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楽水庵ブログ 2017年8月

「キャッチ前は丹田に息を入れるように」

こんにちは、楽水庵です。

今日(8月31日)からボートのインカレが始まりましたね。
私も明日東京で仕事をして、明後日土曜日に観に行く予定でいます。
自分の関わった選手達がどこまで残ってくれるか楽しみにしています。

さて、春から来ている学生ですが、彼もインカレと同時開催されるオクスフォード盾レガッタに出漕します。
冬に腰椎椎間板ヘルニアを発症して漕ぐのがままならぬ状況で来ましたが、何とか戸田で学生ボート生活を終える事ができそうです。
やはり、選手で入部したからには戸田で学生選手生活を終えてほしいと思うのが私の気持ちです。

この彼ですが、この前に来た時に「キャッチでお腹を締めるようにしている」と言っていたので、それは違うとアドバイスしました。
このお腹を締めるというのは、つまり腹直筋を収縮させる事なのですが、これをしてしまうとキャッチからドライブ前半でボディを後ろに「跳ばす」動きにブレーキを掛けてしまいます。
車で言えば「サイドブレーキを掛けながらアクセルを踏む」状態です。

効率も悪いし、後ろ側の筋肉にその分負担が掛かるので故障もしやすくなってしまいます。

では、どうすれば良いかというと、キャッチからドライブ前半に掛けては「丹田」、つまりへそ下に「息を入れる」というか「ふぁっ」とした感じで圧を掛けておくだけです。
胸を張って頭も起こしておく、そうでない(胸を張らず頭も下がっている)とその時に必要ない、却って邪魔になる腹直筋が入ってしまうからです。

腹直筋はドライブ後半からフィニッシュに掛けて使います。
今度こそ後ろに跳んだボディに「ブレーキを掛ける」必要があるからです。

図にしてみればこんな感じでしょうか。

20170831catchgazou.jpg

そういうアドバイスをした後にエルゴを引いてもらうと、キャッチからドライブ前半が本当にスッと軽く引けるようになってくれました。

komatsu.jpg

6月のレースで彼がシングルスカルを漕いでいる時に「フィニッシュは雰囲気があるがキャッチがもう一つ」と感じましたが、おそらくこういう意識の差もあったのかも知れません。

とにかく、学生最後のレースですので思いっ切り漕いでほしいですね。

楽水庵

身体の状態のせいか、それともストレスのせい?最近来ている子達の顎

こんにちは、楽水庵です。

最近野球をやっていて身体のいろんな処を傷めている中高生がよく来ています。
もちろん、主訴は腰・肩・膝等様々ですが、皆共通して顎の状態が良くありません。
口が開きにくのです。

ある中学生は本当に見るからに口が開き難そうだったので、「君、ご飯食べるの遅いやろ?」と聞いたらビンゴ!
チームの中でも食事が遅いので有名だそうです。

頑張ったら一応ある程度は大きく開くのですが、2アクションでないと開かないので食事の際には無理ですね。
一々2アクションで口を開けて食べる人はいませんから。

別の子もなにか下顎のバランスが良くなさそうなので口を開けさせたら案の定でした。

所謂スポーツ障害のテーピングを中心とした施術ですが、どちらにしても私は首のバランスから整えていくので主訴の方を片付けてからオマケみたいにちょこっと顎の施術をします。
外側翼突筋・内側翼突筋・それと咬筋のリリース程度です。


それでも見違えたように口が開きやすくなりました。

この症状を考えてみると、確かに首とかの状態も関係あるのでしょうが、それよりもストレスが一番の原因かなと思ったりします。
うちに来るまで結構長い間痛みを抱えていたようなので。
結構傷つきやすい年代なので、そういうのもあるのかも知れません。

ただ、こういう子らが「先に顎の調整をすれば、他の処も楽になる」とは思いませんね。
この場合顎の施術はあくまで補助的なものでしょう。
ただ、やってあげれば更に楽になるのは間違いありませんが。


楽水庵



仙腸関節炎の際にはストレッチングは控えてください!

こんにちは、楽水庵です。

先週久しぶりに来た女子高生です。
整形で診てもらったら「仙腸関節炎」と言われたとの事でした。

確かに仙腸関節も詰まっていたのですが、股関節周り、特に大殿筋等の機能も低下していたのでその辺りも含めて全身の調整をしました。
痛みもかなり軽減したようでした。

1週間ほど経った昨日来院したのですが、また痛みが出てきたとの事。
もちろん、まだやらなければいけない処もあったのでしょうが、どうも話を聞いていたら仙腸関節を緩めるストレッチングを毎日していました。

確かに違和感があったら仙腸関節のストレッチングをしてスッキリしたい気持ちは判ります。
しかし、是非とも我慢してほしいですね。

というのも、仙腸関節は詰まっていますが、仙腸関節の下部にある仙結節靭帯などは逆に弛んでいるからです。
この高校生も仙結節靭帯をチェックしてみたら、やはり状態が良くありませんでした。

表現的に適切かどうか判りませんが、靭帯は弛むと触ると「コリコリ」した感じで一定方向に動かすと物凄く痛く感じます。
足関節の靭帯など他の部位の靭帯もそういう感じです。

それと「仙腸関節」と言いますが、実際には靭帯に囲まれているもので、それこそ『靭帯』と考えても良いぐらいのものです。
ですから、「仙腸関節炎」とは「仙腸関節の捻挫」である事が結構あります。

仙腸関節の痛みは周りの筋肉のバランスや仙骨の動きを整えながら解消していく必要があります。
ただ、単にストレッチングをすれば解消するような軽いものだったら良いのですが、ある程度症状が重い場合は更に悪化させる可能性があります。
特に靭帯を更に弛める結果になる事があります。
そうすると、痛みがいつまでも残ってしまいます。

ほとんどの仙腸関節の痛みは、原因をしっかりチェックすると症状は改善できます。
ただ、何度も書きますが焦ってストレッチングをしているといつまで経っても痛みが残ってしまうでしょう。

楽水庵




ちょうどテニス等のサービスの動きをした際の前腕の痛み

こんにちは、楽水庵です。

テニスの錦織選手が「右尺側手根伸筋腱部分断裂」という事で今年一杯試合に出られないようです。
しかし、本当にこの症状はそこだけの問題なのでしょうか?

錦織選手は以前から右手首の痛みを訴えていました。
おそらくこの尺側手根伸筋辺りの痛みだったのでしょう。
そして、トレーナーや医師はこの周辺の検査及びチェックしかしていないと思われます。

しかし、本当の原因は違うと思います。
私のブログで結構首、特に斜角筋の機能低下が別の部位の様々な痛みを引き起こしているのを書いておりますが、今回の故障もおそらくそうでしょう。

前腕尺側、つまり小指側の不調に物凄く関わりのあるのが「後斜角筋」と呼ばれる頚部の後方にある筋肉です。
後斜角筋の機能が低下すると、その傍を走っているC8神経が圧迫されます。
C8神経は小指の運動を司っているので、ここをやられると小指に力が入りにくい状態になります。
筋膜的な繋がりもあるのかも知れませんが、私は神経の走行の問題と思っています。
小指に力が入らない事、それに加えて尺側の不調も起こる事があります。

昨日来られた60代男性のケースです。
前回もそうだったのですが、施術の最後の方で大胸筋のストレングエクササイズをやっている時に前腕尺側に痛みが出ました。
前腕自体のストレングエクササイズ及びリリースの時には痛みは出ません。
しかし、大胸筋、その中でも胸肋部という外側部のそれをすると痛みが出ます。

前回の時は上腕三頭筋や円回内筋でなんとかその場の痛みを解消したのですが、これは今から思えば本当に対処療法だったのでしょうね。

胸肋部のストレングエクササイズは肘を伸ばした状態で腕を身体の前に肩と水平の高さにして、その上で腕を内旋して下ろした時に抵抗を加えながらやります。
テニスをやっている方ならお判りでしょうが、ちょうどサービスをした時の腕の動きと一緒です。
そして、何度も書きますが前腕部自体の問題はほとんどありません。
しかし、この動作をすると痛みが出ます。

何でだろう?と思いながら何度か動作をやってもらいました。
その中で少し頭を下げた状態でこの動きをやった時だけ痛みが出るのが判りました。
頭を下げないでやった時は痛みが出ません。

という事は、後斜角筋の可能性が出てきました。
後斜角筋は頭を前に下げた状態で働くからです。
最初のチェックの時は問題がなかったのでテーピングはしませんでしたが、確かに後斜角筋の筋膜を誘導して先ほどの動き、頭を下げた状態で大胸筋胸肋部のストレングスエクササイズを。
そうすると痛みは消えたのでテーピングして再度チェック、問題なし。


まあ、結果良ければなんですが、尺側の痛みが出ている方はなにがしか後斜角筋に問題がある事が多いと見受けられます。
最初の話に戻りますが、錦織選手が最初に手首が痛いと訴えていた頃から果たしてこういう箇所のチェックをしていたかどうか、甚だ疑問ですね。

首及び肩甲骨のチェックは物凄く重要です。


楽水庵




 


難度のきついトレーニングは、ちゃんと条件を整えてから

こんにちは、楽水庵です。

この間来た球技をやっている男子学生です。
主訴は右肩と右膝の痛みです。

肩の痛みの主たる原因は、小円筋の機能低下と肩甲上腕靭帯が弛みでした。
これは野球・テニス等の腕をよく振り下ろす競技の場合は効き腕に、そして興味深いのはラクロスの場合は逆の腕に起こりやすい症状です。
ラクロスの場合、右利きの場合クロスを左に振り上げて下ろす動作がある為です。

これを痛いまま放置しておくと、特にピッチャーの場合「手投げ」になってしまう(胸の筋肉と腕の筋肉のリンクが切れている為)ので肘も傷めてしまう事になります。
案外プロのピッチャーで肘の靭帯を傷めてトミー・ジョン手術を受けた人達の中で、肘を傷める前に肩甲上腕靭帯を傷めて「手投げ」になってしまっていた人は結構いる気がしますね。

さて、今回は「肩」ではなく「膝」がメインテーマになります。
この高校生の膝痛ですが、しゃがんだら痛いとの事。
膝窩筋・大殿筋・梨状筋等の機能も低下していましたが、一番の問題は膝関節周りの靭帯等が弛んでしまっていた事です。

半月板・前十字靭帯も状態が良くなかったので、テーピング。
その状態で深く屈伸してもらったら、伸ばしかけた時にまだ痛みが出ました。
もう一度内転・外転ストレステストに触診をしたら側副靱帯に弛みがありました。
この靭帯の弛みがある為に膝を伸ばそうとした時、筋肉が正常に機能できずに結果痛みが出るのでした。
早速、側副靱帯に対するテーピングをしたところ痛みは解消しました。

それはそれで良いのですが、では何故こういう障害を発症したのでしょうか?
どうやら仲間を背負ってのスクワットが原因のようです。

私自身はバーベルでのスクワットばかりやっていたので、あまりこのスクワットをやった記憶はありません。
ただ、私の若い頃はよく他のクラブでやってましたね。
適切にやれば筋力も付きバランス感覚も良くなると思います。

ただ、今の若い子は足元が危うい。
足のアーチがちゃんとできていない子が多く、足趾でしっかり「地面を掴む」事ができません。
この状態でそういうスクワットをすれば、足元が不安定な分それだけ膝に負担が掛かります。

ましてや、最近の子は我々の子供時代と異なり普段の生活で「しゃがむ」という習慣がありません。
そういう子達にいきなりハードなスクワットは良い結果をもたらしません。
まず、足元を整えるようにテーピング等を行い鍛えさせ、同時にしっかり「しゃがむ」事ができるように教える事から始めるべきでしょう。
それから高度なトレーニングをさせるべきです。

指導者はどうしても自分達が若い頃にやった事を今の若い子達も普通にできるだろうと思いがちです。
しかし、先ほども書いたように生活様式の変化でハッキリ言って「退化」している機能も多々あるのです。
単に体格等で判断するのは危険です。

楽水庵







案外多い「反り腰」、仰向けで寝れない方は特に注意!

こんにちは、楽水庵です。

最近中学生が結構来ていますが、彼らのほとんどが程度の差こそあれ所謂「反り腰」になっています。
聞いてみると、やはり仰向けで寝にくいようです。
中学生でなくても高校生・大学生・一般の方でも多いですね。

別に寝相の事をヤイヤイ言うつもりはありません。
人によって寝入りやすいポジションは様々でしょうから。
ただ、横向きやうつ伏せで寝ている場合は、仰向けで寝ているよりも首に負担が掛かるリスクが高い。
その為に首だけでなく全身のバランスが乱れてしまう事がかなりあります。
私の最近の施術はまず首のバランスを整える事から始めますが、その際によく「仰向けで寝られる?」と尋ねます。
そうすると、大抵の答えが「仰向けで寝ていると腰と床(マットレス)が離れていて、痛いまではいかなくても何となくイヤ」だから横向き・うつ伏せで寝ているとの事なのです。

問題は「仰向けに何故なれないのか?」なのです。
この反り腰の症状がなぜ起こるか、これを突き止めなければ仰向けで寝られません。

私も以前「反り腰」の症状は大腰筋等の股関節を屈曲させる筋肉の拘縮と捉えていました。
しかし、そういうアプローチがあまり効果を出せなかったのも事実です。

ある時、「これは腹筋(特に腹直筋)の機能低下によって起こっているのではないか?」と感じて、そういう方達に腹筋運動をやってもらいました。
そうすると、そういった方達の腹筋運動(上体起こし)は腹直筋が収縮して起き上がるのではなく、先ずお尻の筋肉を働かせ、その反動で腹筋を働かせています。
ですから、腹筋運動であるにも関わらず実はお尻の運動になっているのです。
ここからして身体のバランスが崩れています。
素直に腹直筋が入らないのです。

では、腹直筋が何故入らないのか?という問題ですが、神経的なものというのが私の実感です。
仙椎2-3番間が詰まる事により恥骨周辺の皮膚の動きが悪くなり、感覚が鈍ります。
恥骨には腹直筋や外腹斜筋等が繋がっていて、その辺りの皮膚感覚が鈍いという事はその内部にある組織にも影響を与えるのです。
その為に上に挙げた筋肉が働きにくくなります。

それでは、何故仙椎2-3番間の椎間板が詰まるのか?というと、
これは思春期の頃に仙骨(癒合するまでは唯の仙椎)が完全に癒合される前に何がしかのストレスが掛かって詰まっているのでは?というのが私の持論です。
でなければ、これだけここが詰まっている人が多いという事が説明できないと思います。

そして、ここの詰りをテーピングで解消し腹筋運動をしてもらうと、皆さんちゃんと腹直筋主働のしっかりした腹筋運動ができます。
仰向けになっても、テーピング前にあった腰とベッドの隙間がなくなり仰向けが楽になられます。

アスリートの場合、何かにつけ痛くなったら「スポーツ障害」という事になってしまいます。
しかし、それ以前に「反り腰」で仰向けになれず、その為に横向けやうつ伏せで寝ている為に首のバランスが崩れる事から起こる事も多々あると私は確信します。

そういう訳で首はもちろんの事、反り腰でないかどうかも最初のチェックポイントになっています。

楽水庵












「この子は力を出す方法を知っていない・・・」、施術後に!!

こんにちは、楽水庵です。

先週に以前通っていた中学生と同じ野球チームの男子(3年)が坐骨神経痛から来る腰痛で来院しました。
体格的にもそれほど小さな訳ではないのですが、付いてきた母親が「腕相撲で私に負けるんですよ」と言うのでビックリ!
別に北斗 晶や吉田 沙保里みたいな母親ではないですよ(笑)、部活経験もないと言っておられたし。

普通部活をやっていたら中学1年辺りで親父に勝つはず。
私もそうでした。
うちの親父は魚屋でまあ肉体労働者でしたけど普通部活で鍛えていればそれぐらいで親父にも勝てるようになっていきます。
まあ、最近トレーニングで鍛えている親父連中も増えてきているみたいなので、一概にはそういえないかも(笑)
実際私も56のおっさんですが、レッグマジックを使った「パーフェクトプッシュアップ」をやらせたら大学の現役ボート部員よりもできちゃったぐらいですから(笑)

でもそんなに筋力があるはずもない母親になぜ負ける?
また、母親が「チームの指導者が『この子は力の出す方法を知っていない』と言っていました」と話してくれました。

力の出し方を知っていない?
違いますね、神経的に問題がなければ身体のバランスが良くないだけです!!
今の子達は足の形も悪いし、普段しゃがむ事もないしスマホの普及で首・肩の状態も良くありません。
もちろん、誰でもある就寝時のポジションで首のクセもあるし、第一「反り腰」の子も多くそういう子は仰向けで寝辛いのです(これについてはまた書こうと思っています)。

この子のポジションはショートなのですが、足の形が良くないので横に来た球を獲っても(翌日また新たにチームメイトが来院して、その子の父親がこの子はグラブ捌きは上手いと言っていました)足元が踏ん張れないのでしっかり投げられない、そして下半身が決まらないので肩を傷めます。
この悪循環が子供達のパフォーマンスを余計に下げていきます。
決して「気合」とか「やる気」だけで解決できる問題ではないのです。
翻って本当に少し筋道をつけてあげるだけで、発達途上ですから物凄く変化します。

その子ですが、2回目来た時に母親に腕相撲の結果を聞いたら「コテンパンに負けました」と嬉しそうに言っていました。
そらそうでしょう。
余程負けず嫌いで尚且つ体力自慢の母親でなければ中学3年の息子に勝つ事自体が変ですからね。

それと物凄く話すようになったとの事。
家でも良く話すようになったし、前述のチームメイトの父親も「今までそんな事なかったのに、この前向こうから話しかけてきたのでビックリした」と話していました。

今まで本当にしんどかったんでしょうね。
もちろん身体が楽になったのもあるでしょうが、私のように彼の状態をキッチリ理解してくれるものが見つかったので精神的に楽になったのもあるかと思います。

ですから、彼はまだまだポテンシャルが出せていないのでパフォーマンスが低かっただけで、ちょっと調整するだけでもっともっとパフォーマンスが上がります。
その状態でプレーする事により、また新たな世界が見えてくるでしょう。

しかし、「よく話すようになった」というのは意外でしたが・・・

楽水庵








バイクで転倒して左手首に痛み

こんにちは、楽水庵です。

この間のブログで書いた妊娠7ヶ月の女性のご主人ですが、2週間ほど前にバイクでちょっと転倒したそうです。
そのせいでマシになってきたとはいうものの、この2つの体勢で手に体などの重みが掛かると結構痛いとの事。

20170813okushima1.jpg20170813okushima2.jpg
この間の全中(全国中学選手権ボート大会)でも漕いでいる間に左手首がフェザー(手首を回す)すると痛いという女の子にテーピングしました(リンク)。
この時も首や肩甲骨の状態をチェックして、後斜角筋と小円筋にテーピングしただけでしたが大会期間中漕いでいても全く痛みは出なかったそうです(汗等で剥がれたのは貼り替えました)。

今回の男性も同様に後斜角筋と小円筋に問題がありました。
特に小円筋に問題があると広背筋に力が入り辛くなるので、余計に前腕の尺側(小指側)の力が入らなくなります。
手首の尺側に痛み等がある時には広背筋に問題がある事が多いのですが、最近その広背筋の機能低下は小円筋が関わっている事が判ってきました。
ですから、小円筋の状態を整えると広背筋の機能も正常になる事が結構あります。

ただ、今回に関してはこの2つの筋肉のアプローチだけでは足りませんでした。
小円筋のテストをする際に左手首を掴むとそれが痛いとの事。

では、何か?という事でこの辺りの状態を触診。
すると尺側手根伸筋に問題がありました。
そこで、こういう小さなπテープ2枚で尺側手根伸筋にアプローチ。

20170813okushima3.jpg

結果は良好で、貼付後に左手首を掴んでも痛みは出ませんでした。
もちろん上記の体勢で体重を掛けたりしても問題なし。

とかく手首の痛みというと、その周りにしか目が行きません。
しかし、首や肩甲骨周りにまでチェックがいくと、本当に少しのアプローチで痛みが取れます。
外的な要因に、元々その方の内包している問題が重なってこういう症状が出る事が多いからです。

楽水庵




妊娠7ヶ月の妊婦さんに対するテーピング

こんにちは、楽水庵です。

以前に妊婦さんに対するテーピングに関して少し書きました(リンク)。

妊娠前期のツワリに関しては、当院に来られている経産婦の方々に聞き取りしてみると頚椎の詰りがある方はツワリに凄く悩まされていていたようで、逆に首や肩は凝っているものの頚椎の詰りが見られない方はツワリが軽かったという傾向があります。

特に頚椎6-7番間の詰りがあると、カイロプラクティックでいうところの「ジンクパターン」で胸椎11-12番間が詰まってしまいます。
ちょうど胃の入口「噴門」の真後ろに当たるので、この詰りが胃の不快感を増長させているのではと考えられます。

さて、妊娠7ヶ月(第2子)の35歳女性に対するテーピングです。
2週間毎に来ていただいていたのですが、お子さんの入院、それに私の東北遠征などが重なってしまいほぼ1ヶ月ぶりでした。

主訴は足がダルイ、腰が重い、胃がスッキリしない、等。
この方については、妊娠前期のツワリがひどく、上に書いた頚椎6-7番間の詰りがありました。
それに対応している頚椎11-12番間にジェルフィッシュテープを貼りました。
このテープの目的は、この椎間板を直径15㎝の幅でターゲットの椎間板を中心として持ち上げる事です。
これによって椎間板に隙間ができ神経の流れが良くなり、筋肉の機能も正常化されます。

ちょうど前にある噴門周辺の動きが良くなるので、胃も楽になります。
もちろんこれでツワリが完璧に消える訳ではありませんが、かなり楽になるとの事です。

そして、画像でもう一つジェルフィッシュテープ(車輪のように貼っているテープ、人によっては「蓮」とも言いますが)は仙椎2-3番間に貼っています。
ここは腹筋関係に効かす目的で貼っており、ここの機能が正常化されると鼠蹊部がほぐれます。

余談ですが、よく「股関節が固い」と言われている人の中でこの仙椎2-3番間の詰りがある人が結構おられます。
先ほど書いたように、ここが詰まる事によって鼠蹊部の動きが阻害されているからです。

話をこの妊婦さんに戻すと、仙椎2-3番間のジェルフィッシュテープを貼る事によって鼠蹊部の固さをほぐすと、鼠径リンパ節の働きが正常化されます。
妊娠後期の「下肢の浮腫」に対するアプローチとしてもかなり効果的です。
もう一つの画像にある「膝窩筋」に対するテーピングで膝窩リンパ節の働きを良くするのと併用すれば、妊婦さんの下肢の浮腫はかなり防げると思います。

以前に妊婦さんの下肢浮腫に対するアプローチとしてスパイラル状にテーピングする方法を文献で読んだ事がありますが、そういった大層なテーピングをしなくてもこれで十分でしょう。

また、背中から腰に掛けての画像に戻ると、頚椎1番の傾きを腰椎5番で調整しているアジャストテープ(と私は勝手に呼んでいます)を貼っています。
これを貼ると仙椎5番の棘突起を押した時の痛みが消失します。

それに仙腸関節の動きを改善するテーピング。
これは私の方法では5つの方向があり、その5つを試してみて一番気持ち良く仙腸関節が動く(つまり仙骨が楽に動く)方向に貼っています。

最後に腰の真ん中に貼ってある大きなπテープ(真丸のテープ)は腹横筋という、4種類ある腹筋の一番インナーになる筋肉に効かすもので、特に妊娠後期にお腹が前にせり出す事によって起こる腹筋に対して非常に効果的です。
ただ、妊娠前期ではこの腹横筋にアプローチすると良くなく(気持ち悪くなった)、6ヶ月を過ぎてからアプローチすると良い具合になりました。

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時折、妊娠後期でせり出したお腹にテーピングする方法が紹介されていますが、この女性は特にそうなのかも知れませんがお腹に触られる事自体気持ち良くないし、まして妊娠後期で胎動があれば余計に気持ち悪くなってしまうのではないかと話されていました。
1日の内でもお腹の状態はかなり変わるので、私も妊娠中の女性へのお腹へのテーピングはあまりお奨めしません。
もちろん大丈夫な妊婦さんもおられるでしょうが、非常にデリケートな状態なので慎重にすべきだと感じます。

お腹がある程度突っ張るのは仕方ないとして、それよりも妊娠中の下肢浮腫・腰痛・胃の気持ち悪さ等を軽減させてあげられれば十分なのではないでしょうか。

何度も書きますが、本当にデリケートな状態なので「誰かがこう貼ったら楽になる」と書いていたからとお気楽にされるのもどうかと感じます。
お一人お一人状態が異なりますし、妊娠のどの段階化によっても異なります。
2週間前に良かった方法も次回ではNGになる事もあります。
こう書いては身も蓋もないですが、私のやり方がどうしても合わない妊婦さんもおられる可能性も十分あると書いておくのがフェアでしょうね。

楽水庵




急な痛みに対する食事等の注意、自分のギックリ腰から体感

こんにちは、楽水庵です。

何とか無事に遠征から戻ってこれました。
特に宮城県は行っている間涼しかったので、帰ってきてこの酷暑にヘコタレています(^_^;)

遠征の事もまだまだ書きたいのですが、今回はその直前に出来事。

ちょうど遠征に出る1週間前に琵琶湖へ出張に行って、足首の痛みのある女子選手に対し悪戦苦闘していた時です。
あまり一心不乱に長時間やっていたせいでしょうか、その直後から腰に「ズシン」と来ました(T_T)

「やばっ!」と帰って直ぐにセミナーがあり、弟子の一人に「長年やってきたラーメン屋の親父みたいな背中になっている」と言われましたっけ。。。
その彼に貼ってもらいましたが、まだまだ本調子には程遠い・・・
なかなか自分のきつい痛みには的確な判断ができないし、貼り方もアバウトになりますからね。

幸いな事に仰向けで寝たり起き上がったりするのは大丈夫でしたが、洗面や椅子から立ち上がった直後は結構痛かった。
ちょうど4年前にやった時も最初はこんな感じでした。
ただ、当時は「早く良くならなければ」という焦りから痛くても跳躍やウォーキングの運動を無理にやってしまって拗らせました。
完全に脊柱起立筋を傷めました(T_T)
本当に回復するのに3ヶ月ぐらい掛かりましたっけ。

今回は遠征を控えていてもちろん焦りもありましたが、「少しずつ良くしていこう」と開き直りました。

それと、前回は徹底できずにいた事がありました。
腰に響くような運動を控えるのも当然ですが、もう一つ「食事」です。
(それとは別に「入浴せずにシャワーで済ませる」というのがありますが、幸い《?》な事に拙宅はシャワーのみなので・・・)

「痛みの急性期には乳製品・小麦粉・獣肉を避ける」、これをできるだけ実践しました。
これらの食品は『身体を作る』、言ってみれば『血を濃くする』ものでしょう。
だから、急性の痛みの場合血を濃くする食品を摂ると、なかなか痛みが引きません。

タイミングが良いというか、ちょうど通信販売でフリーズドライの雑炊を注文していたこともあり、雑炊を中心にして普通の食事でも鯖(缶詰の場合も)とうの青魚や野菜中心にしました。

すると、腰の違和感や少し体を動かした時に響くのはあったものの、痛みの感覚が「薄く」なっていきました。
逆に1日だけ肉を食べレッグマジックで腰を回すような運動をした日がありましたが、その後やはり痛くなりました。
やっぱり急性期では避けるべきだったと反省しています。

そんなこんなで遠征初日福井県美浜へ行った時も腰に問題は起こらず、ちょっとした違和感が残っていましたがお連れさんにテーピングしてもらってほぼ完璧になりました。

お蔭で、福井~福島喜多方~宮城登米~東京という8日間2,300㎞走破というハードな遠征を無事こなす事ができました。

大学のボート部のように合宿生活を送っていると、急性の痛みが出ても他の学生達と同じ食事を摂ってしまいますが、急性の痛みがある場合は考えるべきでしょうね。

楽水庵


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