楽水庵ブログ

「サーブの調子が悪い・・・」

京都府長岡京市の kinesio ≒ pain buster & performance upper 楽水庵です。

ソフトテニスをされている20代男性。
最近サーブ(ジャンプサーブ)の調子が悪い、特にサーブの打点が判らないとの事でした。

まず足部の状態が良くありませんでした。
横アーチがない「開帳足」で、そのせいもあり足趾の踏ん張りができないのを無理しているせいか後脛骨筋が弱っていました。
これを調整する事で、ジャンプしやすくなりました。

それから全体をチェックしていくと、仙骨部分の左S3神経の詰りがありました。
このS3神経は恥骨周辺の皮膚を神経支配しています。
また恥骨に繋がっている筋肉、腹筋群でいえば腹直筋や外腹斜筋に影響を与えます。

この中で特にサーブ動作をする際に腹直筋は非常に重要です。
ましてや右利きの選手で左腹直筋の機能低下は致命的なのです。
トスからテイクバックに掛けて左腹直筋は思いっ切り伸ばされ、そこからフォワードからインパクトに掛けて急に収縮していきます。
この動作がスムーズにできないのです。

打点が判らないというのも、この腹直筋の動きが悪い為にタイミングが合わなかったからだと思われます。

今年のウインブルドンでの錦織選手が私から見て正にこのパターンでした。
ストローク等は何とかできるのですが、サーブ時に非常に痛がっていたのは腹直筋を傷めていたからでしょう。
「脇腹を傷めている」というよりも、S3神経が詰まっていたからでしょう。
時々傷めているようですが、座り癖等でそこが詰まりやすいのかも知れません。

ソフトテニスの選手に話を戻すと、S3神経の調整をしてシャドーをしてもらうと動きが非常にスムーズになりました。
「これだと良い感じで打てそう」との事でした。


楽水庵

過去の記事

全て見る