楽水庵ブログ

行ってきました、福島日帰り出張セミナー

こんにちは、楽水庵です。

前のブログでも書いていたように、21日(日)日帰りで福島に出張セミナーに行ってまいりました。
8時15分伊丹発、同日の18時10分福島発、という強行スケジュールでした。

ちょっと雑談になりますが、同日に伊丹と福島両空港.でチェックイン及び保安検査場通過・荷物の受け取りをすると、やっぱり面白いですね。
まず伊丹空港には7時半頃に着いたのですが、保安検査場に行くと早朝なのに凄い人だかり!
グランドスタッフの人は自信たっぷりに「大丈夫ですよ」と言うが、ちょっと不安。
考えてみれば急ぎの搭乗客の為に別のゲートを使うので、実際そうだったんですがね。

機体も3年前に福島へ行った時は、一応ジェットでしたがボンバルディア製の小さなものでANAの子会社の運用でした。
今回は737でANA本体の運用でした。
ただ、4席ほどあるちょっとお高い席の乗客に対する態度がちょっと違いますね、CAさん(^_^;)
まあ、当たり前か・・・

福島に到着して荷物受取場のトイレで大をして出たら、既にベルトコンベアが止まっていてその横に私のバッグが置いてありました。
え、そんなに早い事済んだの?
そして、もう一度トイレに戻ってコンタクトレンズを嵌めていたら、トイレのドア自体をノックする人が。
「失礼します、もう直ぐリムジンバスが出ますが、大丈夫ですか?」という事です。
会場が空港近くで、県立医大ボート部が迎えに来てくれると聞いていたので、「大丈夫です」と返答。
まさか、京都から日帰りでセミナーに来ているとは向こうも思っていなかったでしょうね。
というか、まだ一人残っているのをちゃんと判っているんですね、空港の人は。
そういえば、昼食を食べる処が空港ぐらいしかないので3階のレストランで食べた時にタブレットを置き忘れていたのですが、レストランのウエイトレスさんが空港玄関で車待ちをしている際に届けてくださいました。ありがとうございましたm(__)m


さて、本題に入ります。
以前も書いてましたが、今回のメインテーマは「腹筋がしっかり入らない選手にどうアプローチするか?」と「パターンで覚えるコンディショニング」でした。

元々Tさんという私の友人がコーチしている高校の女子クオドが、インターハイ予選でライバル校に勝って本選に行く為にはどうすれば良いかという事を電話で話していたら、「是非21日来てください」と頼まれたのが切っ掛けでした。
ところが、高校が試験前で生徒がセミナーに来れないという事が判り、この話は流れたと思っていたら同じくTさんがコーチングしている福島県立医大ボート部がこの話に乗り気になって実現しました。
それにその高校の顧問に、折角だからという事で福島県のアスレティックトレーナー協会に声を掛けられて、相撲の指導者や息子さんが小学生でアルペンスキーで県内1位の親御さん等が集まってくださいました。
整形外科の医師も参加されるとの事でしたが、会場がTさんも迷われるような処で電話番号を聞いていなかったらしく、どうも迷って断念されたようです。

10時過ぎぐらいから講習開始。
メインの受講生が医大生という事なので、結構意地悪な質問を結構しましたね。
「4種類ある腹筋の名称は?」とか「頚椎は7本だけど、神経は8本あるの判っているね?」とか・・・
そのうち、「当てんといてくれ」みたいな顔を医大生達がしているのを見ているのも乙な気分でしたね(*^。^*)

前に戸田から私の院に来てくれた強豪チームの方がまた福島まで来てくださったので、まずその方をモデルに調整していきました。
その内に靭帯の弛みをどうロックするか、というのをやっている時ちょうど相撲の方が右人差し指の(確か)第2関節を昔やった突き指のせいで動きが悪くなっていたので、チョイチョイとテーピングしたら見違えるように動きが良くなりました。

まあ、教えた事全てスッとできる訳ありません。できたら天才です(笑)
それでも現場で私のテーピングを見た、そして実際に手で筋膜の誘導をさせてみたりもした、この体験は非常に貴重だと感じます。
「外科・内科、どの分野に進もうとも手で触って感じる、これができないと良い医者にはなれないと思う」と生意気言いましたm(__)m

あっという間に12時を過ぎたので、先ほど書いたように空港で昼食後まず全員に足底筋膜を、テープのカットから貼付までやってもらいました。

20170521fukushima1.jpg20170521fukushima2.jpg先ほどの実業団の選手に貼付後エルゴを引いてもらったら、「いつもより長く足を押せますね」との感想。
足底筋膜が強化されるとかなりボートでも有利です。
相撲の方も「これは良い!」との感想でした。
またレッグドライブの後半内転筋を使い内腿を締めるようにアドバイスしたら、これも感覚がかなり良くなりました。

モデルをチェンジして、今度は医大の女子を調整。
先ほどの選手とほぼ同様の症状。
だから、パターンを覚えると本当に便利なのです。

靭帯、今度は足関節をテーマにやっていくと、特に左が結構良くない女子がいたので今度は彼女をモデルに。
調整する前にエルゴを引かせると、やはり左が真っ直ぐ押せていない。
調整後もう一度引かせると、しっかり真っ直ぐ押せていました。

そして、この女子は以前スキー実習の際に右前十字靭帯断裂し手術後脛骨粗面(膝の下辺りの前面)周辺の皮膚感覚が非常に薄くなっていました。
皮膚感覚が薄いという事は、筋力も出ない事を意味しています。
そこで、「表皮テープ」という非常に細い神経テープを3本足趾の爪から感覚の薄い箇所まで貼ったら、しっかり感覚が戻りエルゴを引いても右の蹴りが良くなっていました。


20170521fukushima8.jpg

更に、常々最近のボート選手は「横の動き」をトレーニングでしていないと感じていて、その対策として「四股」が物凄く有効だと奨めています。
ちょうど相撲の方が受講されていたので、四股のレクチャーを頼みました。
本業が蕎麦屋さんで朝早くから仕込みをされていたせいか居眠りをされていたのですが、「ほら、四股!」と大声で起こした途端にパッと目覚めて指導してくださいました。
やっぱり本職の四股は難しいですね~
片足スクワットの要領でやっていくのは判っていましたが、本当ゆっくり脚を挙げていくんですね。
私もまだまだですが、本職の四股を目の当たりにできた事は収穫でした。

帰りの出発が18時10分で、会場が空港近くで、伊丹と違いチェックインや保安検査場通過があっという間なので17時半ぐらいまでやっても良いかなと思っていたのですが、会場を17時15分までに出なければいけないという事なので、17時過ぎにセミナーを終了しました。

本当にこのセミナーで紹介した事を全部スッとできたら天才です!
でも、生で私の検査法やテーピングを見てコツコツと復習してもらえれば、きっとかなりの事ができると思います。

空港まで送ってもらい記念撮影。

20170521fukushima4.jpg20170521fukushima5.jpgやる事やったので晴れやかな顔してますね、私(*^。^*)
帰りのフライトも順調で、途中機長が南アルプス上空を通過中富士山が綺麗に観えると機内放送で言ってくれましたが、ああやって上空からだと新幹線から観るのと異なり、本当に富士山って単独峰なんだなと実感しましたね。

向こうでは終始ハイテンションでしたが、流石に翌日かなり疲れを感じました(笑)


楽水庵













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