簡単なセルフトレーニング法を動画でアップいたしました。

気になる方は、一度ご覧になりやってみて下さい。
参考になれば幸いです。

こちらからどうぞ。

唇を捻らすと(^_^;)

顎の痛みがほとんどなくなってきた30代の女性。

前にも書いたが、痛みが出たのは最近だったが、症状自体は10数年前から顎のラインのずれという形で出ていた模様。

そういう事もあり、これからは月に一度通ってもらう事にした。

今回来られた際、試しに唇を片方ずつ斜め上に捻るエクササイズを試してもらった。
これは自分がやってみて感じたのだが、外側翼突筋がしっかり動かないとできない。

この方はかなり良くなってきてはいるが、外側翼突筋の機能が低下している。
やってもらうと、案の定右斜め上に捻る際にワンテンポずれが生じていた。

毎日のエクササイズとしてやってもらうと効果が出るだろう。

メンテナンスの重要性

特に顎関節症になられた方には、
通院して楽になられた後にも月に一度のメンテナンスを奨めています。

特に顎の場合は、症状が出る可能性は誰にでもあります。
ただ、実際に出る・出ないというのは、
その方の顎のキャパシティの大小というも現実ありまして、
症状が出やすい方というのは、他の要因に直ぐに影響を受けやすい。

ですから、首や肩等の良くない要因を早い目に取り除いておく事が
良い状況を長続きさす為の得策だと思うからです。

だから、私は「顎関節症には完治というものがありません」と言います。
何かのきっかけで再発する可能性が高いからです。

その点は坐骨神経痛などの痺れが出る症状と似ています。
ああいう痺れなども骨格等の生まれつきのものが関わってくるからです。

ただ、どちらも普段の心掛けでかなり変わってきます。




痛みは出ていなかったけど、かなり前からの顎関節症

先月に顎が痛くなったという事で来られた30代後半の女性。

かなり顎のラインが左右違っていて、右の外側翼突筋の張りが最初非常に強かった。

ただ、この方の場合は右よりも左の首の張りが強い。
普通首の張りの強い方の顎が傷むものだが、時々クロスしている方もおられるのも事実。

前回が3回目で顎の痛みはほとんど消えた模様だったが、
顎のラインのアンバランスは少しずつ修正されてきているがまだまだあった。

そして、今日4回目。
右の外側翼突筋もかなり状態が良くなり、あと一息というところまで来ている。
因みに顎のラインのアンバランスに気付かれたのは?と聞くと、
25歳ぐらいの時との答え。

実際は10数年前から顎関節症の兆しはあったのだろう。
ただ、現実の痛みとして出てきたのはつい最近。

これもいきなり痛みとして出る人や顎のラインが変わってしまうだけで痛みの出ない人、
本当にさまざまですね。
ただ、実際口が開き難かったり痛みが出ない限り、来院される方はまずないだろう。

そういう意味で、「隠れ顎関節症」の方はまだまだおられるような気がする。

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