楽水庵ブログ

大腿直筋に力が入らない原因

京都府長岡京市の kinesio ≒ pain buster & performance upper 楽水庵です。

大腿直筋、大腿部の前面にある大きな筋肉ですが、これの機能が低下しているケースが多々あります。

ただ、だからといって大腿直筋にテーピング等でアプローチさえすれば問題は解決するのかといえば甚だ疑問です。

いつも我々が考えなければいけないのは、「何故そこの機能が働かないのか?」という点です。

大腿直筋は股関節から膝下まで繋がっている比較的長い筋肉です(人間の筋肉で一番長いのは縫工筋)。
そこで、様々な筋肉との絡みがあり、それにつられて機能を低下させている事がかなりあります。

大腿直筋の筋肉テストの代表的なものは、仰向けで膝を伸ばした状態で脚を挙げ抵抗を掛ける、といったものです。
その際に大腿部の近位(股関節に近い方)に力が入らないのか、それとも遠位(膝関節に近い方)に力が入らないのか、で原因になる者は変わってきます。

近位に力が入らない場合、主に大腰筋や腸骨筋といった腸腰筋の機能低下につられている事がほとんどです。
ですから、こういう時は腸腰筋の調整をすれば大腿直筋の力は戻ります。
また、近位に力が入らなくても遠位で頑張れている場合は、大腿直筋が原因ではありません。

逆に遠位の場合は、大殿筋や縫工筋、それに膝の裏にある膝窩筋(しっかきん)といったものの影響で力が入りにくくなっています。
大殿筋と大腿直筋は拮抗関係にあり、大殿筋の機能が弱っていると大腿直筋も機能低下を起こします。
また、膝窩筋(膝を曲げる機能)が拘縮していると膝が伸び辛くなり、同様に大腿直筋も機能を発揮する事ができません。
加えて、反対側の首のC3神経が詰まっているとL3神経も同調してしまい、やはり機能低下になります。

本当に大腿直筋由来なのかどうかを見極めて調整する事が非常に大事になってきます。


楽水庵

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