楽水庵ブログ

オスグッドの症状でチェックすべき箇所

京都府長岡京市の 『痛みの探偵!』楽水庵です。

この間昨年夏に足関節捻挫で2回ほど来ていた男の子が中学生になり、どうやらオスグッドの症状が出ているという事で久しぶりに来院しました。

確かに膝下の脛骨の近位部(膝に近い方)が盛り上がって、触ると痛みを感じていました。
しかし、膝の曲げ伸ばしでの痛みはそれほどでもなく、まだまだ症状としては軽度です。
本当に重症になると全く膝を曲げられなくなりますし、そうなるとその場での大幅な改善は期待できないでしょう。

オスグッドは『成長痛』と呼ばれています。
主に大腿骨が伸びていっているのに対し筋肉の発育が追い付かず、そういう時期に激しい運動をすると大腿直筋の停止部、つまり脛骨粗面(けいこつそめん)と呼ばれている脛骨の付け根部分が引っ張られて起こるものです。

仕方ないといえば仕方ない部分もありますが、ある筋肉の機能を回復させればかなり症状が軽くなる事もあります。
それは、『腸骨筋』です。
時には大腰筋の場合もあるかも知れませんが、私が今までやってきた中では腸骨筋ばかりでした。

何故なのか?と考えてみました。
もちろん腸骨筋は脛骨には直接繋がってはいません。
しかし、大腿骨の骨自体が伸びている時は骨端の成長線から伸びていきますので、おそらく腸骨筋の停止部に当たる小転子(大腿骨の内側の付け根、外側は大転子)付近の状態が改善すれば直接脛骨まで繋がっている大腿直筋の力も働きやすくなるのでは、と考えています。

軽度の場合は腸骨筋へのアプローチ+アルファで症状は改善しますが、上にも書きましたが膝を少し曲げるだけで猛烈な痛みを訴えるような重度のオスグッドではこのやり方は即効性はないと思います。

是非そこまでの痛みになるまでにこのやり方を試していただきたいと思います。
そんな痛みを抱えながらスポーツをしていても楽しくはないでしょうから。


楽水庵


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