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楽水庵ブログ 2014年5月 3ページ目

今月も Sports Net Meeting に参加

今月も Bright Body さんの勉強会に参加。

今回は、プロバスケットチーム「京都ハンナリーズ」でトレーナーさんの講演。
選手の動きを単なる関節の動きでとらえるのではなく、もっと大きな動き。
すなわち、motion ではなく、movement で捉えるというのには非常に共感できた。

そうでないと、何故その選手が同じ個所を故障するのかが理解できないから。
もっと体全体の動きで見てみないと、どこに問題があるのか判らない。

こういう考え方で捉えていくとドンドン故障者は減っていくだろう。
全てにおいて賛同するという訳でなないが、興味深い話が多かった。

できれば来月も参加したいと思う。

brightbodymeeting201405.jpg



長い距離を歩いた後に足の痺れ

以前も紹介した、左手と左足の痺れがある40代の男性。

痺れはかなり改善してきているが、GW中に長い距離を歩いたりしたら、
その後に足の甲(小趾側)に痺れが出ていたそうだ。

それと、前回は仙椎2番の神経圧迫はマシと判断して貼らなかったが、
そうすると脛の内側にザワザワとした痺れを感じるそうだ。
これは、仙椎2番のジェルフィッシュテープを貼る事で解決。

足の甲の痺れだが、これは仙椎1番の神経圧迫もあるのだが、
梨状筋の機能低下がなければ痺れは起きにくい。
だから、梨状筋をテーピングで機能回復させ、
仙椎1番へのジェルフィッシュテープを貼付。

もちろん、絶対に痺れが起きないという保証はないが、
こういう調整でかなり痺れは抑えられるという自信はある。


顔面の痺れに顎関節症の施術

手や足の痺れで通院されている40代の男性。

以前から聞いていたが、顔面、唇の周りが少し痺れる事がある。

三叉神経のトラブルだが、内側翼突筋や咬筋のバランスが良くないのもあると推測された。

よって、施術の最後に顎関節症の施術を行ってみた。
外側翼突筋も少し固く、内側翼突筋も張りがあった。
そして、咬筋のリリースを行う。

結果、非常に口の周りが軽くなり痺れも感じなくなったそうだ。
この方の場合、噛む力が結構弱くなられていたので、やってみて正解だったと感じる。

左手小指から腕の外側にかけての痺れ

2回目の来院の60代女性。

足の方は別のブログで書いたが、どうも最近左手から腕の外にかけての痺れが気になるとの事。

これは完全に「肩頚腕症候群」。
まず、後斜角筋や棘上筋などの首の後ろの筋肉、
それに上腕三頭筋などの腕の外側の筋肉、それの状態が良くない為に起こる症状。

リリースしてみると、やはり張りが非常に強かった。

それらの筋肉の状態を改善すると、痺れはほとんど起こらなくなった。

「本当に足底筋膜炎?」

腰痛で来られた60代の女性、2回目。

まだまだ起掛けとかに腰は痛むようだが、かなり楽になってきたとの事。

ただ、今回左足に痺れがあるとの事。
(左手にも痺れがあったのだが、それは痺れブログで)

そして、前回はお話にならなかったのだが、
17年前から堅い床等で足踏みしたりすると左の踵が非常に痛いらしい。

病院に行くと、「足底筋膜炎」と診断され、
一昨年にドルニエというメーカーの衝撃波治療器で治療されたらしい。
保険が適用されても3回で15,000円、結構するもんですね~

それが、また痛いので、10日に病院で再度衝撃波治療を受けるかどうか返事するとの事。

しかし、自分はこの方が本当に「足底筋膜炎」なのかどうか疑問に思った。
足底筋膜が正常かどうかは足をグーにしてもらい、
土踏まずがしっかり固くなっているかどうかでチェックできる。

この方の場合、両足とも足底筋膜はしっかりしていた。
では、どこが?
となった時に、最初から疑っていたのが「足底方形筋」という踵の奥にある筋肉。
どうもこの筋肉の不具合が痛みを起こしていると考えられる。
それで、足底方形筋のテーピングをしてみるとかなり楽になられた。

ただ、奥の方に点で痛い個所があったので、ジェルフィッシュテープを追加。
痛みがゼロになったとは言わないが、かなり強く床を踏んでも大丈夫になった。

そして、痺れの方も知らない間に消えていた。
この足底方形筋のところで少し神経に触っていたのかも知れない。
ただ、後で梨状筋のリリースをしていた時に少し臀部に痺れが出ていたので、
梨状筋の状態次第では、また痺れを誘発される可能性はあるが、
足底方形筋自体の機能が回復していれば足の痺れの方に関してはあまり出ないと思われる。

一応、このテープを貼っていて痛くなかったら、足底方形筋が原因だったと言えるので、
衝撃波治療はしなくても良いんじゃないですか、とはアドバイスしておいた。

15,000円出したら、内に3回通えますもんね(笑)

nara_foot01.jpg

「不眠症で入院か・・・」

久しぶりに昔お世話になった人に電話。

向こうの様子を伺ったら、奥さんが現在入院しているとの事。
不眠症が酷い様子。

まだ自分がこの仕事をする前だったが、首の張りが非常に強い事は知っていた。
「揉んだぐらいではどうしようもない、強く摘まんでいる」と話されていた。

強い首こりから頭痛、そして不眠症へと移行されたと推測はできる。

何とかお役に立ちたいとは思うのだが、この仕事をしてからはご存じないし、
ましてや前職のイメージが強く残っておられるので、少し厳しいか・・・

現にうちに頭痛で来られた方のほとんどが、「よく眠れました」と言って下さる。
首や肩の張りを取り、頭部への血流を促すと非常にスッキリする。
退院されたら、是非来た受けていただきたいのだが・・・

ただ、ご本人にその気がなければ、こちらがヤイヤイ言っても、
単に「セールストーク」としか受け止められませんしね(^_^;)

「だんだんと痺れはマシになってきて来ます」

以前に紹介した、「右手の機能喪失した方」

以前はいろんなテーピングを試してみたが、
この方の場合神経がどう走っているか全く判らない。

よって、無暗にテーピングをするよりも、
大元の首等の筋肉バランスを良くする事を心掛けている。
末梢の神経の走行は不明でも大元の神経の出所は確かなので。

そして、右手の機能喪失で右の首や肩甲骨は楽をしていると考えがちだが、
それはとんでもない誤解。
逆に自由に動かせないので、動かせる左よりも張りが強い。

そういう事が何回か施術してみて判ってきたので、そういう方針を立てている。

この間も来院され、痺れの具合を問うと、
「だんだんとマシになってきています」と言って下さった。

何よりこの冬の手の冷たさが段違いに楽になったのをを喜んでくださっていた。
やはり血行が良くなってきたのだろう。

薄皮を一枚ずつ剥いでいくようなやり方だが、
それでも一歩ずつ確実に前へ進んでいると確信しています。

「飛蚊症」にも足の反射区が使えそう。

定期的に通って下さっている60代の女性。

最近モノを見ている時に黒い虫が動いているように見える症状、
飛蚊症(リンク参照)になられたみたいで、眼科に行かれたが
「老化だから仕方がない」と言われたそうだ。

鼻や耳の反射区を使ったテーピングが有効なので、
ひょっとしたら眼の反射区を刺激したらどうだろうと考え、
テーピングはしなかったが、指で刺激してみた。

症状が出ているのは左目。
両方の足にある眼の反射区を刺激してみる。

すると、左の2趾の反射区のところを非常に痛がられた。
おお、反応があった!

それで、刺激した後に一度目を閉じ再び開けられると、
クリアに見えたとの事。

う~ん、これはもっと足の反射区を勉強してやっていくと
いろんな症状で悩んでおられる方の救いになるような気がする。

この刺激の仕方をテーピングで再現できるテクニックも、もちろん大事です。

右脚も坐骨神経痛の気が、それと鼻炎の薬が・・・

「まだまだ時間が掛かる…」で書いた左手と左脚の痺れのある男性。

こちらのアドバイスを守って下さり、歩いたりエクササイズをしたりで少しずつ良くなっている。

ただ、今回施術中に右の腓骨筋のリリースをしている時に痺れが出た。
という事は、右の坐骨神経痛も出やすいという事。

確かに梨状筋はどちらも弱い。
神経根を調べると、やはり右も少し圧迫があった。

という訳で、今回は左右の梨状筋と神経根(左腰椎3:4:5番 仙椎1番、右腰椎3:4番 仙椎1番)にテーピング。

左手も順調に推移。
ただ、現在論文を仕上げなければいけないらしく、パソコン仕事は休み中も行っていたらしい。
段々と姿勢が悪くなるのは自覚されているのだが、どうもやりだすと難しいらしい。
気持ちは判るが・・・

それと、気になるのが慢性鼻炎で薬を常用されている事。
自分も過去に気温差アレルギーでクシャミが止まらない時によく飲んでいた。
ただ、あの手の薬は結構副作用も強い。
それが手の痺れに繋がっているかどうかは不明だが、可能性も捨てきれない。
鼻炎用のテーピングで症状が出ないならそれが最善策なので、
数日薬の服用をやめテーピングのみで様子を見てもらう。

これで鼻炎が治まるなら、手の痺れに関してはより早い回復が期待できると思われる。

「タイヤを持ち上げて腰が・・・」

顎関節症で来られている30代の男性が、
この間トラクターのタイヤをトラックの荷台に載せようとして腰を傷められた。
仕事で過去に何度か同じ症状を起こしているそうだ。

そして、間の悪い事に急性の痛みなのに、風呂に入れば良くなると思い
前日1時間風呂に入っていたとの事。
駄目ですよ、急性の時に風呂に入って全身を温めるのは。

確かに治療法でも、アイシング・温熱療法と様々である。
温熱療法も最近はかなり高温の機械で温めるやり方もあると聞く。

ただ、それはあくまで患部に限っての事であり、
全身を温めてしまうと患部に集中させたい血流が全身を巡回してしまいます。
そういう訳で、家庭でするならアイシングが一番お奨めです。
お風呂は急性期が過ぎる(せめて受賞後72時間経ってから)までは我慢して、
シャワーにしておく方が無難です。

さて、この方の症状だが、とにかく左の股関節を曲げようとすると鼠蹊部辺りの痛みが強かった。
そこで、写真のように中臀筋にスリットテープ(コレクションテープも)、腰方形筋もスリットテープで。
外腹斜筋も弱っていたのでテーピング。

そして、左の腰が痛いので庇っているうちに右膝が痛くなってきた模様。
その原因は、梨状筋だったのでスリットテープを貼り、
ここでは見えないが右膝窩筋も貼ると右膝の痛みは消えた。

完全には痛みは消えていないが、左股関節の屈曲も問題なくなり、
かなり楽になられた。

とにかく、急な痛みにお風呂は厳禁です。

hata03.jpg

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