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楽水庵ブログ 過去のコラム: 2012年9月

ゴルフの有村選手

昨日テレビで何気に女子ゴルフ見てたら、
有村智恵選手の立ち姿がすごく良いのに気付きました。
ちゃんと内側のラインで立ててるので、中心線で重心が取れています。

実はこういう人あんまりいないんですよね。
大概の人は外側に重心乗っているので、
結果的に腰痛やO脚になりやすいです。

有村選手は手首痛で長い事苦しんでいたようですが、
下半身のトラブルは少ないのではないでしょうか?

坂田塾にいたのも影響しているのかな?
あそこはまず裸足で練習させますよね。
最初見た時はちょっと乱暴かなと思ってたけど、
よくよく考えたら足趾の筋機能が発達して
しっかり踏ん張れるしちゃんと立てる。
理に適った教えですね、納得。

あと、ケニアの長距離の選手なんかも
子供の頃裸足で走って学校行ってますよね。

このごろ小学生でも脚のトラブル多いのは、
早いうちから靴ばかり履かせているのもあるのではと思います。

打撲の怖さ

定期的にうちに通っておられた80代の元気な男性がおられました。
現役でお店もやっておられて、さすがに関節可動域などは良くなかったですが、
長い距離を歩く際は念の為に杖を持っていく程度の達者さでした。

その方が同居している家族が旅行している数日間に家で転倒し、
そのままにしておられたら症状が悪化し、不自然な姿勢でほぼ1日身動きの取れない状態で見つかり、
即入院されましたがもう歩くどころか両腕もままならぬ状態との事です。

うちに来られたのは腕の痺れがきっかけで、最初の頃はキネシオ主体でやっていたので、
なおさら最初に転倒した直後に連絡してくださったならこういう事にはならなかった筈ですが、
キネシオの可能性というものをちゃんとお伝えできていなかったのも悔やまれます。
アイシングよりもキネシオテーピングの方が打撲に効きます。
何故かというと、患部は炎症を起こしているので冷やす為にリンパ液が集まりますが、
リンパの流れを早くしてあげないと患部にリンパが溜まってしまい余計に腫れてしまうのです。

リンパコレクションテープという貼り方をしますが、その上でアイシングをするとなお良いと思います。

間違ってもお風呂に入って患部を温めてはいけません。
お湯に浸かっている間は楽に感じますが、上がった途端炎症が悪化し以前よりもっと激しい痛みが襲います。
今回の方もどうやらお風呂に入ると楽になると思い込んでおられたようです。

若い人でも打撲は痛いですが、筋機能の落ちているお年寄りだと
余計に体が思うように動かなくなるので、最初は大した事ないと思っても是非キネシオ貼りに来てください。

ある女の子の話

昨日ある高校のボート部の監督に連絡を取ったら、
去年腰椎のヘルニアと坐骨神経痛を
キネシオで良くしてあげた事のある女の子(当時2年生)が、
本人の希望通り高校ボート生活を無事漕いで終わる事ができましたと
謝意の返信を帰ってきました。

その子は体育の授業中に腰を痛め何ヶ月かいろんな所へ行ったが、
改善の兆しが見えず顧問曰く投げやりになっていたそうです。
それがキネシオで良くなる事が判り、本当は私が継続して当たりたかったのですが、
地理的な問題もあったのでM先生の分院に通っていました。

いろんなスポーツで体を痛め、そのまま競技生活を送れなくなる人も少なからずある中で、
治療に通い続け一生懸命漕ぎ通したその子に敬意を送ると共に
一人でも多くスポーツ障害で悩んでいる選手に希望を与えてあげたいと強く思います。

テーピング効果のあるサポーター

最近いろんなメーカーからテーピング効果のあるという謳い文句の、膝・足首等のサポーターが出ています。

予防の為には少なからず効果はあると思いますが、
実際障害が出てからはやはり直接テーピングした方が良い考えます。

何故かと言うと、まず膝を例にとってみると膝に繋がっている筋肉は多く、
そのほとんどは骨盤周りから始まっています。
弱っている筋肉の膝の辺りだけの機能が弱っているのなら
サポーターの覆っている範囲でカバーできるかも知れませんが、
時によってはその筋肉全体をカバーしなければいけないこともあります。

また、サポーターは被覆と、不完全ですが密着もしてくれるかも知れませんが、
皮膚の動きをコントロールする事はできません。
これがキネシオテーピングの重要な点で、
キネシオテーピングとはつまり皮膚の動きをどうコントロールするかで決まるのです。
ですから、たとえ同じ人に同じ箇所のテーピングをするのにも
その時々の状態により貼る方向を変えたりもします。

という訳で、障害が出ている場合はサポーターよりもテーピングをお勧めします。
テーピングした上にサポーターはより効果が出て良いと思います。

歪みについて

よく体の歪みをとって痛みから解放というフレーズを目にします。
だけど、本当でしょうか?

私自身油断すると右肩が下がります。
これは体の右側に肝臓があるので自然な現象とも言われてますが・・・

人それぞれ特徴があり、特に年齢が上がれば上がるほど
ある程度の歪みに対して筋機能とかでバランスを保っている方がほとんどです。
逆にそういう方に対して歪みを完全に取るような事をすれば、
逆に普段と違う体の使い方になり違和感や新たな痛みを発祥する恐れもあります。

大事なことはそれぞれの普段のバランスを考慮し、
そこから逸脱している分を戻してあげれば良いのではと考えます。

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