楽水庵ブログ

過去の自分に対する過信

先日テニスをされている女性がアキレス腱痛で来られました。
自分で運転するのが辛いほど重い症状でした。

この方は中高時代部活でテニスをされていて、10年ほど前からまた試合に出られるようになりました。
ただ、正直言って競技を続ける為のエクササイズを怠っています。
とりあえず毎日20分歩くようにアドバイスしました。
ハードな競技をするのにウォーキングなど役に立たないと思われがちですが、
それは間違っています。

よりハードな事をする為には、そのベースがしっかりしていなければできません。
ジョギングでも良いのですが、下腿部ができていない人はまず歩くべきです。
ジョギングしたければ、ウォーキングの中で少しずつ入れていけば良いのです。
「2週間仕事が忙しく全然何もしていなかった」人が試合に出ていた、と話されていましたが、
それは決して褒められた事ではありません。
申し訳ないが、そういう方はいずれ何かしらの要因で競技できなくなる可能性が高いです。

特に中年以降で、体育会系出身の方は過去に捉われがちです。
「昔、これぐらいできた」、「20年前の体力に戻れれば」とか回帰主義が甚だしいのです。
時計は元に戻せません、今からの自分を創っていかなければいけないのです。
今の自分をしっかり見つめ、今の自分に見合ったエクササイズをするべきです。
昔と同じトレーニングをしても得られる効果は少なく、また挫折してしまう事も多い筈です。

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