楽水庵ブログ

バネ指に効果的!上肢の浅筋膜テープ

京都府長岡京市 『痛みの探偵!』と名乗らせていただいる kinesio ≒ painbuster & performance upper 楽水庵です。

パソコン等の事務仕事、それに私達のような職業で親指をよく使う仕事で親指を曲げ伸ばしすると痛み等が出る「バネ指」の症状になっておられる方は非常に多いと見受けられます。
私なども最近施術のやり方を多少変えてきているので最近はマシにはなっておりますが、やはり筋膜リリースを多用した際には親指がかなり辛くなる事は今でも多々あります。

当院に通われている50代の女性も税理士さんで、どうしても月末は仕事が一杯で前回来られた際も両手の親指の曲げ伸ばしが辛いと言っておられました。

そこで、個々の筋肉等にアプローチするのではなく、上肢の浅筋膜の動きを良くするテーピングをしてみました。

まず、上腕部の「外側筋間中隔(がいそくきんかんちゅうかく)」にアプローチ。

nakano_20161006_1.jpg

これは平たく言うと、上腕二頭筋と三頭筋の狭間にあります。
大腿部でもそうですが、大腿直筋をほぐすのに大腿直筋そのものにアプローチするよりも、それと腸脛靭帯に挟まれた外側広筋にアプローチするとかなりの効果を出します。
本当に短時間でほぐれます。
そういう狭間になっている箇所へのアプローチは有効だと感じます。
この外側筋間中隔のテーピングは、上腕二頭筋・三頭筋どちらにも効きます。

次に前腕部の腕橈骨筋へのアプローチ。

nakano_20161006_2.jpg


これも腕橈骨筋そのもの、というより前腕部の浅筋膜の乱れを正す目的で貼っているといった方が良いでしょう。

この計4枚のπテープだけで、かなり親指の動きが滑らかになり動かした時の痛みも大幅に軽減しました。
その後少し前腕部のリリースを行うと、ほぼ正常化されました。

もっと症状がきつい場合は、頚部へのアプローチも必要になってくるでしょうが、この方の場合はこれで十分でした。
ちなみに私も貼ってみましたが、やはり楽です。
先ほど施術をしていて左がちょっと辛かったのですが、その前にシャワーを浴びた際に上腕部の1枚が剥がれていたようで、貼り直すとマシになりました(^_^.)

楽水庵



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