楽水庵ブログ

自転車で頭からフェンスに突っ込んで、右脚全体に力が入らない

京都府長岡京市の kinesio ≒ pain buster & performance upper 楽水庵です。

数日前に来られた60代の男性、右手の痺れがまだ残っているので定期的に来ていただきたいのですが、お仕事が忙しくてかなり間隔が空いてしまってしまいました。

それが少し前に自転車で目測を誤り転倒し、傍にあったフェンスに頭から突っ込んでしまわれたとの事。
その直後から右母趾の踏ん張りが効かず、右脚全体に力が入らない状態が続いているらしいので休みを取って来院されました。

右母趾の踏ん張りが効かないだけならL5神経の詰り、もしくは足底筋の機能低下が考えられますが、右脚全体に力が入らない状態ですから、もっと根本的な問題が考えられます。
一番最初に疑ったのが、頚椎1番から出ているC1神経、これの流れが乱れると半身全ての機能が低下します。
上半身の方はそれほどでもなかったのですが、腰から下の皮膚感覚でかなり左右差がありました。
もちろん、右の方の感覚がかなり薄かった。
そこでC1の流れを良くするπテープを耳の上の方に貼ったところ、かなり感覚が戻り右母趾の踏ん張りが効くようになってきました。

ただ、まだまだ問題は山積しており、股関節の調整、特に梨状筋・縫工筋・小殿筋・大腿四頭筋等の調整を行い、段々と状態は回復してきたのですが、まだ身体の向きを変えた時に股関節の前方に「ピキッ」と痛みが出ていました。
これをどう解消するかチェックしていたところ下前腸骨棘辺りから痛みが出ているのが判り、これは大腿直筋の浅筋膜を調整すれば何とかなるのではと思い付き、そういう風に近位と遠位にπテープを1枚ずつ貼ったところ、痛みが出なくなりました。

本当にホッとしました。
立ち仕事で股関節周辺も弱っておられたのですが、フェンスに頭から突っ込んだ事で頚椎の方のトラブルも少しあって今回の症状になったのでは、と考えられます。


楽水庵

過去の記事

全て見る