楽水庵ブログ

職業病か、先ず鍛えるべきは脊柱起立筋

こんにちは、楽水庵です。

最近またウエイトリフティングの練習に行くようになって(と言いつつ半月以上行けてませんが・・・)以前に練習していた時より背中のアーチ(「バックアーチ」)が取れていないのを思い知らされました。
高重量になればなるほどバックアーチがしっかり取らないと、練習で腰や膝を傷める可能性が上がります。

恥かしながら、9月に体育館でスクワットをした時に左膝をやりました。
その時はスクワットをやった後のレッグエクステンションを高重量でやったのが原因だと思っていたのですが、今から思えばスクワットの際にバックアーチがしっかり取れていなかった為に不完全な体勢だったのですね。
内側側副靱帯や前十字靭帯を傷めて結構長い間各種テーピングしていましたが、先日体育館でまたスクワットした際は後述するようにバックアーチをしっかり取れるようになっていたせいかテーピングをせずにやっても(スクワットをする際には膝サポーターはします)全く問題ありませんでした。
昨日も1時間半ほど早歩きしましたが大丈夫でした。
ちょっとフォームが変わるだけで大きな違いです。
とはいってもこの「ちょっと」が非常に大事で、私みたいに8年ほどウエイトリフティングから離れていた者にとっては「イメージと現実の解離」が大きく、自分勝手にやっていたらもっと悲惨な目にあっていたでしょう。
その点京大ウエイトリフティング部で皆と一緒に練習させてもらえるのは非常にありがたい事です。

昔は上体反らしが得意でブリッジなんかも簡単にできました。
それがブリッジはおろか上体反らしもあまりできないようになっているのは薄々判っていました。
しかし、実際ここまでバックアーチが取れないようになっていたとは。

それとこれも薄々気づいていたのですが、同じような背丈の人と一緒に写真を撮ったらどうも私のほうが背が低く写っている(5㎝ぐらい)。
そんなに自分では猫背になっている風には見えなかったのですが。
これも脊柱起立筋がしっかり収縮していないので、所謂「背中が伸びる」状態になっていないので背中が縮まっていたのですね。
自分でも判るのが胸椎と腰椎の境目。
ここからの神経がよく詰まって大腰筋等の機能低下を起こすのですが、その主たる原因は(私の場合です)脊柱起立筋の収縮不足によるものだったと思われます。

加えて、この数年ヘビーに腰を傷めた時に必ずやっているのが、脊柱起立筋。
脊柱起立筋は「抗重力筋」で大抵どんな時にも使われるので、これが原因のギックリ腰は本当に辛いものです(T_T)

振り返ってみれば、元々転職組ですが最初は足で行う施術も行っていました。
それが4年程前からテーピングと手による施術に切り替えました。
そうすると以前よりも前屈みになっている時間が増えたのですね。
考えてみれば4年程前にやったギックリ腰も、ジェルフィッシュテープを貼りまくっていた時期でどうしても連続して前屈みになっていましたね。

最近ブース活動をしている写真を摂ってもらっていても、やはり前屈みになっています。
ベッドの高さを上げれば少しは前屈みがマシにはなりますが、その分施術を受けられる(特に身長の低い)方の負担が増えます。
最近ブース用の折り畳みベッドをアルミパイプ製のものに買い替え、それが8段階に高さ調整できるので一番高くしてみました。
しかし、この高さでは受けられる方には身体的・心理的負担が強いので極端に上げるのは止した方が無難でしょう。

とすると、自衛策としてはやはり脊柱起立筋の強化、これに付きます。
ちょっと前から施術を終える毎に立位で後屈をしていたのですが、これは脊柱起立筋よりも「臀筋」を使いますのでほとんど効きませんでした。
この問題(バックアーチが取れない)という切実な問題に直面し、所謂「尻に火が付いた」状態でやはり一番有効なのは「うつ伏せで」状態を反らす事だと再認識。
ただ、一人でやるには足を支えてくれる人がいないので元ボクシング世界チャンピオンの具志堅さんがやっていたうつ伏せで足首を掴んで状態を反らすものに切り替えました。
具志堅さんはこれで跳んでましたし、このトレーニングが「具志堅ジャンプ」と呼ばれているのを今回初めて知りました。

しかし、悲しいかな最初は足首を掴むのに一苦労でハムストリングを攣りかけた事もあります(^_^;)
それでも段々と足首も掴みやすくなってきました。

これをやりだしてスクワット等も安定してきたのは間違いありません。
足裏全体で床を押す感覚が増してきました。
それと毎日ちょっとした障害物を「左右に跳んで跨ぐ」というのをやっていて10回ぐらいしか連続でやれなかったのが、脊柱起立筋を鍛えだしてからは40回ぐらいできるようになってきました。
体幹が安定してきたせいでしょう。

なお、脊柱起立筋はひらめ筋・肩甲挙筋等は前述したとおり「抗重力筋」で、活動している間(流石に寝ている時は休んでいていいですが)は常に収取していて良い筋肉です。
しかし、何かを運動をする際の「主働筋」ではありません。
ボート競技で、特に中学生のレースを観ているとレンジを大きく取りたいが為に前に思いっ切り前に突っ込んで「脊柱起立筋で身体を起こす」ようなフォームで漕いでいる選手を見ます。
これは腰椎のヘルニア等を起こす要因にもなりますので、体格に合ったフォームで漕いでほしいですね。

最後に私の場合は職業柄「後ろが弱い」のですが、最初にも書いた通り多くの方は腹筋が入りにくい「前が弱い」状態です。
大事な事なので繰り返させていただきました。


楽水庵











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