楽水庵ブログ

X脚の矯正テーピング例

30代の女性。

坐骨神経痛・胸郭出口症候群・肩や首のこり・頭痛等の症状で定期的に来院されている。
そう言えば、顎関節症もあったな~、遠い過去のように思えてくる・・・

X 脚もあり、昨日下肢の検査をしている時に効果的なテーピングを思いついたので、早速やってみた。
X 脚の矯正テープも結構いろんなテーピング例があるが、テンションをかなり掛けたりするものも多く、肌の弱い方にはあまりお勧めできない。
ましてや、圧倒的にX 脚は女性が多く、なおさら肌の事も考えてあげなければいけないと感じる。

そして、お断りしておきますが、X 脚でもいろんなパターンがあるので、
これはあくまでこの女性のケースでは有効だったという事です。
その人その人によって、アレンジは必要になってきます。

まず内側にずれている大腿部下部の筋膜を外に戻すテーピング(写真左)。
右と左では大腿骨の回旋具合が異なっているのがお判りになるでしょうか?
そして左の大腿部にも同様のテーピングをする。

ただし、このままだと立ってもらうとかなり重心が外側になっている。
いうなれば、O脚気味。
そこで、次に下腿部上部の筋膜を外側に戻すテーピング(写真右)。
これで、重心が3趾(中指)に移る。
最期に足底アーチテープを貼ると、母趾球にも重心が乗るようになり、踵・小趾球・母趾球の「3点支持」ができるようになった。

なお、足底アーチテープ以外は全くテンションを掛けずに貼った(ここが重要)です。

感想は、慣れていないから違和感はあるが物凄く脚が軽くなったとの事。
ずれていた下肢の軸が修正されたからだろう。
その後下肢のリリースを行ったが、感想を裏付けるようにかなり状態が良くなっていた。

う~ん、これなら余程肌の弱い方以外にも使えそう。
そして、大事な事は考え方さえ理解してもらえれば、貼り方自体は難しくないという点。
継続しもらう為には、これが一番のポイントでしょう。
まあ、本人の性格にもよりますが(笑)

matoba01.jpgmatoba03.jpg


過去の記事

全て見る