楽水庵ブログ

前腕と首、ふくらはぎと仙腸関節

こんにちは、京都府長岡京市の kinesio-≒ pain buster & performance upper 楽水庵です。

当院ではお一人お一人に時間を掛け、可能な限り痛みが軽減し、日常生活・スポーツシーンで頑張ってもらえるようにお身体を『整える』ように努めています。

ただ、もし時間がどうしても足らず、細かいチェック無に大まかに全身のケアをしてくれと頼まれたなら、現時点の考えでは迷わず前腕とふくらはぎを調整するでしょう。

前腕とふくらはぎ(特に下腿部)は似たような構造をしています。
上腕部と大腿部が体幹から1本の骨で繋がっているのに対し、前腕部と下腿部は2本の骨が走っています。
膝に膝蓋骨があるのに対し肘にはそれに当たるものがない、ぐらいが大きな違いでしょうか。

前腕部の緊張をほぐすと首が楽になります。
セーターが袖口で引っ張られると襟元も引っ張られるのと同じ現象が起きるのです。
これは全身が『浅筋膜』という皮下組織にある膜に包まれているせいです。
「え、ここが?」というようなところの浅筋膜の動きが悪いせいで、一見関係なさそうな個所に痛み・張り・違和感などが生じる事が頻繁に起こります。
私も最終的に首は、下肢の浅筋膜の調整で整えます。

ただ、首の問題で一番関連が強いのは何と言っても前腕部です。
日常生活で一番負担が掛かる場所だからです。


同様の事が下肢にも言えます。
腰、特に仙腸関節の動きに制限を掛けているもの、それはズバリひらめ筋や後脛骨筋等のふくらはぎ(下邰部)なのです。
ふくらはぎも日常生活でかなり負担が掛かっています。
決して腰だけが悪くなっているのではないのです。

以前は仙腸関節の調整は、直接的、つまり仙腸関節自体にアプローチする方法を取っていました。
ただ、このやり方では症状の強く出ている方には逆効果になってしまう事もありました。

そこで、今では仙腸関節をひらめ筋・後脛骨筋の筋膜調整で整えていく方法に切り替えました。
受けられている方にもより負担が掛からない方法になったと自負しております。

首や腰(仙腸関節)は、ほとんどの方に問題がある部位です。
それを離れた所から筋膜調整をする事で、より体に負担の少なく、かつ効果の高い施術をできるように成長できてきたと喜んでおります。

楽水庵




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