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楽水庵ブログ 楽水庵の顎関節症ブログ: 2014年1月

声が通らない男子大学生、歯医者さんに行って(T_T)

かなり良い感じで経過していたのだが、この前歯医者さんで虫歯の治療をした後に顎がまたずれたそうだ。

顎関節の悪い人にとって、歯医者さんで長い間口を開いているのは辛い作業。
外側翼突筋の状態が悪化し、靭帯の弛んでしまったのが原因と思われる。

幸い虫歯治療は終了し、本日の施術でまた状態が改善したので、これからドンドン良くなっていただきたい。

管楽器をされている女子大生

管楽器をやりだして10年、先月に発症してマウスピースをしていると楽だが、如何せん管楽器を吹いている時はマウスピースはできないし、とにかく顔の真ん中あたりが引きつってつらい、との事。
ほとんど専門家のような方なので、アンブシャ(吹いている時の口の形)に問題があるとも思えない。
アンブシャのせいで顎関節症になったのなら、もっと早くなっているだろう。

それよりも、吹いている時の姿勢や楽器の構え方の方に問題があると思える。
肩もこっているし、背中もガチガチ。

ちょっと遠方から、それも電車やバスで辺鄙な当院へ来てもらっているのだから、できるだけ少ない回数で通院しなくても良い状態になってもらいたいので、徹底的に全身の調整をしてから、顎関節への手技を行う。

ひらめ筋がかなり弱く、立って演奏するには結構問題がありそう。
顎関節症への直接要因ではないが、抗重力筋であるひらめ筋が弱いと軸がしっかりできないので、どこかで無理をしている可能性が高く、これが肩や背中の張りを招いているかも。

もちろん、左の下顎骨後頭骨靭帯も弛く外側翼突筋も張りが強かったが、それを解決するだけで顎関節症が劇的に改善し以後症状が出なくなるとは思えない。
やはり、全身のバランスを整え、そして患部へのアプローチが結局一番の近道になると確信している。

顎関節症:肩甲下筋と中斜角筋との関連性

最近になって顎関節症で来院される方が急増してきている。
寒い時期は首の張りが強くなりやすく、それが顎関節症の悪化を招いているようだ。

最近では、「顎関節症は全身のバランスが崩れたサイン」という考えの下、全身の調整を必ずするようにしている。
もちろん、腰の状態が良くない方も多い。
首と腰は脊柱の両端で、互いにバランスを取っているので、必ずチェックは必要。
「首が悪い人は腰を、腰が悪い人は首を、必ず診る」を実践している。
腰から下の状態が改善するだけで、口が開きやすくなる人もおられる。

そんな中でも、顎関節症で来られる方の共通点として、顎の悪い側の中斜角筋と肩甲下筋の状態が良くないことが挙げられる.
肩甲下筋は肩甲骨の奥に付いていて、表側に付いている棘下筋(きょっかきん)と対になっている。
肩甲下筋が上肢を内旋させる役割を、棘下筋が外旋させる役割を担っている。

先ほど書いたように、顎関節症の方はこの肩甲下筋が拘縮、つまり固く縮んだ状態になっており、結果的に棘下筋が弛んでいる。
上肢の内旋が強いとも言える。

それと、首の中斜角筋。
これと肩甲下筋の関連は、ひょっとしたら「アナトミー・トレイン」、筋膜の関連性で証明されるのかも知れないが、今のところ自分にはそれは判らない。
とにかく、臨床でそういう傾向が強いとしか述べられない。

と言っても、この2つさえ押さえて、後は顎関節への直接手技さえすればそれで良いとは思えない。
それ以外にもある様々なマイナス要因を取り除いてあげなければ、本当に良くはならないだろうと考えています。





声が通らない男子大学生、2回目

かなり前回来られた時に比べ声が出やすくなってきており、声の質も良くなってきている(贔屓目か・・・)

前回に引き続き、下半身からの施術。
やはり、そこそこ下半身にも問題があり、それを解決しながら上半身に移り、頭もほぐして顎関節の手技。

この頃は痛いのは判っているが、早く良くなってもらいたいので躊躇なく奥まで入れている。
受けているのも痛いだろうが、自分の小指の第2関節も顎関節の骨に当たって結構痛いんですよwobbly 
まあ、痛み分けですかね~(笑)

しかし、痛みを我慢してもらった分、より口を開けやすくなってもらっています。


お久しぶりの女性、「固いものを噛むと左顎が痛い」

昨夏にお見えになり、かなり顎の状態がよくなっていたので、様子見されていた30代の女性。
最近固いものを噛む時とあくびをした際に左顎が痛いという事。

中斜角筋と外側翼突筋の問題とは判っているが、常々「顎関節症は体のアンバランスのシグナル」と思っているので、全身の調整も行う。

やはり、中斜角筋の張りが顎にかなりの影響を与えていた模様。
まず左の中斜角筋を施術して、口を開けてもらうと楽になり、続いて右をするともっと楽になられた。
特に首を傾けた場合などは、左の筋肉が収縮した時には右の筋肉が弛まなければスムーズに動かないので、両方ともにほぐさなければいけない。

最後に、顎関節の直接手技。
以前よりも靭帯、特に側頭骨下顎骨靭帯の弛みはなくなっていたが、外側翼突筋は少し状態が悪かった。
これが、固いものを食べると痛くなる一番の原因だと思われる。
口を開ける時に外側翼突筋は収縮し、閉じる時に弛む。
つまり、外側翼突筋が拘縮していて、弛みにくいからである。

最近、外側翼突筋の調整はかなり奥まで指を入れるのでかなり痛かったようだが、そのお陰で状態は本当に良くなられた。

2週間後にもう一度来ていただいて、その後様子を見るかどうか判断します。


声が通らない男子大学生

13歳の頃から固いものを食べると顎がカクカクしだし、口が開くのは開くのだが、歯医者で開けた状態をキープするのはキツイと来られた大学4回生の男性。
今春卒業で、就職先では大きな声を出す必要があり、声も通らないというのも悩みの一つ。

腹式呼吸が苦手なのも原因の一つだが、声が通らない一番の理由は顎関節周辺の奥の筋肉が硬くなっていて響きにくい事。
倍音が出にくいのだ。
楽器にしても声にしても、倍音が多ければ音は豊かに鳴る。艶のある音とも言う。
それがないと、非常に薄い・通りの悪い音になってしまう。

この学生の場合は、外側翼突筋の状態が良くなかった。
もちろん、今のポリシーである「腰から」の調整も行った。
施術後、贔屓目かも知れないが、かなり声が通ってきたと感じた。

久しぶりに顎関節の施術、指1本半が4本に!

昨年9月に、1年前に虫歯の治療をしてから顎がカクカクしだし、口が開けにくい・開けると痛い症状で来られた女性。
その後何回かの施術で顎の方はすっかり良くなり、その後は腰や足のトラブルで来られていたので、顎・首・肩などはしばらくやっていなかった。

今回約1ヶ月ぶりに来られたので、全身を筋肉リリースで調整し、頭蓋骨から顎関節の施術。
ホント最初はユルユルだった左の側頭骨下顎骨靭帯がしっかりしていて、調整していてもほとんどスリップを感じないぐらいだった。
さすがに指を奥まで入れると痛かったみたいだが、これは別に顎関節症の人でなくても結構痛いもの。
マッスルエナジーという口を開けやすくするテクニックでも左右のずれが全くなかった。

最初に来られた時は口が指1本半ぐらいしか開けられなかったのが、今日施術後には4本分開きましたgood

顎関節症でお悩みの方々を、一人でも多くこの方のように解放できたらと、心から思います。




ほとんど口が開かなかった女性、もっと嬉しいニュースが・・・

時々左顎がカクカクする程度になるまで良くなってこられたhappy01
最初の頃は効果が数日しか保たず、なかなか手強い感じだったが、腰などの下半身もしっかり施術する事で首等の状態が更に改善したようだ。

左の側頭骨下顎骨靭帯の弛みもかなり軽減。
調整していても、そんなにスリップしなくなってきた。
左外側翼突筋の調整も一番奥まで指が届いた。かなり痛かっただろうが(^_^;)

そして、もう一つ嬉しいニュースが。
先月初めて来られた際に不妊治療をされていると言われていたが、どうやら懐妊されたようだ。
ちょうど1ヶ月との事。うちに来られてから、という事になる。

別の方も、以前不妊治療で当時整体に通っていて、そこのアドバイスを受け足のエクササイズをしたら妊娠した、と言われていた。
この方に関しては、腰の手技は前回からだが、最初から腰椎等の神経圧迫があったのでテーピングをしていた。
どこまで自分のやった事が妊娠に役立ったかは判らないが、少しは貢献できているのでは、と思うことにしています(^_^)

体全体の調子が良くなれば、不妊で悩んでおられる方々に吉報が届く可能性も高くなる筈です。
その中でも、仙椎3番の神経の働きが一番重要だと考えております。

顎関節症はやはり腰から・・・

今朝顎関節症で初めて来られた方。
この方も指1本ぐらいしか口が開かない状態。
腰も良くないので、下半身から施術した。
そうして、次に首の施術をしている時に口を開けてもらったら、その時に既に口が開きやすくなっていた。

それで、最期に頭蓋骨をほぐして顎関節への直接アプローチ。
左の側頭骨下顎骨靭帯の弛みはあるものの、かなり奥の筋肉までほぐす事ができ1回目から本当に楽になっていただけた。

昼からまたよく書かせていただいている30代の女性。
その方も下半身は腰椎・仙椎へのテーピング程度しかしていなかったが、説明して下半身からしっかり施術。
右に軽い坐骨神経痛があるのだが、とりあえず現状では顎関節や首・手の方の痛みがあるので、そちらの方は今まで告げられていなかった。
その辺りをしっかり筋肉リリース等で施術し、その時点で口を開いてもらったら、かなり開きやすくなっていて顔の筋肉も動かしやすくなっていた。
そして、上半身から頭蓋骨、顎関節の施術をすると、「今までで一番楽です」との事。
スミマセン、今まで至らなくて。

やはり、身体は繋がっているし、首と腰は密接な繋がりがあるので、しっかり腰の施術をする事が顎関節症改善の早道なのだと確信した。

今まで数多く顎関節の施術を行ってきたが、正直言って結果が思わしくなかった方々も多少おられる。
思い返せば、一昨年末から本格的に顎関節症をやりだして、常連さんの中でも「実は・・・」と言われる方々にも施術したが、そういった方々は皆さん良くなっておられ、今では来られても顎関節の施術をする事はない。
お互いに「そういう事もあったな」程度の遠い記憶になっている。
何故かと考えた時に、常連さんにはほとんど腰の施術を行っているのが大きな要因なのだろう。

今日で確信した。
ホームページをリニューアルした際に、これからは時間ではなく結果で料金をいただく事にした。
顎関節の直接手技は5分も掛からないが、これだけで本当に楽になる人はあまりいない。
何故なら、顎関節症とはそれだけの問題ではなく、体全体の不調のサインである事が多いからだ。
時々、「時間がどれぐらい掛かりますか?」との問い合わせの電話をいただく事があるが、これからは「最初は2時間ほど見ておいて下さい。それより短ければ最善の事はできません」としっかり答える事にしよう。
時間が掛かりすぎて不満の方もおられるかも知れないが、結果的にはそれが一番だし、最初に時間をしっかり掛けるほど次回以降の施術時間を短縮できる可能性が非常に高い。

顎二腹筋も非常に大事

下の画像は、単に彼が向かいにいる犬(楽水ワン)に襲われている写真です(笑)

昨年夏に一度顎関節の施術をした大学生ですが、年末にまた痛くなってきたそうなので来院。
下半身から肩甲骨周り・首・頭蓋骨とほぐしてから顎関節への直接手技。

やはりと言うか、この間に来られた女性と同様に、顎二腹筋の停止部(耳の少し下)の張りが強かった。
今まで自分が思っていた以上に、顎二腹筋と顎関節症の関連性は高い気がします。
特に、側頭骨下顎骨靭帯はこの辺りを走っているので、顎二腹筋の昨日が良くないと靭帯にも影響を与えているようです。
この学生は左の靭帯の弛みが強かったのですが、顎二腹筋の状態も同様でした。

そういうポイントを押さえ、なおかつ奥の筋肉もかなりほぐしましたので、非常に楽になってもらえました。

kitakata2014.jpgのサムネイル画像

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