楽水庵ブログ

果たして本当に熱中症なのか?

kinesio ≒ pain buster & performance upper 京都府長岡京市の楽水庵です。

キネシオテーピング協会指導員として先だって全中(全国中学生ボート選手権)のサポートを行っていた際の事です(リンク参照)

用意していただいた部屋は元々熱中症になった選手達を休ませる為に用意してあったので、サポートを行っている間に熱中症と疑われた選手達が運ばれてきました。
もちろん、本当に重篤な状態なら救急隊も待機していたので病院に急行しますから、ここに運ばれてきた中学生はそこまではいってなく、しばらく風当たりの良い部屋で休んでいたら回復するだろうという判断だったのでしょう。

初日の一人目の女子選手はスルーしていたのですが、午後から運ばれてきた女子選手は状態を聞いてみると、どうやら一番の原因は全国大会という緊張のせいもあったのか『息が入らない』というものでした。

そこで、息が入るようなテーピングをしたところ直後から顔色が良くなり、しばらくすると元気な足取りで帰っていきました。

そして、2日目に別の女子選手が運ばれてきました。
担当されていた町役場の女性が体温を測ってみると、35度8分。
どう考えても熱中症ではありません。
聞いてみると、どうやら緊張のせいか胃の辺りがキリキリして朝食を戻してしまったそうです。
お腹の辺りの浅筋膜をチェックしてみると動きが良くなかったので、テーピングで調整したところ、しばらくすると元気に起き上がって帰っていきました。

この2名は熱中症ではないと思われますが、それでも結構暑かったので余計に体力を奪われたのは否めません。
ただ、本当の原因を探って対策をすると回復が早いように感じました。

さて、初日最初に運ばれてきた女子選手が2日目も運ばれてきました。
体温も高めだったので熱中症の可能性が高いでしょう。

ただ、そんな中でも我々がテーピングで回復を促す事ができないかと思案しました。

一般的に体温を下げるには、鼠蹊部や腋・首などの体表に近い大きな動脈を冷やします。
それ自体は間違っていないと思います。
ただ、もっと速やかに体温を下げるにはどうすれば良いか?

動脈を冷やすという事は血液を冷やすという事。
血液は体液、そして体液が一番蓄えられているのは筋肉。
そして、人間の筋肉は下半身に多く存在しています。

そう考えると、下半身を冷えた血液が廻る事によって回復が促進されないかと仲間と考え、足底筋膜と前脛骨筋にテーピングしてみました。
これだと、アイシングされている職員の方の邪魔をせずに貼れます。
確かに貼付前に足底を触ってみると結構熱い。
それが貼付後少し足底にアイシングをしてしばらく経ったら、かなり足底の熱がとれています。

tubata02.jpg

次に体を起こしても大丈夫なくらい回復してきたので、後頸部にEDFテープを貼ってみました。
これは血流というより、自分も貼っているのですが意識がハッキリするという効果を狙ってです。

tubata01.jpg

こちらも効果があったようで頭がハッキリしてきたようでした。
しばらくアイシングをして、元気になって帰っていきました。

親御さん達の了解のもとに試させていただきましたが、結構勉強になりました。
もちろん、テーピングだけで全て大丈夫とは思っておりません。
ただ、症状をしっかり把握して行うと回復を促進するのにかなり役立つようと考えられます。


楽水庵





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