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楽水庵ブログ スポーツ障害等でお悩みの方に!!京都 キネシオテーピングのプロ: 2014年3月

X脚の矯正テーピング例

30代の女性。

坐骨神経痛・胸郭出口症候群・肩や首のこり・頭痛等の症状で定期的に来院されている。
そう言えば、顎関節症もあったな~、遠い過去のように思えてくる・・・

X 脚もあり、昨日下肢の検査をしている時に効果的なテーピングを思いついたので、早速やってみた。
X 脚の矯正テープも結構いろんなテーピング例があるが、テンションをかなり掛けたりするものも多く、肌の弱い方にはあまりお勧めできない。
ましてや、圧倒的にX 脚は女性が多く、なおさら肌の事も考えてあげなければいけないと感じる。

そして、お断りしておきますが、X 脚でもいろんなパターンがあるので、
これはあくまでこの女性のケースでは有効だったという事です。
その人その人によって、アレンジは必要になってきます。

まず内側にずれている大腿部下部の筋膜を外に戻すテーピング(写真左)。
右と左では大腿骨の回旋具合が異なっているのがお判りになるでしょうか?
そして左の大腿部にも同様のテーピングをする。

ただし、このままだと立ってもらうとかなり重心が外側になっている。
いうなれば、O脚気味。
そこで、次に下腿部上部の筋膜を外側に戻すテーピング(写真右)。
これで、重心が3趾(中指)に移る。
最期に足底アーチテープを貼ると、母趾球にも重心が乗るようになり、踵・小趾球・母趾球の「3点支持」ができるようになった。

なお、足底アーチテープ以外は全くテンションを掛けずに貼った(ここが重要)です。

感想は、慣れていないから違和感はあるが物凄く脚が軽くなったとの事。
ずれていた下肢の軸が修正されたからだろう。
その後下肢のリリースを行ったが、感想を裏付けるようにかなり状態が良くなっていた。

う~ん、これなら余程肌の弱い方以外にも使えそう。
そして、大事な事は考え方さえ理解してもらえれば、貼り方自体は難しくないという点。
継続しもらう為には、これが一番のポイントでしょう。
まあ、本人の性格にもよりますが(笑)

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鼻・肩・背中に・・・

週に1度通っている高校生。
野球部でサードを守っている。

最初の頃はシンスプリントの症状が強く歩様もおかしくなっていたが、最近では走っても痛みが出なくなったそうだ。

その代り、守備練習の送球で肩を傷めた模様で、最近では肩周りがメイン。
それと左膝上の大腿直筋の部分断裂がある模様で、それも軽くテーピングしておくと楽だと言う。

そして、今回は当日にノックを受けていてイレギュラーした打球が鼻を直撃。
来院した時点では出血がまだ止まっていなかったので、もう一度絆創膏を貼ってその上に腫れを軽減させる目的でスリットテープを2枚クロスさせるように貼った(写真左)。
本来は直に貼ると効果がもっとあるのだが、出血が続いている状態では致し方ない。
骨折かどうか念の為病院で検査を受けるそうだが、単なる打撲なら出血が止まったら直にこのテーピングをしてくれると治りも早い。

そして、肝心の右肩。
ありがちなスポーツ障害だが、彼も上腕二頭筋の長頭腱の炎症を起こしている。
上腕二頭筋テープと大胸筋テープを併せたテーピングを先ず、それに小胸筋テープ、そして上部の筋膜がかなり内にずれていたので矯正の為のコレクションテープを貼付(写真中央)。

背部は、棘上筋テープに棘下筋テープに下僧帽筋テープを貼る(写真右)。

首も頚板状筋を傷めていたので、肩甲下筋と共にリリースを行った。

終わった後にシャドウでスローイングを何回かしてもらったが、痛みはなくなり「かなり良い感じ」と言ってくれた。

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鎖骨のクリック音の解消等に

通院されている30代の男性。

どうも左右共に腕を動かすと鎖骨周辺からクリック音がするし、左は痛みもある。
大胸筋なども関係しているが、取り敢えず胸骨から肋骨へのジョイントが弛んでいるので、ロックする目的で左右の胸の内側にテーピング(左の写真)。
完全に音は消えないが、動かしやすくなる。

また、左は胸鎖関節の箇所が痛いので、ジェルフィッシュテープ。
これで押さえても痛みはなくなった。
また、左は大胸筋鎖骨部テープ、右は大胸筋テープを貼付。
小胸筋も張りが強かったのでリリースを施す。

また、右上肢が外転・伸展・外旋しにくい状態だった。
検査の結果、中僧帽筋が一番の原因だったのでテーピング(右の写真)。
ちなみに、左右の肩甲骨から首にかけて貼っているのは肩甲挙筋に対してのもの。
皮膚を弛める為にスリットを入れています。
そして、首はテンションに対して非常に敏感なので、しっかり筋肉をストレッチさして皮膚の遊びを取らないと結構違和感を感じるので、思っている以上に繊細な貼り方を要求されます。

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シンスプリントの高校生、脛の痛みがなくなった。

前回はまだ少し右脚のシンスプリントで痛がっていたが、今回は走っても全然痛くなくなったと言っていた。

最初の頃はびっこを引きながら来ていた事を考えると、本当に良くなった。
自分の週1回のテーピングがどこまで効果的にできたのかは判らないが、競技生活をしている間ずっとシンスプリントで悩まされている中高生が多い中、割りに早く良くなったのだはないかと思う。

ただ、ひらめ筋は相変わらず機能が弱いので、念の為にテーピングをしておいた。

また、今回は投球動作をした時に右肩が痛くなったとの事。
チェックすると、大胸筋・小胸筋・棘上筋・下僧帽筋・菱形筋等を傷めていた。
これらにテーピングをすると、ほとんど痛みが消え投球動作が何の支障もなくできるようになった。

キネシオテーピング講座(実践編)開催

先月の基礎編に続いて、今回はジェルフィッシュを用いた腰椎・仙椎の神経圧迫除去を中心とした講習を行った。

まず、ジェルフィッシュテープの張り方を学んでいただく為に膝に貼ってもらった(左写真)。
この時に一応注意はしたが、本来膝に貼る場合は膝蓋骨全体を覆うサイズが必要(腰椎・仙椎に貼るサイズだったので、写真のサイズでは小さい)のと、本当に膝の傷害に適用する為に貼る場合はもっと膝関節を最大屈曲する必要がある(この写真のような膝の屈曲度では皮膚の遊びが取れない)、という点。

次にデルマトーム(神経支配領域図)を用いた神経圧迫のチェックの仕方、そして陽性だった腰椎・仙椎の神経根の探し方を学んでもらい、実際神経圧迫がある神経根の箇所を押した時にどういう感触か、そして神経圧迫のある人はその箇所を押されるとどう感じるかを体感してもらった。
また、神経圧迫のある個所によりどういう筋機能が影響を受けるかを、筋肉テストで確認してもらう。

その後に実際テーピング(右の写真)して、神経根の感触や筋機能がどう変化するかを確認してもらった。

それから、腰椎・仙椎の神経圧迫に伴って多く発症する坐骨神経痛(梨状筋症候群も含む)に必須の梨状筋へのテーピングを学んでもらう。
梨状筋スリットテープと筋膜コレクションテープの貼り方を紹介した。
この貼り方が現状ではベストのテーピングと思っている。

高校の先生も参加されている事から、高校生に多いシンスプリントへのアプローチも学んでもらう。
そして、シンスプリントを軽減する為には、傷めている個所だけではなく、筋機能の弱っているひらめ筋や後脛骨筋もチェックして必要に応じテーピングする必要がある事も知っていただいた。

残りの時間で、自分が開発した筋肉リリースを紹介。
肩甲骨内側や肩甲骨周りのものを少し体験してもらった。
好評だったので、5月にテーピングを含めた上半身編をやる事になりそう。
先ほどの高校の先生や理学療法士・作業療法士と、今回参加された方々が即実践できるような環境におられる。
この方達の周りで様々な傷害で悩んでおられる人達が、少しでも楽になってもらえるのを心より願っております。

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足首の捻挫等に

「明らかに坐骨神経痛なのに」の女子高生。

今週右足首の捻挫をして、近くの接骨院でアスレチックテープで固定されたが痛くて仕方ないとの事。
う~ん、あまり固めるのはハッキリ言って効果的ではない。

とりあえず痛い外側の踝にスリットテープ2枚。
それと痛くて外反できなかったので、短腓骨筋テープと第3腓骨筋テープ。

これで痛みがほとんどなくなる。
その後、これは先週も貼ったのだがシンスプリントがあるのそのテーピング。
加えて足底アーチテープと、母趾がかなり内旋していたので矯正するテープを貼った。

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高校生のピッチャー、肩・肘・腰の痛み

色々あり、久しぶりに投球練習をしたら傷めた。

まず、右肩。
肩甲下筋と棘下筋・板状筋・菱形筋・大胸筋の張りが強かった。
大胸筋にはテーピング、他はリリースを施す。

次に右肘。
肘内側に痛みがあった。
この場合、前腕の筋膜が内にずれている事が多い。
この彼もそうだったので、まず筋膜コレクションテープでずれを正して、長掌筋と尺側手根屈筋にテーピング。
そして、親指が少し手根管が詰まっていて腱鞘炎を起こしかけていたので、手根管にスリットテープを2枚。

そして、左腰。
腰方形筋と広背筋の筋機能が低下していたのでテーピング。
広背筋は内側の方だけなのでこういう貼り方をした。
そして、肩甲骨の外側の方は剥がれやすいので、上腕部に代替テープ。
実はこの代替テープだけでもかなりの効果がある。

以上で、彼の現在の問題はすべて解決した。

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ツワリ対策テーピング、その2

モニターを募集していたら、昨夜前回にツワリによる吐き気のテーピングをした女性のご主人が来られ、施術中「嫁さんがまた苦しんでいる」と言っておられたので、嫁さんにモニターになってもらう事にした。

今日早速来られ、この間のテープは結構早めに剥がれてしまったと聞いた。
う~ん、残念。

ただ、今回は前回とやはり症状が異なっていた。
今回は幽門(胃の出口)に皮膚を寄せると楽になった。
それと、丹田(下腹部)の軽い痛み。

そうしてやっていくと、次に上が気持ち悪くなってきた模様。
今度は噴門(胃の入り口)のよう。
噴門を中心に縦に皮膚を寄せると楽になったので、それをスリットテープで再現。

これでかなり楽になった模様。

ただ、ツワリ用のテーピングは本当に対処療法的なものなので、臨機応変にテーピングしていかなければならない。

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右肩甲骨のクリック音に

顎関節症で来られた、マラソンや自転車をされている20代の男性。

もちろん、顎関節の施術もしていて良くなっておられるのだが、右肩甲骨を動かすとかなり大きなクリック音がする。
リリースで関節可動域が拡がるとクリック音も大きくなる。
筋肉のバランスが良くなっていくと何時かはなくなっていくとは思われるが、どうも肩甲骨内部の靭帯に弛みが出ている模様。

そう思って前回左のような靭帯テープ(写真ブレていてゴメンナサイ)を貼ってみたが、効果はいま一つ。
それで今回は右のような靭帯の動きをロックさせるテーピングを数か所貼ってみた。
すると、靭帯の弛みが減少したのか、かなり動きやすいと言ってもらえた。

まだまだハッキリ判っていないので、もっとチェックしていきたい。

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坐骨から鼠蹊部へのリンパの誘導

この方は右腰椎の神経圧迫がかなりある方。

最近リンパの流れを良くすると神経圧迫が軽減される事が判ってきた。
大抵は鼠蹊部リンパ節の詰まりなのだが、この方は鼠蹊部の詰まりはないが坐骨リンパ節の詰まりがあった。
よって、坐骨から鼠蹊部へのバイパステープの目的で、リンパコレクションテープを貼る。

これで、神経圧迫がかなり軽減した。
神経圧迫が残っている個所にはジェルフィッシュテープを貼った。

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