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楽水庵ブログ ボート選手の様々な痛み・悩みについて 2ページ目

戸田で体験会を複数回開催してきました

こんにちは、「キネシオ ローイング インストラクター」(キネシオテーピング協会認定ボート競技専門指導員)
京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵の水谷です。

この間(8月17日~19日)にまた戸田に行ってきました。
16日の夕方早目に京都を出たのですが、新名神で結構な渋滞に巻き込まれました。
まあ、お盆だから仕方ないですけど。

今回戸田では施術も行いましたが、大きな目的が2つありました。
1つ目は、来月のインカレでブースをやる場所を確保する事、
2つ目は、大学や社会人クラブに体験会を行う事、
でした。

1つ目は、間に入っていただいた方のお蔭でスッと決まりました。
インカレ及びオックスフォートレガッタは来月6日から9日まで開催されますが、その間フルで選手をサポートしたいと思っています。
一人でやれるか少し不安もありますが・・・


そして、2つ目。
これもいろんな方のお蔭で大学のボート部2校と社会人クラブに行ってきました。

18日には、大学2校に。
そのうち1校はほとんどの部員が参加してくれ、こちらもその多さに驚いたぐらいです。
講習だと参加者全員にこちらの意図を理解してもらうのは大変です。
しかし、体験会だとこちらがテーピングをした人の可動域や動きが変わったのを確認してもらえれば大丈夫です。
結構皆さん食いついてきました(^_^.)

もう1校は女子部員2名と男子マネージャー1名。
その前日にマネージャー君と話していて、私が「漕手は最後まで漕手であってほしい、怪我とかでマネージャー等になるというのを防ぎたい」と言ってら、「実は僕も腰が悪くてマネージャーになったんです」と。

そして、そのマネージャー君にテーピングをしたところ非常に腰が楽になって、これなら漕げそうな感じになりました。
例え対抗選手でなくても、マネージャーをしもっててで漕いでくれたら嬉しいですね。


そして、19日には社会人クラブ。
そこのシニア、仕事をリタイヤされてローイングライフを楽しんでおられる方々を対象に考えていましたが、残念ながらそちらは希望者無し。
その代わり(仕事では)現役世代の方々が興味を持ってくださり、そこに大学生も2名参加で行いました。








日頃から皆さんの悩みの「スカルで肘の引きが左右違う」等の悩みを建ったテープ1枚で解決したら大変驚かれたし、また喜んでいただけました。



こういう顔を見たい為にやっているのかも知れませんね。

何度も私のセミナーを受けてくれている東大OBの方もおられ、私のテーピングの進化に感嘆してくれました。

まだまだ戸田では私の知名度は高くありません。
今度のインカレ・オックスフォードレガッタでブースをやりつつ、更にまだテーピングを体験していないチームに受けてもらうように積極的に働きかけていくつもりです。

*あくまで個人の感想です
*効果には個人差があります。


楽水庵



 

大忙しで死にそう(?)だった・・・関西選手権

こんにちは、「キネシオ ローイング インストラクター」(キネシオテーピング協会認定ボート競技専門指導員)
京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵の水谷です。

先日8月11日・12日と大阪府立漕艇センターで開催された関西選手権のサポートに行ってきました。

関西選手権でのサポートは実は初めてでした。
昨年まではそういうものは認めないという頑固な一部の理事がおられ、その方と私がもうかれこれ30数年の仲だったので私も気分を害して「そんなら誰が行くか!」てな感じで全く興味が持てませんでした。

ところが、今年の1月に行われた「マシンローイング近畿大会」の際に大阪ボート協会の専務理事に「今年の関西選手権来ない!体勢変わったから」と言われ、それならと行かせてもらった次第です。

11日は3人体制。
場所は漕艇センターの2階にあるロビーの通路で、メチャクチャ目立つ所でやらさせてもらいました。




それにインターハイで野外テントのブース活動でかなり熱中症になっていたので、エアコンの効いた場所はありがたいですね。
外は2日間とも結構暑かったですので。

それなりに選手も来ましたが、まあ3人でやっていたので何とかなりました。

問題は2日目。
ただでさえ一人でやらなければいけないのに、うちに通っていたO阪大学のK君(5回生)が1回生を「無料やから行ってこい」とそそのかしたので、「すみません、O阪大の1回生〇〇ですけど・・・」というのがやたら沢山来て、本当死にそうになりました(笑)
ホンマ本人にも言いましたが、向こうの監督に一度ご飯をおごってもらわなければ割に合いません。

まあ、それでも皆さんの悩みを解決して、またアドバイスをする事によって感謝してもらえたのだから良しとしなければ。

それに、弟子の恩師(ボート)のサポートもして見事優勝されたのも報われた感がありました。



忙しかったですが、自由にやらせてもらえたのでまた来年もサポートに行きたいと思っています。

*あくまで個人の感想です
*効果には個人差があります。


楽水庵

 

灼熱の全中・そしてインターハイ(インハイ)、そして「人生のある勝利」

こんにちは、「キネシオ ローイング インストラクター」(キネシオテーピング協会認定ボート競技専門指導員)
京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵の水谷です。

夏はボートの全国大会が数多く開催され、そのサポートで走り回っているせいでなかなかブログの更新ができませんでした(^_^;)

まず、7月15日・16日と岐阜海津町の長良川国際レガッタコースで開催された全国中学生ボート選手権(全中)のサポート。
元々はこの長良川が全中のホームコースらしいのですが、私達は2年前からの参加で、一昨年(石川)・昨年(福井)と北陸での開催にさんかしていたので、長良での活動は初めてでした。

私自身2005年に開催された世界選手権で一度観戦に訪れただけでした。
その時は世界選手権用に仮設の建物等が数多くあったので、今回行ってみると風景がかなり異なっているので戸惑いました。



それはさておき、結論から言うと全中は酷暑の為に決勝は行われませんでした。
初日も暑さの為に敗者復活戦を取りやめたのですが、2日目は暑さに拍車が掛かり熱中症で倒れ救急車で搬送される選手が続出、主催者の日本ボート協会が暑さ指数(WBGT)が31℃という運動は即中止レベルに達していたという事で、準決勝が終わった時点で残りの順位決定戦・決勝戦を中止するという判断を下しました。


私自身も今回でよく判りましたが、中学生ぐらいだとまだ体温調節能力が未発達だそうです。
そして、「発汗よりも放熱」で体温を逃がそうとするので、体温よりも気温が高いとダメージが大きいようです。
傍で見ていても顔を真っ赤にしている中学生を見ていると痛々しかったですね。

この中止の判断は英断だったと思います。
まだまだ先の長い中学生達に無理をさせる必要はありません。
「暑い中でやる事により体力が付く」という老害達がいますが、決してそんな事はありません。
少しは暑さへの耐性は付くでしょうが、体力は削られますよ。

第一、我々大人はこんな暑さの中でやった事がないんです!
気温が30℃を超えたらニュースになった時代を覚えていない「ただの健忘症」ですね、困ったものです。
本当に暑い中無理をしたら、命に別状はなくても脳や腎機能にダメージを与える事もあるそうです。


そして、7月30日から8月2日まで愛知県東郷町の愛知池で行われたインターハイ、私達は「インターハイ」で馴染んでいますが、今の高校生達は「インハイ」と呼んでいますね、

直前に台風が来て公式練習が中止になりぶっつけ本番になるなど運営側も大変だったようですが、私達も屋外テントでの活動だったので大変でした。

今から考えると私自身も軽い熱中症になっていましたね。
なんせ、普段は頻尿かと思うほどトイレに行く私がですよ、朝7時から夕方まで現場にいて、それも大型のクーラーボックスを用意して水分や塩分補給を十分している筈だったのですが、それでもその間に2回、それも濃いおしっこが少し出るだけでした。

それと、やっぱり「来ていた」と思われたのが、O製薬さんには申し訳ないのですが「○カリスェットをそのまま飲んで旨いと思った事」ですね。
○カリはハッキリ言って健康な状態で飲んだら「濃い」と思います。
昨年福井で行われた全中、この時も非常に蒸し暑いと感じていたのですが、その時でも○カリをもらったら味が濃すぎて半分に薄めたぐらいでちょうど良いと感じたものです。
それがそのままでちょうど良いと感じるのですから、かなりダメージを受けているという事ですね。

今回のインターハイはブースが選手の待機所から結構離れていたので、果たして来てくれるのかなと心配していました。
まあ、それはそれで暇な時間があれば、そこで勉強会になっていました。
東海支部の支部活動に私がボート専門競技指導員で応援に行くという形で、私のテーピングを勉強するという目的もあったので。
いつも全中等で一緒しているお連れさんが東海支部長なので、「それだったら東海支部の勉強会に呼んでよ」と言うと、「そんな予算はありません」と。
上手い事人を使ってくれます(笑)


まあ、それでも選手達は来てくれて、特に今年国体が開催される福井県のM方高校の面々。
彼は本当に貪欲ですね、特にO野君なんかいつも「ニコッ」と笑いながら何度も来てくれました。
男子舵手付クオドルプルで優勝してくれましたね。
500mまでリードされていましたが、その後鮮やかに逆転しました。



もちろん来てくれた選手達が優勝してくれるのは嬉しいものです。
しかし、レース前にキネシオテーピングしたからといって優勝できるほど勝負は甘くありません。
キネシオテーピング法はあくまで元々その人にあったポテンシャルを、皮膚・筋膜・関節・靭帯・神経等を整えて「正常な状態に戻す」しかできませんので、『貼ったら必ず勝つ』みたいなものではありません。
やはり勝つ為には厳しいトレーニングが必要です。
そのトレーニングでの怪我防止や更に効果を高める為のツールがキネシオテーピングなのです。

だから、優勝したのも嬉しいですが、準々決勝で敗退した選手本人や監督・コーチがレース後にブースを訪ねてきて、「負けましたが(本人は)納得したレースができました。ありがとうございました。」と挨拶してくださったのが本当に身に沁みました。

残酷なもので勝者は常に一人(クルー)しかありません(たまに同着もある事はありますが)。
確かに途中で負けたの事実でしょうが、そういった「納得(満足)できる」状態でレースに臨めるよう一人でも多くの選手をそういった「人生のある勝利」を享受してもらえるようこれからも頑張っていきたいと思います。


*あくまで個人の感想です
*効果には個人差があります。

楽水庵

長距離ランナーとよく似ているボート選手の肋骨骨折

こんにちは、「キネシオ ローイング インストラクター」(キネシオテーピング協会認定ボート競技専門指導員)
京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵の水谷です。

少し前にボート選手の肋骨の痛みについて書きましたが(リンク)今回はそれに関連して。

ざっくり繰り返すと、前鋸筋という脇の筋肉の機能が低下した状態でローイング動作を繰り返すと、フィニッシュので腕を引いた状態で前鋸筋が引っ張られ、そうすると肋骨も引っ張られて最悪の場合剥離骨折してしまいます。
何故なら、フィニッシュの動作が前鋸筋のストレッチポジションになるからです。
ストレッチポジションと言っても状態が良ければ引っ張られません、ただ緩むだけです。
緩まず固く引っ張られるのでそういう状況になってしまうのです。


そして、このリスクは練習量に比例するようです。
これも繰り返しますが、圧倒的に大学のボート部員に発症例が多いですね。
マスターズや中高生ではあまり聞きません。
圧倒的に練習時間が長いせいだと思われます。

そう考えた時に思い出したのが、数年前ウルトラマラソン前に肋骨骨折をされた女性。
当時は気管支炎を患ったまま走り込みをして、痛いのをストレッチングで何とかしようとして負ったものだと思っていました。
もちろん気管支炎の影響はあったのでしょうが、今から考えると折った側(右)の前鋸筋の状態が良くなかったのでしょう。

個人差はありますが、ランニングで腕を引いた時のポジションはボートのフィニッシュとよく似ています。
この引いた際に前鋸筋が突っ張り、結果肋骨が引っ張られる、それも距離を伸ばすとリスクが高まります。

また、これは余談ですが、かなり前にフィギュアスケートの安藤美姫さんがジャンプのせいで肋骨を骨折した事がありました。
どちらを折ったかは覚えてませんが、おそらく回る側だと考えられます。
というのは回転する際にグッと肘を後ろに引きますから。
多分この場合は、回数というよりも強度だったのだとは思いますが。

それでも、このように肘を曲げて腕を後ろに引く動作というのは、前鋸筋の本来の機能(肘を伸ばして手を前に押す)がしっかりできていないと競技によっては肋骨骨折を引き起こすリスクが高いと言えるでしょう。

競技志向が強ければ強いほど更にリスクは高まります。

*あくまで個人の感想です
*効果には個人差があります。


楽水庵

エルゴは大丈夫だが、乗艇(スィープ)すると腰が痛い

こんにちは、「キネシオ ローイング インストラクター」(キネシオテーピング協会認定ボート競技専門指導員)
京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵の水谷です。

ある大学ボート部の男子のケースです。

彼は昨年腰椎ヘルニアを発症し、その直後から定期的に通ってくれています。
腰の方はだいぶ良くなって普通に漕げるようになっていたのですが、1週間ほど前から結構腰が痛くなった模様。

状態はというと、乗艇すると痛いのだがエルゴメーターを漕ぐのは大丈夫。
種目はフォアでスィープ(一人が1本オールを持ち片側だけ漕ぐ)のバウサイド(自分から見て左側を漕ぐ)種目です。
スィープはスカル種目(一人が両手に1本ずつオールを持ち両側を漕ぐ)と違い上半身の回旋が伴います。

エルゴで大丈夫なのだがスィープ艇を漕ぐと腰が痛い、という事は回旋する筋肉のどれかが機能低下している可能性があります。
そこでチェックしてみると右の胸最長筋という背中のインナーマッスルが機能低下していました。

右胸最長筋というのは、身体を背屈しながら
右側に回旋させる筋肉です。
逆にストレッチポジションは、身体を前屈させながら左に回旋です。
まさに、バウサイドを漕ぐ彼にとってはダメージが大きいですね。

しっかり調整しておきましたので、乗艇しても痛みは出ない筈です。


*あくまで個人の感想です
*効果には個人差があります。

楽水庵

やっぱり「再生屋」に!1年3ヶ月ボートどころか日常生活にも・・・

こんにちは、「キネシオ ローイング インストラクター」(キネシオテーピング協会認定ボート競技専門指導員)
京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵の水谷です。

最近私は自分の立ち位置を考えています。
スポーツをされていない皆さんの施術も勿論させていただきますが、自分の目指す処は何なのかを漠然とではありますが思い描いています。

そして、トップアスリート・ジュニア・マスターズを含めて私が一番大事にしたいのは、「やりたいのだが、痛み等の問題で(全く)できない」という方達に、レベルの差はあれどまた競技に戻っていただく事です。

ですから、本格的に「再生屋」を目指していこうと思っています。

そんな中で、本当に偶然が重なり通っていただいているマスターズの男性の例を紹介させていただきます。

この方は私と同年(今年で57歳)でT外大OB、学生時代に戸田でボートを漕いでおられました。

卒業後ボートから離れておられていましたが、何校かの大学ボート部OBが集まって設立したマスターズクラブに入って再開されていました。

ところが、1年3ヶ月ほど前にひどい腰痛を発症、ボートを漕ぐどころか日常生活でも身体を動かすと「怖さ」があるほどでした。

共通の知人から紹介され、6月に行ったセミナーに参加された際にモデルになってもらい少し調整したところ、それが功を奏したようで腰が楽になられ、そのまま通っていただく事になりました。

2回目に来られた際に普段の生活での「怖さ」はなくなったみたいだったので、施術後にエルゴメーターを漕いでもらいました。
自らエルゴメーターを漕ごうとされたので安心感はあったようです。

ただ、漕いだ際に身体を後ろに飛ばすのにはまだ怖さがありました。





その後私も後で知ったのですが、実際にボートを漕がれました。
もちろんボチボチとはですが、本当に楽になっていなければ漕がれないでしょう。

その1週間後(前回から2週間後)。
更に状態は改善されていたので、また施術後にエルゴメーターを漕いでもらいました。

すると、下の画像のようにダイナミックに漕ぐ事ができました。



2週間前とは全然違います!!

まだテーピングなしでは辛い部分もありますが、私が予想していたよりもずっと早いペースで回復されています。
秋ぐらいに本格的にボートに復帰できればと考えていましたが、あまりにも早いので今本格的にボートに復帰されたら熱中症を心配しなければいけませんね(笑)

本当に私が本領発揮するのは、こういった故障で競技になかなか戻れない方々に対し、速やかに戻っていただ蹴るようにする事でしょう。
だから、「再生屋」としてこれからも頑張っていきたく所存です。

*あくまで個人の感想です
*効果には個人差があります。


楽水庵

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