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楽水庵ブログ 京都のスポーツ整体院 楽水庵のコンディショニングブログ: 2015年1月 2ページ目

「深層筋」の回復には時間が掛かる?

深層筋、まあ所謂「インナーマッスル」ですが、これは一般的に筋機能が低下していると回復に時間が掛かると思われがちです。

そして、層筋に効かすには身体奥深くアプローチしていく必要があるとも考えがちです。

それでは、実際はどうでしょう?

股関節を動かす腸腰筋、大腰筋に腸骨筋ですが、かなり身体の奥を走っています。

それでも皮膚にその筋肉の走行がハッキリ出ていて、それに沿ってキネシオテープを貼ると効果が出ます。
キネシオテープは皮膚の上に貼るしか方法がありません。
しかし、それでもキッチリと貼るとちゃんと効果は出ます。

ですから、深層筋だからと言って必ずしも身体の奥深くアプローチする必要があるとは言えないのです。

また、深層筋だから回復に時間が掛かるとも言いづらい所があります。
逆に浅層筋だから速く回復するとも言い難い。

要は、その人の身体の使い方で皮膚の走行にどういう癖があるかどうかだと感じます。
その中でも怪我等の瘢痕が残っていると、それはかなり皮膚の動きを妨げます。

その中で、特に皮膚の走行が上手くいかなかった処にストレスが貯まり、その下にある筋機能を低下させてしまっているとも考えられるのです。

結論を言うと、深層筋の機能低下で場合によっては速やかに回復する場合もあります。


右肩を後ろに回すと途中で引っ掛かって痛い

前回書いた男性は烏口腕筋の機能低下の為に、腕を後ろ、特に前方から上に動かすように回していく(上肢の屈曲)と途中で引っ掛かって痛みが出た。

今日来られた70代の男性。
いつも右腕を横に後ろへ回すと非常に肩甲骨周辺の動きが窮屈になる。

下僧帽筋の機能低下はハッキリしているが、後はどこか?
もう一度前の方をチェック。

すると、大胸筋と三角筋の前部に機能低下。
それと肩甲下筋がかなり弱かった。

そこで、上記の3つにテーピング。
特に肩甲下筋テープを貼ると、途端に後ろに回す時の窮屈さが緩和された。

良かったよかった。
春にはまたゴルフをやりたいと言っておられるので、もっと良くなってもらいたい。

「胸腸肋筋の関連痛」、その見分け方

「胸腸肋筋」という筋肉があります。
脊柱起立筋を構成している筋肉の一つで、胸椎の横を通っています。

この筋肉の具合が悪くなると案外見分け方が難しい事があります。
もちろん、直接この付近が痛いとかの主訴があれば簡単なのですが、あまり自覚のない事も多いのです。

どちらかというと、下腹部、それもお臍と腸骨の中間辺りに違和感が出たりします。。
大腰筋の機能低下は、臍の直ぐ近くに違和感が出ますが、胸腸肋筋の場合は大腰筋のそれよりも腸骨寄りです。

そして、男性の場合はそのまま胸腸肋筋の筋肉テストをして要請、触診をして張り等があればそれでOKなのですが、女性の場合は少し厄介(^_^;)

というのも、卵巣の腫れている女性も上記の場所に違和感があるのです。

ですから、女性の場合はこの下腹部の違和感は1.胸腸肋筋の機能低下のみ 2.卵巣の腫れ 3.そのどちらとも、の3つの可能性があるのです。
見分け方としては、内臓が冷えるとかの自覚があるかどうか・正体不明の頭痛や全身倦怠感があるかどうか、等を聞く必要があると思われます。

また、胸腸肋筋の筋肉テストは腰腸肋筋のそれと同じなので、必ずどこを傷めているか触診でチェックする必要があるでしょう。



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