楽水庵ブログ

右利きの人の左小円筋の筋低下、何故?

こんにちは、楽水庵です。

上腕と肩甲骨を繋いでいる筋肉の一つに『小円筋(しょうえんきん)』があります。
本当に小さな筋肉ですが、この筋肉が機能低下すると結構大変です。

筋膜的な繋がりからか広背筋も力が出なくなりますし、頚板状筋という頸椎・胸椎を繋いでいる筋肉も機能低下して肩こりの原因となります。

最近私自身歯が折れて(まあ、元々虫歯で弱い歯でしたが)その治療中(今も続行中)に根まで削ってもらった時に物凄い痛みが出ました。
菌や膿を歯茎から追い出そうとする「好転反応」らしいのですが、かなり痛かったですね。
その痛みの為か首の筋肉が張って少し寝違いのような症状になりました。
首を反ると右肩甲骨の辺りに痛みが出ていました。
いろいろと試してみてもまだ一つ解決しなかったのですが、小円筋を貼ってから「ピタッ」となくなりました。
小円筋が肩甲下筋や棘下筋の動きを邪魔していたようです。

さて、この小円筋についてもう少し書きます。
野球やテニスの選手などは利き腕の肩甲上腕靭帯を傷めている事が多々あります。
投手で「肘を傷めて」手術する方も多いようですが、そもそも本当に肘だけ傷めていたのでしょうか?

私は違うと思います。
元々は肩、それも肩甲上腕靭帯を傷めているのだと思います。
ここを傷めると胸の筋肉と腕の筋肉の「リンクが切れて」しまいます。
だから腕の様々な動きの際に胸の筋肉が連動しない。
特に投球におけるフォロー・スルーはイメージとしては胸でやるものです。
で、このリンクが切れる事によって所謂「手投げ」になって肘を傷めている事が多いのではないでしょうか。

少し話が脱線気味でしたが、この肩甲上腕靭帯が弛んでいるほとんどのケースで小円筋も傷めています。
以前の私はそれになかなか気が付きませんでしたが、最近では肩甲上腕靭帯と小円筋をセットでやっています。
こうしてから肩を傷めておられる皆さんの回復が凄く良くなられました。

やっと本題ですが、今度は反対に利き腕の反対側にある小円筋を傷めておられる方も結構おられます。
「何が原因?」と最近まで不思議に思っていましたが、やっと判りました。
この症状の方々はそのほとんどが事務系のお仕事をされています。
という事は、パソコンを前にしていて利き手はマウスとかで頻繁に動かしますが、反対側の腕はほとんど固まったままです。
加えて上腕は少し内旋気味になります。
結局これで小円筋のオーバーストレッチになっているようです。
時々上腕を外旋させる運動をされる事をお奨めします。

楽水庵






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