楽水庵ブログ

案外多い「反り腰」、仰向けで寝れない方は特に注意!

こんにちは、楽水庵です。

最近中学生が結構来ていますが、彼らのほとんどが程度の差こそあれ所謂「反り腰」になっています。
聞いてみると、やはり仰向けで寝にくいようです。
中学生でなくても高校生・大学生・一般の方でも多いですね。

別に寝相の事をヤイヤイ言うつもりはありません。
人によって寝入りやすいポジションは様々でしょうから。
ただ、横向きやうつ伏せで寝ている場合は、仰向けで寝ているよりも首に負担が掛かるリスクが高い。
その為に首だけでなく全身のバランスが乱れてしまう事がかなりあります。
私の最近の施術はまず首のバランスを整える事から始めますが、その際によく「仰向けで寝られる?」と尋ねます。
そうすると、大抵の答えが「仰向けで寝ていると腰と床(マットレス)が離れていて、痛いまではいかなくても何となくイヤ」だから横向き・うつ伏せで寝ているとの事なのです。

問題は「仰向けに何故なれないのか?」なのです。
この反り腰の症状がなぜ起こるか、これを突き止めなければ仰向けで寝られません。

私も以前「反り腰」の症状は大腰筋等の股関節を屈曲させる筋肉の拘縮と捉えていました。
しかし、そういうアプローチがあまり効果を出せなかったのも事実です。

ある時、「これは腹筋(特に腹直筋)の機能低下によって起こっているのではないか?」と感じて、そういう方達に腹筋運動をやってもらいました。
そうすると、そういった方達の腹筋運動(上体起こし)は腹直筋が収縮して起き上がるのではなく、先ずお尻の筋肉を働かせ、その反動で腹筋を働かせています。
ですから、腹筋運動であるにも関わらず実はお尻の運動になっているのです。
ここからして身体のバランスが崩れています。
素直に腹直筋が入らないのです。

では、腹直筋が何故入らないのか?という問題ですが、神経的なものというのが私の実感です。
仙椎2-3番間が詰まる事により恥骨周辺の皮膚の動きが悪くなり、感覚が鈍ります。
恥骨には腹直筋や外腹斜筋等が繋がっていて、その辺りの皮膚感覚が鈍いという事はその内部にある組織にも影響を与えるのです。
その為に上に挙げた筋肉が働きにくくなります。

それでは、何故仙椎2-3番間の椎間板が詰まるのか?というと、
これは思春期の頃に仙骨(癒合するまでは唯の仙椎)が完全に癒合される前に何がしかのストレスが掛かって詰まっているのでは?というのが私の持論です。
でなければ、これだけここが詰まっている人が多いという事が説明できないと思います。

そして、ここの詰りをテーピングで解消し腹筋運動をしてもらうと、皆さんちゃんと腹直筋主働のしっかりした腹筋運動ができます。
仰向けになっても、テーピング前にあった腰とベッドの隙間がなくなり仰向けが楽になられます。

アスリートの場合、何かにつけ痛くなったら「スポーツ障害」という事になってしまいます。
しかし、それ以前に「反り腰」で仰向けになれず、その為に横向けやうつ伏せで寝ている為に首のバランスが崩れる事から起こる事も多々あると私は確信します。

そういう訳で首はもちろんの事、反り腰でないかどうかも最初のチェックポイントになっています。

楽水庵












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