楽水庵ブログ

仙腸関節炎の際にはストレッチングは控えてください!

こんにちは、楽水庵です。

先週久しぶりに来た女子高生です。
整形で診てもらったら「仙腸関節炎」と言われたとの事でした。

確かに仙腸関節も詰まっていたのですが、股関節周り、特に大殿筋等の機能も低下していたのでその辺りも含めて全身の調整をしました。
痛みもかなり軽減したようでした。

1週間ほど経った昨日来院したのですが、また痛みが出てきたとの事。
もちろん、まだやらなければいけない処もあったのでしょうが、どうも話を聞いていたら仙腸関節を緩めるストレッチングを毎日していました。

確かに違和感があったら仙腸関節のストレッチングをしてスッキリしたい気持ちは判ります。
しかし、是非とも我慢してほしいですね。

というのも、仙腸関節は詰まっていますが、仙腸関節の下部にある仙結節靭帯などは逆に弛んでいるからです。
この高校生も仙結節靭帯をチェックしてみたら、やはり状態が良くありませんでした。

表現的に適切かどうか判りませんが、靭帯は弛むと触ると「コリコリ」した感じで一定方向に動かすと物凄く痛く感じます。
足関節の靭帯など他の部位の靭帯もそういう感じです。

それと「仙腸関節」と言いますが、実際には靭帯に囲まれているもので、それこそ『靭帯』と考えても良いぐらいのものです。
ですから、「仙腸関節炎」とは「仙腸関節の捻挫」である事が結構あります。

仙腸関節の痛みは周りの筋肉のバランスや仙骨の動きを整えながら解消していく必要があります。
ただ、単にストレッチングをすれば解消するような軽いものだったら良いのですが、ある程度症状が重い場合は更に悪化させる可能性があります。
特に靭帯を更に弛める結果になる事があります。
そうすると、痛みがいつまでも残ってしまいます。

ほとんどの仙腸関節の痛みは、原因をしっかりチェックすると症状は改善できます。
ただ、何度も書きますが焦ってストレッチングをしているといつまで経っても痛みが残ってしまうでしょう。

楽水庵




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