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楽水庵ブログ 京都のスポーツ整体院 楽水庵のコンディショニングブログ: 2015年11月

「片足だけ足先が冷たい・・・」

こんにちは、楽水庵です。
京都府長岡京市で、キネシオテーピング療法等を用いて「アゴ・首・スポーツ障害」専門院を行っております。

30代の常連の女性ですが、何故か左足先、それも足首から母趾に掛けて冷たくなるとの事。
腰椎5番のライン上なのですが、その神経の詰りを解消するだけではちょっと難しそうです。

まず、梨状筋の『促通と抑制』を利用して骨盤のアライメント調整。
そして、股関節のチェック・調整で仙腸関節の張りを軽減しました。

それでも症状はあまり改善していません。
次に、もう一度神経の通りのチェックをしてみると、腰椎5番と仙椎2番の流れが詰まっていました。
それに対してπテープで対応、ただ、足先の冷たさはまだ残っています(^_^;)
しかし、段々とターゲットは絞られてきました。

そして、膝窩筋とひらめ筋の機能が低下しているので、テーピングで調整。
特にひらめ筋で三陰交(さんいんこう)と呼ばれる3つの経絡が重なっている個所の皮膚の流れが良くありませんでした。
別に私は経絡中心に施術を行っている訳ではありませんが、この三陰交は足先の冷えと密接に繋がりがあると思っています。

ひらめ筋を利かすπテープを三陰交の上に貼り、少し遠位に向かって圧を掛けると、途端に血流が促されたようで足先が温かくなりました。

もちろん、人によって足先が冷える原因は様々です。
「これさえやってれば間違いない」というのはないと思います。
あくまで、その人の状態を診てベストの解決策を探ってあげる事が重要だと感じます。

楽水庵





仙骨の傾き(歪み?)で腹筋の機能が低下

京都府長岡京市でスポーツ障害を含めた様々な身体の悩み解決のお手伝いをしている、スポーツ整体院 楽水庵です。

何度か仙椎3番の神経の流れに問題があると、腹筋(腹直筋・外腹斜筋)の機能が低下すると書きました。
そしてその状態に対して、少し前まではジェルフィッシュテープ、そして最近ではπテープで神経の流れを回復させていました。

ところが、つい最近になって「まずテープ」というよりも、仙骨の傾き(左右の)を調整すれば仙椎3番の神経が詰まるのが解消するのではないかと考えるようになって、手技で実践して効果を出しています。

この仙骨の左右の傾きは「骨盤の歪み」と言って良いのかも知れませんが、私自身はあまり「歪み」という表現は使いたくありません。
よく女性がスカートを履いて、左右どちらかにスカートが回っていく状態を「骨盤が歪んでいるのかも?」と感じられるようですが、これはあくまで仙骨が左右どちらかに傾いているだけです。
別に歪んでいる訳ではありません。
仙骨にしろ腸骨にしろ、外部から強い衝撃を受けたり骨粗鬆症になっていない限りそんなに変形しません。
ただ、「位置が本来の処からずれている」だけだと私は思っています。

そして、この仙骨の傾きが仙椎の神経、特に3番の神経の流れを圧迫しているのではないか?と考え、まず手技で仙骨の傾きを調整するようにしました。
これ自体は2年ほど前に開発した、梨状筋に対し『促通と抑制』という観点からアプローチしています。

すると、骨盤の傾きが補正されて本来の位置に戻り、腹筋も機能回復しました。
この間東京へキネシオのシンポジウムに行った際に、毎年恒例のセミナーを今回は神楽坂で行ってきましたが、そこで参加者8名、それにモデルとして私自身もその『促通と抑制』で弱っていた側の腹筋の機能が回復しました。
これは偶然ではないと思います。

いろいろこれに対するエビデンス(医学的根拠)は考えられます。
梨状筋の『促通と抑制』を行うという事は、片側が拘縮、もう片方が弛緩しているという事です。
特に拘縮している側に仙骨が傾く事で、仙骨周辺の皮膚の動きが悪くなります。
皮膚の動きが悪くなると、その下を走っている神経の流れも阻害されます。
また、片方に仙骨が傾くと恥骨周辺の皮膚もどちらかに引っ張られます。
腹直筋と外腹斜筋は、まさに恥骨に繋がっています。

そしてまた、恥骨周辺の皮膚は仙椎3番からの神経が支配しています。
こういう2つの理由から、仙骨の傾きを正すのが非常に大事と思われてなりません。

更に、仙骨の動きに乱れがあると、それは頚部・頭部まで脊柱を通して影響を与えます。
首や頭に問題がある場合も、必ず仙骨の動きはチェックするべきでしょう。

楽水庵


仙腸関節上部の張り、縫工筋もその原因の一つ

腰や膝などのスポーツ障害を専門にしている、京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

仙腸関節の張りが強い方が結構おられます。
かくいう私も左の仙腸関節の動きが右に比べ良くありませんでした。

少し前のスポーツトレーナーの勉強会で、仙腸関節の動きを良くするには内線・外線どちらの動きも重要と認識させられました。

ところで、仙腸関節の張りでも大きく上部と下部の張りに分けられます。
下部に関してはまた別に書きますが、上部、つまり仙骨の上で腸骨と接している部分ですが、そこの張りにはやはり股関節の筋肉が大きく関わっているという認識に相成りました。

特に関係していると思われるのが、縫工筋です。
人によっては、中殿筋とかが関わっている事もあります。
また、一つの筋肉だけではなく、複数の筋肉に問題がある事も考えられます。

ですから、無理に仙腸関節の動きを良くしようとせずに、まずその問題のある筋肉等にアプローチすると仙腸関節の動きはかなり改善します。

仙腸関節の動きを良くするテーピングや手技は多々ありますが、それは対処療法になってしまう恐れがあります。
まず、仙腸関節の動きに制限を掛けている筋肉等にアプローチするべきだと思います。


楽水庵



重い荷物を背負っていたせいか、帰ってからの背筋痛

こんにちは、京都府長岡京市でさまざまな痛みと向き合っている、スポーツ整体院 楽水庵です。

"News & Topics" にも揚げさせていただきましたが、この間東京竹橋で行われたキネシオテーピング協会設立30周年を記念した国際シンポジウムに参加してきました。

その際に、大して使いもしないノートパソコンに、私が携わっている競技大会への協会のサポートをお願いする為の大会プログラム等、結構重い荷物をバックパックに背負って4日ほど移動していました。

そのせいか、昨日に帰って夕方から仕事をしていると、何か腰辺りに違和感が・・・
今日も仕事をしていると更に違和感が感じられました。

最初は腰かなっと思っていたのですが、どうも違う。
前屈みになると、腰の方ではなく背中の真ん中辺り、ちょうど胸椎の下部辺りに引っ掛かりが感じられました。

以前にも体験しているので何となく判ってきたのが、「胸最長筋」という脊柱起立筋(仙棘筋)のグループにある筋肉です。
結構長い筋肉で、胸椎1番から仙骨まで延びています。
これを傷めると、臀部にも関連痛が起こります。

今日の昼ぐらいまでその原因が何か掴めませんでしたが、やはりシンポジウムに行った時に背負っていたバッグのようです。
軟弱になった(その可能性は大ですが・・・)というよりも、着替えが少なくパソコン等の重い中身が背負っているバッグの下の方になったので、背中への負担が強かったのだと推測します。
荷物を背負う時は衣類等は下に、重い荷物は上に、というようにすれば背中・腰への負担は軽くなる、と読んだ事があり、そうするようにしていたのですが、今回は衣類よりも圧倒的に重い・カサバル荷物が多過ぎたのでしょう。

原因がどうやら掴めたので、胸最長筋へアプローチするπテープを貼りました。
以前なら背中のこういう筋肉へ自分自身でテーピングするのは到底不可能でしたが、最近の皮膚へのアプローチをメインとしたπテープテクニックを使うと何とか貼る事ができました。

お蔭で前屈みになっても違和感が減り、かなり楽になりました。
本当にどこで落とし穴があるか判りません。
普段と違う事をした時には要注意です。

楽水庵

「顔の歪みが無くなったと言われます」

こんにちは、「アゴ・首・スポーツ障害」専門院、京都府長岡京市の楽水庵です。

夏から通っておられる50代男性。
高校生の時に柔道をやっていて腰椎5番を傷め、それから仙骨が傾いて腰や首にかなりのダメージがありました。
顎もかなり良くありませんでした。

特に左の背中から首に掛けての状態が悪く、当時やっていたリリース等は怖くてやれない、といった状態。

それが、段々と腰の状態から良くなってきて、上に揚げた左の背中や首の状態も改善してきました。

この間、「最近友達から『顔の歪みが無くなったな』とよく言われます」と話されていました。
久しぶりに会うと違いが判るのでしょう、逆に私は毎週会っているのであまり気にしていませんでしたが・・・

身体の状態は顔に出ます。
腰の状態が良くなくてもそれが顔に出る事もあります。
ましてや、顎の状態が悪ければ尚更です。

うちに通われる前は、「もう身体がボロボロなので、いい加減仕事を辞めよう」と思っておられたようですが、最近ではもうそんな事も話されなくなってきました。
仕事をするのが当たり前、という前向きな考えになられたからでしょう。

楽水庵

左の肋骨下部に違和感がある時は、右内腹斜筋もチェックする必要性も

スポーツ障害を含め、皆さんのお身体のコンディションを整えるお手伝いをしている、京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

以前に「左季肋部の動きが悪い時は内腹斜筋も良くない事が多い」と書きました(リンク参照)。
来院される多くの方に左肋骨下部(季肋部)の詰りが認められ、違和感や痛み、それに何か肋骨が浮いているという疑問を感じられています。
そして、その一番の原因は「胃の動き」で胃が膨れて(空腹時に)やや下垂していた胃が満腹時に上方に膨れた際に横隔膜を突き上げる為に季肋部が詰まってしまうからと考えられます。
この場合は、左内腹斜筋も機能低下している事が多いのです。
また、前鋸筋のテストをしてみると左が右に比べ圧倒的に低下しています。

しかし、同じように左季肋部の動きが悪いケースでも、原因がそれと異なる場合もあります。
今日来られた女性もそのケースで、前鋸筋のテストをしても左右共に差はありませんでした。
この場合は、右を調べる必要があります。

仙椎3番からの神経が詰まっていると、腹筋、特に腹直筋と外腹斜筋(どちらも恥骨と繋がっている、仙椎3番からの神経は恥骨周辺の皮膚を支配している)が機能低下しますので、その可能性もあります。
ただ、この女性は仙椎3番には問題なし。
となると、内腹斜筋過と推測し触診すると皮膚の滑走が悪い、そこで筋肉テストをするとハッキリと陽性でした。

そこで右内腹斜筋にテーピングすると、機能回復と共に左季肋部の詰りも大幅に解消しました。

右内腹斜筋の動きが悪い(この方の場合は拘縮していた)為に右腸骨方向に季肋部が引っ張られたのだと考えられます。

このように、同じ箇所に同じ症状が出ていても、同じ原因でそうなったとは限らないのです。
これが理解できていないと、腰痛等でも全く的外れの対策をしてしまう恐れがあります。
必ずテストをして確認してから対策をするべきです。
これは自分自身も肝に銘じておかなければいけないものなのです。

楽水庵



起床時に腰がダルくて、座らないと用が足せない・・・

京都府長岡京市においてスポーツ障害等に対する施術を行っている、スポーツ整体院 楽水庵です。

定期的に通っておられる20代男性、1ヶ月ぶりの来院。
最近起きた時に腰がだるく、洗面所で腰を屈めるのはおろかトイレで小用を足す時も立って行うのがきついので座って済ますとの事でした。
その後は徐々に腰が軽くなり、日中は問題ないそうです。

自分も朝一番洗面所で腰を屈めるのがしんどい時が多々ありますが、小用を座らなければいけない事はありません。
では、この症状の原因は?と考えると、一番考えられるのが仙椎3番からの神経の圧迫です。

仙椎3番からの神経は、恥骨周辺の皮膚を支配しています。
皮膚を支配するという事は、その下にある筋肉等にも影響を及ぼします。

そして、腹筋のほとんどは恥骨と繋がっています。
その為に恥骨周辺の皮膚の動きが良くないと腹筋の機能も低下してしまうと考えられます。

では、何故起床時だけこういう症状が出るのかというと、やはり仰向けで寝ている時に仙骨周辺が圧迫されてしまう事が考えられます。
だから、起きてしまうと段々圧迫が解消され、症状が緩和されるのでしょう。
元々仙腸関節の動きが硬く、仙骨の動きが良くない事も原因の一つでしょう。

こういう症状を防ぐには、普段から仙腸関節の良くして、なおかつ仙椎3番の神経の通りを良くするπテープを1枚貼っておくと良いでしょう。
起床時のみならず、日中もこの症状が出ている方は要注意です。
常に腹筋が働かない為に腰に非常に負担が掛かっています。
椎間板ヘルニア等に移行する恐れも出てきます。

上の男性ですが、検査をして仙椎3番の神経の通りを良くするπテープを貼り、仙腸関節の動きを良くしたところ、その場で仰向けで寝ていてもかなり楽になられました。

寝相は人それぞれですが、やはり仰向けで寝ておられる方がほとんどだと思います。
また、横向けで寝ていても、片方に仙骨が引っ張られこういう症状が出る可能性もあると考えられます。
最近腰痛対策には仙椎3番のアプローチが非常に効果的と判ってきて、尚更その思いが深まってきました。

楽水庵

久しぶりにトレーナー勉強会に参加、足し算と引き算の違い

アスリートのコンディショニングを含めた、皆様の日常の快適な生活をお送りする、京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

今週久しぶりにスポーツトレーナーの勉強会に参加してきました。
最近は各種のトレーニング法の紹介(実践しもっての)をしているようで、今回は背筋のトレーニングでした。

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結構自分の状態も再確認する事ができ、またその中で仙腸関節の動きを良くするトレーニングに早速神経伝達の味付けをして実践したところ、以前よりかなり楽に、そしてまた短時間で仙腸関節の動きが改善する事ができるようになりました。

やはりヒントはいろんなところにあります。
これからもできるだけ様々な勉強会に顔を出したいと思っております。

それでもつくづく考えさせられるのは、やはりスポーツトレーナーの方々と自分のような立場ではまず発想が違うなという点です。
要約すると、「足し算」と「引き算」の違いです。

トレーナーの方々は、ともすれば「この動きは、この機能が向上するともっと良くなる」という考え方に立っている事が多いのです。
しかし、私のようなものは、どちらかというと「この動きをするには、この機能が低下していてパフォーマンスを低下させている、よってこの機能のマイナス点を解消すると動きが良くなる」という考え方に立っています。

よく似ているようですが、足し算をするか引き算をするかで診るところが変わっていく事も多々あります。
主働筋を見るのか、拮抗筋を見るのか、協調筋を見るのか、それとも神経の動き、靭帯、etc。

どちらが正しいとは断言できません。
結果としてその人が快適になればそれで良いのですから。

ただ、立脚点が異なるのは間違いなく、自分は自分でその「引き算」の観点から診ていく方が良いのだと再認識しました。


楽水庵


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