楽水庵ブログ

内的な要因よりも外的な要因で肝機能低下

京都府長岡京市の kinesio ≒ pain buster & performance upper 楽水庵です。

これは私が昨年あたりよく勘違いしていた症状です。
右肋骨下、ちょうど肝臓周辺の違和感や鈍い痛みをお持ちの方に、よく肝臓マニュピュレーションをしていました。
確かにそれで結構スッキリされる方が多かったのも事実です。
それで、なおかつそういった症状の方は、お酒や刺激物の摂取が原因で肝機能が低下しているのでは、とも言っておりました。

しかし、今となっては果たしてそうなのか?と疑問を感じています。

というのも、左右どちらともに肋骨下部附近の違和感・鈍い痛みというのは、S3神経の詰りによるものがほとんどではないか、と思うようになってきたからです。

では、何故S3神経が詰まると肋骨下部付近の違和感・鈍い痛みが出るのか?
それはS3神経が恥骨周辺の皮膚を神経支配しているからです。
S3神経が詰まると、恥骨周辺の皮膚感覚が薄くなります。
もちろん皮膚の動きも悪くなります。

筋肉も皮膚の動きに支配されています。
上の皮膚の動きが悪くなれば、その下部組織の筋肉も機能低下します。
そして、恥骨には腹直筋と外腹斜筋という、4つある腹筋のうち2つが繋がっています。
その腹直筋と外腹斜筋は肋骨に繋がっています。


という次第で、S3神経の詰りが起こるとその側の肋骨下部の動きが悪くなり違和感や鈍い痛みを感じたりする事がよくあるのです。
ですから、肝臓マニュピュレーションをするよりも、右のS3神経の詰りを解消する方が得策だと、今では確信しています。

逆に左だと、今度は胃がもたれるような症状が出る事があります。

もちろん、肝臓にしろ胃にしろウイルスやピロリ菌でやられているようなら、こういう解消法は役に立たないでしょうが、現にこういうアプローチで肋骨下部の違和感や鈍い痛みがスッキリされる方も大勢おられる事を考えると、やはりやってみる価値はあるのではと感じます。

肝臓マニュピュレーションを全く否定する訳ではありません。
ただ、肝臓マニュピュレーション自体、肝臓周辺の浅筋膜や肝臓自体の筋膜の動きを良くする手技です。

皮膚や筋膜の動きが悪ければ、筋肉も機能低下しますが他の臓器も同様に機能低下します。
心臓や胃・肝臓とかも全て種類は異なっていても筋肉で構成されていて、それぞれが深筋膜に包まれ、その上を浅筋膜が覆い、そしてその上に皮膚があります。

S3神経の詰りに関しても、単に神経の問題ではなく、私自身は長時間座っている事により皮膚の動きが制限されて詰まるのでは?と考えています。
ですから、皮膚や筋膜の動きはとても重要です。
それを整えるだけで、機能が回復する事が非常の多くあるのです。


楽水庵





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