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楽水庵ブログ 2016年10月 2ページ目

口を開けるどころか、噛むのさえ痛かった

京都府長岡京市の 「アゴ・首・スポーツ障害」専門院 楽水庵です。

顎の痛みも出方が様々ですが、口が開きにくい・口を大きく開けようとしたら痛い、といった症状の方はかなりおられます。
それでも悩みは深刻なのですが、やはり食事で物を噛んでいる際に顎が物凄く痛いのは辛いと思います

この前お見えになった40代の女性ですが、その「噛んだ時の痛み」が一番のお悩みでした。
顎がカクカクするのは中学時代からで、逆にそれで遊んでいたらしいです。
まあ、それが余計に症状を悪化させていたのですが(^_^;)
口を大きく開けると左にずれていく形だったのですが、それほど大きな痛みは最近までなかったそうです。

ところが、1ヶ月ほど前から物を噛むと凄い痛みが出てきました。
こうなると、当然欠伸などで大きく口を開ける時も痛い。
そういう次第で、当院を探して来られた次第です。

噛んだ時の痛さですが、これは1回目直ぐに消えました。
顎周りではなく、仙腸関節に問題があったからです。
仙腸関節を含む腰の調整をしている間に「もう噛んでも痛くないです」と言われていました。

その次の顎のずれですが、なんだかんだ言っても左側頭骨下顎骨靭帯の弛み、またそれに伴っての外側翼突筋や内側翼突筋等の癒着がどれぐらいで本格的に良くなるか、上にも書いたように「カクカク」させて遊んでおられたのですから、しっかり良くなっていくには少し時間が掛かりますよとは説明し、また納得されました。

予想通り、1回目の施術では左顎周辺の筋肉の癒着は非常に強く、剥がすのにかなり苦労しました。
2回目来られた際も、噛む時の痛みはなくなったが、顎はまだずれやすいと言っておられました。

2回目の施術でも若干まだ硬かったですが、1回目に比べると柔らかくなってきていていました。

そして、3回目に来られた際に、口を開けてもずれる事がかなり減ったとの報告をいただきました。
また、3回目でやっと口の奥が「スポッ」と素直に弛むようになりました。

まだ若干ずれが生じる事はあるでしょうが、顎周りの筋肉の状態が正常化しつつあり、そうなると靭帯もしっかりしてくれます。
益々顎の痛みや不快感からは解放されていくでしょう。


楽水庵



バネ指に効果的!上肢の浅筋膜テープ

京都府長岡京市 『痛みの探偵!』と名乗らせていただいる kinesio ≒ painbuster & performance upper 楽水庵です。

パソコン等の事務仕事、それに私達のような職業で親指をよく使う仕事で親指を曲げ伸ばしすると痛み等が出る「バネ指」の症状になっておられる方は非常に多いと見受けられます。
私なども最近施術のやり方を多少変えてきているので最近はマシにはなっておりますが、やはり筋膜リリースを多用した際には親指がかなり辛くなる事は今でも多々あります。

当院に通われている50代の女性も税理士さんで、どうしても月末は仕事が一杯で前回来られた際も両手の親指の曲げ伸ばしが辛いと言っておられました。

そこで、個々の筋肉等にアプローチするのではなく、上肢の浅筋膜の動きを良くするテーピングをしてみました。

まず、上腕部の「外側筋間中隔(がいそくきんかんちゅうかく)」にアプローチ。

nakano_20161006_1.jpg

これは平たく言うと、上腕二頭筋と三頭筋の狭間にあります。
大腿部でもそうですが、大腿直筋をほぐすのに大腿直筋そのものにアプローチするよりも、それと腸脛靭帯に挟まれた外側広筋にアプローチするとかなりの効果を出します。
本当に短時間でほぐれます。
そういう狭間になっている箇所へのアプローチは有効だと感じます。
この外側筋間中隔のテーピングは、上腕二頭筋・三頭筋どちらにも効きます。

次に前腕部の腕橈骨筋へのアプローチ。

nakano_20161006_2.jpg


これも腕橈骨筋そのもの、というより前腕部の浅筋膜の乱れを正す目的で貼っているといった方が良いでしょう。

この計4枚のπテープだけで、かなり親指の動きが滑らかになり動かした時の痛みも大幅に軽減しました。
その後少し前腕部のリリースを行うと、ほぼ正常化されました。

もっと症状がきつい場合は、頚部へのアプローチも必要になってくるでしょうが、この方の場合はこれで十分でした。
ちなみに私も貼ってみましたが、やはり楽です。
先ほど施術をしていて左がちょっと辛かったのですが、その前にシャワーを浴びた際に上腕部の1枚が剥がれていたようで、貼り直すとマシになりました(^_^.)

楽水庵



『痛みの探偵!』 不遜ながらピッタリ!!

京都府長岡京市の kinesio ≒ painbuster & performance upper 楽水庵です。
今回これに加え、新たに当院を一口で表現するキャッチを通院されている男性からいただきました(^_^.)

それは、『痛みの探偵!』です!!

その男性は先天性の痙直型脳性麻痺で、特に下肢が思うように動かずに苦労されておられます。
15歳の時に一度「筋解離」という硬直している足首周りや大腿部の筋繊維を切断する手術を受けられました。
その時はそれまで車椅子がなければ生活できなかったのが、手術により杖無で歩けるようになったそうです。

ただ、その手術の効果は半永久的ではなくおよそ15年ほどで、やはりこの方も30歳前後で段々歩き辛くなり、当院に初めて来られた際は杖を突いて歩かれる姿が非常に危なっかしいものでした。
また当院は施術を2階でやっているので、本当に最初は階段の上り下りが非常に大変だったと思います。
今から考えれば、最初は備え付けてある階段昇降機を使ってもらっていたら良かったのかも知れません。

それでもいろいろ試行錯誤を重ねテーピングをしていくと、段々と状態が改善してきました。
最初歩行の際に浮かなかった踵がちゃんと上がるようになってきて、膝も曲がりやすくなったので階段を下りるのも以前と比べればかなりスムーズです。
かなりQOL(生活の質)が上がってきました。

その彼とある話題で話をしていた時の事。
実はあるポータルサイトに登録していて、そこからの直電でよく「マッサージしてもらえますか?」という電話が掛かってくる件についてでした。

もちろんマッサージというものを否定している訳でもなんでもないのですが、私はWEBサイトでも、また他のネット媒体でも一切「マッサージ」という言葉は使っておりません。
目指しているのは、浅筋膜のリリースやキネシオテーピングによる改善です。
つまり、身体の痛みや不具合をチェックして解決していく、という方法を採っているので所謂「マッサージ」ではないと思っているからなのです。


ですから、そういう電話を掛けて来られる方に、「どういうのをお望みですか?痛み等の原因をチェックして改善を目指されるのですか?それとも、ただシンドイ処をマッサージするのをお求めですか?」とハッキリ聞いていて、場合によってはお断りさせていただく事があります。

そんなこんなで「俺、マッサージという言葉は一切使ってないんやけど」とボヤいていたら、彼が「そうですね、ここは『身体の探偵』みたいな処ですからね」と応えてくれ、おおこれは名キャッチでは!と感じた次第です。

ただ、「身体の探偵」というのもちょっと何なんで、『痛みの探偵』というのはどうだろう?と訊くと「それが良いですね」との返答。

そこで、これからは不遜ながら『痛みの探偵』という言葉を使わせていただく事に相成りました。
よろしくお願いいたしますm(__)m

また、その彼から当院の施術にコメントをいただいております。

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楽水庵



30年来の肩や肘の痛みがある方へのアプローチ

京都府長岡京市の kinesio ≒ pain buster & performance upper 楽水庵です。

右肩と肘の痛みを訴えられて来られた、トレーニング等をされている40代半ばの男性。
高校時代に右肩を傷められ、以後騙しだましトレーニングをされていました。
最近では力を入れた瞬間等に肘も痛くなってきて、片頭痛もたまにあるとの事。

整形外科に行ってみても「トレーニングをやめなさい」と言われるだけで、たまたま縁があり当院へ通われておられます。


元々は肩甲上腕靭帯を傷められたと思われます。
それにより大胸筋と腕(特に上腕二頭筋)とのリンクが効かず、ベンチプレス等をしても胸の筋肉が使えず、腕だけで拳上しなければいけない状態がずっと続いていたのです。
その為に様々な筋肉のバランスが崩れてしまっていました。

肩甲上腕靭帯へのアプローチ、それに首や腰の調整をする事でかなり状態は改善されてきました。
ただ、右上肢に力が入ると少し痛い時があるそうです。
それを解消する為に今回はこういう調整をしました。

まず、肩甲下筋の拘縮がかなり強いのでテーピング。
私の場合普通はπテープで済ますのですが、この肩の場合はノーマルで貼っています。
次に上腕三頭筋の弛緩が顕著なので、促通の為のπテープとスリットテープ。
これは憶測ですが、肩甲上腕靭帯が弛んでいたのでその分プレス等をする際に上腕二頭筋を使い過ぎていたので、拮抗筋の三頭筋が弛み過ぎたものと思われます。

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これでかなり肘の痛みは緩和しましたが、まだ少し残っていました。
最後に腕橈骨筋。
これで痛みは出なくなりました。
腕橈骨筋単体というより、ここの調整で上肢の浅筋膜全体の流れが大幅に改善されたからだと思います。

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まだまだ上腕三頭筋の機能が低下しているので、ここのエクササイズもしてもらえれば本格的な回復になるでしょう。


楽水庵




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