楽水庵ブログ

回数ばかりやらそうとするから・・・

こんにちは、楽水庵です。

先日球技をやっている女子高生が、「真面目に腕立てすると疲れるから、皆上手にごまかす事を覚える」と言っていたのを聞き、自分達の時代と全く変わっていないなと感じました。
指導する側の意識が進歩していないのです。

例えば腕立て伏せをキチンとすると胸がパンプアップしてきますが、そういう処をキッチリ確認せずただ回数だけやらそうとすれば、本来ターゲットである筈の筋肉を鍛えられずに終わってしまいます。
腹筋なども特にそういう傾向があります。
真面にシットアップなどをしたら腹直筋が直ぐにパンプアップしてしまいます。

だけど、本当はそれで良いんです!
特に筋力トレーニングは「効かす」為にやるものです。

昔ウエイトリフティングをやっていた頃に教えてもらった言葉があります。
「ウエイトリフティング」と「ウエイトトレーニング」は傍目から見ていると同じように見えますね。
ところが、大きな違いがあるのが「しんどいように行うのがトレーニング、それで鍛えて楽に行うのがウエイトリフティング」なのです。

競技の為に筋肉を強化するのにするのがトレーニングで、その競技力を上げる為にするのが練習(プラクティス)だと私は思っています。
プラクティスの場合はいかに全身を上手く使って『楽に』するのが大事です。
しかし、腹筋や腕立て等のトレーニングは「しんどく」するのが鉄則でしょう。

だから別に回数に拘らなくても良いから、しっかりターゲットの筋肉が効いている「しんどい」事をやっているかどうか、それを指導者はチェックしてあげなければならないと感じます。
試合で相手をフェイントで交すのは素晴らしいですが、トレーニングでしっかりやっているように誤魔化すのはいただけません。
ただ、それで簡単に騙される指導者も情けないですね。
それに、「とにかく回数だけやらせておけば」という考えは即故障にも繋がります。

楽水庵







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