楽水庵ブログ

「この子は力を出す方法を知っていない・・・」、施術後に!!

こんにちは、楽水庵です。

先週に以前通っていた中学生と同じ野球チームの男子(3年)が坐骨神経痛から来る腰痛で来院しました。
体格的にもそれほど小さな訳ではないのですが、付いてきた母親が「腕相撲で私に負けるんですよ」と言うのでビックリ!
別に北斗 晶や吉田 沙保里みたいな母親ではないですよ(笑)、部活経験もないと言っておられたし。

普通部活をやっていたら中学1年辺りで親父に勝つはず。
私もそうでした。
うちの親父は魚屋でまあ肉体労働者でしたけど普通部活で鍛えていればそれぐらいで親父にも勝てるようになっていきます。
まあ、最近トレーニングで鍛えている親父連中も増えてきているみたいなので、一概にはそういえないかも(笑)
実際私も56のおっさんですが、レッグマジックを使った「パーフェクトプッシュアップ」をやらせたら大学の現役ボート部員よりもできちゃったぐらいですから(笑)

でもそんなに筋力があるはずもない母親になぜ負ける?
また、母親が「チームの指導者が『この子は力の出す方法を知っていない』と言っていました」と話してくれました。

力の出し方を知っていない?
違いますね、神経的に問題がなければ身体のバランスが良くないだけです!!
今の子達は足の形も悪いし、普段しゃがむ事もないしスマホの普及で首・肩の状態も良くありません。
もちろん、誰でもある就寝時のポジションで首のクセもあるし、第一「反り腰」の子も多くそういう子は仰向けで寝辛いのです(これについてはまた書こうと思っています)。

この子のポジションはショートなのですが、足の形が良くないので横に来た球を獲っても(翌日また新たにチームメイトが来院して、その子の父親がこの子はグラブ捌きは上手いと言っていました)足元が踏ん張れないのでしっかり投げられない、そして下半身が決まらないので肩を傷めます。
この悪循環が子供達のパフォーマンスを余計に下げていきます。
決して「気合」とか「やる気」だけで解決できる問題ではないのです。
翻って本当に少し筋道をつけてあげるだけで、発達途上ですから物凄く変化します。

その子ですが、2回目来た時に母親に腕相撲の結果を聞いたら「コテンパンに負けました」と嬉しそうに言っていました。
そらそうでしょう。
余程負けず嫌いで尚且つ体力自慢の母親でなければ中学3年の息子に勝つ事自体が変ですからね。

それと物凄く話すようになったとの事。
家でも良く話すようになったし、前述のチームメイトの父親も「今までそんな事なかったのに、この前向こうから話しかけてきたのでビックリした」と話していました。

今まで本当にしんどかったんでしょうね。
もちろん身体が楽になったのもあるでしょうが、私のように彼の状態をキッチリ理解してくれるものが見つかったので精神的に楽になったのもあるかと思います。

ですから、彼はまだまだポテンシャルが出せていないのでパフォーマンスが低かっただけで、ちょっと調整するだけでもっともっとパフォーマンスが上がります。
その状態でプレーする事により、また新たな世界が見えてくるでしょう。

しかし、「よく話すようになった」というのは意外でしたが・・・

楽水庵








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