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楽水庵ブログ 2014年2月 6ページ目

野球部の高校生、大腿四頭筋の痛みの原因

動き出しに(特に左の)膝上が痛む症状。

総合的に検査すると、股関節周りの筋肉がほとんど使われていない。
スクワットをしていても、大臀筋を使って挙げるという意識・イメージが全くなかった。
本来股関節の筋肉を使って動かなければいけないのを、彼は大腿四頭筋ばかり使ってやろうとしている。
だから、動き出しがやはり鈍いらしい(本人及びチームメイト談)。

こういうケースの場合は、股関節を動かすというイメージをまず脳に刷り込んでもらわなければいけない。
手っ取り早いのは、テーピングで股関節周りの筋機能を上げ動きやすくする事。

大腰筋・梨状筋・大臀筋にテーピング。
これでフィールディングしてもらうと、動きが全然違うようなったらしい。

そして、次に大腿四頭筋テープ。
左は膝上に少し筋断裂があるので、コレクションテープを貼って隙間を作る(写真左)。

下腿部はひらめ筋テープを足底筋膜テープと併せて貼付。
母趾球から小趾球にかけて貼ってあるのが、梨状筋の代替テープ(写真右)。

次の日にチームメイトが来たので彼の様子を聞いたが、練習後は少し痛そうにしていたが、練習中は普通に動けていたそうだ。
こういうアプローチを続けていれば、光明は見いだされると信じている。

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50代の女性、下腿部の痛み

下腿部上部に痛み。
ひらめ筋・後脛骨筋の「加圧リリース」をしていても、後脛骨筋の機能低下が著しいのでテーピング。

それでもまだ痛みが残っているので、検査をしつつ腓腹筋・膝窩筋にテーピング。
追加で一番痛みのある個所にスリットテープを2枚。

ただ、これでも正直動き出しはまだ少し痛みが残っている。
う~ん、ひらめ筋も貼るべきだったか…

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神経圧迫の原因の一つ、鼠蹊部リンパの詰まり

30代女性、2度目の来院。
前回右腰椎1番から仙椎1番まで神経圧迫があり、ジェルフィッシュテープを貼って改善した。

ただ、元々アトピーがあり痒くなるという事で、敏感肌用を貼るという選択もあったが、テーピングなしでどうすれば良いかと模索。

アクティベーターで打ってみたが、あまり良化が認められなかったので、次の可能性を探す。
すると、右の大腿部が左と比べ浮腫んでいるので、鼠蹊部のリンパ節を調べるとやはり右が詰まっている。

テープが大丈夫な人なら、下腹部に右鼠蹊部から左鼠蹊部に向かってバイパステープを貼り、リンパの処理を詰まっていない左鼠蹊部にも担ってもらうのだが、この方の場合はテープにかぶれ易いので、それはやらない方が賢明。
手でやさしく右から左に誘導。

それをしばらくやって、右の筋機能をチェックするとかなり機能が戻っていた。
皮膚感覚も正常に。
この方の場合、これが原因だったのか。

神経圧迫の原因は様々で、今回のケースが神経圧迫を起こしている全ての人に当て嵌まるとは思えないが、機械的にただジェルフィッシュを貼るのではなく、いろんな可能性を探り、その選択肢の中でジェルフィッシュテープ、という形が最善なのだろう。

管楽器をされている女子大生、3回目

昨日までかなり楽だった模様。

前回アドバイスした腕の使い方等に気を付けてくれ、そしてあまり歩いていなかったので「歩け」と言ったら、楽器を担いで学校まで通っているらしい。

かなり厳しいことを言っているが、卒業後プロの演奏家でやっていくのに、「顎が痛いから吹けません」とは口が裂けても言えない状況になるので、今のうちに修正できるところは修正してもらわねければいけない。

逆にまだ学生のうちに発症したのが、「不幸中の幸い」だとも言えるのではないだろうか。

とは言っても、今回も肩甲下筋や前斜角筋の張りが強かった。
寒い時期はある程度仕方ないと言えば仕方ないのだが、ここをもっと普段の生活から改善してもらいたい。

顎関節周辺はかなり改善している。
だからこそ、首や肩の状態に十分留意してもらいたい。

こちらの施術を受けていれば、肩や首が張っていく過程が判る。
その時に早め早めに対策をしてくれれば、長い間好調を保てる。

「固いものを食べると左顎が痛い」女性、今回の施術

やはり、肩甲下筋の状態が良くなかった。
中斜角筋等のリリース前に肩甲下筋をまず施術。

それによって、狙い通り中斜角筋が弛みやすくなった。
施術時間及び本人に痛みを我慢してもらう時間が短縮され、大いに助かる。

顎関節への直接手技は、左外側翼突筋の癒着が若干あり、アプローチでかなり自分の指が痛かったsad
まあ、いつも痛い思いをしてもらっているのだから、これぐらいは我慢我慢(-_-;)

左の癒着がもう少し緩和されれば、痛みはほとんどなくなると思われる。

肩甲下筋と中斜角筋の施術順

以前に「顎関節ブログ」で肩甲下筋と中斜角筋の関連性が高いと書いたが、本当にこの2つの筋肉は密接な繋がりがある。

これまでは下半身・背中のリリースが終わると、椅子に座ってもらい首の施術をして、その後に肩甲下筋等の肩周りをする、という順番でやっていたが、先に肩甲下筋をする方が、中斜角筋の症状がそれだけで軽くなるのが判ったので、順序を今日から変えてみた。

その方が、受けている人の負担が減り、時間の短縮にもなる。

親指のオーバーユースと腕橈骨筋・回外筋

「加圧リリース」を施術するようになって、特に右手の親指がオーバーユースで痛いsad

と言っても、やはり仕事で使わない訳にはいかないので、セルフケア。
特に腕橈骨筋と回外筋のリリースは結構痛い(-_-;)
ただ、これらのリリースをすると親指が楽になり、何とか仕事ができます。

アクティベーターとの併用

「加圧リリース」を施術していて、やはり状態がかなりひどい場合は下のアクティベーターを併用すると効果的。
また、そうでなければかなり痛い思いをさせてしまうし、私の指も大変痛いdespair

本当にこれを打つと瞬間でほぐれていく。
そして、すかさず「加圧リリース」をすると深部までほぐれていく。

アクティベーター、大事な「相棒」です。

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なかなか難しいケース

先日は立て続けに3人の女性に顎関節症の施術をした。
そのうち2人の方はまずまずの成果が出たが、1名の方は残念ながら思ったほどの効果が出なかった。

その方は、以前にも登場してもらった「もっとも口の開かなかった」方なのだが、顎関節と外側翼突筋の癒着が強くて何度も施術しているのだが、なかなか剥がれてくれない。
これが剥がれてくれないと、口がもっと開くようになってくれないので、早い内になんとかしたいと内心焦っているsad

首やその他の箇所にもまだまだ問題が多い。
それも解決しつつ、そしてご本人にも普段のエクササイズ等を心掛けてもうようアドバイスもし、全ての問題をクリアできるようにしていきたい。

頭痛対策エクササイズ、上僧帽筋のもう一つの方法

今日お見えになった方の頭痛の原因の一つが上僧帽筋だった。

その際に、上僧帽筋の「加圧リリース」の新しい方法を思い付き、やってみると今までよりも効果があった。
セルフでやるエクササイズでも効きますので、紹介します。

前に肩甲挙筋のエクササイズで、左側に頭を傾けた際に左肩を上げ頭と肩を付ける、と紹介しました。
上僧帽筋の場合は、それを顎を上げながらやるだけです。

これだけで、かなりの効果が出ます。
もちろん左右ともやってください。

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