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楽水庵ブログ 2016年5月 2ページ目

「動きがスローモーに」

kinesio ≒ pain buster & performance upper 京都府長岡京市の楽水庵です。

先日お越しになった20代の女性。
医療関係のお仕事をされていて頭痛等の症状で最初お見えになったのですが、最近はそういう症状はあまりでなくなった模様です。

今回もご自身ではそんなに不調は感じられなかったのですが、チェックしていくと以前も兆候があった胸椎12番ー腰椎1番間の椎間板が少し圧迫されていました。
ここが圧迫されると、大腰筋や腰方形筋等の筋肉が影響を受け機能低下を起こします。
大腰筋も腰方形筋も、「体幹」をそれぞれ前と後ろから縦に走っている筋肉です。
痛みが出ていなくても日常生活から運動能力は低下しています。
この方の場合、リンダーテストという起き上がりテストで大きく陽性が出ました。
知らず知らずのうちに機能低下が起こっている事が多いのです。

これを指摘すると、「そう言えば最近動きがスローモーだと指摘されていた」と話されていました。
この方以外でも、同様に胸椎12番ー腰椎1番間の椎間板が圧迫されていた方に「最近動きがスローモーになった来てない?」と尋ねると「そうです!」と答えられた方がいました。
エビデンス(医学的根拠)こそないものの、やはりここの圧迫と動きの俊敏さとは関連性があるようです。


と書きながら、実は私もそこが圧迫されているので、自身でジェルフィッシュテープを貼っています。
私の場合痛みや違和感が出て、貼りっぱなしのテープ(剥がれないので数週間貼り続けている、流石にそれだけ経てば効果はほとんどないですね^^;)を貼り替えます。
どうなんでしょう?私もテープの効果が薄れていったら、やはり動きがスローモーになっているんでしょうか(笑)


楽水庵





自分自身の痛み、左膝内側と左手首外側

こんにちは、楽水庵です。

皆さんが身体のあちこちを傷めておられるのと同様に、私自身も仕事その他でアチコチ傷めます(T_T)

それを自分で原因を判断し、テーピングする事によって痛みを軽減させています。
なかなか自分の痛みというのは客観視しにくいもので、時として見当外れの事もありますが、この体験も皆様の症状へのアプローチの大きな参考になると思っています。

ここ最近では、左膝内側と左手首尺側(つまり小指側)の痛みがありました。

膝内側の痛みの原因は今回大腿筋膜張筋と判断、テーピングで即症状が緩和しました。
よくあるパターンですが、内側だと外側という風に反対側を先ず疑ってみると早く解決する事が多いですね。
特に右利きの場合、エビデンス(医学的根拠)はありませんが左の大腿筋膜張筋や腸脛靭帯を傷める事が多いです。
これは右利きの人間が右手で作業する時の癖に由来していると考えています。

もう一つ、左手首尺側の痛みですが、これはちょっと手こずりました(-_-;)
まず小指の感覚が右のそれに比べ薄かったので、C8神経が詰まっていると判断しテーピング。
次に広背筋も少し機能低下を起こしていたので、これまたテーピング。

ただ、これでもまだ少し痛い。
どういう動きをすると痛くなるかをチェックすると、回外で痛みが発生していました。
そこで回外筋、次に円回内筋にテーピング、それでもまだ少し違和感があったので方形回内筋にも貼りました。

お蔭でかなり楽になりました。

本当にこういう体験が大切だと感じます。

楽水庵



肋骨骨折から2週間でウルトラマラソン完走!

kinesio ≒ pain buster & performance upper 楽水庵です。

少し前になりますが、花粉症から気管支喘息になりながら走り続け、動きが悪くなった肋間部をストレッチした際に肋骨を骨折された女性の事を書きました。詳細についてはこちらをお読みください(リンク)

その女性ですが、あのブログを書いた後に最終調整に来られ、5月3日の70㎞のウルトラマラソンを無事完走されました!
痛みもかなり軽くなっていて、少し筋肉痛がある程度になっていました。
もちろん、折った右側を下に横になれば多少の圧迫痛はしばらく残るでしょうが、動き出しで響くような痛みはもう出ないでしょう。

受傷直後に入浴(それもサウナまで!)したりして炎症を蔓延させたマイナス分もありましたが、何とか目標のレースに間に合いました。

しかし、私も10年程前に自転車に乗っていて、出会い頭に車にぶつけられ、ドアの部分に背中をしこたま強打して思いっ切り肋骨を折り、最初の2週間アクビをしかけたらあまりの痛さにアクビができなかったあの痛みも、こういう風に適切なテーピングをしていたらかなり違っていたのでしょう。

いつもこの仕事は、「元気でなければできないが、痛みを知らなければやれない」と思っているので、この肋骨骨折の痛みを体験していたのもこの女性への施術が上手くいった理由の一つなのだと思います。

骨折部分へのアプローチも大事ですが、それ以外の「何故その部分の筋膜の動きが悪いのか?」を診ないと、また動かすと痛みは出ます。
私のように交通事故なら別ですが、特にボート競技での肋骨骨折は動きの中にネガティブな原因が存在しています。
それは、肩関節の動き・腹筋の機能低下等であり、筋膜・靭帯・神経等のチェックも必要になってきます。

しかし、それらを解決すれば、これまで「日にち薬」しかなかったような肋骨骨折の回復が物凄く速まるのです。


楽水庵



「睡眠時無呼吸症候群」の方の寝起きがスッキリに!

こんにちは、kinesio ≒ pain buster & performance upper 京都市の南西に位置する長岡京市の楽水庵です。

この前東京の神楽坂でテーピングセミナーを行った際の事です(リンク)。
今回は3時間で様々な事を行いました。
その中で、昨年に「息が入る」テーピングというのを少し紹介したところ、そのテープを貼った女性が、いつもは睡眠薬無では寝られなかったのがそのテープのお蔭で薬を服用せずに熟睡できたという事がありましたので、再度詳細に行いました。

今回のセミナーのメインテーマが「トレーニングをしっかり行える為のコンディショニング」だったので、一見場違いにも思えるでしょうが、睡眠もコンディショニングづくりには大切ですし、「息がしっかり入る」事ができないと、どんな競技でもパフォーマンスが上がりません。

といっても、どんな人にも「ここに貼っておけば絶対大丈夫」というテーピングはありません。
また同じ人でもその時の状況によって貼る部位は変わります。
そういう訳で、ざっと4つほど教えて、それを自分で見つけてもらうようにアドバイスしました。

そうすると、参加されていた男性の一人が「睡眠時無呼吸症候群」だったようで、就寝時舌が下がって気道を塞ぐのを防止する為にマウスピースを着用しているのだが、それでも呼吸し辛く、つまり熟睡できていない為に昼間睡魔に襲われていたそうです。

しかし、その方がセミナーで自分に合ったテーピングをしてその晩就寝したところ、翌朝スッキリ目覚める事ができたそうです!

昨年といい今年といい、教えたテーピングで早速効果が出た方がおられるのは非常にこちらとしても嬉しく思います。

そして、ここからは全く医学的根拠はないのですが、何故寝ている時に舌が下がるのか、という事を考えると、私は所謂「呼吸補助筋」の機能が低下している為に呼吸が浅く、余計に吸おうとして結果的に舌が奥に行ってしまい気道を塞ぐのではないかと感じます。
一般的にこの傾向は、肥満気味の人に起こりがちだそうですが、件の男性はそうではありません。
肥満気味の人は就寝時にどこか呼吸補助筋を圧迫している可能性もあります。
ここからは、研究してみないと判らないでしょう。

ともかく、スッキリ目覚める事ができるのはやはり素晴らしい事ですね。
これを書いている私が翌朝スッキリ目覚められるかどうかは判りませんが(^_^;)

楽水庵



キネシオテーピング療法学会の評議員に(^_^;)

先日東京海洋大学で開催されたキネシオテーピング療法学会に於いて、学界の評議員に選出されておりました。

あらかじめ学会員相互の投票によって決まったらしいです。
と呑気な事を書いていますが、実は私自身投票してなかったのです(^_^;)

というのは、学界の事務局に一昨年移転したのを知らせていなかったので、どうやら私の元に療法学会事務局から書類が届いていませんでした。
一昨年は移転したてで、転送されてきて受け取っていました。
昨年は国際シンポジウムという事で、全てキネシオテーピング協会が仕切っていたので、療法学会事務局からは書類が発送されていませんでした。
どうやら、そういう次第で受け取っていなかったようです。
責任の大半はまあ私にあるのでしょうm(__)m

まあ、評議員といっても余程の事がない限り何をする訳でもないそうですが、それでも私の名前を書いてくださっている方がおられるのも事実です。
そういった方の期待を裏切らないよう、更に精進を重ねていきたいと思っております。

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東京神楽坂で恒例のテーピングセミナー開催

京都府長岡京市の、キネシオテーピング協会認定指導員&療法家 楽水庵です。
先日キネシオテーピング療法学会に参加したら、療法学会の評議員にもなってました(*_*)
行ったらなっていて、本当に寝耳に水でした(笑)

さて、東京へ行った際には、向こうの仲良くしているトレーナーにマネージメントしてもらいテーピングセミナーを開催するのですが、これも今回メデタク4回目を迎える事ができました。

昨年から会場が神楽坂のスタジオ(といっても賑やかなのは反対側なんですが・・・)で、今回は本当に濃いメンバーになりました。
NTT東日本ボート部監督、東大ボート部女子監督、茨城大ボート部監督(及びマネージャー)、一橋大ボート部前監督、に一橋大・関大ボート部OBというボート関連の方達に加え、最近毎回参加してくださっているキックボクシングの現役日本チャンピオン、それと整形外科と精神外科の現役医師2名に柔整師1名、等書いていても、やっぱり濃いな~と思います。

今回の一番のテーマは、『トレーニングをしっかり行える為のコンディショニング』
いつも口を酸っぱくなるほど、「ちゃんとしたコンディションでトレーニングしなければ、怪我の元にもなるしパフォーマンスもアップしない」と言い続けています。
これを指導者の方々に実感していただきたいと感じ、実践しました。

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神経の繋がり・靭帯の弛みへのアプローチ・浅筋膜のねじれの解消等、いろいろな事をやりましたが皆さん物凄く食いつきが良く(笑)、一生懸命学ぼうとしてくださいました。

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早速実感できたとの連絡があり、嬉しい次第です。
また次回も開催したいと思っております。


楽水庵

「京都に来てから生理痛がひどくなった」原因は?

京都府の南西部(時々京都府北部と勘違いされていますが・・・)、長岡京市の kinesio ≒ pain buster & performance upper 楽水庵です。

この春に北陸地方から京都市に移られてきた20代後半の女性。
数年前に前十字靭帯の再建手術を受けられたのですが、それでも膝の安定性がないという事で来院されました。

といっても、今回は膝の話ではありませんm(__)m
その女性が、たまたま当日の朝生理痛がきつかったという事で、「今までこんなひどい生理痛にはなった事がなかったのに・・・」と。

生理痛がきついという事は、S3神経の詰りと関係があります。
S3神経は、恥骨周辺の皮膚を支配しており、その下にある臓器も当然ながら影響を受けます。
女性なら、子宮です。
ですから、月経不順や重い生理痛、それに不妊の問題などもS3神経と大いに関係します。

では、何故S3神経が詰まるのか?
私は、「座り癖」なのではないかと考えています。
長時間座る事によって、S3神経が通っている部分の皮膚の動きが悪くなっている、この問題が一番大きいのではないか、そう思えてなりません。

この女性も、京都に来てからパソコンの入力が増えたとの事。
当然座っている時間も長くなります。

これを解決するには、もちろんS3にテーピングするのが一番有効ですが、日頃から長時間座る事の多い方は時々S3の神経の流れている部分の皮膚を優しく擦るだけでも効果があると思います。
擦る方向は、仙骨の真ん中あたりから左右どちらも大転子(太腿の外側、付け根部分)に向かってです。

S3神経の詰りは、腰を含めた下半身の「冷え」も伴います。
是非、テーピングが無理なら擦るだけでもしてください。

楽水庵



股関節のエクササイズ、動画アップしています!

京都府長岡京市(案外舞鶴市とかの京都府の北部に位置していると思われているようですが、実は京都市の南西です!)の kinesio ≒ pain buster & preformance upper 楽水庵です。

股関節の痛みや違和感、それに動きの良くない方に多いのが中殿筋と小殿筋のコンビネーションの悪い点です。
中殿筋は主に股関節を外旋する時に使われるのに対し、小殿筋は股関節を内旋する時に使われます。
中殿筋の奥に小殿筋がある為にこの2つの筋肉は密接に繋がっており、上手く連携しなければ股関節をスムーズに動かせません。

そこで、こういうエクササイズを考え出しました(リンク)。
空手やキックボクシングの「蹴り」をイメージしたものです。

私も実践していますが、かなりこれをやると股関節が楽になります。
本当に痛くて堪らない状態ならやらない方が良いですが、ちょっと痛い・違和感がある程度の方ならやってみられるのをお奨めします。
少しずつやってみて、片側10回の、最後の1回は内旋した状態で10秒キープできるぐらいになれば股関節のコンビネーションはかなり良くなっていると思います。

楽水庵

なんだか左半身に違和感、原因は・・・

こんにちは、楽水庵です。

先週愛知池で行われた「中日本レガッタ」から帰ってきて数日、仕事をしていると何だか左の首や腰が張っていました。
座っていたりすると別に問題はないのですが、仕事でテープを貼ったりしていると症状がきつい。

何回も書いていますが、自分の症状を客観的に判断するのは自分達のような仕事していてもなかなか難しいものです。
何が原因なんだろうと、いろいろと試してみましたがなかなか症状は改善されず。

しかし、仕事をしていて、ある人に「烏口腕筋」の調整をしていたところ、ハタッと気が付きテーピングしたところ症状が解消しました(*^。^*)

烏口腕筋は肩と上腕を繋ぐインナーマッスルで、上腕を拳上する働きをします。
テーピングやリリースをする時にどうしても左上腕は挙がりますので、その時に烏口腕筋がちゃんと機能していない為に首や腰が引っ張られたのでしょう。


実際、烏口腕筋の機能が正常化すると肩や首の状態が改善される方は多いですね。
ただ、それが自分の症状と同じかどうか判断するのは本当に・・・(^_^;)ですね。


楽水庵

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