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楽水庵ブログ スポーツ障害等でお悩みの方に!!京都 キネシオテーピングのプロ: 2015年12月

突き指のデータを収集しだしました(*^。^*)

こんにちは、京都府長岡京市のキネシオテーピング協会認定治療院 楽水庵です。

突き指に対するテーピングのエビデンス(医学的根拠)データを収集しようと思い、いろいろな方面の方にご協力願っている最中です。

まず、手始めに近所の公立高校バスケット部顧問を紹介してもらい、それがまた奇遇にも行った翌日・翌々日に20校集まっての大会があるという事で、山城総合運動公園体育館へ行ってきました。

最初は突き指をしている生徒だけで、数は少なかったのですが、暇だったので足首捻挫をした生徒などにテーピングしていると、教員の方も昔やった突き指や脱臼を相談されだしました。

少々考えが浅薄だったのか、私は当初突き指だけを想定していたのですが、案外脱臼の方が多いのに気付きました。
特に昔突き指や脱臼したら、傷めた処を思いっ切り引っ張るような事をして関節が変形した方が多かったですね。
今の考え方ですと、急性期はアイシングして安静にしておくのが一番なのですが・・・
どうしても「突き指ぐらいとか」、「指の脱臼ぐらい」と思ってしまったのでしょうね。
年数が経つと痛みもなくなりますし(^^ゞ
また、脱臼には過伸展が結構あるのも知りました。

そんな訳で、突き指と脱臼、どちらもやりだしたところ、どちらもしっかり結果が出ました。
ただ、突き指も受傷したての場合は、靭帯を炉臆させるテープだけでなく浮腫を除去するリンパテープ等を貼る必要はあります。

テーピングにより屈曲・伸展の角度変化もしっかり出ました。
しかし、昔した突き指は角度変化はあったものの、痛みが元々ないのでそれに関しては変化はなしでした。
脱臼も痛みの変化はありませんでしたが、これはひょっとしたら私がやったのが結構昔の脱臼ばかりだったせいもあるのかも。

出だしとしては、結構良いデータが取れたと思います。
そんな中でも、小指のMP関節(中手指間関節)脱臼に第2関節突き指の古傷をお持ちの女性教員に対してテーピングしてみました。

basket_20151227_1.jpgbasket_20151227_2.jpg
最初のMP関節の状態を取り損ねってしまったのですが、30度の過伸展がありました。
そこでまずMP関節に対してテーピングをすると6度改善しました。
まだまだ過伸展ですが、これを続けてもらうと更に改善する余地はあると思います。

次に伸展しにくい第2関節にテーピング。
これは12度改善しました(*_*)
かなり喜んでいただけました。

まだまだ最初の一歩を踏み出したばかりです。
これからもドンドンとデータを集めていきたいと思っています。

楽水庵

鼠蹊部の浮腫に対して

京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

月に一度のペースで通われている40代男性ですが、最近鼠蹊部の痛みが強くなりMRIを撮ってもらったところ水が溜まっているのが判明したそうです。
それも左右共に、右の方が症状が重い。
走ったり野球をして力が入る瞬間に結構痛いそうです。
また和式トイレでしゃがむと、これもまたかなり痛い模様。

「水が溜まっている」といってもどこかへ流せばよいのですが、両方というのがちょっと困ったなと最初思いました。
というのも、右だけだったら左に迂回するという手もあるので。

ただ、改めて「水が溜まる」というのは何故か?
どこか炎症を起こしているという事で、その炎症を抑える為にリンパ液が流れて冷やそうとします。
ただ、結局そのリンパ液が上手く還ってくれずそこに滞留してしまう為に結果として症状が重くなってしまうのです。

この方の炎症の原因は左右共に腸骨筋。
まず腸骨筋に対しEDFテープで対応。
次に、この流れ出したリンパ液をどこに流すか思案して、昔買ったキネシオテーピングの「リンパ・ドレナージュ」の本を読み返したところ、腰椎4-5番に流すと良いようなので、腸骨筋EDFテープの基部目掛け腰椎4-5番からスリットテープを2枚貼り、リンパの流れ道を作りました。
一度に鼠蹊部まで貼ってしまおうとしたのですが、それをすると少し違和感があったようです。

そうした上で深くしゃがんでもらうと、ほとんど痛みは出なくなりました。
次の日に走ると言われていたので、夕方電話で状態を聞いてみると、少し違和感はあったが痛みは出なかったそうです。

鼠蹊部のリンパを流すには、他に腋窩に流すという手もあるのですが、そうする事によって変に肩こりとかを起こす恐れもあります。
腰椎に流すのがやはりベストの選択だったと思います。


楽水庵


中殿筋の可能性、ギックリ腰にも・・・

こんにちは、京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

先月東京に行った際に少し無理をしたせいか、軽いぎっくり腰になってしまいました。
どうも最近2年に一度11月下旬にやってしまうので、気を付けてはいたのですが・・・

まあ、今回は一昨年に比べかなり軽い症状で済みました。
もちろん、やった処も多少異なるのですが対応が良かったのもあったのでしょう。

施術家と言っても、自分の痛み、それもかなりの痛みに対しては客観的に評価できないものです。
ゴルゴ13ぐらいになれば話は別なのでしょうが(笑)
それと、腰に自分でテーピングといっても、そう正確に貼れるものではありません。

一昨年を想い出しても、当時の傾向だったのでしょうが、かなり貼り過ぎていました。
指導員がこんな事を書くのも何ですが、キネシオテーピングも使い方(つまり貼り方)をその人のその時の症状に合わせて貼らなければ、効果どころか逆効果が出てしまう恐れもあります。
最近ではないのですが、「貼った当初は調子良かったのだが、数日経って逆に痛くなり、テープを剥がしたら楽になった」と何度か言われた事があります。

これなども、その時に「その箇所の痛みをほとんど解消する」事のみ考えてしまっている結果だと思います。
つまり、「貼り過ぎ」です。
「足し算」のみで貼ってしまっているから、ある部分が良くなってもどこか別のテーピングが正常な動きを邪魔している可能性が高いのです。
その失敗を糧に、今ではできるだけ「引き算」のテーピングをするようにしています。

また、最近ではπテープをメインに用いて、必要最小限のアプローチで済ませています。
それでも敏感な方は、あるテープを貼ったら「ここが痛くなった」とか言われます。
その場合は、その箇所の症状には合っていたとしても、全身のバランス的には間違ったアプローチであると言えます。

テーピング以外の手技等でも同様でしょう。

さて、そういう事を踏まえて今回自分の腰には必要最小限のテーピングしかしませんでした。
それもπテープなので貼るのが楽でしたね(*^。^*)

その上で、腰に違和感が残っている期間は毎日ヒットマッサーで両中殿筋を刺激していました。
中殿筋は、「アナトミートレイン」、つまり筋膜(この場合は浅筋膜ですが)の中でも下半身と上半身のそれがクロスしている重要な個所です。
だから、中殿筋の機能を上げておくだけでもかなり腰は楽になります。

前屈が苦手な方によくやる方法ですが、中殿筋のリリースを行います。
結構痛いですが、中にはそれだけで前屈が10㎝以上向上する方もおられます。

よく「前屈が苦手な人はハムストリングが硬い」と言われます。
また腰痛の際にもハムストリングが固まって、特に朝洗顔する際など前屈が苦しい時があります。

それで通常なら、ハムストリングにテーピングとなりますが、

2016年1月~2月のセミナー情報

1月 3日(日) 14時~16時
     
 『 体の状態をまずニュートラルにする手技及びテーピングテクニック 』

ほとんどの人が日常生活(運動も含め)、身体にクセがついています。
その状態では、トレーニングするにしても偏ったままで鍛える事になりますし、施術するにしてもリセットしていない状態ではなかなか問題の本質が見えてきません!

この状態を解決する為に、特に骨盤の状態をニュートラルにして筋バランスを整える必要があります。
このセミナーでは、その手技やキネシオテーピング法を体験していただきます。


1月10日(日) 14時~16時
        
 『 マラソンを走る前の、その人に合ったキネシオテーピング 』

例えフルマラソンを走るとしても、そんなガンガンのテーピングをする必要はありません!
いつも自分が走っている時・走った後にどういう状態になっているかを考慮して、必要最小限のアプローチで最大限の効果を出すキネシオテーピングを考えましょう!

*このセミナーだけは、ハサミを持参ください。


1月24日(日) 14時~16時
        
 『 四十肩・五十肩が楽になる、手技・エクササイズ・テーピングテクニック 』

急性期(激し痛みが始まった時から72時間)は安静にしている必要がありますが、慢性期にずっと「痛いから」といって動かさないでいると、いつかは痛みがなくなるかも知れませんが関節可動域はかなり減少します。
つまり、QOL(生活の質)は低下するという事です。

このセミナーでは急性期の対応はやりませんが、慢性期に入って可動域制限やまだ痛みのある方に対してのアプローチを学んでいただきます。

2月 7日(日) 14時~16時
        
 『 足首・膝・指等の靭帯に対するテーピングテクニック 』

靭帯が安定していなければ、どんなに鍛えてもしっかりとパフォーマンスは出せません。
一般生活においても、様々なトラブルを抱えてしまいます。
特に足首は靭帯がしっかりしていないと、それを庇って腰や膝を傷めてしまう事も多々あります。
その状態を改善するテーピングテクニックを紹介します。


受講料は、全て ¥2,000(税込)
会場は、当院 楽水庵 〒617-0828 京都府長岡京市馬場2丁目6-8
定員は、どの講座も6名、定員になり次第締め切ります。
駐車スペースは1台分あります、先約順に確保いたします。


申込は、電話 075-925-5951 もしくは、09019029553
FAX 075-925-5951
メール rakusuian@gmail.com
まで。






右手の、2指先の痺れ・4・5指に力が入らない・・・

こんにちは、京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

以前に腰痛で来られていた男性。
腰は良くなったのですが、今回は首・肩の詰りに右手の、2指(人差し指)先の痺れと4・5指に力が入らない、といった状態でお越しになられました。

いろんな症状が考えられます。
胸郭出口症候群に肩頚腕症候群、それと手根管症候群等です。

どちらにしても首からの神経がどこかで詰まっている可能性が考えられます。
ですから、こういう場合はまず首からチェックしていく方が得策です。

そういう訳で、首からスタート。
すうすると頸椎7番に大きな詰りが見られました。
もちろんヘルニアかどうかまでは私には判りません、それはMRIとかで検査する必要があるでしょう。
どちらにしても神経の通りが良くないので、ジェルフィッシュテープを貼付。

kinoshita_20151213_1.1.jpg











少し前までは、「神経が詰まっていたら、即ジェルフィッシュテープ」みたいにやっていて、自分の十八番みたいなものでしたが、最近では少々の詰りならπテープで対応しています。
確かにジェルフィッシュテープは効果がかなりあるのですが、貼るのに手間が掛かる・剥がれやすいといったデメリットもあります。
おまけに首辺りのジェルフィッシュテープは筋力の弱い方はしんどくなったりする可能性もあります。

頸椎7番にジェルフィッシュテープを貼って、他の少し詰まっている神経を通す為や弱っている筋機能の回復の為にπテープ。
πテープも今までは同じサイズのばかりを貼っていましたが、それでは刺激が強過ぎる事もあるので箇所によってはより小さなものを貼るようにしています。
これで2指の痺れはともかく、4・5指に力が戻ってきたが、まだ本来の6割程度。

続いて前腕部にアプローチ。
骨間膜(橈骨と尺骨間)が結構硬くなっていたので、骨間膜テープを貼ってみたがこれはどうやら逆効果だった模様で、左の肩が張ってきた。
身体のバランスの崩れが顕著な方には、こういう風に良かれと思って貼ってもどこかに歪みを起こしてしまう事も多いのです。
こういうケースだと直ぐに剥がしてしまわなければいけません。

では、個別に尺側手根屈筋・尺側手根伸筋・長掌筋、と小さなπテープで貼って少しずつ改善させていく。
そして骨間膜テープは駄目だったが、伸筋群の硬くなっているエリアにスリットテープを貼付。
これが結構効いていて、最初目論んでいた骨間膜も緩みました。

kinoshita_20151213_2.1.jpgkinoshita_20151213_3.1.jpgそれと共に、4・5指の力もしっかり入るように。

最後に左の四十肩は肩甲下筋と棘上筋に、それぞれπテープを1枚貼ったら肩がスッキリ。

結構、逆効果が出ないように慎重にやっていきましたが、お蔭でかなりの改善を達成する事ができました。

楽水庵



足関節のテープをライトに貼ると・・・

スポーツ障害等の身体の不調を解消する、京都府長岡京市にある、キネシオテーピング協会認定治療院 楽水庵です。

今回は足関節に関してのテーピングです。
ハッキリ捻挫した覚えがなくても、普段のクセ等で足関節の靭帯は弛みやすい物です。
そして、それは誰かに指摘されなければなかなか自覚できないもの。

だからといって、サッカーやラグビーの選手がやっているようなアスレチックテープをがんがんに巻くようなマネは必要ありません。
あれは、巻いている部分の筋肉を働かす事ができないので、靭帯の修復は不可能だと感じます。

だから、捻挫でも靭帯を完全断裂していない限り、キネシオテープをこういう風に貼るだけで対応できます。

shichiri_20150826_1.jpgshichiri_20150826_2.jpg なお、張力(テンション)は全く掛けていません。
それでも、ものすごく足元が安定して、元々足元が不安定だと自覚していた方はもちろん、その自覚が無い方でも片足立ちや階段の上り下りをしてもらうと、即実感してもらえます。
特に階段を上がる時に、「真っ直ぐ上れる」のが分かるからです。

このテーピングの特徴は、靭帯の弛みに制限を掛けている事により、周りの筋機能を発揮しやすくしている事です。
靭帯の周りにある筋肉の機能が向上し、動きが活発になると血流が促され靭帯の修復も促されるのです。
先のアスレチックテープでは、これとは反対に周りの筋機能は発揮されないので、一度巻くとずっと練習や競技中に巻いていなければいけない状態に陥る可能性が非常に高いのです。

ですが、この足関節テープにはデメリットがあって、一つは結構テープを使う、それと貼り方を教えても皆さんスッと貼れるものではないのです。
今日も30代前半の女性が来られた際に両足共に足関節靭帯の弛みが見られたので、始めはいつもの貼り方にしようかと思ったのですが、元々この方は顎の痛みで来られていて、そちらの方はほとんど大丈夫になってきています。
今度は年明けに来てもらおうと思っていますが、このしっかりしたテーピングではチト重荷になると感じ、またそれほど弛み方がひどくないので、πテープを使って下のように貼ってみました。

sasaki_20151208_1.jpgsasaki_20151208_2.jpg
結果は良好で、片足立ちや階段の上りが非常にスムーズに安定してできるようにになりました。
「階段を上がる時に手すりにつかまろうとする気がなくなった」との事です。

こういうテーピングでも結果が良いのなら、状態が良くなってきた人にはこちらの方を勧めてみようかと思います。
*前距腓靭帯のテープに関しては、人により貼る方が異なります。


楽水庵

「貼り過ぎに注意!左親指等の痛み」

こんにちは、京都府長岡京市でキネシオテーピング協会認定治療院を開いている 楽水庵です。

この秋から通っておられる男性が前回来られた際に左親指の第1関節辺りが机で反ったりすると痛いと訴えられました。
また前腕を回内すると余計に痛みが増すようです。

原因として最初に考えられるのは、第1関節の側副靱帯損傷。
そこでまず第1関節の内外側副靱帯にテーピング。

従来の靭帯テープだと靭帯の流れに沿ってテンションを掛けて貼りますが、これは逆に靭帯の弛みをロックさせる為にテープを横切らせます。
テンションは掛けません。
他の指だとこういう風に貼ります。

yubi_jintai_20151026_1.jpgyubi_jintai_20151026_2.jpg
これだけで伸びにくかった指が嘘みたいにすっと伸びます。
この間東京であったキネシオのシンポジウムに出席させれていたスポーツ関連の社長さんが、昔柔道で左小指の靭帯を傷められ「もう伸びない」ものと諦められていたのを、こういう風にテープを貼ったら即座にスッと(まあ、完全にではありませんが)伸びてきて感激されていました。

次に回内した時に痛みが増すという事は、円回内筋や回外筋に問題があると判断、テストをしてみたらどちらも陽性でした。
その2つの筋肉をπテープで調整。

kawashima_20151128_1.jpgkawashima_20151128_2.jpg
これで例の痛みを増す動きをしてもらうと、かなり楽になっていました。
しかし、そこで悪い癖が出て、まだ楽になるかと更にテープを貼ってみた処、これが逆に痛みが増してきたので即座に剥がしました。

最近、今までの自分は少し貼り過ぎる傾向があったのでは、と少し反省しております。
そこの痛みをその場でゼロにするという事は、どこか別の箇所に歪をもたらせている可能性があるのです。
「痛みをゼロにする」のではなく、「痛みをコントロールする」に意識を変える必要があると思うようになってきました。
ただ、この仕事をしていると、どうしても「痛みがその場で全くなくなった」と言ってもらいたいという虚栄心は正直あります。

生きている限り、大なり小なり痛みと付き合っていかなければいけません。
生きている限り、多少痛いのは受け入れる必要があるのです。
問題は、変に精神論をかざして「どんな痛みでも耐えろ」ではなく、「痛みを上手くコントロールする」事なのです。

施術前に10に感じていた痛みが、術後1~3ぐらいに軽減していたらかなり快適な筈です。
今まで無理だった動きとかもできるでしょう。
それで良いのです。
その1~3になった痛みを、次回はそれを10として痛みのレベルを下げていけば良いのです。

そういう訳で、目の前の痛みを全てなくす為に逆に他の処にアンバランスを生じさせる、そのようなテーピングはしないように心掛けております。

楽水庵


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