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楽水庵ブログ 2014年3月 2ページ目

広背筋のリリース

月に1度のペースで来院されている30代の男性。

主に肩のこりで来られているのだが、昨日は最初の検査で左腰に問題が出た。

先月も左の腰方形筋に問題があり、リリースで改善したが、今回はまた別の原因もありそう。
というのは、リンダーテストという起き上がりの検査で左腰背部に結構抵抗を感じた為。

腰方形筋のリリースをしてもう一度リンダーテストをすると、どうも広背筋の処で引っ掛かる・・・

そこで、広背筋のリリース。
広背筋は背中半分を覆っている大きな筋肉だが、停止(筋肉の終着点と言うべきか)は腕の付け根。
この筋肉の状態が悪いと、その腕の付け根が詰まってくる。
そこをリリースするだけでもかなり効果が出る。

この男性も少広背筋リリースを施すと、起き上がりが結構スムーズになった。

板状筋のリリースも頭痛に有効

板状筋には、頭板状筋と頚板状筋の2つあり、名前の通り細長い筋肉で、頸椎1番から胸椎まで繋がっています。

この筋肉の具合が悪くなると、後頭部から頚部にかけて痛みが走ったりします。

テープを貼るのも有効ですが、首へのテーピングは見た目等問題があるので、できるだけリリースで対応しています。

前述の通り胸椎まで繋がっている筋肉なので、状態が良くなると肩甲骨の内側までスッキリします。

左足も痺れてたか(-_-;)

高校でバドミントンをしている女子。

右脚の痺れは判っていたが、今回検査していたら左足も痺れがあった。
う~ん、両方とも痺れがあるのか、大変だな~
というか、右だけだと思い込んでいたこちらもこちらだが、痺れがあるなら言ってよね(T_T)

痺れの原因は、腰椎・仙椎の神経圧迫がまず一つ。
それと、梨状筋と後脛骨筋の筋機能低下。
右は大腿二頭筋にも問題があった。

それらをテーピングで解決していくと痺れはなくなった。
ただ、週に1度のペースでの来院なので、次回来るまで状態を保てるか少し心配。

鎖骨のクリック音の解消等に

通院されている30代の男性。

どうも左右共に腕を動かすと鎖骨周辺からクリック音がするし、左は痛みもある。
大胸筋なども関係しているが、取り敢えず胸骨から肋骨へのジョイントが弛んでいるので、ロックする目的で左右の胸の内側にテーピング(左の写真)。
完全に音は消えないが、動かしやすくなる。

また、左は胸鎖関節の箇所が痛いので、ジェルフィッシュテープ。
これで押さえても痛みはなくなった。
また、左は大胸筋鎖骨部テープ、右は大胸筋テープを貼付。
小胸筋も張りが強かったのでリリースを施す。

また、右上肢が外転・伸展・外旋しにくい状態だった。
検査の結果、中僧帽筋が一番の原因だったのでテーピング(右の写真)。
ちなみに、左右の肩甲骨から首にかけて貼っているのは肩甲挙筋に対してのもの。
皮膚を弛める為にスリットを入れています。
そして、首はテンションに対して非常に敏感なので、しっかり筋肉をストレッチさして皮膚の遊びを取らないと結構違和感を感じるので、思っている以上に繊細な貼り方を要求されます。

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高校の野球部員(ピッチャー)、股関節の筋機能低下

現在京都でも強豪の野球部の高校生が2人通院しているが、そのうちの投手の子。

最近走り込みが多く、それもかなり柔らかい土の上(本人曰く、砂浜で走っているような感覚)で結構長い距離を走っていて、ハムストリング(大腿部の裏面)の痛みが強く、投球しようとしても脚が上がりにくいと言っていた。

調べてみると、左右共に腸骨筋の機能が著しく低下していた。
柔らかい所で脚を上げる動作が続いたからだろう。

両腸骨筋に、左の大腰筋と右の梨状筋へテーピングをすると非常に楽になった。

左腓骨等の辺りも痛いと言っていたが、大体二頭筋テープを貼ると痛みが取れる。

また、左の踵の痛みもあったが、原因はひらめ筋だった。
テーピングで大幅に改善した。

変な受賞もあるもんだ(笑)

訴えられたら嫌なので(^_^;)、どこのとは書きません。

何気なく、他所のサイトを見ていたら「社会文化功労賞受賞者自らが施術いたします!」てな謳い文句がありました。

どんだけ、凄い賞なのかと調べてみると、まあ胡散臭い事、胡散臭い事。
一応リンクを貼っておきます。もっとボロクソ書いてあるサイトもありましたが、まあ穏便なところでm(__)m

この賞をもらうのに100万円だそうです。凄いですね~(*_*)

その他にも、もっともらしい海外からの受賞を誇らしげに載せている処も数多くあるようです。

もちろん、私も商売としてやっておりますからスケベ心はありますが、こういう根拠もない受賞で人を惑わせる・信用させるというのは如何なものかと感じます。
私がアマちゃんなのかも知れませんがね・・・

現に、このサイトのトップページでも「こういう方は楽水庵に向いていません」みたいな事を書いているので、直帰率(トップページを見ただけで他所のサイトに移る割合)は高いです。
それは仕方のない事だと思っております。
このサイトに来られた方全てが、本気で自分の症状を良くしたいと思われている訳ではありませんので。
それでもしっかり読んでいただいて来られる方も現におられます。
商売下手は自認していますので、そういう本気で来られる皆様だけに施術させていただこうと思っております。

「頭痛が出ても直ぐに治まるようになった」

首や肩の症状で通院されている男性の奥さん(30代)。

それまでは、毎日ひどい頭痛に悩まされていたそうで、ご主人に勧められて通われるようになった。

今日で3回目。
最初の方は肩周りや首の筋肉の張りが非常に強かったが、段々改善されてきている。
ただ、肩甲下筋の方は相変わらず張りが強い。
仕事内容にもよるのだろう。

頭痛は1回目からほとんど消え、ご主人も来られる度に「楽になったと言ってます」と仰って下さる。
ただ、2日前に上の子の卒園式で、下の子が寝てしまったので式の間抱いていたら頭痛が起きたとの事。
それでも直ぐになくなり、前みたいな状態にはならなかったそうだ。

今は、どちらかというと腰の方に意識がいっている様子。
仙棘筋の機能低下(仕事の関係で前屈みが多い為)で、これは昨年自分がやってしまって酷い目に遭っているので(^_^;)、リリース等で筋機能アップを図ってあげたい。



シンスプリントの高校生、脛の痛みがなくなった。

前回はまだ少し右脚のシンスプリントで痛がっていたが、今回は走っても全然痛くなくなったと言っていた。

最初の頃はびっこを引きながら来ていた事を考えると、本当に良くなった。
自分の週1回のテーピングがどこまで効果的にできたのかは判らないが、競技生活をしている間ずっとシンスプリントで悩まされている中高生が多い中、割りに早く良くなったのだはないかと思う。

ただ、ひらめ筋は相変わらず機能が弱いので、念の為にテーピングをしておいた。

また、今回は投球動作をした時に右肩が痛くなったとの事。
チェックすると、大胸筋・小胸筋・棘上筋・下僧帽筋・菱形筋等を傷めていた。
これらにテーピングをすると、ほとんど痛みが消え投球動作が何の支障もなくできるようになった。

欠片が残っているのか?

先週に椎間板ヘルニアの内視鏡手術をしても痺れが取れなかった方が来られた。

テーピングでかなり痺れも取れ、来た時とは段違いに楽になって帰って行かれたのだが・・・・・

今日(もう昨日になるか)次回の予約をキャンセルしたい旨のメールがあったので、連絡をしてみるとあの夜に激痛に襲われたとの事。
その為にもう一度手術をした病院でMRI等の検査をしてみたいと話された。

痺れや痛みがテーピング後の時点でかなり収まっていたのに、その後数時間でそのような激痛になる事は考えにくい。
可能性があるとしたら、内視鏡手術で切除したヘルニアの欠片が残っていて、それが悪さをしたかも?

以前、通っておられた国立病院の看護部長が、「よほど腕の良いドクターにしてもらわないとヘルニアの手術をしたらダメ、却って苦しむ」と言われていたが、どうやらそういう事になっているのかも知れない。

いろんな意見があるが、ほとんどのヘルニアは切らずとも適切な施術(テーピング主体だが)をやっていけば痛みは出なくなる。
ヘルニアがあるから痛いのではない。
ヘルニアがあっても神経に触らなければ痛くないのです。
ヘルニアでなくても神経に何かが触れば痺れは起きます。
とにかく、ひどい腰痛や痺れが出たら直ぐに来てほしいとは思いますが、残念ながら当院はどちらかというと何処へ行っても良くならなかった方の「駆け込み寺」的存在なので、こういうケースでは無力を感じます。

この方の場合、最悪再手術で欠片を摘出という事態になるかも知れないが、どのような方法でも構わないので一刻でも楽になっていただきたい。

キネシオテーピング講座(実践編)開催

先月の基礎編に続いて、今回はジェルフィッシュを用いた腰椎・仙椎の神経圧迫除去を中心とした講習を行った。

まず、ジェルフィッシュテープの張り方を学んでいただく為に膝に貼ってもらった(左写真)。
この時に一応注意はしたが、本来膝に貼る場合は膝蓋骨全体を覆うサイズが必要(腰椎・仙椎に貼るサイズだったので、写真のサイズでは小さい)のと、本当に膝の傷害に適用する為に貼る場合はもっと膝関節を最大屈曲する必要がある(この写真のような膝の屈曲度では皮膚の遊びが取れない)、という点。

次にデルマトーム(神経支配領域図)を用いた神経圧迫のチェックの仕方、そして陽性だった腰椎・仙椎の神経根の探し方を学んでもらい、実際神経圧迫がある神経根の箇所を押した時にどういう感触か、そして神経圧迫のある人はその箇所を押されるとどう感じるかを体感してもらった。
また、神経圧迫のある個所によりどういう筋機能が影響を受けるかを、筋肉テストで確認してもらう。

その後に実際テーピング(右の写真)して、神経根の感触や筋機能がどう変化するかを確認してもらった。

それから、腰椎・仙椎の神経圧迫に伴って多く発症する坐骨神経痛(梨状筋症候群も含む)に必須の梨状筋へのテーピングを学んでもらう。
梨状筋スリットテープと筋膜コレクションテープの貼り方を紹介した。
この貼り方が現状ではベストのテーピングと思っている。

高校の先生も参加されている事から、高校生に多いシンスプリントへのアプローチも学んでもらう。
そして、シンスプリントを軽減する為には、傷めている個所だけではなく、筋機能の弱っているひらめ筋や後脛骨筋もチェックして必要に応じテーピングする必要がある事も知っていただいた。

残りの時間で、自分が開発した筋肉リリースを紹介。
肩甲骨内側や肩甲骨周りのものを少し体験してもらった。
好評だったので、5月にテーピングを含めた上半身編をやる事になりそう。
先ほどの高校の先生や理学療法士・作業療法士と、今回参加された方々が即実践できるような環境におられる。
この方達の周りで様々な傷害で悩んでおられる人達が、少しでも楽になってもらえるのを心より願っております。

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