楽水庵ブログ

いつまでも続く咳、違うアプローチで

こんにちは、「キネシオ ローイング インストラクター」(キネシオテーピング協会認定ボート競技専門指導員)
京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵の水谷です。

通っていただいている60代の男性がこの2ヶ月ほど咳が続いています。
この前までは「喘息テープ」という、胸骨と気道を刺激するテープを貼っていたのですが、あまり効果は出ていませんでした。


それが本日お越しになった時に、「この間テレビの健康番組で『長引く咳は、胃の問題、特に逆流性食道炎の可能性』と言ってました」と話されました。
それと、もう一つヒントがあり、いくら咳き込んでも喉は痛くならないそうです。
という事は、胃の問題の可能性が高いかも知れません。

それがヒントになり、噴門(胃の入口)を触ってみると、確かに動きが良くない。
噴門を含め内臓の筋膜は「時計回り」が正常なのですが、この方の噴門はやや「反時計回り」でした。
ちなみに、幽門(胃の出口)は時計回りで正常。

という事は、噴門の上の皮膚・筋膜の流れを正常化してみると咳はマシになるのでは、と判断して画像のように噴門の筋膜を誘導するテーピングを試してみました。




実感としては、「確かに違う!」そうです。
ただ、まだこれを貼った後も少し咳き込まれていました。

次に噴門の動きを阻害しているもの、それを考えました。

その前段階で胸骨の筋膜誘導はあまり効果を感じられていなかったので、それは選択肢から外しました。
そうすると、導かれるのが「横隔膜」。
ただし、これも状態によってどこを誘導するのか判断しなければいけません、前横隔膜・腹横筋・下後鋸筋等、いろいろあります。
今回は素直に「前横隔膜」を狙いました。
前から胸郭の下を水平にミゾオチに向かって左右から皮膚・筋膜を寄せると楽な感じが出ました。
その状態をキープする為に直径5㎝のπテープを左右1枚ずつ貼りました。

ありがたい事に、それを貼ってから帰られるまでの1時間ちょっと咳き込まれる事はなくなりました。
この状態がずっと続いてくれたら良いのですが。
ただ、実感としては息も楽になられたようですし効果はあったと信じています。


*あくまで個人の感想です。
*効果には個人差があります。


楽水庵

 

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