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楽水庵ブログ 2016年4月 2ページ目

やはり「ドンキ・ホーテ」になるか、不妊症について、そして男性の前立腺

「ドンキ・ホーテ」といっても安売りのあのお店ではありません!
風車を巨人と思い込み突進していった妄想癖のある小説の騎士の事です。

この間60代の女性が脚のトラブルでお見えになりました。
脚だけでなく全身もバランスが良くないので調整しました。

その中で子宝には恵まれなかった事も話されました。
全身のバランスを見ている間に、何となく理由が判りました。

この方は仙椎3番から出ているS3神経の詰りが結構きつかったのです。
S3神経は恥骨周辺の皮膚を神経支配しています。
という事は、当然恥骨の奥にある子宮にも影響を与えています。
また、S3神経が詰まると物凄く腰から下が冷えるようです。

そこでS3の流れを良くするテープ(以前はジェルフィッシュテープで大袈裟でしたが、最近はπテープで済ましています)を貼ると、腰が内面からポカポカと温かくなります。
この60代女性は、月経周期が少し早かったそうですが、以前に貼った女性の方々はおおよそ月経周期が正常化されました。
まあ、結構貼っていないとまた乱れるみたいですが・・・

そして、以前にも紹介した事があると思うのですが、過去にたまたまこのS3にテーピングした不妊治療中の方が2名妊娠されました!
といっても、不妊というのは原因が様々で、果たして女性側だけに問題があるのかどうかは個々で異なるでしょう。

ただ、S3神経の詰りを取る事で、月経周期が正常化される・腰から下が温かくなる等の改善するという事は、妊娠しやすくなる条件が整いやすくなっているという事だと思われます。

本当は2名が妊娠したぐらいでエラそうに書くのは憚られるのですが、その女性がやはり自分の辛かった事、特に相方の親にプレッシャーを掛け続けれられた体験から是非PRしてくれと言われたので、書かせていただきました。

これと、今編み出した頸椎1番の調整を腰からやるテーピングテクニックで全身のバランスを整え、S3神経の流れを良くする、後は神のみぞ知る、でしょう。

それと、あまり『不妊』を挙げたくなかったのは、不埒な理由もあります。
というのも、これだと来られるのは30代以降の既婚女性という事になりますね(^_^;)
しかし、本当に困っておられるのなら、こんな簡単な方法で可能性がかなり高まるのです。
やってみない手はないと思います。

それと、女性の子宮は男性の『前立腺』に当たります。
これも私のように50代半ばになると切実な問題になります。
この問題にもS3神経は大きく関わっているのです。
昔一緒にボートを漕いでいた方が3年前に前立腺肥大が癌に移行し、更に全身に転移して亡くなられました。
薬は服用されていたのですが・・・
そういう悲しい出来事を防ぐ為にもこういうテーピングは役立つのでは、と確信しております。

楽水庵




障害者ボート日本代表メンバーのパフォーマンスアップの依頼

先日、4月末にイタリアで行われるパラローイング(障害者ボート)世界選手権にフォア(4人漕ぎ)で出場する 「琵琶湖ローイングCLUB(略称、びわろー)」のメンバーが来院されました。
その世界選手権の結果次第で、9月にリオ・デ・ジャネイロで開催されるパラリンピックへの道が開かれます。

今回は、キネシオテーピングによるパフォーマンスアップの依頼です。
「びわろー」のコーチをしているのが私の若い友人で、彼にキネシオテーピングを教えた事があり、また彼が選手達に貼っているのですが、もっと効果的なテーピングができないか、というものでした。

2年ほど前に「びわろー」のイベントに参加した事がありましたが、その時はメンバー各々がどういう障害を持っているか認識していませんでした。
今回依頼を受けて聞いてみると、4名中(男女混成)男性1名は左肘の怪我による神経断裂で、(こういう表現が妥当かどうか)一番障害が軽かったのですが、後は男女各1名が二分脊椎症(にぶんせきついしょう)、そして残る女性1名が8年前の脳腫瘍発症による失明と片麻痺、といった具合です。

二分脊椎症という症状は、恥ずかしながら私も今回初めて知りました。
先天性で、生まれてきた時に脊椎(だいたい下の方)に穴が開いていて神経が飛び出していて、手術で穴を埋めますがそこから下の神経が麻痺していて装具なしでは歩行困難です。
そして、ほとんどの方が尿意・便意の感覚がないそうです。
また、その合併症として水頭症や股関節脱臼もあります。

幸いな事に、このメンバーが来る前に「びわろー」の会員でやはり二分脊椎症の男性が、「表層性胃腸炎」と診断され薬を服用し続けているのだが全く改善しないという事で来院され、胃腸炎の方もそうですがテーピングにより歩行もかなりしっかりしたのが私にとって良い予行演習でした。

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依頼がパフォーマンスアップですから、実際当院に「ローイングエルゴメーター(エルゴ)」を持ち込んで、テーピング後に漕いでみて変化をチェックする、という本格的なものになりました。

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実際やっていくと、皆さん麻痺はあるのですが、それもテーピングにより感覚が結構戻ってきて力が入りやすくなりエルゴを漕いでも依頼された改善内容がほぼクリアできたかなと思われます。
左肘の神経を切断された方も、残っている神経の流れを良くするとかなり力が出るようになりました。
脳性麻痺の女性も、髪の毛の上からですが腫瘍のある部分にEDFテープを貼ると楽になられました。
これで効果が少しでもあるなら坊主になっても良いと言っておられるので、果たしてどうなる事やら・・・

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後は、レースまでコーチである友人が少しでもこのテーピングを継続して貼ってくれて、なおかつイタリアでまた新たなトラブルがあっても連絡を取り合って対処できればと思います。

今回こういう方々のケアをさせてもらったのは、本当に僥倖です。
いろんな縁を感じます。
そして、そんな境遇にも関わらず一生懸命頑張っておられる姿を見ると、健常者のアスリートのあり方に疑問を抱きます。
「五体満足」でこの世に生を受けた者は、その幸運を享受しなければ障害者の方々に申し訳が立ちません。
本当のアクシデントならいざ知らず、このままいったら故障するのが判り切っているのに、無茶な練習をする選手・させる指導者には本当に憤りを感じます。
勝つ為にはハードトレーニングが必要です。
ただ、ハードトレーニングができる状態でない選手にそれを押し付けるのは如何なものでしょうか?
まずハードトレーニングができる身体にして、なおかつ常にハードトレーニングができるようケアしていかなければいけません。
残念ながら、それを判っていない選手・指導者が多過ぎます。

最後に、今回の依頼は「パフォーマンスアップ」でしたが、こういうテーピングはこれらの障害者の方々の QOL (クォリティー・オブ・ライフ、生活の質)向上に非常に役立つものと確信しました。
例えば、二分脊椎症の方々でも装具なしで確り歩けるようになる、もちろん下腿部の筋肉が全然発達していませんのでいきなり長い距離は無理ですが、すこしずつ距離を伸ばしていけば自力でかなり歩けるようになります。
「自分の足で確り歩ける」という事がどれほど素晴らしい事か、「歩きスマホ」とかやっている連中に説教したいぐらいです。
脳腫瘍の方も然り、失明に関しては何とも言えませんが、片麻痺に関してはある程度までは何とかなると思います。


これからもこういう方達のサポートをできる限り続けさせてもらいたいと思います。


楽水庵









「乾いたところに水を注がれたよう」

大阪市と京都市の間にある中規模都市 長岡京市にある「アゴ・首・スポーツ障害」専門院 楽水庵です。

先日お見えになった30代男性。
ある楽器のインストラクターをされています。

趣味でマラソンや、小学校時代からバスケットボールを続けておられるのですが、左膝に痛みが出て15㎞ほど走ると痛みが激化、それにバスケットボールをしても左足を軸にしたピポットターンができなくなっているとの事。
それとストレッチの店に通っておられるそうですが、「反り腰」と指摘されたようです。

まず、この方は左耳が結構右に比べ下がっていました。
という事は、頚椎1番が傾いています。
そして、それはつまり左半身が力が入りにくいという事です。
この状態をスルーして主訴だけ処理しても、根本的な解決にはなりません。

そういう訳で、頚椎1番とリンクしている腰椎5番にアジャストテープを貼る等の施術を行っていくと、その男性の特に左半身に血が流れる感覚があったのでしょう、「まるで乾いたところに水を注がれたよう」と表現なさいました。
さすが、ミュージシャン!

数日後に若干痛い処は残っているようですが、かなり良くなったとメールをいただきました。
ただ、この頃は初回で痛みをゼロにしようとすると、どこかまた歪みを発生してしまうのでほどほど、施術前の痛みから比べると 1/3 程度になっていればそれど十分と考え、またそう説明しております。
「過ぎたるは及ばざるがごとし」です。

楽水庵



仰向けで左下肢を上下すると右臀部に痺れ

大阪府からJRや阪急電車で京都に向かうと、京都の玄関口に当たる長岡京市の kiesio ≒ painbuster (ペインバスター) 楽水庵です。
ペインバスターとは「ゴーストバスター」から想像していただけるように、「痛みを退治する」意味で使っております。

立ちっぱなしの仕事をされている60代男性。
もう少し間隔を詰めて来ていただけたらと思うのですが、ボランティア等もなさっていて月に一度程度しかお越しになれません。

今回も右手の痺れが少し出ていました。
これは首や回外筋・長掌筋の調整で解消しましたが、また近いうちに来ていただかないと効果が薄れてしばらくすると再発する可能性が高いですね・・・

それと、今回は右臀部に別の痺れが見つかりました。
仰向けで左下肢を上下すると痺れが出ます。

では、この痺れは右臀部の問題でしょうか?
いえ、左に原因があります。
今回の場合は、左大腿部にある外側広筋という「大腿四頭筋」の内外側にある筋肉が拘縮していました。
ここをほぐしてもう一度左下肢を上下すると、痺れは全く出なくなりました。

とかく痺れが出るところばかりしかチェックしない事があります。
しかし、痺れとか痛みはいろんな動きをして、どういう動きをした時に症状が出るかを確認しなければ対応できないでしょう。


楽水庵

「ワシ何にもする事ないやん・・・」

大阪からJRや阪急で京都へ来た際に、ほぼ京都の玄関口にあたる長岡京市でキネシオテーピング協会認定治療院を開いている 楽水庵です。

小豆島出身の60代男性が通われていますが、以前には小豆島から瀬戸内海を渡った加古川にある有名なカイロプラクティックに通っていたそうです。

腰や首を傷められて当院に来られたのですが、その直前にその加古川の処にも予約を入れられていて、当院の施術を受けられた後に行かれたそうですが、そこで向こうの方に「全部歪みが取れてるやん、ワシ何もすることないやん」と言われたと、前回お越しになった際に言われました。

もちろん、いつもいつもそうとは限りませんが、まあ広い意味での同業の方にそう言ってもらうのはやはり嬉しいものですね(*^。^*)


楽水庵

「マンスリー・パス」を始めました!

性分上、回数券みたいなものを発売するのに非常に抵抗があります。
また、来院された方から他所の院に行った際に、「施術前からヤイヤイ回数券の話をされてウンザリした」との話もよく聞きました。

正直言って回数券は院の経営を安定させる為に役立つ者でしょう。
ただ、その方が本当に何回通っていただかなければいけないかなど初回の施術前に判る訳ありません。
初回の施術をして2回目に来られた際、前回からの感想を聞いて大体掴んでいくものです。

ポイントで還元はしておりますが、やはり最初の頃は効果の持続期間が短いもの。
そこで間隔を詰めて来ていただいて、状態が安定しだしたら間隔を延ばして最終的には月に一度ぐらいメンテナンスで来ていただくのが理想だと思います。
「もう痛くないから」と思われる方が多いですが、私自身も含め「自分の身体を一番判っていないのは自分自身」なのです。
メンテナンスに来ていただく事によって、また大きな痛みになるような芽を速やかに詰む事ができます。

とは言っても、詰めていただくと結構出費が大変なもの。
そこで、2回目からの施術に関しては、30日間で4回まで来ていただける「マンスリー・パス」を発行させていただく事にしました!

30日間(5月など大の月に発行した場合は、31日間)有効で、14,000円です。
この際にしっかりご自身の身体を良くされたい方は是非ご活用ください。

頚椎1番の調整を腰椎5番で、かなり効果的!

この度、キャッチコピーを "kinesio ≒ painbuster (ペインバスター) にした、京都府長岡京市の「アゴ・首・スポーツ障害」専門院 楽水庵です。

多くの全身にいろいろなトラブルを抱えた方を施術させていただいてますが、そういう方々の多くに共通の特徴がある、そしてその対応策を見つけました。

それは、頚椎1番が傾いている、というトラブルです。
頚椎1番は、別名《環椎》と呼ばれる横に長い椎体です。
だからでしょうが、結構何かの原因で傾きやすいようです。

そうすると、だいたい(逆もあるかも?)下がっている側の頚椎1番の上下から出ている C1:C2 という神経が圧迫されます。
この神経が圧迫されると、背中や下肢の感覚が鈍くなりますし、当然ながら筋機能が低下します。
ハッキリ痛みで出る事もありますが、「何となく右(左)側ばかり調子が悪い」という場合、こういう可能性が考えられます。

では、こういうケースにどう対応すれば良いか?
確かに頸椎1番の調整をする機械を置いてある治療院もあるようです。
ただ、これもカイロプラクティックの多くの場合同様効果が長続きしないようです。
ほとんどの方が筋肉のバランスが崩れている為に身体が傾くのです。
だからいくら骨を整えても「筋バランス」、そして『浅筋膜の流れ』を調整してあげなければ「その場しのぎ」になってしまうのです。

何故、カイロプラクティックがアメリカであれだけ流行ったかというと、やはり向こうの方は筋肉が強いからだと思います。
彼らに比べれば筋肉量が少ないし弱い日本人は、なかなかそれだけでは良くならないのです。

話を頸椎1番の調整に戻します。
直接、頚椎1番附近の浅筋膜の調整をしようにも、髪の毛(いくら薄毛でも)がありできません。
坊主頭の方にやってみましたが、やはり髪の毛が伸びるのでせいぜい2日ぐらいしか持ちません。

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では、どうするか?
ここで、「ジンクパターン」(別名で呼ばれる事も)というものを利用します。
詳しくは書きませんが、要するに「頸椎1番と腰椎5番はリンクしている」という法則です。
ひょっとすると、仙腸関節の動きの悪い人はこれが関係しているのかも知れません。

この間来られた男性は、慢性的に後頭部の詰り、それと鬱症状を訴えておられます。
月に一度のペースで通われているのですが、前回の際に右耳が約1㎝程下がっているのに気づきました。

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以前に気が付かなかったのは、本当に迂闊でしたm(__)m

まず、腰椎5番の傾きを修整するテープを貼ります。

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次にこういう方はL5神経の流れが圧迫されています。
直ぐにスネが張ってしまうような方はその可能性が高いですね。
L4-5間の椎間板の動きが悪くなっているのです。
そこで、ジェルフィッシュテープを貼ります(この写真はなし)。
また、C1 にπテープを貼ります。

そうすると、かなり耳の位置が変わってきました!

C1_shima_2.jpg

その後続けて仙腸関節を含め全身の調整をすると、ほとんど耳の位置が変わらなくなりました(*^。^*)

C1_shima_3.jpg

男性も、「今までで一番楽になった」と喜んでおられました。

その後他の方の施術でも、やはりこういうケースが非常に多い事が判りました。
特に『顎関節症』を含むアゴの痛み・不具合を訴えられる方は、イの一番にチェックしなければいけない処でしょう。


楽水庵





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