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楽水庵ブログ 原因が判れば結果も!京都 楽水庵の痺れブログ: 2015年12月

右の浅腓骨麻痺があった男子大学生

こんにちは、京都府の乙訓地区長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

常連の男子大学生です。
彼の場合いろいろと悩みは多いのですが、今回は「最近長い距離を歩くとスネが痛い」という主訴がありました。

前脛骨筋の部分が突っ張る、私も以前なりましたが特に下り坂など痛いんですよね。
そういえば近所の高校生がこの春に、「整形外科に行ってもちっとも良くならない」と来ていました。

この症状は、前の張りの強い処だけやっても効果はありません。
一番の問題は後ろの筋肉、腓腹筋やひらめ筋にあるのです。
前と後ろは拮抗関係にあり、片方が収縮すればもう片方は緩まなければいけません。
そのバランスが崩れて前にばかり負荷が掛かってしまっているのです。

ですから、前に掛かる前にまず後ろの状態を解決する必要があります。
最近ふくらはぎはπテープで対応していますので、今回もそうしました。
腓腹筋・ひらめ筋・後脛骨筋・足底筋と、ほとんどのふくらはぎの筋肉の機能が低下していましたが、πテープで皮膚の歪みのある処に貼っていくと、4~5枚で済んでしまいます。

kobori_20151220_1.jpg

その後脛にアプローチ。
状態から見て、前脛骨筋に素直に貼るより「筋膜」のずれを正した方が得策と判断してEDFテープにしました。

kobori_20151220_2.jpg
どうやら正解だったらしく、立ち上がって動くとかなり楽になった模様です。

しかし、下腿部の問題はまだ残っていて、右の腓骨筋の辺り、腓骨頭から下の結構な部分に感覚がないとの事。
困ったものです(^^ゞ

最初は、浅腓骨神経だけの問題で長腓骨筋テープで対応できるかと考えましたが、母趾の筋テストをすると陽性で、これはL5神経の神経根の問題と判断し、L5横突起の横に神経走行に沿ってπテープを貼りました。
以前ならジェルフィッシュテープでしたが、最近はπテープですま旋ています。
ジェルフィッシュテープを神経へのアプローチで貼るのはヘルニア等で椎間板に貼る場合ぐらいになってきています。

貼った途端に腓骨頭あたりの感覚が戻りました。
やはりL5神経の神経根に問題があったようでした。


楽水庵


坐骨神経痛、痺れるから走れないのではなく・・・

こんにちは、京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。
手や足の痺れもかなり手掛けており、多くの方の痺れを解消させてもらってきました。

最近男子マラソンの川内選手や女子長距離の木崎選手らが坐骨神経痛になって調子を崩しているようです。
ただ、坐骨神経痛はやり方次第でほとんど解消します。

何故その話題をこのブログで書くのか?というと、メディアで「痺れが出て走れなかった」みたいな報道の仕方に違和感を持ったからです。
痺れで走れなくなったのではありません!
これは選手も勘違いしているのかも知れませんが、坐骨神経痛で痺れるという事はどこかの神経が圧迫されているという事です。
その症状の出方は様々です。
痺れる・筋肉が張る・力が入らないなどの自覚症状が出ます。

そして、そのほとんどが筋機能の低下を招きます。
神経の通りが悪いのですから当然と言えば当然です。
ただ、痺れが必ず出るとは限らないのです。
前のブログ(リンク参照)で書きましたが、レースで走ったら左右共に内転筋とハムストリングが張る女性も走っている間に(おそらくフォームのせいだと思いますが)維持的に坐骨神経痛の症状を起こしていると言えるでしょう。
こういう出方もあるのです。

痺れというものは原因が判っていれば全く怖くありません。
何度か書いていますが、私も左3趾の痺れが出る事があります(最近はあまり出ませんが)。
何故かというと、左のお尻に長いお付き合い(あんまり付き合いたくないのですが・・・)のオデキがあり、それがある姿勢の時にS2の神経の流れを圧迫しているのです。
正座して痺れが出て「怖い」と思われる方はまあいないでしょう。
自転車でハンドルを強く握って走った後しばらく手が「ジーン」と痺れても不安になる方も少ないと思います。

また、神経の圧迫の仕方次第では、痺れは出るが筋機能の低下はそれほどない、というケースも考えられます。
ただ、実際は痺れの出る場合は殆ど筋機能の低下があります。

それよりも危ないのは、先ほどの女性のように痺れはないが筋機能の低下があるケースです。
この場合は、よほど自分のコンディションに敏感な方以外は実感し辛いのです。

以前腰椎の神経圧迫で野球をやっている中学生が来ました。
ベースランニングをしている時によく「コテン」と転倒したからでした。
普通なら単に「注意力散漫」で済まされそうなケースですが、その彼はその前に肘や肩を傷めて私の処に来ていて、その時に筋肉テストを結構したので、体感的に「力が入る・入らない」を判っていたから「力が一瞬抜ける」のを理解していたのです。
この体験が彼をその状態から早く抜け出さす要因となりました。
それがなければ、もっと悪い状態に陥っていたかもしれません。

これも余談ですが、私もいろんな競技の結構名前の知られている選手達を手掛けた事が多少あります。
名前は出しません、トップになればなるほどいろんな問題が出てきますから。
そういう選手達だから自分の身体の状態をしっかり把握できているかというと、残念ながらそうではありませんでした。
そういうのは一般の方が持っている「幻想」です。
トップ選手も普通の皆さんと身体に関する知識は変わらない事も多いのです。

話を元に戻すと、川内選手や木崎選手のように痺れがハッキリ出ているのなら、逆にやりやすい筈なのです。
川内選手はこの間のレース中に初めて症状が出たと書いてありましたが、ひょっとしたら筋機能低下はその前からあったのかも知れません。
坐骨神経痛による痺れや筋機能低下はアプローチ次第で、早く復帰できます。


楽水庵


ゴール近くになって手の痺れが・・・フルマラソンを走られた女性その1

京都府長岡京市で手や足の痺れへの施術を得意としている、スポーツ整体院 楽水庵です。

先日フルマラソンを走られた女性がレース2日後に施術を受けに来られました。
レース2日前にテーピングでコンディショニングしていたので、それほどダメージ無くベストを更新されました。

ただ、ゴール前に頑張って走っていると両手の2-4指に痺れが出たそうです。
始めはギュッと握り過ぎて起こる一時的な手根管症候群かなと思っていましたが、手は握っていなかったとの事。
そして痺れも「ジーン」としたものではなく、「ピリッ」としたものとの事。

これはやはり頚椎からの痺れだと判断し、首をチェック。
すると頚椎7番辺りに感覚の非常に薄い処がありました。
ご本人も言われていましたが、少しランニングフォームが良くないそうで、どうやら一所懸命走っていると肩がかなりブレルようです。
またこのコースはゴール前が結構な上り坂で、それがそのフォームのせいで更に頚椎に負担を掛けてしまったようです。
まあ、スポーツ障害と言えばスポーツ障害でしょうね(^^ゞ

C7の神経が詰まっていたので、前腕伸筋群に力が入っていませんでした。
感覚の薄さもありましたので、ジェルフィッシュテープを貼付(写真は別人)。

kinoshita_20151213_1.1.jpg

感覚も戻り、伸筋群の力も復活しました。

フォームを改造してもらう必要もありますが、どうしてもフルマラソンだとゴール前はフォームは乱れてしまいます。
3月にまた大会に出られるそうなので、その際には予防の為にジェルフィッシュまではいかないまでもπテープでも貼っておけば痺れは出にくいのではないかと感じました。

楽水庵


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